[海外注目企業の継続支援編]IoTヘルスケアの注目事例「Peloton」の継続支援
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[海外注目企業の継続支援編] 2016年2月16日号
≫≫≫Author:脇本和洋
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「海外注目企業の継続支援編」を執筆している脇本和洋です。
今回注目する事例は、
・IoT(Internet of Things=ものが直接インターネットにつながること)
という技術をヘルスケアの継続支援に活用した「Peloton(ペロトン)」という事例を紹介します。
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【1】特集:海外注目企業の継続支援編
---IoTヘルスケアの注目事例「Peloton」の継続支援
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「コミュニティの原点、半学半教」
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 遠隔診療サービス、海外 アプリ「Ingress」など10本
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【1】特集:海外注目企業の継続支援編
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【テーマ:IoTヘルスケアの注目事例「Peloton」の継続支援】
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「Peloton(ペロトン)」とは
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■企業名:Peloton Interactive, Inc
■設立:2012年
■同社のサービス
・自宅用エクササイズバイク(Spin Bike)の販売(1,995ドル)
・クラス受講の動画配信(月39ドル)
・運動時に使うデザイン性の高いアパレルの販売
■同社の評価記事
・今、世界で一番魅力的な有酸素系バイクである(Mens Health誌)
・会員制ビジネスの注目の形(Financial Times紙)
・グループセッションが自宅で簡単に(Fox Health)
・父の日のプレゼントベスト5(USA today)
など2015年に数多くのメディアで紹介される
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「Peloton(ペロトン)」のサービスの流れ
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まず、サービスのイメージ動画が提示されているので、以下を見てください。
・サービスのイメージ動画(2分程度)
サービスの流れを示すと以下となります。
1.バイクを購入、ネットにつなげる
同社のバイクはカーボン製でデザイン性を重視、タッチスクリーンが付く。インターネットへは有線、もしくは無線で接続設定する。付属セットとして、シューズ・ダンベルなどは229ドルで販売
※バイクの特長
2.ライブクラスに参加
ニューヨークにある同社のスタジオにて、毎日10本以上のクラスが開催され、その様子をライブで配信している。各クラスには男女、専門のインストラクターが現在16名いる。
音楽と楽しさを重視したクラス、運動量を重視したクラス、初心者向けクラスなどクラスにはテーマ性があり、一つのクラスは45分程度で終了する。
クラス参加中は、同じバイクを使うインストラクターの動きに合わせて、自分もバイクをこぐ。インストラクターは、自宅にいる人に向けても掛け声をだしてくれる。またバイクのタッチスクリーンには、自分の消費カロリー、走行距離が表示されるだけでなく、そのクラスに参加している人の中での順位が表示される。
※ライブの様子
※ライブクラスのスケジュール、インストラクター陣など
3.オンデマンド配信も利用
自分の好きな特定のコーチが見つかった場合、そのコーチの過去のクラス動画を自由に見ることができる。
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「Peloton(ペロトン)」にみる継続支援のポイント
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「Peloton(ペロトン)」は、自宅でのバイクエクササイズの継続を支援する事例です。
スポルツが国内・海外の事例研究から整理した10個の「継続ドライバ」(顧客の健康行動の継続支援技術)に当てはめてみると、「Peloton(ペロトン)」で注目するのは、「ICTベネフィット」です。
「ICTベネフィット」は、ICT機器(通信機能のついた健康機器、運動機器やスマホなど)との連動で、継続を支援するというものです。今回の事例のような「IoT」も含みます。
その「IoT」の活用を含めて、同社の継続のポイントを3つに整理します。
●体験起点で考える「IoT」
同社が継続のために重視したのは、「バイクエクササイズの最先端のクラスに自宅から参加できる」というものです。そのために、単に動画配信をするだけでなく、スタジオで使っている「同じもの(バイク)」を使ってリアルタイムにつながって一体感をもって運動することが何より大事であると考えました。その結果、彼らは「IoT」という技術を活用しました。
つまり、発想の起点が「バイクをネットつなぐと何かできないか」ではなく、「こんな体験を届けるにはバイクをつないだ方がいい」と考えたのです。
スタジオ(インストラクター)と自宅ユーザーとの一体感、自宅ユーザー同士の一体感を上げる工夫は今後必要でしょうが、「IoT」を使った新しい継続支援の形になっています。
●かっこよさ
同社はバイクの、クールさ(かっこよさ)を追求しています。そもそもバイクは2000ドル近くする高級感があり、デザイン性の高いもの。「モノがかっこいいから続く」、ここをはずしていません。
●異性のドキドキ
これはあえて言葉で訴求はしていませんが、同事例が意識している点です。男女ともにでてくるコーチの多くはセクシーさを強調しています。
今回は、「IoT」を使った注目事例の継続支援を紹介しました。いかがでしたでしょうか。「目新しさだけを追い、少し便利になっただけでしょ」といったIoT事例が多い中、「体験を届ける」ためにIoTと使う、そんな切り口で、参考になる事例だと思います。
※継続ドライバ
【バックナンバー:Pelotonの特集(2016年~2019年)】
【お知らせ:Pelotonの詳細解説の社内研修】
今回紹介したPelotonは、「モノ+サービス」で魅力的価値を実現し、急成長しています。立ち上げから現在までにどのような施策をとってきたかをチームで理解することは、フィットネスに限らず新しい健康ビジネスを創出するヒントになるはずです。
上記内容がわかる有料の社内研修(説明+レポート)をアップデート中です。ご興味のある方はお問い合わせください。
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「コミュニティの原点、半学半教」
顧客接点空間・時間をコミュニティ化していくときのアプローチはお客様から学び、そして気づいていただく半学半教での共有です。
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【3】今週の注目デジクリップ! <10クリップ>
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[1]サービス産業生産性協議会、2015年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第6回調査結果発表【PDF】
百貨店、ドラッグストア、近郊鉄道、フィットネスクラブ、住設機器サービスにおける、のべ61企業もしくはブランドの満足度などを発表。フィットネスクラブでは、カーブスが顧客満足度2年連続1位となったうえ、今回は全指標で1位となった。(2016/02/03)
[2]オプティムとMRT、国内初となるスマホ・タブレットを用いた遠隔診療サービス「ポケットドクター」を発表
オプティムの持つリモートマネジメントテクノロジーを遠隔診療サービス向けに必要なあらゆる機能を取り込み再構築したテクノロジーと、MRTが培ってきた医療情報および医師、医療機関のネットワークを組合わせることで、医療を必要としている人々と遠隔地にいる医療の専門家をつなぐサービス。(2016/02/04)
[3]オムロンヘルスケア、「ねむりラボ」とジェイアイエヌ(JINS)がブルーライトと睡眠に関する共同実験を実施
実験参加者の約90%がNIGHT USE非着用時と比較し着用時の方が眠りに何らかの良い変化が見られたと回答。また「ねむり時間計」による睡眠状態の測定により、NIGHT USEを着用することによって寝つきにかかる時間が約10%短縮、眠りに悩む人に限定すると約18%の時間の短縮を確認した。(2016/02/04)
[4]紀文食品、「糖質0g麺」シリーズから「つけ麺」「冷やし中華」を新発売
糖質制限商品に人気の味を投入しラインアップを拡充。また、「持ち運びしやすく、まとめ買いをした際の保管場所をコンパクトにしたい」という要望に応え、パッケージ内の充填水量を軽減。(2016/02/04)
[5]ブルボン、機能性表示食品「カラダみらい」シリーズ3品を新発売【PDF】
1日摂取目安量(1個装)に機能性関与成分GABAを12.3mg配合したクラッカー、ビスケット、ウエハース。GABAには血圧が高めの方に適した機能があることが報告されている。(2016/02/05)
[6]損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険、健康増進に向けた共同ビジネス展開の開始についてー日本における健康増進への取組みー【PDF】
Fitbit, Incと共同で、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命のお客さまを対象に、健康で活動的な生活を支援する取組みを開始する。本取組みの一つとしてFitbit社製デバイスをお客さまへ貸与することを検討している。(2016/02/08)
[7]新社会システム総合研究所、シルバー&ヘルスケアビジネス戦略特別セミナー「医療・ヘルスケア産業イノベーションの全容と事業構築上の課題・戦略」
開催日は3月10日(木)。重点講義内容は、「ダイナミックに拡がる先進医療技術・医療サービスの事業機会とその源泉」「遺伝子検査MYCODEの取り組みと今後の展望」など。
[8]U.S.ニュース&ワールドレポート、ダイエットランキングを発表
38のダイエット法を評価した結果、総合ランキング第1位はダッシュダイエット。第2位にはMINDダイエットとTLCダイエットが同率で選ばれた。
[9]Niantic、総距離2億5800万キロに達した『Ingress』のインフォグラフィックを公開
これまでの3年間で1,400万以上のダウンロード数を記録したことをはじめ、歩いた総距離が25,800万キロメートルまでおよんだことなど、「Ingress」にて記録されたさまざまな数値を記載したインフォグラフィック。(2016/02/04)
[10]Rimidi、モバイル糖尿病治療は標準の治療よりもHbA1cの値を2%下げた
2014年末、アトランタの糖尿病管理会社Rimidiは、ランダム化比較試験に際し129人の患者が同社のパイロット版ソフトを使ったと発表。Rimidiの医療行為を受けた患者はHbA1cが標準の治療よりも2%下がり、総コレステロールは標準の治療よりも50mg/dL下がった、としている。(2016/02/05)
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