米国ダイエットセンターの最新動向
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【先進事例分析(Case198)】米国ダイエットセンターの最新動向
ー 「企業向け販売を強化」 ー
「企業内ダイエットミーティング、キット提案など」
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ダイエット時の課題として、いろいろなダイエット商品・サービスが多すぎて
・どう自分に合うものを選んでよいのかわからない(PLAN)
・どんな方法を試しても、継続できない(KEEP)
ということがあります。
PLANとKEEPを支援することは、ひとつのビジネスチャンスになります
が、米国では「ダイエットセンター」がこの課題解決に取り組み、
現在のところ
・市場規模:約3800億円(2006年)
・年平均成長率:9%(2002年から2006年平均)
(IBIS World調べ)
と好調な市場になっています。
今まで本メルマガで大手3社のビジネスモデルを紹介しましたが、
今号では、これらダイエットセンター大手3社の最新動向として、
「企業向け販売の強化」を紹介します。
.........................................................................................................
1)ダイエットセンターとは
.........................................................................................................
ダイエットセンターは、
「ダイエット全般(特に食事)に関する知識を学び、カウンセリングを受ける
ことができる施設」です。
米国には、
・Weight Watchers(売上:約1500億円)
・Jenny Craig(売上:約330億円)
・L A Weight Loss Centers(売上:約155億円)
という大手3社があります。
●●施設内の様子はこちら↓(動画で紹介。ぜひご覧ください)
http://www.weightwatchers.com/plan/mtg/at_meetings.aspx
椅子の画面下にある「Watch and find out」をクリックしてください。
※バックナンバー:日本版ダイエットセンターの可能性1,2,3
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/177.html
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/178.html
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/179.html
ダイエットセンターとは何か?その内容について解説しています。
.........................................................................................................
2)企業向け販売その1「Weight Watchers At Work meeting」
.........................................................................................................
ダイエットセンターの収益の中心は、一般の人を対象にした講習費、
カウンセリング費、商品販売費が中心です。最近では、企業向け販売
(企業の従業員向け販売)に力を入れ始めています。
■企業設立:1963年
■Weight Watchersの企業向け販売
http://www.weightwatchers.com/about/cpp/index.aspx
http://www.weightwatchers.com/images/1033/dynamic/GCMSImages/WWI-200-2006-0055%20NBGH%20Update.pdf
その1)Weight Watchers At Work meeting(職場向け団体ミーティング)
・概要:
同社が一般向けに提供している「学び&情報交換ミーティング」を、企業内で
行うもの。見知らぬ人でなく、同じ企業内の人とのミーティングになるので、
打ち解けるのが早いと予想される。同僚からの刺激も期待できる。
企業の文化や環境により内容をカスタマイズする。期間は17週間(約4か月)
・導入実績:
1000企業以上が導入経験あり。
・ダイエット成果の実績:
短期と長期実績を数値として紹介。ダイエット行動を継続できる割合は、
2年後で66%、5年後で48%であるという。一般マーケットで長年に
わたり、改良されてきたプログラムである点を訴求。
・インセンティブの推進
単に「学び&情報交換ミーティング」の場を提供するだけでなく、参加率に
応じたインセンティブ(プレゼントなど)を推奨する。
その2)At Home kit-Corporate Edition(自宅での健康増進管理キット)
・概要:ガイドブック、歩数計など、実際の行動を支援するツールがキットと
して届くというもの。期間は26週間(約7か月)。
「アテンション(健康行動の楽しさ・興味を引く商品)」「ナレッジ(わかり
やすい体系的知識集」「キープ(継続を支援する商品)」という3つのカテゴ
リーにキットは分かれる。
・アテンション
ー歩数計
ーエクササイズDVD
ーマグカップ
・ナレッジ
ー同社のダイエットの核となっている、食事、外食メニューのポイント換算が
わかる表。
ー短時間でできる50のダイエットレシピ集
ーウエイトウォッチャーズ・マガジン(ダイエットの最新情報)
・キープ
ー3か月記録帳
ー進捗管理表
ーオーガナイザー(全体をまとめるファイル)
.........................................................................................................
3)企業向け販売その2「Jenny Craig Corporate Wellness」
.........................................................................................................
■Jenny Craig社の企業向け販売「Jenny Craig Corporate Wellness」
(企業向けウエルネスプログラム)
http://www.jennycraig.com/corporate/programs/
・企業設立:1984年
・概要:
食事、運動、こころ(ストレス管理)分野に特化した専門家がカウンセリング
を行う。契約企業の社員向けにウェブ上でクーポンを発行、社員はそれを近く
の店舗に持参し、参加する。(Weight Watchersのように、企業内で行うサービ
スはしていない)
※同社の企業向けパンフレット
http://www.jennycraig.com/assets/documents/corporate/CorpProgramBroch020107.pdf
.........................................................................................................
4)「一般マーケット」で長く実績をあげてきたプログラムを企業向けに展開
.........................................................................................................
今回紹介した大手2社ともに、一般マーケットでの長く・豊富な実績
(Weight Watchersで45年の歴史、長期にわたる継続率の訴求)を強みに、
「企業マーケット」にそのノウハウ(「知識」と「情報交換」の場の提供)を
販売するものです。
一般マーケットでは当然、個人が有料で購入するサービスとなるので、サービ
スに対する目もきびしく、長年にわたり改良を行ったものとなっています。
そのことは企業担当者がサービス採用を検討する際に、安心感を与えることに
つながっているはずです。
日本の場合、企業向けのサービス販売が数多く現れてきていますが、
一般マーケットでの長年の実績を活用し、提案する事例はまだ少ないといえ、
こうした事例(考え方)は今後、さらに求められるとはいえないでしょうか。
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【先進事例分析(Case198)】米国ダイエットセンターの最新動向
ー 「企業向け販売を強化」 ー
「企業内ダイエットミーティング、キット提案など」
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ダイエット時の課題として、いろいろなダイエット商品・サービスが多すぎて
・どう自分に合うものを選んでよいのかわからない(PLAN)
・どんな方法を試しても、継続できない(KEEP)
ということがあります。
PLANとKEEPを支援することは、ひとつのビジネスチャンスになります
が、米国では「ダイエットセンター」がこの課題解決に取り組み、
現在のところ
・市場規模:約3800億円(2006年)
・年平均成長率:9%(2002年から2006年平均)
(IBIS World調べ)
と好調な市場になっています。
今まで本メルマガで大手3社のビジネスモデルを紹介しましたが、
今号では、これらダイエットセンター大手3社の最新動向として、
「企業向け販売の強化」を紹介します。
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1)ダイエットセンターとは
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ダイエットセンターは、
「ダイエット全般(特に食事)に関する知識を学び、カウンセリングを受ける
ことができる施設」です。
米国には、
・Weight Watchers(売上:約1500億円)
・Jenny Craig(売上:約330億円)
・L A Weight Loss Centers(売上:約155億円)
という大手3社があります。
●●施設内の様子はこちら↓(動画で紹介。ぜひご覧ください)
http://www.weightwatchers.com/plan/mtg/at_meetings.aspx
椅子の画面下にある「Watch and find out」をクリックしてください。
※バックナンバー:日本版ダイエットセンターの可能性1,2,3
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/177.html
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/178.html
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/179.html
ダイエットセンターとは何か?その内容について解説しています。
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2)企業向け販売その1「Weight Watchers At Work meeting」
.........................................................................................................
ダイエットセンターの収益の中心は、一般の人を対象にした講習費、
カウンセリング費、商品販売費が中心です。最近では、企業向け販売
(企業の従業員向け販売)に力を入れ始めています。
■企業設立:1963年
■Weight Watchersの企業向け販売
http://www.weightwatchers.com/about/cpp/index.aspx
http://www.weightwatchers.com/images/1033/dynamic/GCMSImages/WWI-200-2006-0055%20NBGH%20Update.pdf
その1)Weight Watchers At Work meeting(職場向け団体ミーティング)
・概要:
同社が一般向けに提供している「学び&情報交換ミーティング」を、企業内で
行うもの。見知らぬ人でなく、同じ企業内の人とのミーティングになるので、
打ち解けるのが早いと予想される。同僚からの刺激も期待できる。
企業の文化や環境により内容をカスタマイズする。期間は17週間(約4か月)
・導入実績:
1000企業以上が導入経験あり。
・ダイエット成果の実績:
短期と長期実績を数値として紹介。ダイエット行動を継続できる割合は、
2年後で66%、5年後で48%であるという。一般マーケットで長年に
わたり、改良されてきたプログラムである点を訴求。
・インセンティブの推進
単に「学び&情報交換ミーティング」の場を提供するだけでなく、参加率に
応じたインセンティブ(プレゼントなど)を推奨する。
その2)At Home kit-Corporate Edition(自宅での健康増進管理キット)
・概要:ガイドブック、歩数計など、実際の行動を支援するツールがキットと
して届くというもの。期間は26週間(約7か月)。
「アテンション(健康行動の楽しさ・興味を引く商品)」「ナレッジ(わかり
やすい体系的知識集」「キープ(継続を支援する商品)」という3つのカテゴ
リーにキットは分かれる。
・アテンション
ー歩数計
ーエクササイズDVD
ーマグカップ
・ナレッジ
ー同社のダイエットの核となっている、食事、外食メニューのポイント換算が
わかる表。
ー短時間でできる50のダイエットレシピ集
ーウエイトウォッチャーズ・マガジン(ダイエットの最新情報)
・キープ
ー3か月記録帳
ー進捗管理表
ーオーガナイザー(全体をまとめるファイル)
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3)企業向け販売その2「Jenny Craig Corporate Wellness」
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■Jenny Craig社の企業向け販売「Jenny Craig Corporate Wellness」
(企業向けウエルネスプログラム)
http://www.jennycraig.com/corporate/programs/
・企業設立:1984年
・概要:
食事、運動、こころ(ストレス管理)分野に特化した専門家がカウンセリング
を行う。契約企業の社員向けにウェブ上でクーポンを発行、社員はそれを近く
の店舗に持参し、参加する。(Weight Watchersのように、企業内で行うサービ
スはしていない)
※同社の企業向けパンフレット
http://www.jennycraig.com/assets/documents/corporate/CorpProgramBroch020107.pdf
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4)「一般マーケット」で長く実績をあげてきたプログラムを企業向けに展開
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今回紹介した大手2社ともに、一般マーケットでの長く・豊富な実績
(Weight Watchersで45年の歴史、長期にわたる継続率の訴求)を強みに、
「企業マーケット」にそのノウハウ(「知識」と「情報交換」の場の提供)を
販売するものです。
一般マーケットでは当然、個人が有料で購入するサービスとなるので、サービ
スに対する目もきびしく、長年にわたり改良を行ったものとなっています。
そのことは企業担当者がサービス採用を検討する際に、安心感を与えることに
つながっているはずです。
日本の場合、企業向けのサービス販売が数多く現れてきていますが、
一般マーケットでの長年の実績を活用し、提案する事例はまだ少ないといえ、
こうした事例(考え方)は今後、さらに求められるとはいえないでしょうか。
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