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特集|米国法人市場の最先端をつかむ(ヘルスケアビジネスのこれから)
売上好調の米国法人向けヘルスケアビジネス企業の共通点
米国法人向けヘルスケアビジネスの市場規模は3.5兆円(Fortune Business Insights 2023年調べ、1ドル150円換算)とされ、上昇傾向にあります。我々は米国法人市場の代表プレイヤーの売上を調べ、「法人向けヘルスケアビジネスマップ」として発表しています。

中でも、特に売上が伸びている企業は以下のとおりです。
・Personify Health(売上推定750億円)
・Sharecare(売上668億円)
・WebMD Health Services(売上375億円)
・Thrive Global(売上推定270億円)
・Wellable(売上推定90億円)
これらの企業には、共通する2つの特徴があります。
・「Wellbeing Program」(身体的・心理的・社会的健康を含むサービス)を提供している
・医療費の削減ではなく、「企業価値や経営戦略への貢献」を目的に施策の効果を評価・分析している
こうした「ウェルビーイング経営」が進む米国の動向は、単なる事例紹介にとどまりません。
ウェルビーイングを経営戦略に組み込み、その効果を評価する姿勢は、まさに今、日本でも求められ始めているものです。
国内の法人市場で今後求められること
2024年11月、日本主導で策定された「ウェルビーイングISOガイドライン」が発行されました。本ガイドラインでは、身体的・精神的・社会的な健康(=ウェルビーイング)の重要性と、組織の目的に応じてその効果を評価・分析する必要性が明記されています。
発行直後の2024年12月には、経済産業省主催の「第1回 健康経営推進検討会」においても取り上げられました。今後は、国内の健康経営においても、このガイドラインへの準拠が求められてきます。ぜひこの流れに注目してください。
また、「ウェルビーイング経営」が先行する米国法人市場の動向を把握しておくことは、国内での展開において一歩先を行くヒントになります。
以下の情報をチェックしてみてください。
<米国法人市場の動き>
・【米国法人向けヘルスケアビジネスマップ2024】全48サービス・レポートリスト
・【事例解説レポート】米国法人向け売上好業績企業5社が提供するWellbeing Program
<ウェルビーイングISOガイドライン関連>
・経済産業省(第1回 健康経営推進検討会、 2024年12月開催):参考資料3 一般社団法人社会的健康戦略研究所提出資料(企業・地域における健康経営推進の加速に向けて 国際標準ウェルビーイングISO「ISO25554:Wellbeing」)
・産業技術総合研究所「ウェルビーイング重視社会への転換を促す国際規格ISO 25554が発行」
・日本規格協会「ISO 25554:2024高齢化社会-地域や企業等でウェルビーイングを推進するためのガイドライン」Ageing societies -- Guidelines for promoting wellbeing in communities
・ウェルビーイング・ビューティの認定について、ウェルビーイングISO認定(仮称):プロジェクトとの連携で注目を集める一大イベント