━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【海外ユニーク事例編】
   次世代の健康ネットビジネスを占う「Health2.0カンファレンス」

        ー カンファレンス概要  ー

          ー 注目企業3社 ー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今週米国サンフランシスコでは、健康ネットビジネスの行方を占う上で
参考となる「Health 2.0」というカンファレンス(会議)が行われています。

ヘルスケアの課題解決に対し、ITを使った新しいサービスで挑もうという
ベンチャー企業が数多く集まっています。

今回はその「Health 2.0」というカンファレンスと
その中からいくつかの注目企業を紹介します。

・「Health 2.0」
http://www.health2con.com

───────────────────────────────────
カンファレンス概要
───────────────────────────────────

■名称:Health 2.0 Conference

■開催:2010年10月7日から8日

■開催場所:サンフランシスコ

■開催初年:2007年

■主催:Health 2.0 LLC

■開催概要
ヘルスケアに対して最先端のIT技術を使い、新しい価値を生み出そうとして
いる研究者、企業が発表を行う会議。
「HEALTH INNOVATION WEEK 2010」の中で、一つのイベントとして位置付け
られている。

※HEALTH INNOVATION WEEK 2010
10月3日から10日、Health 2.0を含むヘルスケア関連のイベントの中で
開催されている
http://www.healthinnovationweek.com/about.html

■会議のスケジュール(数多くの企業からプレゼンあり)
http://www.health2con.com/sf2010/agenda/

■スポンサー企業(大手企業を中心に40数社が参加)
http://www.health2con.com/sponsor/


───────────────────────────────────
研究成果発表(Health 2.0 Developer Challenge)
───────────────────────────────────

Health 2.0 の中では、研究成果を発表する
「Health 2.0 Developer Challenge」という催しがあります。

これは、米国健康福祉省(Department of Health and Human Services)の
Community Health Data Initiative(CHDI)が中心となって立ち上げた、
官民共同の研究プロジェクトです。

・がんに関するデータ蓄積による新しい価値情報の提供を研究
・患者治療データの長期にわたる保存の研究
・全米各地の病院数やフィットネスクラブ数などの健康データをマッピング
する研究
・ワイヤレスをテーマに様々な健康商品やサービスを研究
・2020年の健康ビジネスのあり方を一般や研究者から募集

などが採択されて、成果発表がなされています。

※チャレンジャーとして登録している企業や組織
http://health2challenge.org/blog/category/challenges/


───────────────────────────────────
注目企業紹介
───────────────────────────────────

次に、Health2.0の過去と今回のプレゼン企業やスポンサー企業、
Health2.0 Developer Challengeの参加企業、などから注目企業を
3つあげます。


【1】Cure together

■サービス概要
617の疾患に関し、実際の体験者が行ったトリートメント(対策)を
集計し、その結果を発表している。

■各症状におけるデータの状況
・Symptoms(症状)
・Treatments(対策)
・Causes(原因)
・Related Conditions(併発している病気)

■収益源:データ販売を模索していると思われる

http://www.curetogether.com


【2】Vitality

■企業概要
「GlowCaps」という薬の飲み忘れを防止する通信機能付きピルケースの販売

■使い方
服薬時間になると電源にさしたランプが点滅して教えてくれる。
また、なんらかの理由で服薬がされない場合、電話で教えてくれる。
パソコンは不要。毎月の服薬状況も知らせてくれる。

■収益源
・ドラッグストア、製薬会社への販売
※一般患者には無料で提供される

http://www.vitality.net/


【3】West Wireless Health Institute

■企業概要:ワイヤレスセンサー技術とIT技術を統合させた
アプリケーション開発を進める

■研究商品
1)Smart Patch(スマートパッチ)
睡眠パターンをモニタリングして医師に送信するセンサーがついている
パッチ。不眠患者に対する負荷が少ない

2)Smart Pill(スマートピル)
胃で消化可能な極小センサーを薬にはり、それが胃に入ると通信を開始し投薬
がなされたことを知らせてくれる

http://www.westwirelesshealth.org/


───────────────────────────────────
スポルツの視点
───────────────────────────────────

■今回は、健康ネットビジネスの最先端企業が集まる「Health 2.0」
カンファレンスの概要を紹介しました。

■患者(健康生活者)のデータを集め、それをいかに「価値化」するかが
このカンファレンスの共通テーマになっています。

■記録の価値化は、継続支援(継続ドライバ)の重要な考え方であり、
スポルツでも長くこの考え方の重要性を訴求してきました。
米国の最先端事例が増えており、それをヒントに具体化しやすい環境が
整ってきています。

■「Health 2.0」は8月に日本版として開催されたこともあり、
今後本メルマガでも国内外の動向を注意深くウォッチしていきます。


※継続ドライバの紹介(PDF形式)
http://www.sportz.co.jp/service/continuous_01.pdf


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━