2011年 健康博覧会/HFJ 視察レポート

HBW編集部


















6月7ー9日に「健康博覧会2011」、8ー10日に「ヘルス&フィットネスジャパン2011」が東京ビッグサイトにて開催されました。HBW編集員が8日に両会場を訪問してきましたので、ショートレポートをお届けします。


<健康博覧会2011>

東京ビッグサイトの西1・2ホールとアトリウムを使って、約500社が出展して行われた健康博覧会。今年も多くの来場者が訪れていました。この健康博覧会で取り上げる「健康」は非常に広いテーマとなっています。HBWで馴染みのある「ヘルスフード」「ウェルネス機器」をはじめ、「オーガニック&ナチュラル」「ヘルス&ビューティー」「シニアライフ」など7つのゾーンに分かれて展示されていました。

ステージイベントでは、今年注目のテーマをメインに講演が多数開催されていました。今年の見どころの1つに「現代日本の"国民病"対策」が挙げられています。今後深刻化する高齢化社会に向け、加齢による運動器の障害のため、移動能力の低下をきたし、要介護となる危険性のある状態「ロコモティブシンドローム」に関して、3回に渡る講演が行われました。






【ロコモサミット2.栄養】
転倒・骨予防のための栄養と
運動機能のアセスメント

慶應義塾大学医学部
スポーツ医学総合センター
講師 岩本潤氏






拝聴させていただいた岩本潤氏の講演では「現在の高齢者向け運動指導の現場では、ロコモティブシンドローム対象者へは、危険とみなされ運動指導が行われていない。しかし、彼らこそ骨粗しょう症や変形性関節症の予防のための運動指導が必要である」との話しを聞くことができました。現在は臨床実験により、ドイツ製の運動機器が活用されていることを紹介していました。

今後の高齢化社会を考えると、健康ビジネスに携わる私達も注目のテーマになってくるのではないでしょうか。


<ヘルス&フィットネスジャパン2011>

健康博覧会と同じ建物の3F、西3ホールで行われたHFJを訪問しました。こちらはフィットネス業界に携わる方を対象にした展示会です。多くのブースでインストラクター指導のもと体験会が行われていました。







ジョンソンヘルステック
ジャパン(株)ブース
クランクサイクルの体験会







8日には弊社のパートナー企業(株)クラブビジネスジャパン、フィットネスビジネス誌編集長の古屋武範氏による公開取材がカシオ情報機器(株)ブースにて行われました。古屋氏の他、(株)ハクヨプロデュースシステム代表取締役 笠原盛泰氏、カシオ情報機器(株)商品企画部室長 町田敏氏が壇上に上がり「経営に活かせる真のICT"会員情報活用システム"」をテーマに約30分話しを聞くことができました。







左より
町田敏氏
笠原盛泰氏
古屋武範氏

最初に笠原氏より「会員がプールを趣向しているのか、スタジオを趣向しているのか、さらにスタジオでどのようなものを使っているのか把握できていないため、どういう方がどのような目的で利用しているかわからず、今後、どのようなサービスを展開していくべきか検討しにくい状態」との話しがありました。そこでシチュエーションごとに会員の動向をカウントする「mobile check-fit」の紹介がありました。製品発表から約1年、今後のデータ解析に向けてデータ収集を行っているとの話しが聞かれました。

今後は会員の趣向に合わせた提案をフィットネスクラブ内はもちろん、来訪できない日のアドバイスまで展開し、個々の生活に根ざしたフィットネススタイルを目指す段階に来たと言えるでしょう。具体的にどのようなアドバイスを行うのか、ソフト面の開発も重要になると思われます。

今後も、HBWでは健康ビジネスに関連する展示会のレポートをお届けしていきます。