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[海外注目企業の継続支援編]2015年12月15日号
           ≫≫≫Author:脇本和洋
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「海外注目企業の継続支援編」を執筆している脇本和洋です。
 
ヘルスエンターテイメントは「楽しさと健康を絡めること」により健康行動を支援することです。2007年からスポルツが国内・海外の事例研究から整理した10個の「継続ドライバ」(顧客の健康行動の継続支援技術)の一つです。
 
・継続ドライバ
 
 
米国には、ヘルスエンターテイメントを研究している「Games for Health」という専門カンファレンスもあり、その活用が進んでいます。
 
ヘルスエンターテイメントの活用は、治療分野と予防分野に分けることができます。治療分野では、シリアスゲーム(小児がんの子供向けの教育用ゲームなど)や、認知症の人向けの認知機能を上げるトレーニングゲームなどが注目されています。
 
一方、予防分野では、子供向けの生活習慣を定着させたり、大人向けの運動の定着、シニアのコミュニケーション力の強化を狙うものが最近では注目されています。
 
そこで今回は、ヘルスエンターテイメントの3つの活用シーンと米国事例を紹介します。
 
 
・Games for Health
 
 
 
■□■□■□■ I N D E X ■□■□■□■
 
【1】特集:海外注目企業の継続支援編
---「ヘルスエンターテイメント」を使った継続支援
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「お客様のセルフイメージ」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 新サービス、海外 スマートウォッチ動向など10本
 
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【1】特集:海外注目企業の継続支援編
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【テーマ:「ヘルスエンターテイメント」を使った継続支援】
 
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活用シーン1.子供の健康習慣の定着:Brush UP
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Brush UPは、「子供の歯磨き」という飽きやすく続けにくい健康行動をエンターテイメントを使って「やりたい!」と思わせるスマホアプリです。
 
●特長:キャラクターと共に楽しみながら自然と歯磨き習慣を身につける
 
Brush UPでは、子供がアプリを立ち上げると子供の歯が画面に小さく映ります(スマホのカメラ機能を活用)。そして、キャラクターとリズムに合わせて、歯の表裏・左右の、どこを磨いているのかをリアルにイメージしながら歯磨きできることが最大の特長です。
 
また、歯磨き後にはポイントがたまったり、おもちゃがたまり、終わった後の楽しみを用意しています。
 
・Brush UP
 
 
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活用シーン2.運動のつらさを忘れさせる:Superhero workout game
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「Superhero workout game」は、エンターテイメントを使って運動中のつらさを忘れさせ、運動行動を継続支援するスマホアプリです。Zombies, Runという80万人以上が使うヘルスエンターテイメントアプリを提供する「Six to Start」という会社のアプリサービスです。
 
●特長:現実離れしたエンタメ性
 
同アプリでは、地球を救うために設定された20の運動ミッションをクリアしていきます。
 
まず、自分が運動している姿を映せる場所にスマホをおきます。そしてその前で運動すると、スマホのセンサーでその回数をカウントしてくれ、回数目標に達しているかどうかがカウント表示されるというものです。
 
・Superhero workout game
 
 
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活用シーン3.運動後の楽しさを作る:step buy step game
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「step buy step game」は、ウォーキングの継続をエンターテイメントを使って支援するスマホアプリです。これも「Six to Start」という会社のアプリサービスです。
 
●特長:冒険、お供がふえる楽しさ
 
このアプリでは、歩数が増えるたびに冒険する場所が変わっていきます。最初は小さな町からスタートし、ハリウッドや、さらには海の中など世界中を旅します。
 
実際の歩数により、お供(犬、うさぎ、昆虫など40種類)を購入していきます。例えば、犬は50歩で1匹購入できます。
 
また、お供の種類により、実際の歩数を数倍から数十倍にしてカウントしてくれます(例えば、犬ならば2倍の歩数でカウントしてくれます)。
 
つまり、様々なお供が増えることで、わずか1日で100万歩を達成することもできたりします。
 
・step buy step game
 
 
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「ヘルスエンターテイメント」の活用ポイント
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今回は、「ヘルスエンターテイメント」の活用シーンとして
 
1.子供の健康習慣の定着
2.運動中のつらさを忘れさせる
3.運動後の楽しさを作る
 
を紹介しました。
 
1の「子供の健康習慣の定着」でのヘルスエンターテイメント活用では、「Brush UP」を紹介しました。ここでは、子供に愛されるキャラクターが最大のポイントになります。
 
単にかわいいということではなく、キャラクターが失敗したり成功したり、わざと悪いことをする中で何かを学んでいったり、その年代の子供の「共感」を受けることがキャラクターづくりのポイントです。
 
 
2の「運動中のつらさを忘れさせる」でのヘルスエンターテイメント活用では、「Superhero workout game」を紹介しました。この事例では、現実離れしたエンタメ性(地球を救うヒーローになる)により「つらさを忘れさせる」ことを行っていました。
 
この活用シーンで大事なことは、ターゲットに合わせて「つらさを忘れさせる」ための方法論を複数あげ、その中で最適なものを選ぶということです。例えば、ある女性向けフィットネスクラブでは運動中にコーチがジョークを言う、そんなエンターテイメントの方法を有効に取り入れている所もあります。
 
 
3の「運動後の楽しさを作る」でのヘルスエンターテイメント活用では、「step buy step game」を紹介しました。この事例から学べる大事なことは、「驚き、短期間での達成感、仲間」といったことです。
 
冒険する場所は最初はわかりません。ゲームが進んではじめてわかるので「驚き」があります。また、歩数を数倍にしてカウントするので、「短期間での達成感」を味わえます。さらに、一人でなく「仲間」と一緒に行えるようにしています。
 
 
今回の事例では、3つの活用シーンでヘルスエンターテイメントを使って健康行動を支援する事例を紹介しました。参考にしてみてはいかがでしょうか。
 
 
 
 
 
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あなた(あなたのチーム)の継続に対する企画力を即アップ
 
 
●継続ドライバの理解と「使い方」を学びたい方へ
 
継続ドライバのオープンセミナーがおすすめです。
大切なのは「使い方」です。直近は、2月18日開催です。
 
 
●継続ドライバを使って、すぐに継続率を高めたい方へ
 
社内セミナー、継続率の高い企業のベンチマーク調査、共同企画ワークショップのいずれかがおすすめです。サービス概要は以下となっています。詳しくはお問い合わせください。
 
 
健康ビジネスは最終的には「継続」がどれほどうまくいくかが勝負です。この機会に、あなた(あなたのチーム)の継続に対する企画力をアップしてください。
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「お客様のセルフイメージ」
 
お客様の主観的な変化をヒアリングしてみる。
そしてより望ましい方向への貢献がお客様のセルフイメージアップにつながる健康サービスの本質アプローチ。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <10クリップ>
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[1]ネオス、ラーニングコミュニティーを活用した「へやトレアプリ」を企画・プロデュース
主婦の友社、ボディクエスト社と共同で「ラーニングコミュニティー」第一弾サービスをリリース。12月4日発売の「へやトレスタート BOOK」と連動した新サービスとして「へやトレアプリ」を提供する。(2015/12/04)
 
[2]ネスレ日本、「ネスレ ウェルネスクラブ」を北海道で開始【PDF】
日本の高齢化社会が抱える「健康寿命」の課題解決を目指し、「食事」「運動」「脳」の3つの観点から一人一人に最適な健康づくりを全面的に支援するサービス。(2015/12/04)
 
[3]アミノアップ化学、北海道発の「機能性表示食品」誕生
12月4日に消費者庁により「機能性表示食品」として「オリゴノール ハードカプセル」が受理されたことを公表。この受理により、製品には「運動で生じる身体的な疲労感を軽減する」と表示することが可能となった。(2015/12/04)
 
[4]グリーンハウス、国内最大級の食事記録アプリ「あすけん」がiPhoneのヘルスケアアプリケーションと栄養素データの連携を開始【PDF】
「あすけん」上で記録した食事から栄養素など計14項目をiPhoneのヘルスケアアプリで管理することが可能になる。これにより「あすけん」で記録した食事の栄養やカロリーデータとiPhoneの健康・フィットネス系アプリなどで記録していた運動量や体重などのデータをiPhone上で一括管理し「あすけん」の栄養士からのアドバイスに生かすこともできる。(2015/12/07)
 
[5]FiNC、東証一部上場大手企業8社を中心とした第三者割当増資を実施【PDF】
今回の資金調達で得た資金は、人工知能による新サービス及びプロダクト開発、それらに伴う人材採用やウェルネスプラットフォームを強化するためのM&Aや事業出資、さらにマーケティングやプロモーション活動などに充当する予定。(2015/12/07)
 
[6]富士山の銘水、KDDIと資本・業務提携【PDF】
ウォーターサーバーによる水宅配サービス「Frecious」を提供する富士山の銘水は、KDDIと資本・業務提携に関する契約を締結。KDDIが展開する「au WALLET Market」で「Frecious」の提供を開始する。(2015/12/07)
 
[7]普通の腕時計をスマートウォッチ化する『Trivoly』
Trivolyは、厚さ3mm、直径30mmの円盤状をしたデバイス。吸着性のあるシートで腕時計の裏ぶたに貼り付けられデザインや装着感を損なわないという。iOS 8またはiOS 9のiPhone 5以降のデバイスと、Android 4.4以上の各種スマホ対応アプリで、お気に入りの腕時計にスマートウォッチ機能を追加できる。(2015/12/02)
 
[8]血糖値が測れるスマホ用ケース『GluCase』
GluCaseは、採血から血糖値の計測、記録、生活メモの書き込み、管理までをオールインワンで済ませられるスマホ用ケース。測定キットや記録用メモなどが不要で、常に持ち歩くスマホと一体化しているため、SMBGキットを忘れて測れないという問題を回避できる。(2015/12/03)
 
[9]『mHealth Watch』注目ニュース:WeightWatchersは今年無料アプリ対策で何をしたか?
WeightWatchersのこの1年の取組みを取り上げた記事。2月のHumanaとの提携は、Humanaのプラットフォームを使ってBtoBでサービスを提供するため。4月のWeilos買収は、ダイエットのためのオンラインコミュニティー技術を強化するためだろう。(2015/12/07)
 
[10]Motolora、フィットネス向けスマートウォッチ『Moto 360 Sport』
新たにGPSを搭載し、ランニングやサイクリング時のペース、速さ、距離を追跡することが可能。また、「AnyLight」と呼ばれる新しいディスプレイ技術も搭載し、どのような環境下でも画面が見やすくなっている。(2015/12/08)
 
 
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