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[健康サービス・デザイン編]2016年8月2日号
         ≫≫≫Author:大川耕平
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HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
 
暑い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしですか?
夏休み休暇の予定は決まりましたか?
 
ちなみにわたしは東京近郊の山をトレラン三昧の予定です。
ご興味ある方ご一緒しましょう。
 
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
---Life Performance Cafe 構想
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「オープンエア・ミーティング」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 飲む人のためのサプリメント、海外 スマート枕など、10本
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
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テーマ:Life Performance Cafe 構想
 
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1 Cafeでどこまでできるのか!?
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カフェを主体にどんなウェルネス&ヘルスケア、フィットネスビジネス展開が可能になっていくかをワークショップで試みたのですが、その時のエッセンスを紹介します。カフェを使った健康サービスデザインです。
 
◆シナリオを描き、プレイヤーを募集する
とにかく可能性をどんどん試そうということでブレストがスタートしました。
カフェのビジネスステージを数段階に分けてデザインして、それに合わせて運営するメンバーも募るというスタイルで行きましょう。ということになりました。つまり、カフェとしての機能・役割も含めて変わっていくことを前提にしようということです。
 
そこで、サービスデザインに関わるメンバーのマインドセットの共有を行いました。
・様々なチャレンジを小さく始める
・経験からの学びを皆で共有する
・お互いの感性、その違いも含めて認める
・自主性を尊重する
 
◆共創カフェを志向する
テーマで紐付いたウェルネス志向の生活者が設定されたカフェコンテンツを共創していくことをイメージしました。
ワークショップ・カフェというコンセプトを設定し、お客様として来店されてメンバー登録をしてもらうとご自分の専門性を活かした活動をカフェで展開できる流れを設計しました。
お客様にカフェ進化に最初から協力いただくスタンスです。
 
 
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2 学びからサービス&マネタイズポイントが生まれる
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カフェとしての基本メニューにワークショップテーマに応じたサイドメニューを都度追加していくことでスタンダードメニューと変動メニュー両方をハンドリングしていくことで学んでいこうということを共有しました。
 
◆サークルが生まれる
ワークショップテーマのアイディエーションからは40を超える魅力的なテーマが抽出されましたが、ここではアウトドア志向のワークショップアイデアの中から2つ紹介します。
 
「トレイルランニングライフと栄養補給」
金曜日の夕方3回開催のワークショップ
(1)トレイルランニングの魅力とその技術
(2)トレイルランニンググッズの性能とその選び方
(3)オリジナル活動食(パワーバー)作り体験
 
→この回では参加者の走力に合ったオリジナルのパワーバー(グラノーラ)を個別にアレンジしたレシピを用意し、みんなでつくって持ち帰ってもらうワークショップを企画
 
「ソロテントの魅力とちょい体験」
金曜日一泊の体験イベント
人数限定でカフェに自身で購入したソロテントを持参してもらい設営し、一晩カフェに泊まってもらう体験イベントです。
 
学びと行動がリンケージしていくフレームワークが全てで共通化されました。
 
◆サークルが育つ
ビギナー向けのイベントでの参加者同士はいわゆる同志的な意識が芽生え、その後のアクティビティを共有する機会が増えていくはずです。
カフェ主催のツアーイベントに一緒に参加したり、個別に誘い合ってイベントを企画していくはずです。このようにマネタイズポイントが生まれていきます。
 
 
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3 プロセスデザインポイント
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学び合っていろいろな可能性を一緒に発見し、それを具現化していく流れを演出していくことを意図しました。
 
◆コンテンツの地産地消
カフェの中核を成すワークショップとスタンダードメニューのコンテンツは、ともに自律的に生産消費されていくスタイルが望ましいと考え、その企画運営者は手あげ方式にすることに。
つまり、日常的な運営現場から次の可能性が萌芽し、育つ、自律的な構造をつくろうということです。
 
◆発想刺激連鎖
このカフェ企画ワークショップを通じて参加メンバーは
「これって地域経済づくりだよね!」
「エリア創生的な意味もつくれますよね」
「新しいコミュニティ社会へのつながり方のロールモデルですよね」
「生活の質を高めていくプロセスデザイン」
「コミュニティデザインのカフェ版だからどこでも応用可能!」
それぞれ様々な気づきを自分のビジネスへ持ち帰っていきました。
 
カフェという「場」に様々な角度からニーズが確実に存在する「コト」を仕掛けていくアイディエーションとなり、ライフスタイルサポートの中に、ウェルネスやヘルスケアを織り込んでいくスタイルになりました。
 
この後にいくつかプロトタイプをつくりデモも行ったのですが、きっといくつかが現実のものとして登場するかもしれません。
 
サービスデザイン・ワークショップの例を今回紹介しましたが、サービスデザインはとにかく顧客視点で楽しみながら習うより慣れろスタンスでチャレンジして欲しいです。
 
もちろん、お手伝いさせていただきますのでお声掛けください。
 
 
●問い合わせメール
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「オープンエア・ミーティング」
 
たまには公園の芝生の上で気分を変えてオープンエア・ミーティングでもしてみませんか?きっと新たな着想が生まれるはずです!!
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <10クリップ>
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[1]NTTドコモ、足裏から放出される皮膚ガス計測による健康管理装置を開発
皮膚から放出される複数種類のガスのうち、脂肪代謝・飲酒・脱水の指標となる3種類のガスを足裏から同時に計測できる健康管理装置を世界で初めて開発。計測値に基づいた体脂肪の燃焼状態などの結果はスマホやタブレットで確認できる。(2016/07/20)
 
[2]住友生命保険相互会社など3社、新規プロジェクト「Japan Vitality Project」に関するお知らせ【PDF】
住友生命とDiscoveryは健康増進型保険の開発で提携し、住友生命とソフトバンクはIoTを活用した健康情報・健康増進活動に関するデータ収集プラットフォームの構築等で提携。ディスカバリーのウェルネスプログラム「Vitality」を日本市場に導入する「Japan Vitality Project」の取組みを3社共同で開始。(2016/07/21)
 
[3]FRONTEOコミュニケーションズ、健康じまん.com 会員数10,000人突破!
その後も順調に会員数を伸ばし7月21日現在12,000人超。30歳代後半から60歳代前半が約8割を占める会員の傾向と関心を調べ、人工知能KIBITがおすすめする人気記事ランキングベスト7を発表。(2016/07/21)
 
[4]キユーピー、世界で初めて酢酸菌酵素の大量生産を実現“飲む人”のためのサプリメント「よ・い・と・き」新発売
社内公募制度「Try! Kewpie」から生まれた第一号商品。酢酸菌酵素を配合した“飲む人”のためのサプリメント。酢酸菌酵素には、アルコール脱水素酵素やアルデヒド脱水素酵素が含まれる。(2016/07/26)
 
[5]アディダス ジャパン、気候変化の激しい夏から秋の衣服内環境をより快適に「2016FW TRAINING LAYERED WEAR」【PDF】
どのような環境下においてもパフォーマンスを発揮できるよう、アスリートをサポートするアディダスの「CLIMA」テクノロジーを搭載したトレーニングウェアのレイヤリングにより、さらなるパフォーマンスアップを追求したコンセプトが「レイヤード ウェア」。(2016/07/26)
 
[6]ソニー、医療・健康情報連携プラットフォームを事業化
このプラットフォームは短期間で導入することができ、導入施設は個人を起点とした健康情報の連携を容易に行うことが可能となる。具体的なサービスとして7月より電子お薬手帳サービスharmo(ハルモ)の事業を商用サービスとして開始。(2016/07/26)
 
[7]FiNCとFitbit、業務提携によりデータ連携が可能に
FiNCはFitbitと業務提携し、企業の健康支援として提供しているアプリ『FiNCプラス』に、Fitbitで取得したパーソナルなライフログデータをAPI連携により取得できるようになり、今まで手入力だった睡眠時間の自動取得、新たに心拍データも自動取得できるようになった。(2016/07/26)
 
[8]日本医療ホスピタリティ協会、医療機関アワード2016 表彰式
開催日は、2016年9月4日(日)。日本で初めて患者満足度調査を元にホスピタリティ溢れるクリニック・治療院を医療機関アワードとして表彰する。また、ホスピタリティの伝道師として有名なゲストによる基調講演も同時開催。
 
[9]調査:米国1/4がスマホ経由で処方箋を受け取り、62%が望んでいる
Adobe Digital Insightsが米国の成人1,000人を対象に実施した調査。例えば、35%の人々がスマートフォンで身体の調子や運動を追跡していると回答、63%がスマートフォンのみで身体の調子や運動を追跡したいと回答、など。(2016/07/22)
 
[10]入眠を支援し、睡眠の質を改善するスマート枕『ZEEQ』
クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中のスマート枕「ZEEQ」は、入眠を支援するほか、起床まで快適に質のよい睡眠をとれるよう手助けし、すっきりと目覚めさせる機能を搭載する枕。(2016/07/26)
 
 
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