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[ヘルスコーチングの視線編]2016年10月25日号
          ≫≫≫Author:里見将史
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この「ヘルスコーチングの視線」では、ヘルスコーチングのアプローチについて現場の方々の生の声をインタビュー形式でご紹介しています。
 
前回は、フィットネス業界の経営情報紙『フィットネスビジネス』の編集長の古屋武範さんにインタビューして、フィットネスクラブでの会員さんとのコミュニケーションでどんなことが求められてきているのかお聞きしました。
 
 
さて、今号で食事指導の現場で活躍されている有限会社クオリティライフサービス代表取締役で食コンディショニングプロデューサーの小島美和子さんにインタビューさせていただいたのでご紹介したいと思います。
 
食事指導の現場はもちろん管理栄養士への指導や健康商品、サービス等への監修など、食事を中心に幅広い分野で活用されている小島さんに、食事指導の現場でのコミュニケーションで、今どんなことが課題でどんなことが求められているのか、ヘルスコーチングの視点でお聞きしました。
 
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
---ヘルスコーチングの可能性を探る:「食事指導におけるコミュニケーション」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「アイデアのストック」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 フードテックファンド、海外 VRのヘルスケア活用など、11本
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
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テーマ:ヘルスコーチングの可能性を探る:「食事指導におけるコミュケーション」
 
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1、クオリティライフサービスについてお聞かせください。
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(小島氏)
企業や健康保険組合での食生活改善サービスの提供。
食品、健康サービス事業者でのお客様サービス向上のためのライフスタイル提案、各種コンテンツ企画・ヘルシーメニューの開発。
また、保健指導専門職への食教育サービスのほか、一般の方も受講いただける、食コンディショニングアドバイザー養成講座を運営しています。
 
 
 
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2、食コンディショニングについてお聞かせください。
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(小島氏)
食コンディショニングとは、現在の「からだ」を軸に、食生活をコントロールし、ベストコンディションを目指すことです。
ベストコンディションとは、ひとりひとりが本来持っているポテンシャルを最大限に発揮できる状態です。心身の余力が、笑顔とやさしさを生み出します。
 
食コンディショニングアドバイザー養成講座
 
 
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3、小島さんの食事指導で、特に意識されていること、心がけている点をお聞かせください。
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(小島氏)
まずは効果が出ること。
単に検査値がよくなるだけでなく、日々のコンディションがよくなり生活の質が向上することです。
また、制約は極力少なく、豊かな食生活に導くことです。
 
 
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4、多くの栄養士さんへの指導や講演を通して、栄養士さんが直面している課題や問題点はどんなことでしょうか?
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(小島氏)
お話をお伺いしていると、十分な効果が出せていないというご相談が多いです。
具体的には、対象者のからだを読み取れていない、対象者のライフスタイルに十分対応できていないということです。
 
 
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5、栄養士と対象者のコミュニケーションの間で発生するギャップはどんなことがありますか?
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(小島氏)
栄養士が対象者のライフスタイルや食習慣、食卓、嗜好などを十分にイメージできていないと感じています。
その結果、達成率の低い(非現実的な)目標を立ててアドバイスをすることにつながっているようです。
 
 
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6、食事指導の場面で、対象者の「行動の継続」へのアプローチとして、どんなことを必要だと思いますか?
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(小島氏)
具体策を導くことですね。
 
例:行動目標「休肝日を週2日つくる」
この目標を達成するために、どんな具体策が必要か?
週末は家族で楽しみたいので、月曜日と火曜日を休肝日にする
そのために、家族の協力も得る など
 
そして、からだで効果を感じてもらう、ということだと思います。
食生活の改善により、からだにいい変化が出ていることに気づかせる、体感させる、体調チェックをしてもらうなどです。
 
 
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7、ヘルスケアサービスの中に「人」の存在は今後も注目されていくと思いますが、今後食事指導でのコミュニケーションはどのように変わっていくと思いますか
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(小島氏)
対象者個々にフィットしているであろうと考えられる情報や知恵が機械的にタイムリーに提供されることと同時に、「人」が温かい手でそっと背中を押すような寄り添い感のあるサービスも求められるようになるのではないでしょうか。
 
 
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8、行動の継続にフォーカスした「ヘルスコーチング」のアプローチは、食事指導の現場のコミュニケーションで、どのように役立てると感じますか?
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(小島氏)
提供したプログラムの効果を出す、ということにとどまらず、保健指導者が目指している、対象者が自立した健康行動をとるためにはとても有効なアプローチのひとつと考えます。
 
 
以上が小島氏にインタビューさせていただいた内容です。
 
 
 
食事指導の現場では、やはり結果を出すことが重要で、そのためにはその人に合った効果的な具体策の提案が必要です。
しかし、どんなに効果的で具体的な提案ができたとしても、対象者が最初からライフスタイルに取り込めるかはわかりません。
 
やはり、PDCAサイクルを回して具体的な行動の継続、定着化をサポートしていく必要があります。そのためには、しっかり向き合うための継続的なコミュニケーションが重要になってきます。
 
前回のこのメルマガで紹介したフィットネスクラブの現場と同様に、食事指導の現場でも、やはり「人」の存在が重要で「関わり方」「寄り添い方」が見直されてきていると改めて感じました。
 
 
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【「糖尿病コーチング」をベースとしたプログラム提供、サービス企画をサポート】
 
NPO法人ヘルスコーチ・ジャパンと連携して、「糖尿病コーチング」を軸に据えたプログラム提供、サービス企画のサポートを開始します。
NPO法人ヘルスコーチ・ジャパンが提供している糖尿病療養指導に特化した人材育成のコーチングトレーニングプログラムをベースに、スポルツが展開してきているICTを活用したコンシューマ向けの「ヘルスコーチング」を組み合わせて、糖尿病患者や予備軍の人の生活習慣の改善や定着化に向けてプログラムの提供やサービス企画をワンストップで提供するものです。
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「アイデアのストック」
 
顧客満足を高めるための提案アイデアを定期的に追加ストックしていますか?
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <11クリップ>
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[1]ヤフー、Yahoo!ヘルスケアで医師に直接相談できる月額会員制サービス「かんたん医療相談」を開始
エムスリーが運営する日本最大級の医療Q&Aサイト「AskDoctors」と連携し、4,500名以上の医師と24時間オンライン医療相談が可能なQ&Aサービス。(2016/10/12)
 
[2]日本能率協会、第7回「ビジネスパーソン1000人調査」【仕事と健康編】
残業による私生活への影響は「趣味の時間が減った」「睡眠不足」「食生活が乱れた」の順。1日あたりの平均残業時間が2時間以上の人では、4人に1人が「精神面で不調を感じる」と回答、など。(2016/10/12)
 
[3]ソフトバンク、消費者と一緒にものづくりができるプラットフォーム「+Style」に新たな企画と製品が登場
ベルトとして身に付けるだけでウエストサイズや歩数、椅子に座っている時間などを計測し、健康管理に活用できる男性用のスマートベルト「WELT(ウェルト)」など。(2016/10/14)
 
[4]シャープ、ウォーターオーブン「ヘルシオ」<AX-XW300>にキッチン向け情報配信サービスを開始
管理栄養士によるワンポイントアドバイスや食品メーカーの広告など、ユーザーに食や健康に関する音声や画像による情報を配信する。また、広告が配信された際にポイントが付与され、ポイントが貯まるとQUOカードと交換できるサービスも開始する。(2016/10/17)
 
[5]オイシックス、日本初 フードテック専門の投資部門「フードテックファンド」を設立【PDF】
同社の企業理念「豊かな食生活を、できるだけ多くの人に」を実現するため、栄養学や味覚に関する研究・技術、食とヘルスケアに関する研究・サービス、新しい食材など、フードテック分野へ特化した投資・提携を行っていく。(2016/10/17)
 
[6]NTTデータ、経営研レポート「アメリカにおけるEHR/PHRの現状」
アメリカで急速に医療情報化が進展した背景には、政府による強力な後押しとインセンティブプログラムの実施によるところが大きいと考えられる。一方でアメリカでも医療機関同士での連携や患者IDの統一など、日本と同様の課題を抱えており、日本版PHRの実現においてこの課題をどう解決するか注目されている。(2016/10/18)
 
[7]製薬業界×デジタルヘルス始まる「ノバルティス×Microsoft、製薬とITの巨人が組む」製薬最大手が語る“デジタルヘルスへの旅”(日経デジタルヘルスより)
加速する製薬業界×デジタルヘルスの動きが、いよいよ業界最大手スイスNovartis社を突き動かそうとしている。この分野で同社が手を組むのは、まさにトップ製薬企業に似つかわしいパートナー。IT業界を代表する米Microsoft社や米Google社。(2016/10/18)
 
[8]『mHealth Watch』注目ニュース:大日本印刷、自宅で手軽に受けられる“歯ぐきの健康 警戒レベル”検査サービス「DNPお口健康ナビ」開始
このサービスは、検査キットのチューブで採取した唾液とアンケート記入票を郵送するだけで、“歯ぐきの健康 警戒レベル”の検査結果のレポートと口腔ケアのガイドブックが自宅に届く郵送型検査サービス。(2016/10/24)
 
[9]薬の安全な保管と定期的な服用を両立させるスマートな金庫『iKeyp』
「iKeyp」は、主に薬を入れて保管するための金庫。Wi-Fiでインターネット接続し、スマートフォンと連携するなどしてさまざまな機能を提供してくれる。開けるにはキーパッドで暗証番号を入力する必要がある。(2016/10/12)
 
[10]足を温めてくれるスマートシューズ『DEGITSOLE』
DEGITSOLEは、中敷きタイプのウェラブルデバイスで、スマホを通じてインソールの温度を調整できる。さらに、歩数や移動距離の計測、消費カロリーの算出の機能も搭載。(2016/10/14)
 
[11]『mHealth Watch』注目ニュース:バーチャルリアリティゲームで血友病を抱える子供が点滴を乗り切りやすくする
オハイオ州コロンバスにある全国的に有名な小児科病院では、子供が怖がり痛がるような治療を受ける間、その注意を逸らすよう特別に設計したゲームを動かすバーチャルリアリティヘッドセットを提供している。(2016/10/17)
 
 
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