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[ヘルスコーチングの視線編]2016年12月27日号
          ≫≫≫Author:里見将史
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2016年 みなさまのビジネス&プライベートはいかがでしたか?
 
ヘルスケア&ウェルネス業界への注目は益々高まって行くことは間違いなさそうです。
 
弊社としては、しっかりとしたヘルスケアサービス現場支援を充実するためにディレクターがお客様の現場に入ってのサポート比率が今までの倍以上になり、その成果も手応えも獲得できた1年でした。
 
「デジタルヘルスで日本を元気に!」
 
もっともっとデジタルヘルスのサービス品質向上に寄与できるメニューを現場に投げ込んで行きます!
 
2016年 ありがとうございました。
2017年 よろしくお願いします。
 
 
スポルツ 大川耕平
 
 
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
---ヘルスコーチングの可能性を探る:「専門家のコミュニケーション」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「心のホットボタン」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 健康経営意識調査、海外 ウェアラブルデバイス動向など、14本
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
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テーマ:ヘルスコーチングの可能性を探る:「専門家のコミュニケーション」
 
 
この「ヘルスコーチングの視線」では、ヘルスコーチングのアプローチについて現場の方々の生の声をインタビュー形式でご紹介しています。
 
さて、今号では、食品・健康業界に特化した人材派遣・人材紹介サービスを提供している株式会社RDサポートで管理栄養士・栄養士の派遣はもちろん、自社としても特定保健指導事業や栄養相談などを展開しているヘルスケア事業部で、長年管理栄養士・栄養士を見続けてきている小関望氏にインタビューさせていただいたのでご紹介します。
 
現在、管理栄養士・栄養士を含めた登録者は4,500人以上ということで日本最大級になったRDサポートですが、その中で、管理栄養士・栄養士のオンラインを含めたコミュニケーションやどんなことが課題でどんなことが求められているのか、ヘルスコーチングの視点でお聞きしました。
 
 
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1、RDサポートについてお聞かせください。
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(小関氏)
RDサポートは、創業した1998年より「食・健康」業界に特化した「人材サービス」事業を軸に、「食・健康業界の発展に貢献し、社会の健康長寿推進とQOL向上を実現できる会社を創る」というビジョンのもと、人材派遣・人材紹介を中心に事業を展開しております。
 
RDサポート人材派遣 http://rdsupport-haken.jp/
RDサポート正社員転職 https://www.rdsupport-tenshoku.jp/
 
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2、RDサポートのヘルスケア事業部のサービスについてお聞かせください。
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(小関氏)
ヘルスケア事業部は、「食」のプロである管理栄養士・栄養士を中心とした「健康サポート」のご提案をさせて頂いております。
具体的には、特定保健指導事業、介護予防事業、栄養相談、健康イベント等の運営サポートや、販促支援、メニュー開発、栄養価計算といったサービスを企業や健保へ幅広く提供しております。
 
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3、管理栄養士・栄養士の中で結果を出せる人と出せない人がいると思いますが、どんな点に違いがあると感じていますか?
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(小関氏)
自身が向き合う対象となる人をどれだけ理解できるか。
その人を行動変容させるアドバイス、情報提供がどれほどできるかに大きな違いがあると思います。
 
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4、多くの管理栄養士・栄養士との面談等通じて、管理栄養士・栄養士が直面している課題や問題点はどんなことでしょうか?
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(小関氏)
資格や知識を持っていても、経験値の低い管理栄養士・栄養士は、自信を持つ事ができず、多くの方が孤立感を抱えながら、現場の業務に就いています。
横の連携や共有方法があまり無い事は課題のひとつだと思います。
 
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5、管理栄養士・栄養士が対象者とのコミュニケーションで発生するギャップはどんなことがありますか?
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(小関氏)
例えばですが、
管理栄養士:「普段お酒はどれくらい召し上がりますか?」
対象者:「3軒程、ハシゴ酒するくらいですかね?」
と言った感じで、何軒飲み歩いたのかさえも覚えていない人が、何杯飲んだかなんて数えられる訳がないです。こんなコミュニケーションギャップが、保健指導の現場でも見受けられます。
先ずは、対象者(一般人)の常識を知る事が重要かもしれません。
 
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6、最近はメールを含めたオンライン上でのコミュニケーションが管理栄養士・栄養士には求められてきていますが、オンラインでのコミュニケーションに抵抗を感じる管理栄養士・栄養士は多いですか?
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(小関氏)
抵抗を感じる方はそんなに多くないと思います。
しかしながら、オンラインに使用するPCやツール、アプリに触れる機会が少ない方は、どうしても抵抗を感じてしまうのは事実です。
また、自ら何かを「発信する」事に慣れていない方は強く抵抗感がある様に思います。
 
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7、オンライン上でのコミュニケーションができる栄養士・管理栄養士はどんな特徴がありますか?
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(小関氏)
ITリテラシーがなくても、「文脈を読む事ができる。」「表現力溢れる文章が作れる。」「自信を持って意見ができる。」方は活躍しています。
限られた(適切な)テキスト量で、伝えたい事と伝わる事に違和感が無くコミュニケーションを進める事は重要だと思います。
 
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8、オンライン上でのコミュニケーションで、対象者の「行動の継続」へのアプローチとして、どんなことが必要だと思いますか?
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(小関氏)
「いつもあなたを見ている。」「いつもあなたの事を理解している。」
伴走している存在感を与えられる事が、継続を促すポイントかもしれません。
 
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9、ヘルスケアサービスの中に「人」の存在は今後も注目されていくと思いますが、今後食事指導でのコミュニケーションはどのように変わっていくと思いますか?
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(小関氏)
現在も対面での食事指導の機会がほとんどですが、オンラインでの機会が増えていくのは当然の流れだと思います。
「人」よりも「機械」にできる事は、「機械」に任せた方が良いですが、
多種多様な「人」に接する機会が、多くなればなるほど、「人」と「人」とのコミュニケーションが重要になっていくと思います。
 
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10、行動の継続にフォーカスした「ヘルスコーチング」のアプローチは食事指導で活躍する管理栄養士・栄養士にどのように役立てると感じますか?
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(小関氏)
個々の対象者を思う気持ちが大きければ、大きい程、ティーチングが多くなりがちなコミュニケーションを無意識にとる傾向がある為、ヘルスコーチングのアプローチは、今後、益々、結果を出す有効的な方法として、根付かせていきたいです。
 
 
 
以上が小関氏にインタビューさせていただいた内容です。
 
「食」の現場で活躍されている管理栄養士・栄養士にとって、コミュニケーションは切っても切り離せないスキルの一つで、専門知識と同じくらいにサービス現場でのウェイトは高まっています。
 
管理栄養士・栄養士は専門性を活かした「格好良いアドバイス」が理想ではありますが、どんなに「格好良いアドバイス」ができたとしても対象者のライフスタイルに寄り添った提案でないと意味がありません。
また、対面が中心であったコミュニケーションが、最近ではオンライン上のコミュニケーションも求められてきています。
 
「食」の現場でも、「関わり方」「寄り添い方」が見直されてきており、さらにオンラインコミュニケーションのスキルと組み合わせて、管理栄養士・栄養士の専門性を支える新たなコミュニケーションスタイルが求められていることを改めて感じました。
 
 
 
【「オンライン糖尿病コーチング」プログラムとサービス企画・運用のサポート】
「オンライン糖尿病コーチング」は、NPO法人ヘルスコーチ・ジャパンと連携してヘルスコーチ・ジャパンが提供している“コーチングトレーニングプログラム 糖尿病コーチング”をベースに、弊社が展開しているデジタルヘルスを活用したコンシューマ向けの“ヘルスコーチング”を組み合わせて、糖尿病患者や予備軍の人の生活習慣の改善や定着化に向けたオンラインを活用したプログラムの提供やサービス企画をワンストップで提供するものです
 
このオンラインプログラムでは、糖尿病患者や予備軍の生活習慣改善につながる“ヘルスコーチング”を行うためのコンテンツと、運用を行うためのノウハウを提供いたします。
また、運用に関しては、スタッフの人材育成から、ヘルスコーチの提供(運営受託など)まで、ニーズに合わせて、適切な運用スタイルの企画支援を行います。
 
ご興味ある方は、ぜひご連絡ください!!
 
 
お問い合わせはこちら
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「心のホットボタン」
 
顧客の心にある行動を開始したくなるホットボタンがどこにあるのかを絶えず想像してみて、それをちょっと試してみよう。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <14クリップ>
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[1]ティーペック、企業に勤務している会社員を対象にした健康経営に関する意識調査を実施【PDF】
会社に対する満足度と健康への取組みには密接な関係性があることがわかった。多くの社員は体の不調を感じており、健康経営が求められている。しかし、現在の健康に関する取組みに満足している社員は少なく、より積極的に健康経営に取組むべきであると考えらる。(2016/12/06)
 
[2]慶應義塾大学医学部、「慶應義塾大学医学部 健康医療ベンチャー大賞」を創設ー慶應医学部発ベンチャー100社創出を目指してー【PDF】
本コンテストは、慶應義塾大学医学部発のベンチャー創出支援を行う一環として、コンテスト形式で健康・医療に貢献するビジネスプランを競い合う。本年度を皮切りとして来年度以降も継続的に開催予定。(2016/12/14)
 
[3]大和総研、2017年の新たな健康経営のテーマは「つながり」ー食事、運動、睡眠に次ぐ4本目の柱ー
食事、運動、睡眠が健康経営の重要な3本柱であり続けることは、もはや疑いようがない。2017年の健康経営には「つながり」が4本目の柱として加わるであろうと考えている。「つながり」は、どのように健康につながるのだろうか。(2016/12/14)
 
[4]ローソンとツクイが連携、ケア(介護)拠点併設型店舗を展開
地域の皆様の健康で安心な生活をサポートする拠点の構築にむけて、ケア(介護)拠点併設型店舗を連携して展開。介護相談窓口をツクイが運営し、コンビニエンスストアを別事業者が運営するモデル。(2016/12/15)
 
[5]パイオニア、ドライバーの眠気を早期検知し改善する「ドライバーモニタリングシステム」を開発【PDF】
ドライバーモニタリングシステムは、心拍計測および独自の解析アルゴリズムを用いた“眠気予兆検知技術”と、振動による効果的な“覚醒レベル改善技術”を連携させることで、ドライバーの覚醒レベルの低下を未然に防止することができる。(2016/12/15)
 
[6]IDC Japan、2016年第3四半期 世界ウェアラブルデバイス市場規模を発表
2016年第3四半期、世界全体のウェアラブルデバイス出荷台数は前年同期比3.1%増の2,303万台。腕時計型とリストバンド型がウェアラブルデバイスの主流。スマートタイプ(モダンOS搭載)の腕時計デバイスは失速気味。(2016/12/15)
 
[7]カヤックとキングレコード、新規事業「アニソンフィットネス」を発表
有名アニメソングの原曲を使ったフィットネスプログラム「アニソンフィットネス」のティザーサイトを公開。シリーズ第1作目は「新世紀エヴァンゲリオン」のOPテーマ曲「残酷な天使のテーゼ」を使用したフィットネスプログラムを展開。(2016/12/16)
 
[8]京都大学、脳内に「やる気」のスイッチ、目で見て操作ー霊長類の生体脳で人工受容体を画像化する技術を確立、高次脳機能研究の飛躍的な進展に期待ー
本研究成果により、霊長類の脳において遺伝子導入によって発現させた人工受容体を画像化する技術が確立された。ヒトを含む霊長類の高次脳機能研究の加速化や、精神・神経疾患に対する新たな遺伝子治療法の開発に寄与する。(2016/12/16)
 
[9]アシックスジャパン、東京都墨田区「リバーサイドカフェ」開設・運営事業者に選定ースポーツ基軸のライフスタイル提案型施設を平成29年春に開業
当施設のコンセプトは「サスティナブルコミュニティスペース」。地元住民や隅田川エリアを訪れる国内外の観光客に向けて、スポーツを軸としたライフスタイルの提案を持続的に行い、たえず人が集い行き交うような場所を目指す。(2016/12/19)
 
[10]宣伝会議、AdverTimes「2017年トップ10米消費者IoTトレンド予測」Parks Associates発表
IoTリサーチ&コンサルティング会社Parks Associatesは、米消費者の来年のトレンドを予測した報告書「Top 10 Consumer IoT Trends 2017」を発表。(2016/12/20)
 
[11]スマートウォッチなの?自転車用メータなの?兼用できる腕時計『M O S KI T O』
「M O S KI T O」は、クロノグラフとして機能するウェアラブルデバイス。ボディはバンドから簡単に外れるようになっていて、自転車の専用マウントに取り付けるとサイコンとして使える。(2016/12/15)
 
[12]注目の体幹トレーニング“プランク”を『Stealth』で楽しく効果的に
「Stealth」は、プランクするひじを支えるための床に置く台。表面のくぼみに置いたスマートフォン上で専用ゲームを動かし、プランクしながら「Stealth」の角度を変えたり360度回転させたりすることで、ゲームをプレイできる。(2016/12/16)
 
[13]ストレスに強い自分をつくる!心拍変動をトレーニングできるガジェット『Lief』
米国のスタートアップが医師の協力のもとに開発した、心拍変動をトレーニングすることでストレス回復力を高めるウェアラブルガジェット。「Lief」は胸に直接つけて使用。単に心拍をチェックするのではなく「Lief」が重視しているのは心拍変動。(2016/12/20)
 
[14]mHealth Watch注目ニュース:Akiliのゲーム、アルツハイマーのバイオマーカーを発見できる
ボストンに拠点を置くAkili Interactive LabsとPfizer社は、Akiliのデジタル認知計測プラットフォームが、アルツハイマー病のバイオマークを探知できることを示す合同研究のデータを公表した。(2016/12/26)
 
 
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