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【今回の注目事例】:「食品メーカーの健康アプローチ(1)」

  ~ 有機乳製品メーカーStonyField Farm社の取り組み ~
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【子供を「ソーダ&ジャンクフード」から守る動き】

最近日本では、子供の朝食欠食率の増加、食生活の乱れ、運動不足などによ
る「子供の生活習慣病」が指摘されています。

一方米国では状況はもっと深刻で、急増する子供の肥満を食い止めるために
、炭酸飲料やいわゆるジャンクフードなどを搭載する「自動販売機」を学校
から排除しようという動きが、ニューヨーク、シアトルなどの主要都市で起
こっています。

子供の食生活改善のためには、学校及び家庭の両方での食事配慮が必要とな
ります。そこで今回は、学校向けに「ヘルシーフードの自動販売機」、親向
けに「有機ランチボックス(弁当)」の提案行い売上好調な、有機乳製品メ
ーカー「StonyField Farm社」を注目事例として紹介します。


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【事例:StonyField Farm社】
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■概要
設立:1983年
売上:9,600万ドル(約103億円/2002年度・前年比12.9%)
主な取扱い商品:有機認定のミルク、ヨーグルトなど乳製品全般。
・商品一覧
http://www.stonyfield.com/HealthyFood/index.shtml


■注目点1:学校向けの「ヘルシーフード自動販売機」

同社は「Healthy Vending Pilot Program」という、子供の健康によい食品
を搭載した自動販売機を学校向けに販売しています。その自動販売機には、
有機低脂肪ヨーグルト、おやつチーズ、有機ミルク、人参スティック、ドラ
イフルーツ、穀物チップなどが用意されています。(乳製品以外は他社の健
康に配慮した食品を選定)

またサイトでは、全米各地の学校への導入事例や、保護者向けの自治体や学
校に対する働きかけ方法の解説、子供の肥満データなども提供。同社のへル
シーフード自動販売機の導入で、子供たちの食生活を改善することができる
とアピールしています。・「Healthy Vending Pilot Program」(写真あり)
http://www.stonyfield.com/MenuForChange/ParentActionKit/HealthyVendingPilotProgram.cfm
日本の学校の飲料自動販売機には、ミネラルウォーターやお茶など低カロリ
ー飲料も用意されています。ただ、その他の食品も含めて健康に配慮した食
品の総合的な提案まで行っているものはまだ少ないと言えます。


■注目点2:親向けの「有機ランチボックス(弁当)の提案コンテンツ」

有機ランチボックス(弁当)の提案コンテンツ"Organic Lunchbox"Back-
To-School Programは、親向けに「ランチボックス(弁当)に有機食材を最
低1品取り入れること」を促すコンテンツです。サイトでは、著名な小児科
医グリーン博士が、科学データを用いながら有機食品の安全性・有効性を説
明。ランチボックスのメニューを紹介しています。

例)ランチボックス向けのおすすめ有機食品
・果物:りんご、キウイ、ぶどう、さくらんぼなど
・野菜:にんじん、セロリーなど
・全粒粉:シリアル、パン、クラッカーなど
・カルシウム源:チーズ、ヨーグルトなど
・たんぱく源:無脂肪チキン、豆類など

・"Organic Lunchbox"Back-To-School Program
http://www.stonyfield.com/MenuForChange/OrganicLunchbox.cfm

"Organic Lunchbox"では、自社商品だけでなく幅広い有機食品をとりあげ
ながら、健康的な子供の昼食には、栄養バランスだけでなく、素材の質や安
全性への配慮も重要であると訴えています。


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【HBMの視点】 「放課後の食生活」にも注目したい
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■日本は人口に対する「自動販売機の設置台数」が世界一多い国ともいわれ
ています。ただ、場所にあわせた品揃えという観点では、必ずしも優れてい
るとは感じられません。例えば、今回紹介した「学校&ヘルシーフード自動
販売機」のような組み合わせは、病院・フィットネスクラブ・マンション・
公共施設などさまざまなシーンで考えられるのではないでしょうか。

■また、日本の子供を取り巻く食環境を考えた場合、学校帰りに立ち寄って
好きな食品を買うことができるファーストフード店やコンビ二の存在を見逃
せません。ここでも子供の健康に配慮した栄養バランスの良いメニューの提
案が望まれます。

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