ローカーボ商品専門スーパーマーケット
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今回の注目事例：新トレンドに対するスーパーマーケットの取り組み
「Low Carb Chicago」～ ローカーボ商品専門スーパーマーケット ～
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アメリカでは空前のローカーボダイエットブーム。アメリカのローカーボ人
口は2500～3000万人とも言われ、これはアメリカの人口の約10％をも占め
る割合ですが、実際には20％にものぼるとも言われています。
ローカーボダイエット（Low-Carb diet＝低炭水化物ダイエット）は、その名
のとおり、でんぷん質や糖質などの炭水化物の摂取をできるだけ抑え、たん
ぱく質を多めに取るという食事療法です。別名アトキンスダイエットとも言
われ、心臓病の専門医であるアトキンス博士が1970年代に提唱したことで知
られています。
アメリカではローカーボ商品が次から次へと発売され、その他にもファスト
フードやレストラン、飛行機の機内食にまでローカーボ食が浸透しています。
スーパーマーケットにおいては、ローカーボ専用コーナーや専門のスーパー
が出現するまでに発展。その商品カテゴリーは、炭水化物がメインの食品だ
けではなく、乳製品やアルコールなどにも広がりを見せています。
一方、日本の状況ですが、アメリカに比べると圧倒的に数が少ない状態。最
近では「リセットダイエット」（幻冬社）というローカーボのダイエット本
が好評を博していますが、商品やサービスと言えば一部のレストランでロー
カーボメニューが見られるくらいです。
これは、アメリカ人と日本人の体質・体格が異なることもあり、栄養面にお
いても医療的にあまり勧められていないということ、また日本人がお米を主
食としていることなどが背景となっているようです。
●参考書籍：リセットダイエット
http://shop.gentosha.co.jp/Book.asp?prid=2669&alfa=qzqzjzazzzzzaz73
今回は、ローカーボダイエットブームという新トレンドに対するスーパー
マーケットの取り組みとして、ローカーボ商品専門スーパーマーケット
「Low-Carb Chicago」を紹介します。
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■企業概要
・企業名：Low Carb Chicago Inc.
・URL： http://www.lowcarbchicago.com/
・オープン：2004年1月
・ロケーション：イリノイ州バーノンヒルズ（シカゴ中心部より車で1時間く
らい）
"Low Carb Chicago"はシカゴエリアで初のローカーボ専門スーパーマーケッ
ト。米国肥満協会のデータによると、シカゴの肥満率は全米で第5位（2004
年度）とのこと。2002年と2003年は第2位にランクインしており、こうした
背景から、シカゴエリアの人々の中で低炭水化物ダイエットへの関心も高い
ということが伺えます。
■特徴1：豊富な品揃え
このスーパーマーケットの最大の特徴は、何と言ってもローカーボ特化商品
の種類です。低炭水化物商品を常時1500種類以上取り揃えています。
取り扱いローカーボ商品カテゴリー例
・カップケーキ
・マフィン
・ホットケーキミックス
・スナック菓子
・キャンディー（チョコレート系のお菓子)
・クッキングオイル
・ケチャップ
・サラダドレッシング
・スパゲッティとソース
・インスタントスープ
・アイスクリーム
・お茶、ジュース
・チーズケーキ
・お惣菜
など。
・商品カテゴリーのページ
http://www.lowcarbchicago.com/Products.htm
これら商品の値段は、アメリカのスーパーマーケットで売っている商品の約
1.5～2.5倍と、少し高めに設定されています。中でも注目商品は、近隣レス
トランの「Stash's Restaurant」と提携して提供している日替わりのお惣菜
です。
Stash's Restaurantはハンバーガー、サラダ、ステーキなどを提供している
レストラン。50種類以上もあるバラエティー豊富なローカーボメニューを売
りにしています。また「Diet to your Door」という、ローカーボ商品のデリ
バリーサービスも行っています。
・Stash's Restaurant
http://www.stashsrestaurantandgrill.com/
・ローカーボ惣菜のページ
http://www.lowcarbchicago.com/stashs.htm
また、調べ物やレシピのプリントアウトなどが買い物しながらもできるよう
に、店内にはパソコンとプリンターが置いてあるという、ちょっとしたサー
ビスも行っています。その他にも店内では、甘味料の種類や脂肪・オイルに
ついて書いてあるチラシ、栄養系のフリーペーパーなど無料で配布していま
す。
■特徴2：ローカーボ料理教室
Low Carb Chicagoでは、毎週火曜日に一般向け料理教室「Low Carb
Cooking Class」を開催。料理専門学校で学位を取得した、公認シェフが講師
を勤めています。
受講費用は1回につき5ドルで、朝食用メニューや、スープ、パン、デザート
など、教わるメニューは毎回異なります。また、ハロウィーンやサンクスギ
ビング用の料理など、年の伝統行事にあわせたローカーボのレシピなども教
わることができます。
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【ＨＢＭの視点】
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■今回は、新トレンドに対するスーパーマーケットの取り組みとして、「Low
Carb Chicago」を紹介しました。日本ではアメリカほどにローカーボダイ
エットが受け入れられにくいこともあり、当然低炭水化物特化型のスーパー
はまだ日本では聞いたことがありません。
■新トレンドをどう活かすかは、業界にあった創意工夫が必要です。今回の
場合、単にローカーボ商品を集めたコーナーを作るだけではなく、料理教室
を通じてローカーボの「学び（知識）」を提供しています。
■また商品の集め方にもこだわり、ローカーボ惣菜に見られるよう、自社で
できる範囲にとどまることなく異業種と提携し、食を総合的に提案している
点にも注目できます。
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今回の注目事例：新トレンドに対するスーパーマーケットの取り組み
「Low Carb Chicago」～ ローカーボ商品専門スーパーマーケット ～
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アメリカでは空前のローカーボダイエットブーム。アメリカのローカーボ人
口は2500～3000万人とも言われ、これはアメリカの人口の約10％をも占め
る割合ですが、実際には20％にものぼるとも言われています。
ローカーボダイエット（Low-Carb diet＝低炭水化物ダイエット）は、その名
のとおり、でんぷん質や糖質などの炭水化物の摂取をできるだけ抑え、たん
ぱく質を多めに取るという食事療法です。別名アトキンスダイエットとも言
われ、心臓病の専門医であるアトキンス博士が1970年代に提唱したことで知
られています。
アメリカではローカーボ商品が次から次へと発売され、その他にもファスト
フードやレストラン、飛行機の機内食にまでローカーボ食が浸透しています。
スーパーマーケットにおいては、ローカーボ専用コーナーや専門のスーパー
が出現するまでに発展。その商品カテゴリーは、炭水化物がメインの食品だ
けではなく、乳製品やアルコールなどにも広がりを見せています。
一方、日本の状況ですが、アメリカに比べると圧倒的に数が少ない状態。最
近では「リセットダイエット」（幻冬社）というローカーボのダイエット本
が好評を博していますが、商品やサービスと言えば一部のレストランでロー
カーボメニューが見られるくらいです。
これは、アメリカ人と日本人の体質・体格が異なることもあり、栄養面にお
いても医療的にあまり勧められていないということ、また日本人がお米を主
食としていることなどが背景となっているようです。
●参考書籍：リセットダイエット
http://shop.gentosha.co.jp/Book.asp?prid=2669&alfa=qzqzjzazzzzzaz73
今回は、ローカーボダイエットブームという新トレンドに対するスーパー
マーケットの取り組みとして、ローカーボ商品専門スーパーマーケット
「Low-Carb Chicago」を紹介します。
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■企業概要
・企業名：Low Carb Chicago Inc.
・URL： http://www.lowcarbchicago.com/
・オープン：2004年1月
・ロケーション：イリノイ州バーノンヒルズ（シカゴ中心部より車で1時間く
らい）
"Low Carb Chicago"はシカゴエリアで初のローカーボ専門スーパーマーケッ
ト。米国肥満協会のデータによると、シカゴの肥満率は全米で第5位（2004
年度）とのこと。2002年と2003年は第2位にランクインしており、こうした
背景から、シカゴエリアの人々の中で低炭水化物ダイエットへの関心も高い
ということが伺えます。
■特徴1：豊富な品揃え
このスーパーマーケットの最大の特徴は、何と言ってもローカーボ特化商品
の種類です。低炭水化物商品を常時1500種類以上取り揃えています。
取り扱いローカーボ商品カテゴリー例
・カップケーキ
・マフィン
・ホットケーキミックス
・スナック菓子
・キャンディー（チョコレート系のお菓子)
・クッキングオイル
・ケチャップ
・サラダドレッシング
・スパゲッティとソース
・インスタントスープ
・アイスクリーム
・お茶、ジュース
・チーズケーキ
・お惣菜
など。
・商品カテゴリーのページ
http://www.lowcarbchicago.com/Products.htm
これら商品の値段は、アメリカのスーパーマーケットで売っている商品の約
1.5～2.5倍と、少し高めに設定されています。中でも注目商品は、近隣レス
トランの「Stash's Restaurant」と提携して提供している日替わりのお惣菜
です。
Stash's Restaurantはハンバーガー、サラダ、ステーキなどを提供している
レストラン。50種類以上もあるバラエティー豊富なローカーボメニューを売
りにしています。また「Diet to your Door」という、ローカーボ商品のデリ
バリーサービスも行っています。
・Stash's Restaurant
http://www.stashsrestaurantandgrill.com/
・ローカーボ惣菜のページ
http://www.lowcarbchicago.com/stashs.htm
また、調べ物やレシピのプリントアウトなどが買い物しながらもできるよう
に、店内にはパソコンとプリンターが置いてあるという、ちょっとしたサー
ビスも行っています。その他にも店内では、甘味料の種類や脂肪・オイルに
ついて書いてあるチラシ、栄養系のフリーペーパーなど無料で配布していま
す。
■特徴2：ローカーボ料理教室
Low Carb Chicagoでは、毎週火曜日に一般向け料理教室「Low Carb
Cooking Class」を開催。料理専門学校で学位を取得した、公認シェフが講師
を勤めています。
受講費用は1回につき5ドルで、朝食用メニューや、スープ、パン、デザート
など、教わるメニューは毎回異なります。また、ハロウィーンやサンクスギ
ビング用の料理など、年の伝統行事にあわせたローカーボのレシピなども教
わることができます。
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【ＨＢＭの視点】
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■今回は、新トレンドに対するスーパーマーケットの取り組みとして、「Low
Carb Chicago」を紹介しました。日本ではアメリカほどにローカーボダイ
エットが受け入れられにくいこともあり、当然低炭水化物特化型のスーパー
はまだ日本では聞いたことがありません。
■新トレンドをどう活かすかは、業界にあった創意工夫が必要です。今回の
場合、単にローカーボ商品を集めたコーナーを作るだけではなく、料理教室
を通じてローカーボの「学び（知識）」を提供しています。
■また商品の集め方にもこだわり、ローカーボ惣菜に見られるよう、自社で
できる範囲にとどまることなく異業種と提携し、食を総合的に提案している
点にも注目できます。
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