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 米国ミールリプレイスメントメーカーのネット活用サービス
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【ミールリプレイスメントとは】

「ミールリプレイスメント」とは1回分の食事と完全な置き換えが可能で、
主にダイエット対策になる食品(代替食)をさします。低カロリーで栄養バラ
ンスに配慮し、形状は粉末を溶かすドリンク・スープ、クッキー(バー)が中
心です。ダイエットを行う際に、1食を単に置き換えるだけでよいという「簡
便性」がその特徴です。

米国ではミールリプレイスメント市場は、約3500億円の規模(2004年
、Agriculture and Agri-Food Canada調べ)。日本ではミールリプレイスメン
ト(カロリー調整食品)市場は、540億円(2006年予測、富士経済)の
規模となっています。

近年日本では、このミールリプレイスメント市場に大手飲料メーカーなどが
次々と参入するなど注目されています。

今回は、米国ミールリプレイスメント市場での代表的企業のネット活用サービ
スの特徴から、ダイエット継続のための新しいポイントを考えます。


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【米国のミールリプレイスメント企業の特徴】 参加型サービスの提供
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米国のミールリプレイスメントの代表ブランドとして「Slim-fast」と
「Medifast」をあげることができます。

これら2社に共通する特徴として、単にモノの提供にとどまらず充実した
「ユーザー参加型のサービス」をネットを活用して行っている点があります。

【Slim-fast】

企業名:Unilever社
http://www.slim-fast.com/

商品特徴:ミールリプレイスメントの課題である空腹感を解決する商品を発売
する。ミールリプレイスメントのシェイク型ドリンクの大手。

同社が提供する主なユーザー参加型のネット活用サービスは、以下のとおり
です。

●My Personal Tools(ダイエット管理機能)

・My Meal Plan(同社の商品を使った日々のメニューが自動生成される)
・My Logs & Journals(体重変化グラフ表示、栄養・運動を記録できる)

●My Community Tools(コミュニティ参加機能)

・The Slim・Fast Buddy System(24万人のユーザーが参加するコミュニテ
ィ。自分の住んでいる地域、目標体重、商品の利用目的、好きな運動、食習慣
、Slim・Fastの利用期間などを入力すると参加できる。入力項目ごとに自分に
近い人を検索でき、メールすることができる。また、自分あてにメールが来て
いる場合、トップページにその件数が自動表示される)

・Ask a Slim・Fast Dietitian(栄養士へ電話やメールを使って無料で質問が
できる)


【Medifast】

企業名:Medifast, Inc
http://www.medifast1.com/index.asp

商品特徴:50年以上の歴史と、1.5万人の医師に推奨されている。通常の
シェイク、バー以外にスープ、プリンなども販売。

同社が提供する主なユーザー参加型のネット活用サービスは以下のとおりです。

●Message Boad(テーマ別コミュニティ)
・目標を強く意識している人、男性専用、初めて商品を利用する人、ちょっと
したダイエットのアイデアを交換したい人、体重を維持したい人、といったカ
テゴリーでコミュニティ(掲示板)がある。

●Live Chat(不定期開催のライブチャット)


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【スポルツの視点】
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■日本のミールリプレイスメント市場で近年おきていること

日本ではマイクロダイエット(サニーヘルス社)が高いシェアを占めていまし
たが、近年キリンウェルフーズ、サントリーなどが「ユーザー参加型のネット
活用サービス」を軸に参入し、業績も好調なようです。

・例)リエータ(キリンウェルフーズ)
http://www.lieta-cafe.com/weblog/PortalServlet

同商品のサイトでは、自分の体重やダイエット生活を単に記録できるだけでな
く、それを公開できる機能をもたせ、人に見られている緊張感もあり、ダイエ
ット行動を継続しやすいしくみにしています。



■「ダイエットケアタイム」を増やすということ

ダイエットしたい人の大きな課題は、その行動を続けにくいという点です。
行動を続けるには、大きく

・強い動機
・無理のないプラン
・実行中に訪れる様々な課題(ストレス、停滞期)への対処

などが必要といわれますが、今回はそれに

「ダイエットを意識する時間(ダイエットケアタイム)を増やすこと」

を加えてみたいです。

米国、日本のミールリプレイスメント企業が共通して取り組んでいる点に、ネ
ットを活用した参加型のサービス提供がありますが、これは企業からの一方的
な情報提供に比べ、その人が日常生活の中でダイエットのことを考えたり気に
したりする時間(ダイエットケアタイム)を、大きく増やすことにつながる点
が特徴です。

このような「ダイエットケアタイム」を増やす工夫が今後望まれているとはい
えないでしょうか。

 

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