男性向けダイエットのヒント(その2)「The 3-Hour Diet 」
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男性向けダイエットのヒント(その2)「The 3-Hour Diet 」
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■米国を代表するダイエット法の一つ
今回は前号に引き続き、私たちが2007年の健康ビジネスの注目テーマと考えて
いる「男性向けダイエット」についてです。
米国の代表的なダイエットプログラム12種類(ローファットダイエット、ア
トキンスダイエットなど)の中で、男性のダイエットに応用可能なプログラム
として、今回は「The 3-Hour Diet (3時間ダイエット)」を紹介します。
「The 3-Hour Diet (3時間ダイエット)」は、1日3時間ごとに間食含め6
食を食べることを前提とした「食事のタイミングを最大限考慮したダイエット
法」。
1日6食摂る部分だけを見ると、あまり特殊なダイエット法には見えませんが
、支持されているのにはそれなりの理由があるようです。
そこには、
・Daily Motivation(日々の動機付け)の充実
・Emotional Eating(情動的摂食)に対するBuddy System(共同解決)という
ユニークメソッド
という2つの工夫が見られます。
※参考:グローバルインフォメーション、ビジネスレポート
米国におけるダイエットのトレンドDiet Trends - US - July 2006
http://www.infoshop-japan.com/study/mt42810-us-diet.html
第5章に米国の代表的なダイエットプログラム12種類が紹介されている。
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事例の概要
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■企業概要
・運営企業:JorgeCruise.com, Inc
http://3hourdiet.com/home/index.php
・プログラム名: The 3-Hour Diet
・実績関連
Jorge Cruise氏は、USA TODAYのフィットネスコラムニストでダイエットの専門
家。「8 Minutes in the Morning」というダイエット本は、世界14か国で翻
訳される。また、AOLでのメルマガ読者は2300万人を超える。男性である自
分のダイエット体験がこのプログラムの基礎になっている。
・ The 3-Hour Dietプログラムの提供形態
ーウェブサイト(5ドル/1週間)
ー書籍(24.95ドル)
※2005年、著書「The 3-Hour Diet」はアマゾンのダイエット本の1位にも
なったことがある(日本のアマゾンからも購入が可能です)
http://www.amazon.co.jp/dp/0060792299?tag=ottusanaromah-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=0060792299&adid=1N29NYDX1K54N71SSYDG&
・信頼性
同プログラムは、監修として、全米ダイエット協会、エール大学などの大学教
授、有名シェフ、Emotional Eating(情動的摂食)の研究者、フィットネスト
レーナーなどが参加し、信頼性を高める工夫をしています。
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プログラムの基本:食事のタイミングを最大限考慮したダイエット
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太る主原因であるドカ食い、だらだら食いをやめ、規則正しい食生活を行うこ
とを目的とし、1日3時間ごとに6食を食べることをそもそもの前提にしてい
ます。
食事の目安
・Breakfast(朝食):400キロカロリー、起床後1時間以内にとる
・Snack(間食):100キロカロリー
・Lunch(昼食):400キロカロリー
・Snack(間食):100キロカロリー
・Dinner(夕食):400キロカロリー
・Treat(おやつ):目安は50キロカロリー、就寝3時間前までにとる
※トータルは1450キロカロリーになるようにする(体重が約90キロ以下
の場合)。また、バランスのとれた食事になるよう心がける。
※上記の各食事に合う自宅で作るメニュー、市販一般食品(例:ナビスコ社の
スナックや、ウェイトウォッチャーズの冷凍食品など)、外食チェーン(例:
ケンタッキーやタコベルなど)の中でお勧めのものを幅広く紹介。
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プログラムの特長1:Daily Motivation(日々の動機付け)の充実
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どんなダイエット法でも、継続が一番難しいです。そのため同プログラムでは
、「Daily Motivation(日々の動機付け)に力を入れています。
具体的には下記の工夫をしています。
●オンラインでのサポート
・デイリーミールプラン(メニューは日々変わる)
・デイリービデオコーチング(90日間、日々変わるビデオコーチング)
・電話相談(制限回数は特になし)
●オフラインでのサポート
・書籍に記載されている30日間の日記帳では、日々の記録シートの前に、
30パターンの動機付けのイメージング(Todays Visualization)と30パタ
ーンの継続のためのコツ(3-Hour Timing Tip)を掲載している。
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プログラムの特長2:Emotional Eating(情動的摂食)に対するBuddy System
(共同解決)というユニークメソッド
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Emotional Eating(情動的摂食)とは、簡単にいえば「満腹感を感じても止ま
らない食欲のこと。空腹感以外の理由で食べること。情動性摂食、感情的空腹
感ともいう。わかりやすくいえば別腹のこと。
同プログラムでは、Emotional Eating(情動的摂食)の克服を提案。具体的に
は下記の2つのしくみを提案しています。
●Buddy Systemの採用
同社プログラムでは、Emotional Eatingの専門家とともに、Buddy System(ダ
イエット希望者3名でチームを組んで励ましあうこと)というしくみをウェブ
サイト上で可能にしています。
●My Support Teamを作る
書籍では、3名のメールアドレスのわかる友人、3名の電話番号を知っている
友人、1名のとても何でも相談できる友人の名前とその連絡先を常に目のつく
ところにおいておくよう提案している。
Buddy Systemは、継続的に深くコミュニケーションが可能な友人をつくり、支
援していくしくみです。
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スポルツの視点
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The 3-Hour Dietは、1日3時間ごとに間食含め6食を食べることを前提とした
ダイエット法で、米国では「1日6食」の部分にフォーカスが当たる場合が多
いです。確かに1日の食事をトータルに考えて提案することには価値があるで
しょうが、The 3-Hour Dietで注目したいのは、下記の3点です。
■Daily Motivation(日々の動機づけ)
動機づけは、プログラムの最初にまとめて行われることが多いですが、同プロ
グラムでは日々行われます。同プログラムで展開される30パターンの動機付
けのイメージング(Todays Visualization)は、ヘルスコーチングの手法を取
り入れています。
日々の動機付けには、
・ダイエットすることによるメリットを書き出したものを毎日見ること
・定期的(例えば1週間ごと)なフィードバック(振り返り)をすること
などもあれば有効と考えられます。
■Emotional Eating(情動的摂食)
日本では生理的な満腹感に関しては様々なビジネスアプローチがされています
が、Emotional Eating(情動的摂食)についてのアプローチはまだ少ないよう
です。
健康心理学の分野で研究がなされていますが、その工夫としては、以下のもの
があるようです。
1.真の満腹感(満足感)を作る
真の満腹感(満足感)を作るためには、生理的な満腹感だけでなく
・視覚、聴覚、嗅覚といった五感を働かせて食べる「感性的満腹感」
・だれかと共に食べる、感謝して食べるといった「社会的満足感」
が必要といいます。これらを感じながら「真の満腹感」を作り出すことが重要
になります。
2.ストレス対策を知る
情動的摂食には、ストレスが大きく影響するといいます。逆に、満ち足りた生
活をすごしている人には、情動的摂食は起きにくいといいます。そこで、日々
のストレスへの対処法を理解しておくことがとても重要になります。
3.まぎらわせる
これは、散歩にでる、友人と話す、他の能動的な遊びをするといったもの。ポ
イントは、「能動的である」という点。同社のサービスは、「友人と話すこと
」を支援したものです。
■Buddy System(共同解決)
Buddy System(ダイエット希望者3名でチームを組んで励ましあうこと)は情
動的摂食に対してだけでなく、ダイエット行動の継続にも有効なしくみです。
例えば、ウェブ上のコミュニティを3名単位の小グループで構築し、コミュニ
ケーション密度を高め継続を支援する方法も考えられます。
「Daily Motivation」、「Emotional Eating」、「Buddy System」。男性のダ
イエットビジネスへどう落とし込むかの課題はあるでしょうが、今後の重要キ
ーワードになると考えます。
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