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      今、米国で密かに増えている「Phone Diet」って?

       ー ダイエットの「あきらめ」に挑戦 ー

      スタンフォード大学の研究で「継続に効果あり」実証

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「Phone Diet」(電話を使ったダイエット)

耳慣れない言葉ですが、

・モニタリング機器(消費カロリー計など)
・健康知識集
・記録帳
・週1回の電話での「コーチング」

がセットになったサービスです。

2002年、電話コーチングと運動継続効果について、スタンフォード大学
研究者らの研究結果が発表になり、電話コーチングによる運動継続の効果が
実証されて以降、ビジネスとして少しずつ広がっています。

今回は、この「Phone Diet」をとりあげます。

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「Fitness&Weight Loss Phone Coaching」 (総称Phone Diet)とは?
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「Fitness&Weight Loss Phone Coaching(総称Phone Diet)」は、
ダイエット、運動、生活習慣の改善を、専門コーチが電話で個人指導する
サービス。

「Fitness coaching by phone」、「telephone-assisted counseling for
physical activity」といわれることもある。最近では「The Association of
Fitness by Phone Coaches(電話フィットネスコーチング協会)」という業界
団体も設立されている。背景にはコーチングの資格を取得したトレーナーが
増えていることがある。


■一般的なプログラムの流れ

1)運動レベル、健康状態、病歴などを添えて申し込む

2)スターターキットを郵送で受け取る
  通常キットに含まれるものは以下のとおり

・マニュアル(プログラムの流れ、記録のつけ方、モニタリング機器の使い方
 などを紹介したもの)
・書籍(運動や栄養に関する知識を学ぶガイドブック、トレーナー執筆の本
 など)
・消費カロリー計(Caltrac)
・心拍計(Polar)
・その他学習用CD、メールニュースレター
など

3)個別に作成されたプログラムで、自宅で運動を行う

4)週1回20分ー30分間の電話コーチングを受ける
 その際、コーチとともに1週間の結果を振り返り、次週の計画を立てる

■費用

・電話コーチング(約200ドル/月4回、1回30分)
※通常のパーソナルトレーナー受講の約半額といわれる

・消費カロリー計(40ー50ドル:初期のみ)
・心拍計(100-200ドル:初期のみ)
・ガイドブック(18ドルー30ドル:初期のみ)

※最初にお試しで、無料の電話コーチングが受けられる場合が多い
※機器をすでにもっている場合、電話コーチングのみの利用も可能

■期間

・3か月以上の推奨が多いが、期間の調整は可能なところが多い

■代表的企業

・People Fit USA:個人向けサービス
http://www.peoplefitusa.com/
・Trimtalk:個人向けサービス
http://www.trimtalk.com/
・Fitness By Phone社:電話フィットネスコーチの資格をトレーナーに提供
http://www.fitnessbyphone.com/


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Phone Dietの特徴
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Phone Dietの最大の特徴は、コーチング技術を身につけたトレーナーとの共同
作業により、ダイエットのための運動を継続するコツを自然につかめるという
点です。具体的には、下記の特徴があります。

1)フレキシビリティ力が身につく

・運動プランは、その人の翌週の生活計画(仕事やプライベートの予定)を
最重視し、そこに運動をどう無理なく入れていくか?という視点で、1週間
単位で立てられる。

・さらに、忙しい日常生活では、その計画どおりにいかないこともある。
その時、どのように対応して、継続していくか。そのフレキシビリティ
(行動の柔軟性)を学べるようにコーチングが行われる。

・行動や考え方の記録を残す記録帳があり、それが体重変化よりも重視される

2)フィードバック力が身につく

・1週間行った後には、結果を記録帳につけ、それを事前にコーチに送って
おく。すると、その内容を見たコーチが、想定される課題を克服する方法に
気づけるようなコーチング手法(質問)を事前に考えて、電話セッションに
望んでくれる。

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スポルツの視点
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■今回紹介した「Phone Diet」。その特徴をまとめると以下になります。

1)電話だけでなく、モニタリング機器、基礎知識集といったツールがセット
2)価格は1回50ドルでパーソナルトレーナーと直契約する場合の約半額
3)「Phone Diet」専任の資格をとった人がアドバイスくれる
4)最終的には、「自宅でコーチなしで運動を継続できるようになること」
 を狙いとしている

ただ、以下のような課題も考えられます。

・相性の合うコーチをどう見つけやすくするか
・実技をみせることができないという現実をどうツールでフォローするか
・どれだけカスタマイズした運動プログラムを提示できるか
など

■「Phone Diet」が注目されている理由には、以下のような当たり前の生活者
 の不満やあきらめに果敢に挑戦しているからではないでしょうか。

<不満やあきらめ>

・パーソナルトレーニングを受けたいが、値段が高くて無理
・いろんな運動は紹介されるが、どう継続するか継続の方法は教えてくれない
・手厚いサポートはあるが、真に自立してダイエットを行うノウハウは教えて
 くれない

■これらの不満やあきらめは日本でも同じといえるはず。あとは、日本流に
 アレンジしたサービスをいかに展開していくか、、そこにかかっていると
 いえないでしょうか。


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