米国での健康インセンティブ事例
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【先進事例分析】
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米国での健康インセンティブ事例
ー ダイエットのトップ企業が導入する心理的インセンティブ ー
物理的・心理的インセンティブ事例を紹介
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スポルツではヘルスケア事業成功の鍵は「継続率」にあると考え、様々な
ビジネス事例研究から、健康行動の継続に作用する支援技術を
「継続ドライバ」と命名し、本メルマガにおいても幾度か紹介してきました。
※継続ドライバとは
http://www.healthbizwatch.com/keyword/contents/14.html
今回特集するのはそのうちの一つである「インセンティブ」です。
インセンティブは、外からの刺激により健康行動を始める、続けるための
やる気をださせること（外発的動機づけ）ことを指します。
手法として大きくは、
・物理的（経済的）インセンティブ（例：お金、モノがもらえる）
・心理的（社会的）インセンティブ（例：他人から褒められる、感謝される）
があります。
インセンティブは、わかりやい形で外部から物理的・心理的な報酬が提示
されるので健康行動のきっかけを得やすい点が最大の特長です。
ここ数年米国では健康分野のインセンティブ専門の企業が現れたり、
ダイエットのトップ企業が健康インセンティブを軸にビジネスを構築する
など、活発な動きがあります。
そこで今回は、米国の「インセンティブサービス」を紹介します。
.........................................................................................................
物理的インセンティブ提供サービス
.........................................................................................................
米国では企業を対象に、物理的インセンティブを中心にシステムを提供する
専門企業があります。代表企業は、IncentOne社とVirgin HealthMiles社です。
【IncentOne】
■設立：１９９７年
■ミッション：統合したインセンティブシステムを企業に提供し、
健康管理費を削減する
■売上：１９億円（２００７年推定）
■概要
・Rewards（幅広い商品提供）
・Systems（企業担当者が予算管理や、インセンティブを使った健康コスト
改善の評価がリアルタイムに可能な管理者向けツール）
・Guidance（インセンティブプログラム全体の目標管理）
・Services（カスタマーサポート全般）
■注目点１：幅広いポイント加算対象
歩数記録、体重記録、健康診断の受診や結果以外に、ヘルスコーチの活用、
医師決定サポートの活用、ライフスタイル管理プログラムへの参加など、自分
が行った健康行動（プロセス）の多くがその加算対象になる。
■注目点２：ポイント交換の豊富さ
ギフトカードや旅行券といったものだけでなく、栄養カウンセリング、
パーソナルトレーニングサービス、マッサージサービスなど「健康パーソナル
サービス」を充実させ、ポイントを使いさらに健康になる工夫がある。
※IncentOne
http://www.incentone.com/
【Virgin HealthMiles】
■ミッション：企業従業員に対し、多くの種類の運動に対して報酬を与えるこ
とで、動機づけを行う
■売上：非公開
2008年の「Cousumer Health World Awards」の３部門で受賞を受けるなど注目
されている
■概要
日々の運動内容を記録して、目標管理を行う。貯めたマイル（ポイント）は、
HealthCash(ヘルスキャッシュ）に交換して、５０以上の提携店舗で使うこと
ができる企業向けサービス。（一部保険会社への販売もあり）
■注目点１：職場でポイント加算できるしくみ
GoZone Pedometer（歩数計）を提供し、そのデータを職場のＰＣを使って
転送し、ポイントをためる。職場に置かれるHealthZone Kiosk（端末）
で体重・体脂肪・血圧を測定でき、マイページへデータ転送しポイントを
ためる。
■注目点２：より健康になるためのポイント交換の豊富さ
貯めたマイル（ポイント）は、５０以上の提携店舗の（アマゾンやデパート
など）ショッピング＆サービスで使うことができる。中でもスパ施設、
スポーツショップも充実させ、ポイント交換により健康になる工夫がある。
※Virgin HealthMiles
https://www.virginhealthmiles.com/
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心理的インセンティブ提供サービス
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インセンティブには物理的なものだけでなく、心理的なインセンティブ
（例：他人から褒められる、感謝される）があります。ダイエットの分野で
ダイエットセンター、ダイエットネットプログラム販売のいずれもトップ企業
がこの心理的インセンティブを導入しています。
【Weight Watchers International, Inc】
■企業概要：世界最大のダイエットセンター（講習会）
■設立：１９６３年
■会員数：約２０００万人
■売上：約１５００億円（２００７年）
■心理的インセンティブ手法：ステイタスを与える
同社の講習会を受けダイエットに成功し、教育を受けた人をグループリーダー
となり講習会が行われる。また、ダイエットに成功した卒業者は
Lifetime Memberとして表彰され、その後講習会には無料で招待され、成功談
を話すよう勧められる。
■心理的インセンティブの内容
自分がダイエット行動を続け成功したことを人に教えることで、人に感謝され
る喜びがある。
※Weight Watchers
http://www.weightwatchers.com/international.aspx
【eDiets.com, Inc】
■企業概要：米国最大のネットダイエットプログラム販売企業
■設立：１９９７年
■売上：約５０億円（２００６年）
■会員数：約４０万人 （２００５年）
■心理的インセンティブ手法：ステイタスを与える
同社のプログラムを８週間以上継続した実績があり、直近の４週間分の体重
計測をしている人で、同社に「メンター」として認められれば、サイトの
コミュニティでダイエットを継続できている体験を初心者に伝えることが
できる。（メンタープログラムと呼ばれる）
また、メンターとして活動中は、メンター専用のコミュニティ
「Mentor Support Group」が用意されており、メンターとしての情報共有、
アドバイスを受けることができるので安心して参加できる。
■心理的インセンティブの内容
自分がダイエット行動を続けられているコツを初心者人に教えることで、
人に感謝される喜びがある（同時に会費も安くなる特典あり）
※eDiets.com
http://www.ediets.com/
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スポルツの視点
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■今回は米国の代表的なインセンティブ事例を４つみました。物理的インセン
ティブでは、商品券や旅行券といったものに換金できるだけでなく、健康と
関連する商品サービスへの交換を促し、交換する商品サービスで更に健康に
なるようにしています。
■また、心理的インセンティブでは、成功経験の度合いごとに「ステイタス」
を与え、その人が初心者に積極的に教え、他人から感謝される喜びが生まれる
しくみを提供しています。
■インセンティブはわかりやい報酬が提示されるので健康行動のきっかけを
得やすい長所がある反面、こうした外からの刺激がなくなれば、継続しにくい
という課題もあります。
■そうした意味においてもインセンティブは、ヘルスコミュニケーション、
ビジュアルモニタリング、エンターテイメント、交流といった他の
「継続ドライバとの連携」により活用することが重要と考えています。
※継続ドライバとは
http://www.healthbizwatch.com/keyword/contents/14.html
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【先進事例分析】
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米国での健康インセンティブ事例
ー ダイエットのトップ企業が導入する心理的インセンティブ ー
物理的・心理的インセンティブ事例を紹介
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スポルツではヘルスケア事業成功の鍵は「継続率」にあると考え、様々な
ビジネス事例研究から、健康行動の継続に作用する支援技術を
「継続ドライバ」と命名し、本メルマガにおいても幾度か紹介してきました。
※継続ドライバとは
http://www.healthbizwatch.com/keyword/contents/14.html
今回特集するのはそのうちの一つである「インセンティブ」です。
インセンティブは、外からの刺激により健康行動を始める、続けるための
やる気をださせること（外発的動機づけ）ことを指します。
手法として大きくは、
・物理的（経済的）インセンティブ（例：お金、モノがもらえる）
・心理的（社会的）インセンティブ（例：他人から褒められる、感謝される）
があります。
インセンティブは、わかりやい形で外部から物理的・心理的な報酬が提示
されるので健康行動のきっかけを得やすい点が最大の特長です。
ここ数年米国では健康分野のインセンティブ専門の企業が現れたり、
ダイエットのトップ企業が健康インセンティブを軸にビジネスを構築する
など、活発な動きがあります。
そこで今回は、米国の「インセンティブサービス」を紹介します。
.........................................................................................................
物理的インセンティブ提供サービス
.........................................................................................................
米国では企業を対象に、物理的インセンティブを中心にシステムを提供する
専門企業があります。代表企業は、IncentOne社とVirgin HealthMiles社です。
【IncentOne】
■設立：１９９７年
■ミッション：統合したインセンティブシステムを企業に提供し、
健康管理費を削減する
■売上：１９億円（２００７年推定）
■概要
・Rewards（幅広い商品提供）
・Systems（企業担当者が予算管理や、インセンティブを使った健康コスト
改善の評価がリアルタイムに可能な管理者向けツール）
・Guidance（インセンティブプログラム全体の目標管理）
・Services（カスタマーサポート全般）
■注目点１：幅広いポイント加算対象
歩数記録、体重記録、健康診断の受診や結果以外に、ヘルスコーチの活用、
医師決定サポートの活用、ライフスタイル管理プログラムへの参加など、自分
が行った健康行動（プロセス）の多くがその加算対象になる。
■注目点２：ポイント交換の豊富さ
ギフトカードや旅行券といったものだけでなく、栄養カウンセリング、
パーソナルトレーニングサービス、マッサージサービスなど「健康パーソナル
サービス」を充実させ、ポイントを使いさらに健康になる工夫がある。
※IncentOne
http://www.incentone.com/
【Virgin HealthMiles】
■ミッション：企業従業員に対し、多くの種類の運動に対して報酬を与えるこ
とで、動機づけを行う
■売上：非公開
2008年の「Cousumer Health World Awards」の３部門で受賞を受けるなど注目
されている
■概要
日々の運動内容を記録して、目標管理を行う。貯めたマイル（ポイント）は、
HealthCash(ヘルスキャッシュ）に交換して、５０以上の提携店舗で使うこと
ができる企業向けサービス。（一部保険会社への販売もあり）
■注目点１：職場でポイント加算できるしくみ
GoZone Pedometer（歩数計）を提供し、そのデータを職場のＰＣを使って
転送し、ポイントをためる。職場に置かれるHealthZone Kiosk（端末）
で体重・体脂肪・血圧を測定でき、マイページへデータ転送しポイントを
ためる。
■注目点２：より健康になるためのポイント交換の豊富さ
貯めたマイル（ポイント）は、５０以上の提携店舗の（アマゾンやデパート
など）ショッピング＆サービスで使うことができる。中でもスパ施設、
スポーツショップも充実させ、ポイント交換により健康になる工夫がある。
※Virgin HealthMiles
https://www.virginhealthmiles.com/
.........................................................................................................
心理的インセンティブ提供サービス
.........................................................................................................
インセンティブには物理的なものだけでなく、心理的なインセンティブ
（例：他人から褒められる、感謝される）があります。ダイエットの分野で
ダイエットセンター、ダイエットネットプログラム販売のいずれもトップ企業
がこの心理的インセンティブを導入しています。
【Weight Watchers International, Inc】
■企業概要：世界最大のダイエットセンター（講習会）
■設立：１９６３年
■会員数：約２０００万人
■売上：約１５００億円（２００７年）
■心理的インセンティブ手法：ステイタスを与える
同社の講習会を受けダイエットに成功し、教育を受けた人をグループリーダー
となり講習会が行われる。また、ダイエットに成功した卒業者は
Lifetime Memberとして表彰され、その後講習会には無料で招待され、成功談
を話すよう勧められる。
■心理的インセンティブの内容
自分がダイエット行動を続け成功したことを人に教えることで、人に感謝され
る喜びがある。
※Weight Watchers
http://www.weightwatchers.com/international.aspx
【eDiets.com, Inc】
■企業概要：米国最大のネットダイエットプログラム販売企業
■設立：１９９７年
■売上：約５０億円（２００６年）
■会員数：約４０万人 （２００５年）
■心理的インセンティブ手法：ステイタスを与える
同社のプログラムを８週間以上継続した実績があり、直近の４週間分の体重
計測をしている人で、同社に「メンター」として認められれば、サイトの
コミュニティでダイエットを継続できている体験を初心者に伝えることが
できる。（メンタープログラムと呼ばれる）
また、メンターとして活動中は、メンター専用のコミュニティ
「Mentor Support Group」が用意されており、メンターとしての情報共有、
アドバイスを受けることができるので安心して参加できる。
■心理的インセンティブの内容
自分がダイエット行動を続けられているコツを初心者人に教えることで、
人に感謝される喜びがある（同時に会費も安くなる特典あり）
※eDiets.com
http://www.ediets.com/
.........................................................................................................
スポルツの視点
.........................................................................................................
■今回は米国の代表的なインセンティブ事例を４つみました。物理的インセン
ティブでは、商品券や旅行券といったものに換金できるだけでなく、健康と
関連する商品サービスへの交換を促し、交換する商品サービスで更に健康に
なるようにしています。
■また、心理的インセンティブでは、成功経験の度合いごとに「ステイタス」
を与え、その人が初心者に積極的に教え、他人から感謝される喜びが生まれる
しくみを提供しています。
■インセンティブはわかりやい報酬が提示されるので健康行動のきっかけを
得やすい長所がある反面、こうした外からの刺激がなくなれば、継続しにくい
という課題もあります。
■そうした意味においてもインセンティブは、ヘルスコミュニケーション、
ビジュアルモニタリング、エンターテイメント、交流といった他の
「継続ドライバとの連携」により活用することが重要と考えています。
※継続ドライバとは
http://www.healthbizwatch.com/keyword/contents/14.html
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