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【先進事例分析】
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     ウエイトウォッチャーズに続くか?

 グループダイエットの新しい形を提案する「Trim Teams社」


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ダイエットの成功のためには「継続」がなにより重要であり、
継続のためには、仲間(グループ)の存在がきわめて有効である。

1963年に「グループダイエット」の実践の場として、
ダイエットセンターという全く新しいビジネス領域を作ったのが、
「Weight Watchers(ウエイトウォッチャーズ)社」です。

Weight Watchersは、リアルコミュニティで仲間と交流しながら、
ダイエットを学び、目標に向かって励ましあう有料サービスです。
同社の「グループダイエット」は今尚拡大を続けています。

一方、ここにきてリアルの「グループダイエット」において、
新しい形を提案する企業が現れました。

その名は「Trim Teams(トリムチーム)社」

今回はこの企業の特長に迫ります。


※参考バックナンバー:ダイエットセンター(Weight Watchers社)
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/150.html
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/222.html



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リアルの場でのグループダイエットのベネフィット
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まず最初に、リアルの場で行うグループダイエットの
ベネフィットを整理しておきます。

以下の3点が考えられます。

●指導を受けている人から学べる

グループで行うダイエットでは、
実際には自分が話している時間より、
人の話を聞いている時間の方が長い。
人が受けているアドバイスを自分が聞いて、
新しい気づき・発見が生まれやすい。


●人にヒントを与えることができる

自分が過去に同じ悩みをもち、すでに克服している課題
の場合、その人に解決のヒントを与えることができる。


●適度なピア・プレッシャーを受ける

ピアとは仲間の意味。仲間がいることで感じる様々な
プレッシャーのこと。グループダイエットでは、
仲間の前で何かを宣言することになり、後に引けない状況になる。

また、他の人の進捗を励みにできる。
(適度なプレッシャーに感じる)


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Trim Teams(トリムチーム)社とは
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では、ここでトリムチーム社の概要説明です。
同社は、「チーム電話コーチング」という形で、
「グループダイエット」を提案します。


■企業名: Trim Teams LLC
http://trimteams.com/

■設立:2007年

■企業サービス
1グループ15人につき1人の専任コーチがつくチーム電話コーチング。

■サービスの流れ

1)ネットでその日の記録(食事内容・運動)を入力。
 ※同社は心拍計、運動量計も販売。

2)パーソナルコーチが日々、その記録をチェック。

3)チームコーチとチームメイトでの週3回のグループ電話ミーティング。
 (1回15ー20分と短め)

※現在全米の各州にコーチがいる。
※今後世界に展開を計画している。

■ヘルスコーチの特長

コーチは食事や運動の方法について、
その人個人に合わせたプログラムの提示までは行わない。
現在の行動のよい点を伸ばす、さらにはどのような改善の可能性が
あるかをチームで考え、学びながら進める役割を担う。

■金額
・初期登録費:65ドル
・月額:約48ドル
(※月額はウエイトウォッチャーズ社とほぼ同じ金額)


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トリムチーム社の取り組み
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ここでは、トリムチーム(TT)社の取り組みを明確にするため
5つの視点でウエイトウォッチャーズ(WW)社と比較します。

●場の単位
・WW:グループ(10名前後)
・TT:グループ(15名前後)

●場をリードする人
・WW:グループリーダー(同社ポイントプログラムを利用し
    ダイエットに成功し、同社の教育を受けた人)
・TT:ヘルスコーチ(健康資格保有者でコーチングスキルを保有。
    米国ではヘルスコーチの資格保有は進んでいる)

●場の持ち方
・WW:対面(公民館、コミュニティセンター内などで行われる)
・TT:電話(グループフォンによりわざわざ施設に行く必要がない)

●場で活用する(話される)プログラム
・WW:同社が推奨するポイントプログラム
    (市販の食品を含むほとんどの食品をカロリーに合ったポイントに
     換算。目標ポイント以下なら、何を食べてもよいプログラム)
・TT:特になし(参加にあたり特定のダイエット法に取り組まなくてよい)

●場(参加者)の範囲
・WW:エリア限定(ダイエットセンターの近くに住む人)
・TT:限定なし(現在は英語圏のみだが、将来的には広げる予定)


上記の比較により、トリムチーム社の取り組みは、
リアルの場でのグループダイエットのベネフィットは残し、
参加のハードルを下げ、よりグループダイエットのベネフィットを
得やすくしていることがわかります。


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スポルツの視点
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今回は、継続支援のための「交流」をビジネスの柱にすえる
「グループダイエット」の分野でウエイトウォッチャーズ社とは違う、
新しい形の模索が始まっていることをお伝えしました。

日本での可能性を検討する場合、
「見知らぬ人と打ち解けにくい日本人の特性をどう克服し、
発言しやすい環境を作るか」がまずは課題として考えられますが、
「グループダイエット」の可能性検討の価値はないでしょうか。


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