[健康サービス・デザイン編]ラーニング・コミュニティ
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[健康サービス・デザイン編]2018年7月3日号
≫≫≫Author:大川 耕平
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HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
数多くのヘルスケア&ウェルネスサービス事業者にとって、より自社顧客ベースを強化していくために役立つと思うラーニング・コミュニティについて解説しています。
ぜひ、ご一読ください!
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
---「ラーニング・コミュニティ」
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「自分の凹は?」
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 ロート流“鉄活”、睡眠アプリなど、14本
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
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<テーマ>ラーニング・コミュニティ
前回は、ヘルスケア&ウェルネスサービス事業にとって顧客と継続的な関係性構築をコミュニティを通じて構築・運営していくことがスタンダードになっていき、そこで顧客に役割を持っていただき共創路線に導く技術である顧客キャスティングを紹介しました。
※2018.06.05号 [健康サービス・デザイン編]顧客キャスティング
今回は、顧客の理解を深め関係性を強くすることを目的としたラーニング・コミュ二ティについて解説していきます。
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1.学びのプロセスの重要性
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特にヘルスケアやウェルネスサービスの価値に気づき行動を変容しつつ目標としている成果を得るという一連の顧客側の行動には健康リテラシーのアップが必須となります。
※リテラシー(literacy)とは読解記述力のこと。理解でき表現できることを意味しています。そこで健康リテラシーは正しい知識理解と正しい行動選択ができることと我々は定義しています。
つまり、新たな学びが目的とする成果につながるというフレームワークが成立します。
ヘルスケア&ウェルネスサービスには顧客の成長が必要という言い方もできると思います。
その顧客の学び、成長のプロセスを共にするのがラーニング・コミュニティのミッションです。
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2.基本は興味あるテーマでの情報体験を深めること
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興味あるテーマでより深く理解を進めることは多くの生活者にとって喜ばしいことです。それを楽しくコミュニティという場を通じて行うのがラーニング・コミュニティとなります。
ある食生活記録サービスユーザーでランニング習慣を持っている人たちを対象にした「コンディショニング技術ラーニング・コミュニティ」のケースをベースにその進め方を紹介します。
・ランニングを継続して食生活も気にしている健康意識の高い人
・トレーニングに関してはさほど詳しい知識があるわけではない
・ランニングを続けていて自分の課題も認識している
・より上達したいという意欲がある
参集したメンバーの行動とコミュニティ活動をリストにします
<一週間目>
・メンバー自己紹介
・コミュニティリーダーの挨拶と進め方の解説
・メンバーの自己紹介
・相互挨拶
・1回目(トレーニング方法)のショートレクチャー(別途動画とPDFあり)
・レクチャー内容へのメンバーからの質問とその回答
・回答に対しての他のメンバーからの追加質問
・その応答
・毎週末に一週間のランニング内容とコンディションの報告
・それに対してメンバーとリーダーからのコメントやアドバイス
・1回目トレーニングレクチャーと連動した食事方法のレクチャー(PDFあり)
・一週間での気づきの共有
・ちょっとした確認クイズ
・
・
etc
このような感じで設定された期間に目標とする到達点までの理解ポイントが積み上げられていく感じの運営になります。
コミュニケーションのトーン&マナーは参加者が主体性を持って対応できるようにコーチング的なアプローチになります。
※ヘルスコーチング詳細は里見ディレクターの号でぜひ!!
どこでラーニング・コミュニティの効果測定をするか?なのですが、このケースでは半年後の競技力はアップしたか?にしました。
その結果、12名のうち半数が自己新を出していました。
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3.ラーニング・コミュニティの魅力
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顧客とコミュニティベースで健康リテラシーアップに寄り添うことのできる技術となるわけですが、ラーニング・コミュニティを経験した顧客とのエンゲージメントが高まることはいうまでもありません。
・興味を共有しているコミュニティメンバーの気づきから学べる
・自分の気づきや学びに対するコミュニティメンバーからの承認に勇気付けられる
・見られている感覚で継続へのコミットメント意識が高まる
・自己成長を感じやすくなる
顧客とともに学び、その喜びを共有するコミュニティ技術の一つとしてラーニング・コミュニティを紹介しましたが、貴社提供サービスでの可能性にピンときたらご連絡ください!!!
●問い合わせ
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「自分の凹は?」
自分の凹は、他の人の凸の活用チャンスと考えるのが来るアライアンス時代の考え方になります。凹をさらけ出す人に優位性です!
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【3】今週の注目デジクリップ! <14クリップ>
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[1]ユビテック、職場環境を可視化する働き方改革支援ツール「Next Work」販売開始【PDF】
リストバンド型端末を活用して職場環境を可視化し、工場、オフィス、店舗などあらゆる業種の働き方改革を支援するツール。(2018/06/15)
[2]RIZAP、内閣官房・内閣府 総合サイトにて、地域活性化に資する事例として長野県伊那市との取組「健康増進プログラム」が紹介されました【PDF】
「健康寿命をのばし生涯現役で過ごせるまちづくり」の事例として紹介された長野県伊那市との取組、60代の方々へ向けた「健康増進プログラム」は、RIZAPが日本で初めて自治体向けに実施した“成果報酬型”のプログラム。(2018/06/20)
[3]矢野経済研究所、2017年スポーツ用品国内市場規模は前年比102.3%の1兆4,685億円の見込
国内のスポーツ用品市場を調査。少子化によってスポーツ競技人口は減少しているものの、スポーツシューズやスポーツアパレルを日常生活のなかで着用するといった消費者需要が拡大し、国内市場はプラス成長の見込み。(2018/06/21)
[4]日本能率協会総合研究所、「健康ニーズ調査 2017」結果報告
健康について関心を持っていることについては、若年層で「ストレス」、女性で「ダイエット」への関心が増加。健康の三大要素“食・睡眠・運動”は減少気味、など。(2018/06/21)
[5]アイシン精機、手軽に姿勢を診断し最適なマットレスを薦める「ファインレボ姿勢診断システム」を発表【PDF】
ベッド・マットレスのブランドASLEEPの新サービス。「ファインレボ姿勢診断システム」は、質の高い眠りに関係する「体圧分散性」と「寝姿勢」に注目し、一人ひとりに最も合うファインレボマットレス、ピローの高さを提案できるシステム。(2018/06/21)
[6]ロート、働く女性の不定愁訴改善に向けて、ロート流“鉄活”を実施「体質改善28Day'sチャレンジ」結果報告
働く女性の「不定愁訴」に着目した改善プログラム「体質改善28Day'sチャレンジ」=「ロート流“鉄活”」をシスメックスと合同で実施。「不定愁訴の頻度」「体質・体調改善」について、改善したという回答が半数を超える結果。(2018/06/22)
[7]日経デジタルヘルスより、デジタルヘルス事例:ALS患者がDJに、音楽フェスに行ってきた 「JINS MEME」を活用して目の動きで操作
この音楽フェスは、ALSに対する理解を広げるための活動を行っている一般社団法人WITH ALSが開催。パフォーマンスを披露したのは、自身もALSと闘うWITH ALS 代表理事の武藤将胤氏。(2018/06/25)
[8]ネイチャーラボ、記憶力の維持をサポートする「忘れるもんか」発売開始
日本初、大豆由来PS(ホスファチジルセリン)を配合した機能性表示食品。同社は高齢化が進む中、長く楽しむことのできる人生をより沢山の記憶や思い出と過ごせるようにという想いから、主に海外で研究が進んでいたPSに着目。(2018/06/26)
[9]ジェトロ、「健康管理をビジネスチャンスに」スリランカとタイの取り組みから
開催日は、2018日7月6日(金)。本セミナーでは、スリランカにおける「データヘルスを用いた健康経営手法の導入」プロジェクトを紹介する、など。
[10]UBMジャパン、ダイエット&ビューティーフェア2018(第17回)
美容・健康業界向け専門トレードショー。開催日は2018年9月10日(月)から12日(水)。アンチエイジング ジャパン2018(第4回)、スパ&ウエルネス ジャパン2018(第9回)同時開催。
[11]Apple、手首で血圧を測るデバイスの公開特許-『Apple Watch』への搭載も想定
この特許は、手首にはめて血圧を測るデバイスに関する技術を説明したもの。圧迫する仕組みは一般的な血圧計と同じく、圧迫帯として機能する手首に巻いたバンドで締め付ける。(2018/06/21)
[12]認知症患者の心を「VR」で救う、英スタートアップの挑戦
英国のスタートアップVirtueは、没入感をもたらす最新テクノロジーを「回想法」という心理療法に応用しようとしている。(2018/06/22)
[13]眠りの質を分析する無料アプリ『SleepScore』
『SleepScore』は、睡眠時間や寝付くまでにかかる時間、レム睡眠の時間などを測定し、また全体として睡眠の質をスコア化。さらに科学的根拠に基づくアドバイスも行う無料アプリ。(2018/06/25)
[14]mHealthWatch注目ニュース:LINE、専門家にトーク上で直接相談できる『トークCARE』がスタート
ヘルスケサービスでは、専門家と利用者の直接的な接触、コミュニケーションが成果、効果にも影響することから、最近はオンライン上での専門家と利用者のコミュニケーションがモバイルヘルスの領域にも取り入られるケースが多くなってきました。(2018/07/02)
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