「更年期障害の女性」をサポートするコミュニティサイト
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●ビジネスモデル事例【power-surge.com】
~「更年期障害の女性」をサポートするコミュニティサイト~
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power-surge.comのコンセプトは、「更年期女性を温かくサポートする
コミュニティ」。運営者のA.Stammさんは、自分自身の更年期症状「ほてり」
を肯定的にとらえて「Power Surge(湧き起こる力の波)」と名付け、同じ
悩みを持つ女性との情報交換の場としてコミュニティを開設しました。40~50
才代の更年期女性をターゲットとして、充実したコミュニティを提供してい
ます。今回は健康テーマとして「更年期障害」をピックアップし、サイト構築
のヒントを考えてみます。
※「更年期障害」
「更年期障害」とは、閉経期前後の卵巣ホルモンの減少によって生じるもの
で、症状はのぼせ・発汗・動悸・うつ・不眠・腰痛など多岐にわたります。
また症状の度合いに大きな個人差があることも特徴のひとつです。
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【power-surge.comの概要】
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power-surge.comの概要は以下のとおりです。
■運営サイト名:power-surge.com
■運営者:Alice Lotto Stamm(個人)
■サイトアドレス:http://www.power-surge.com/intro.htm
■サイトのタイプ:B-C
■サイト開設:1994年2月
■収益源:広告収入、ほかに関連書籍の販売手数料など
.........................................................................................................
【power-surge.comの特長】
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power-surge.comの特長は「コミュニティ」と「Ask the Experts(専門家へ
の質問)」にあるといえます。
<特長1:コミュニティ>
コミュニティは、Power Surge Board(掲示板)とPower Surge Live!(チャッ
ト)に分かれています。
●Power Surge Board(掲示板)
会員登録の上、パスワード入力で参加することができ、現在1,200名を超える
ユーザーが参加しています。運営者自らが、モデレーターとして参画し、活発
な情報交換がされています。また、掲示板の数は43にものぼります。
・「MessageBoard」のページ
http://www.power-surge.com/cgi-bin/board/forum.cgi
●Power Surge Live!(チャット)
毎週1回、医師・心理カウンセラー・学者・作家などのゲストを交えて開催され
るオンライン・チャットです。テーマは、ホルモン療法や民間治療からダイ
エット・うつ・パニック障害・性生活などさまざまです。ここでも、サイト
運営者自らが司会をつとめユーザーの質問をもとにインタビューしています。
・「Power Surge Live」の紹介
http://www.power-surge.com/chat_enter.htm
また、過去のチャット(インタビュー)の内容をわかりやすく整理し、全文を
ライブラリ化しています。
・Transcripts (ライブラリ)
http://www.power-surge.com/library.htm
<特長2:Ask the Experts (専門家へのQ&A)>
個別の相談にすべて返答するしくみはありませんが、質問したい内容を入力し
(キーワード検索)、豊富なQ&Aを読むことが可能です。例えば、「Hotflush
(ほてり)」と入力した場合、119件ものQ&Aが表示されます。
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【まとめ】
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■米国の更年期障害サイトの主要コンテンツ
米国の更年期サイトは、power-surge.comのほかにも存在しており、基本的な
コンテンツは以下の4つに分類することができます。
1、基本知識の提供:「更年期障害とは何か」を理解できるコンテンツ。
2、情報交換の場:同じ悩みを共有し、体験談を話しあえるコミュニティ。
3、専門家への相談:医師や栄養・運動などの専門家へ相談できるしくみ。
4、治療・医療機関の情報:治療の最新情報。適切な病院を検索できるツール。
多くのサイトが、2のコミュニティと3の専門家への相談といったコンテンツ
を提供しています。その背景には更年期障害の症状は幅広く、症状の度合い
にも個人差があり一人で悩んでいる場合が多いことが考えられます。
※米国の更年期障害サイト
・WomenFirst(Women First HealthCare, Inc.)
http://www.womenfirst.com/
・Menopause-Online(ThirdAge)
http://www.menopause-online.com
■日本の更年期障害サイトの主要コンテンツ
一方、日本の代表的な更年期障害サイトには、以下のようなサイトがあります
が、「更年期障害とは何か」といった基本知識の提供に重点をおいたコンテン
ツにとどまっています。
※日本の更年期障害サイト
・女性の広場(上久保内科クリニック)
http://www.nagara.com/women/
・更年期ホームページ(婦人科医師が提供)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~drt/index.htm
■日本の更年期障害サイトの方向性
日本の社会で働く女性や急増する主婦のネット利用率を背景に、女性特に
40~50代をターゲットにした健康サイトでは、今後「更年期障害」が重要な
テーマの一つとなるに違いありません。
更年期障害は症状が幅広く、個人差がかなりあるため一人で悩む場合が多く、
米国の事例をみてもわかるとおり、「コミュニティ」が重要なコンテンツと
なります。
power-surge.comは、個人が運営しているサイトということもあり、更年期
障害をもった人がコミュニティの司会をつとめるという形になっています。
コミュニティを積極的に盛り上げるため、司会者に「更年期障害をもち、
その気持ちがわかる人」を据えるという考え方は参考になります。
また、コミュニティ運営のポイントの一つとして、そのコミュニティ内に
どれだけ自分の知りたい情報があるかということがあります。
power-surge.comのように、過去のチャットの全文をライブラリ化したり、
Q&Aを検索して読めるようにするなどして、サイト訪問者が知りたい情報を
できるだけスムースに得ることができるしくみは参考になります。
【参考サイト】
○女性の健康施策に関する研究報告(厚生労働省・1999年)
http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1107/h0721-2_18/h0721-2.html
○第14回日本更年期医学会の内容(週間医学界新聞・1999年)
http://www.igaku-shoin.co.jp/04nws/news/n1999dir/n2364dir/n2364_01.htm
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●ビジネスモデル事例【power-surge.com】
~「更年期障害の女性」をサポートするコミュニティサイト~
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power-surge.comのコンセプトは、「更年期女性を温かくサポートする
コミュニティ」。運営者のA.Stammさんは、自分自身の更年期症状「ほてり」
を肯定的にとらえて「Power Surge(湧き起こる力の波)」と名付け、同じ
悩みを持つ女性との情報交換の場としてコミュニティを開設しました。40~50
才代の更年期女性をターゲットとして、充実したコミュニティを提供してい
ます。今回は健康テーマとして「更年期障害」をピックアップし、サイト構築
のヒントを考えてみます。
※「更年期障害」
「更年期障害」とは、閉経期前後の卵巣ホルモンの減少によって生じるもの
で、症状はのぼせ・発汗・動悸・うつ・不眠・腰痛など多岐にわたります。
また症状の度合いに大きな個人差があることも特徴のひとつです。
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【power-surge.comの概要】
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power-surge.comの概要は以下のとおりです。
■運営サイト名:power-surge.com
■運営者:Alice Lotto Stamm(個人)
■サイトアドレス:http://www.power-surge.com/intro.htm
■サイトのタイプ:B-C
■サイト開設:1994年2月
■収益源:広告収入、ほかに関連書籍の販売手数料など
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【power-surge.comの特長】
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power-surge.comの特長は「コミュニティ」と「Ask the Experts(専門家へ
の質問)」にあるといえます。
<特長1:コミュニティ>
コミュニティは、Power Surge Board(掲示板)とPower Surge Live!(チャッ
ト)に分かれています。
●Power Surge Board(掲示板)
会員登録の上、パスワード入力で参加することができ、現在1,200名を超える
ユーザーが参加しています。運営者自らが、モデレーターとして参画し、活発
な情報交換がされています。また、掲示板の数は43にものぼります。
・「MessageBoard」のページ
http://www.power-surge.com/cgi-bin/board/forum.cgi
●Power Surge Live!(チャット)
毎週1回、医師・心理カウンセラー・学者・作家などのゲストを交えて開催され
るオンライン・チャットです。テーマは、ホルモン療法や民間治療からダイ
エット・うつ・パニック障害・性生活などさまざまです。ここでも、サイト
運営者自らが司会をつとめユーザーの質問をもとにインタビューしています。
・「Power Surge Live」の紹介
http://www.power-surge.com/chat_enter.htm
また、過去のチャット(インタビュー)の内容をわかりやすく整理し、全文を
ライブラリ化しています。
・Transcripts (ライブラリ)
http://www.power-surge.com/library.htm
<特長2:Ask the Experts (専門家へのQ&A)>
個別の相談にすべて返答するしくみはありませんが、質問したい内容を入力し
(キーワード検索)、豊富なQ&Aを読むことが可能です。例えば、「Hotflush
(ほてり)」と入力した場合、119件ものQ&Aが表示されます。
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【まとめ】
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■米国の更年期障害サイトの主要コンテンツ
米国の更年期サイトは、power-surge.comのほかにも存在しており、基本的な
コンテンツは以下の4つに分類することができます。
1、基本知識の提供:「更年期障害とは何か」を理解できるコンテンツ。
2、情報交換の場:同じ悩みを共有し、体験談を話しあえるコミュニティ。
3、専門家への相談:医師や栄養・運動などの専門家へ相談できるしくみ。
4、治療・医療機関の情報:治療の最新情報。適切な病院を検索できるツール。
多くのサイトが、2のコミュニティと3の専門家への相談といったコンテンツ
を提供しています。その背景には更年期障害の症状は幅広く、症状の度合い
にも個人差があり一人で悩んでいる場合が多いことが考えられます。
※米国の更年期障害サイト
・WomenFirst(Women First HealthCare, Inc.)
http://www.womenfirst.com/
・Menopause-Online(ThirdAge)
http://www.menopause-online.com
■日本の更年期障害サイトの主要コンテンツ
一方、日本の代表的な更年期障害サイトには、以下のようなサイトがあります
が、「更年期障害とは何か」といった基本知識の提供に重点をおいたコンテン
ツにとどまっています。
※日本の更年期障害サイト
・女性の広場(上久保内科クリニック)
http://www.nagara.com/women/
・更年期ホームページ(婦人科医師が提供)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~drt/index.htm
■日本の更年期障害サイトの方向性
日本の社会で働く女性や急増する主婦のネット利用率を背景に、女性特に
40~50代をターゲットにした健康サイトでは、今後「更年期障害」が重要な
テーマの一つとなるに違いありません。
更年期障害は症状が幅広く、個人差がかなりあるため一人で悩む場合が多く、
米国の事例をみてもわかるとおり、「コミュニティ」が重要なコンテンツと
なります。
power-surge.comは、個人が運営しているサイトということもあり、更年期
障害をもった人がコミュニティの司会をつとめるという形になっています。
コミュニティを積極的に盛り上げるため、司会者に「更年期障害をもち、
その気持ちがわかる人」を据えるという考え方は参考になります。
また、コミュニティ運営のポイントの一つとして、そのコミュニティ内に
どれだけ自分の知りたい情報があるかということがあります。
power-surge.comのように、過去のチャットの全文をライブラリ化したり、
Q&Aを検索して読めるようにするなどして、サイト訪問者が知りたい情報を
できるだけスムースに得ることができるしくみは参考になります。
【参考サイト】
○女性の健康施策に関する研究報告(厚生労働省・1999年)
http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1107/h0721-2_18/h0721-2.html
○第14回日本更年期医学会の内容(週間医学界新聞・1999年)
http://www.igaku-shoin.co.jp/04nws/news/n1999dir/n2364dir/n2364_01.htm
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