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[ヘルスコーチングの視線編]2019年6月25日号
   ≫≫≫Author:里見 将史
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こんにちは、里見です。
 
健康経営への関心が高まるにつれて、「健康リテラシー」「ヘルスリテラシー」の向上を目的に、様々な施策に取り組んでいる企業様も多いようです。
 
そこで、今回は「ヘルスリテラシー」の向上におけるヘルスコーチングのアプローチを解説したいと思います。
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
---「ヘルスコーチングの可能性を探る:ヘルスリテラシー向上の本質的なアプローチ」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「業界業種融解」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 あすけん会員数300万人突破、海外 瞑想アプリなど、11本
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
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<テーマ>
ヘルスコーチングの可能性を探る:
ヘルスリテラシー向上の本質的なアプローチ
 
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「ヘルスリテラシー」の向上とは
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健康経営の取り組みの中で「ヘルスリテラシー」に注目が集まるのは、健康的な生活のためには、正しい健康情報の理解、習得が必要だからという考えからです。
 
しかし、正しい健康情報の理解だけでは、健康的な生活には残念ながら導くことはできません。
やはり、健康的な生活には、健康的な行動、習慣を実践することが欠かせません。
 
雑誌はもちろんテレビやインターネットでも「健康情報」は人気コンテンツにもなっているため情報は溢れ返っている状況ですが、それでも足りずに「ヘルスリテラシー」に注目が集まっているのは何故なんでしょうか?
 
そもそも「ヘルスリテラシー」の「リテラシー」の本来の意味は「知識を活用できる」といった「活用」まで含んでいます。
この「活用できる」とは、知識を使って情報を正しく選択するところまでではなく、やはりその先の「健康行動」まで含んでいるのが「ヘルスリテラシー」の本来の意味だと私は捉えています。
 
そのため、「ヘルスリテラシー」とは健康知識に留まらず、様々な健康情報を活用し正しく行動を選択するといった、健康行動を支えるための「知識」「活用」であり、そして実際の「健康行動」まで含めて捉えるべきなのです。
 
それでは、「健康行動」までを含んだ「ヘルスリテラシー」の向上を3つのポイントに分け、それぞれのポイントごとにヘルスコーチングのアプローチを見ていきたいと思います。
 
 
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【ポイント:1】正しい健康情報の提供
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ヘルスコーチングは、行動変容を支援することを基本に、コミュニケーションを通して寄り添っていきます。
 
それぞれの対象者ごとの目標、目的に向けて、開始時から「行動の継続」にフォーカスして、プロセスを大切にしながら寄り添います。
そのため、ヘルスコーチングでは、一方的なメソッドだけを「教える、指導する」、また「行動」を無視してやり方を押し付けるような、いわゆる「ティーチング」的なアプローチは基本的に行いません。
 
逆に、ヘルスコーチングでは、対象者の目標、目的に向けて、様々なアプローチ、プロセスに関係する情報、行動にフォーカスした「情報提供」を積極的に行っていきます。
 
しかし、この「情報提供」には、健康的な生活、健康的な行動、習慣の実践のための「正しい情報」ということが大前提になります。
そのため、サポートするヘルスコーチは、健康分野の正しい知識を有している、見極める能力が必要で、その正しい健康知識・情報を対象者の「行動の選択」「行動の継続」に向けてヘルスコーチングのコミュニケーションを通して伝えていくのです。
 
健康知識の提供やメソッドを伝えるという部分だけにフォーカスすると、「ティーチング」のアプローチと大きく違って見えないかもしれません。
しかし、ヘルスコーチングでは、知識の活用、選択支援への活用だけではなく、その先の健康行動の継続、習慣化を見据えた上で、正しい健康情報を対象者に合わせて伝え、その中で対象者への気付きを促すということにフォーカスしてコミュニケーションをする点では、「ティーチング」と大きく異なっています。
 
 
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【ポイント:2】健康情報の選択、行動の選択
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次のポイントは、対象者の「行動」にフォーカスして伝えた正しい健康知識・情報を対象者が正しく選択するポイントです。
 
ヘルスコーチングでは、コミュニケーションの主体は対象者側であることが基本です。
そのため、ヘルスコーチは、主体者である対象者をしっかり理解し、その上で対象者に合わせた知識や情報をカスタマイズして伝え、知識レベルのアップや行動の選択支援のためのアプローチを行うのです。
 
対象者のライフスタイルはそれぞれ異なります。
また、健康行動に取り組む過程では、様々なハードル、障害が立ちはだかります。
このような状況の中では、自らが情報を選択して、自らが行動に取り組む姿勢、スタイルが重要になってきます。
 
この時に必要になるのが、対象者をしっかり理解し、その上で対象者に合わせた知識や情報をカスタマイズして伝えて、対象者に自分ごと化してもらうための情報であり、自分ごと化するための選択支援なのです。
 
誰かにススメられた情報やティーチング的なメソッドありきのアプローチでは、そこには「他者」が存在しているため、自分ごと化されないケースが多く、自ら選択する意思が薄れてしまっています。
 
ヘルスコーチングでは、対象者をしっかり理解し、その上で対象者に合わせた知識や情報をカスタマイズして伝えるために、スタート前や途中のコミュニケーションで、対象者の目的やゴールはもちろん、ライフスタイルや家族構成、これまでの経験や価値観、失敗談などなど、具体的にヒアリングした情報を元に対象者にカスタマイズして情報を提示していきます。
 
対象者にとっては、自らに沿っている、合っている情報だと感じられるため、自分ごと化しやすくなるため一歩を踏み出しやすくなるのです。
 
やはり、目標、目的に向けて「行動の継続」に取り組むためには、対象者に寄り添って「自らの選択」を支援するヘルスコーチングのアプローチが必要になってくるのです。
 
 
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【プロセス:3】健康的な行動の定着、習慣の実践
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正しい健康知識や情報、効果的な健康情報を伝えたとしても、そのまま健康行動に落とし込めるか、継続できるかというと、そんなに簡単ではありません。
「ヘルスリテラシー」で知識は向上できたとしても、なかなか健康行動に結びつかないのは、ここが大きく関係しているからなのです。
 
正しい健康知識や情報、効果が高い情報は取り組む際のハードルが高かったり、行動の継続、習慣化に向けて大きな障害が立ちはだかったりします。
また、行動の継続、習慣化は、一気に習得するのが難しいものです。
 
一人ひとり生活スタイルも違えば家族構成も異なり、また性格や嗜好、経験も異なる中で、同じ健康行動、習慣に取り込んでいくのには、当然ですが無理があります。同じ健康行動、習慣であっても一人ひとりが工夫しカスタマイズしながら、ライフスタイルにフィットさせていくプロセスが必要なのです。
 
一人ひとりの生活にフィットさせていくプロセスでは、ヘルスコーチが対象者に合わせた知識や情報をカスタマイズして伝えたり、タイミングに合わせて気づきにつながるコミュニケーションで、自分ごと化していくことがポイントになります。
 
 
このように、「健康行動」まで含んだ「ヘルスリテラシー」の習得・向上には、ある程度の期間や時間が必要になってきます。
 
また、健康行動を生活の中に取り込んでいく、溶け込ませていくプロセスは地道な取り組みが必要となるため、一人で続けることが難しく、継続的に寄り添うサポートが重要になってきます。
 
ヘルスコーチングでは、行動の定着化にフォーカスし継続的なコミュニケーションを通して寄り添い、健康行動の継続、習慣化に導くアプローチです。
 
「ヘルスリテラシー」の向上が、健康経営に寄与する一つのアプローチだと考えられる中で、本当の意味での健康行動まで含めた「ヘルスリテラシー」向上を目指す必要があると感じています。
 
 
今回お話したヘルスコーチングでの選択支援のアプローチや様々な視点の切り口など、ヘルスコーチングにはたくさんの要素が存在しています。
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「業界業種融解」
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <11クリップ>
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[1]ティーペック、国内で最も歴史ある民間救急ツール「ハロー健康相談 24(R)」利用件数が2,000万件突破!【PDF】
1989年「民間救急を作りたい」という想いから誕生した電話健康相談サービス「ハロー健康相談 24(R)」は、24時間、365日、いつでもどこからでも医師や看護師などの専門職に健康相談ができるサービス。(2019/06/12)
 
[2]三井住友DSアセットマネジメント、マーケットレポート:再編が加速する「ドラッグストア」
ドラッグストアは、医薬品や化粧品の粗利益率が高く、その利益を原資とした価格競争力や訪日外国人消費の急増などを背景に成長を続けてきた。ただここにきて既存店での売上の鈍化や深刻な薬剤師不足など競争環境が厳しさを増している。(2019/06/13)
 
[3]ユニ・チャーム、三田本社にアジャイル特区を開設ー様々な働き方と部門を超えた交流を促進するWork Placeとして開放ー
この度、「働き方改革」の制度に加え、変化の激しい環境に対し、素早く正しい意思決定ができるように、「しっかり考え、自由な発想で仕事をスピーディに進めるための環境」を目的に、三田本社25階フロアを「アジャイル特区」として開設。(2019/06/13)
 
[4]日経デジタルヘルスより、パーソナルヘルスレコードを集める仕組みをどうビジネス化する?
第23回日本医療情報学会春季学術大会シンポジウム2019 in 熊本で、日本PHR協会がチュートリアル「『健康づくりに貢献するPHR』の流通・活用戦略の課題とその対応」を開催した。(2019/06/13)
 
[5]KPMGジャパン、Close-up 2:21世紀型ヘルスケア - 転換への4つの潮流
少子高齢化と人口減少が進行するなか、日本のヘルスケアシステムはこれからの20年が勝負であり、今まさに抜本的な改革が求められている。(2019/06/14)
 
[6]ウーマンズラボより、一人暮らし女性の朝ごはん 実態とニーズ、人気メニュー
結婚しない女性が増え、晩婚化が進む国内で近年注目を集めているのが「女性のおひとり様市場」。お金の使い方も時間の使い方も買い物の仕方も全てが自由な一人暮らし女性は、朝食に対してどのようなニーズがあるのか。(2019/06/14)
 
[7]ウィット、食事管理アプリ「あすけん」において会員数が300万人を突破!
会員数300万人突破を記念し、日頃のご愛顧への感謝を込めた「プレゼントキャンペーン」と「みんなの痩せごはんコンテスト」を同時開催。(2019/06/17)
 
[8]イセ食品、日本初!中性脂肪を下げる卵「機能性表示食品 伊勢の卵」全国発売開始
中性脂肪値を下げる機能のあることが報告されているEPA・DHAが豊富に含まれている卵。本商品には、卵の1日当たりの摂取目安量(2個)中、EPAが39mg、DHAが352mg 含まれており、中性脂肪値を下げる機能が期待できる。(2019/06/17)
 
[9]日経デジタルヘルスより、患者がアプリで血液検査の結果を閲覧、15以上の医療機関が活用
第23回日本医療情報学会春季学術大会シンポジウム2019 in 熊本で、メディカルデータカード社長の西村邦裕氏が、臨床検査センターと15以上の医療機関、患者をつなぐシステムの運用と仕組みについてポスター発表した。(2019/06/17)
 
[10]研究:若手成人の注意の幅を改善するのに効果的な瞑想アプリ『MediTrain』
研究者らは、新しい瞑想プラットフォームが若い成人の注意力の範囲を改善するのに効果的であるかもしれないことを発見した。(2019/06/13)
 
[11]『mHealth Watch』注目ニュース:ウーマンズラボ、自分の健康をサポートをしてくれる人は誰か?TOP7
調査では、「パートナー(配偶者・恋人)にしてもらえたら、好感度がアップすると思う健康サポートは何か?」という結果もあって、その中で年代別の特徴的な結果が出ているのに目を引きました。(2019/06/22)
 
 
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