活性化キーワードVol.13:「食事力」
■■■■■■■■■ 健康ビジネス活性化キーワード ■■■■■■■■Vol.13
HBW編集委員の里見です。
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近日オープンしますので、ご期待ください。
さて、今週ご紹介するキーワードは、
「食事力」です。
「健康」を考える上で切っては切れないテーマの「食事」に関する
キーワードです。是非、参考にしてください。
(里見 将史)
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健康ビジネス活性化キーワード:「食事力」 大川 耕平
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健康をつくる基本三大要素として「バランスの取れた食事」「適度な運動」
そして「休養」と言われますが今回は食事について考えてみましょう。
「医食同源」と言われますよね。
私たちは毎日の食事で栄養を摂取することで命をつないでいます。
でも、この事実を深く考えたりはしないものです。
一口一口が自分の生命維持に影響しているという感覚を持って食事はして
いません(笑)
食事(エネルギー摂取)は健康なからだをつくり維持していくための
最重要なことなのにそれほど重きを置いていないとは思いませんか?
多くの生活者は自分にとってどれだけの栄養が必要で、今の自分のコンディ
ションを考えるとどんな栄養素をとるべきか?ほとんどの場合考えて選択して
いません。その結果あまりにも無頓着な食生活を継続し年齢を重ねると生活
習慣病リスクが高まります。
日常的な「食事」だからこそ重要であり「食事」をするその人の
「力」、「食事力」がその人の健康に密接に関わっていると思うのです。
例えば、
「食事力」の高い人は健康的な生活を維持しやすい
「食事力」の低い人は健康リスクを増加させやすい
「食事力」の高いビジネスパーソンはコンディショニング上手
「食事力」の低いビジネスパーソンは健康を崩しやすい
という文脈が成立しそうです。
さて、そうすると「食事力」とはどう定義できるでしょうか?
大川は
「その人の生活行動とタイミングに合った適正栄養バランス選択力と調整力」
と定義します。
同じ食事を続けていても体重が増加する人、変わらない人、減る人がいます。
食事以外の運動量も影響していると思われますが、それも含めて太る人に
とってはその食事内容はエネルギー過多なわけです。
自分としてどのタイミングで何を食べるかを正しく選択し、失敗したとしても
(食べ過ぎてしまったり、欠食してしまったり)事後調整ができる能力が
「食事力」です。
この食事力を学び磨いていくにはどうすればいいのでしょうか?
・栄養の知識(何が必要か、不必要か)
・食品・食材の知識(何を選ぶべきか)
・外食店の知識(メニュー選択、食事順序)
・自分の身体コンディションの理解
・身体コンディション変化の知覚力のアップ
(自分の変化に気づく力のトレーニング)
などが食事力の構成要素だと考えています。
特にステレオタイプの話題性情報に惑わされることなく自分にとってより
適切な食事のあり方をみつけていく姿勢が必要です。
人間は加齢や環境変化によって必要なエネルギー量は変化しますし、必要な
栄養バランスもその環境や気候によっても変化します。また、生活行動圏内
で入手できる食品・メニューの幅も存在します。
小島美和子さん(管理栄養士)によれば陸上競技部の選手で食事力が高い
選手の競技成績は良く、その逆も相関していたとのことです。
これはビジネスにも言えることですし、きっとQOLという観点でも言える
でしょう。
こう考えていくと「食事力」を高めて行くことは「自分流」を高めていく
ことにつながっていく気がしています。
その人の人格は多くの場合、その人が発する言葉使いに出ると言われます。
その人の健康は「食事力」そのものなのかもしれませんね!!
「食事力」という切り口で健康サービスにアプローチし、「食事力」アップを
サポートするプロジェクトは可能性大です!!
参考情報
http://www.healthbizwatch.com/keyperson/contents/042.html