■■■■■■■■■ 健康ビジネス活性化キーワード ■■■■■■■■Vol.7 HBW編集委員の里見です。 私はコーチングの資格を持っているのですが、3回目の更新時期を迎えました。 資格更新のためには、決められた単位を期間内に取得することはもちろん ですが、他のコーチからコーチングを受けていることも条件に入っています。 そのため、私もコーチングを受けているのですが、私のコーチはもちろん 健康分野を得意としたコーチなので、毎回のコーチングセッションで気づか されることが多くあります。 コーチングは、弊社の自主研究「継続ドライバ」の「ヘルスコミュニケー ション」の一部に含まれ、海外のサービスの中でも「ヘルスコーチング」を 活用した成功事例もあります。 今後スポルツでは、「ヘルスケア」+「コーチング」の具体化のお手伝いを したいと考えております。 さて、今週のキーワードは 「健康サービスビジネスとしてのブランド化」です!! お楽しみください。                              (里見 将史) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 健康ビジネス活性化キーワード:「健康サービスビジネスとしてのブランド化」                               大川 耕平 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 健康サービスにとって戦略的なブランディングが重要になっていくと 私は予測しています。 今回は健康サービスビジネスのブランド化について考えてみましょう。 ■Wikipediaより引用 ブランドとは、ある財やサービスを、他の同カテゴリーの財やサービスと区別 するためのあらゆる概念であり当該財サービス(それらに関してのあらゆる情報 発信点を含む)と消費者の接触点(タッチポイントまたはコンタクトポイント) で接する当該財サービスのあらゆる角度からの情報と、それらを伝達する媒体 特性、消費生活者の経験、意思思想なども加味され、結果として消費者の中で 当該財サービスに対して出来上がるイメージ総体■ 健康サービスビジネスが今後増加していく中でより多くの生活者に支持される 理由の中にブランドイメージが価値を持つ時代が来るとしても全く不思議では ありません。 俗にいう企業側のブランドメリットは ・プレミアム価格での販売を可能にする ・リピート購入、口コミを期待できる ・事業拡張を見込める ・根強いファンにより、ブランドそのものに価値が生まれる ・コミュニティが形成され、広告プロモーション経費削減も可能 などです。 さて、 「あなたの健康サービスビジネスのブランドコンセプト&戦略はありますか?」 この問いを実は数社の健康サービス事業者に投げかけてみました。 事業としてのコンセプトやミッション、ビジョンはある程度語れていても 自社のサービスをブランドとして意識している事業者はいませんでした。 この事実を私は否定的には考えていません。 日本においてはサービスブランドというアプローチも始まったばかりなので、 まして健康サービスブランドという考え方が周知のものであるはずはないと 思っていたからです。 ただ、ブランドとしての取り組みが今後必要になってくる時代にきていると いう認識は全員が持っていて期待感を持ちました。 それでは、健康サービスブランドとして一番大切なことは何でしょうか? 私は「顧客に対してのサービス価値を約束すること」だと考えます。 「顧客からみた自社の存在理由」という表現もいいかもしれません。 つまり、最初から存在するものではなく、顧客との交流によって創られて いくものがブランドと言えるのです。 健康サービスのプロセスを構築し、リリースして宣伝してもそれだけでは ブランドではないということです。 健康サービスでは「人」が多くのプロセスで介在することになります。 健康サービスは提供者にとっては「活動」、顧客にとっては「体験」になり ます。この活動と体験を通じてブランドという約束をするのが健康サービス ブランディングということになります。 また、健康サービスに関しての評価のされ方はモノなどの購入前にある程度 の評価が可能な場合と違って、サービス購入後に現れる結果も含めた体験に よって品質が評価されます。 評価される時間、機会の幅が広いのも特徴です。サービス提供者としての活動 が一定以上の品質で維持継続されていくという体制構築が必須になります。 これを可能にするには提供者側の従業員満足が生み出す顧客満足という構造を 創り上げる必要があります。 健康サービスブランドを指向するビジネスモデルで働くスタッフがいきいきと ポジティブに働いて顧客満足に貢献していくという姿をイメージしてください。 どんなブランドイメージの健康サービスであれば喜んで購入したいと思い ますか? 今後日本においても多くの生活者が憧れ、信頼を寄せる健康サービスブランド がどれだけ出現してくるでしょうか?とても楽しみです。 また、既に存在する他業種ブランドの健康サービス部門という組み合わせも 可能性を持つと考えるのは私だけでしょうか?