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[健康サービス・デザイン編] 2016年3月1日号
          ≫≫≫Author:大川耕平
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HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
 
今回は問い合わせもどんどん増えているIoTに関しての切り口探しを考えてみました。
チャンスありだと思うのですが、アプローチルートを自らの体験実証で構築していく世界だと思うのです。
 
IoTはまだまだ期待されるも分からないことだらけですが、ウォッチしていきます!
 
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
---IoTとヘルスケアサービス
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「顧客との相互学習関係」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 ロコモ研究用アプリ、海外 スマートサッカーボールなど8本
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
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【テーマ:IoTとヘルスケアサービス】
 
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1.ヘルスケアサービスはIoTに向かってきたのか?
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インターネット進化と同調したヘルスケアサービスが増加し始めた頃からウォッチしていると、ヘルスケアそのものがIoTに向かってきたのではないかと思えます。ヘルスケアプロダクトやギアを所有携帯するのは健康意識の高い人のみであり、IoTによって増加するタッチポイントによってより幅の広い対象者とのリレーションが可能になる。これは必然だったのでしょうか?
 
 
◆ヘルスケアのデジタル的初動
ヘルスケアビジネスの商材としてのプロダクトは、継続使用することでその商品価値である使用者にとってのアウトカムが得られます。
その継続使用を支援する技術をデジタルコミュニケーションでサポートするスタイルが続々と生まれ始めたのが2000年頃でした。
つまり、モノ+サービス、情報+サービスのサービス化がヘルスケア進化の初動でした。
 
◆先端技術勝負からコト体験デザインへのシフトの始まり
サービスの特性である無形性、生産と消費の同時性、顧客のサービス品質への参加性など理解した数少ないビジネスモデルが、自ら経験を積みながらカイゼンを繰り返しスケールし始める。
そこで「正解のない世界で試行錯誤する」というスタンスが一番確実性が高いことが分かるが、モノ機能発想から抜けきれないビジネスモデルは今でも苦戦しています。
 
「デジタルを駆使したサービス化を顧客と一緒に創出するスタイル」の可能性ありということが分かってくる。このやり方に変えることができるか否か?
 
 
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2.IoTで拡大する可能性
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生活行動で利用するすべての道具がIoTになり得ることであらゆる常識や構造、ルールが変わっていくことになる。
 
◆どんどん変わっていくモノ
・ボーダレス化は物理的な距離が関係なくなっていく流れ、ネットが誕生した当初より加速していくムーブメント
・リアルタイム化は物流も交流も変える
・需要と供給の最適化によるコスト構造の変革は大量生産からカスタマイズ生産を可能にしていく
 
◆IoTでヘルスケアのタッチポイント増加
顧客の健康満足へ向けた行動変容に寄り添うのが健康サービスビジネスの基本なので、寄り添うためのタッチポイントがIoT拡大によって劇的に増えていくことになる。
 
「健康意識の高い少数の人たちだけに留まらず、健康行動変容の楽しさと喜びを共有できる対象者」を広げる可能性が増える。
 
 
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3.IoTはサービスのモノ化
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IoTは第4次産業革命とも製造業のサービス業化とも言われますがヘルスケアにおいてはサービス化からサービスを組み込んだモノとの連動で生活行動空間と意味を駆使したビジネスになっていくのだと思います。
 
◆日本の事業者はサービス開発力が弱い
チャンスが増えるIoTですが、いいことばかりではありません。
多くの日本の事業者はサービスを形態的につくり、磨くプロセスでの労力を我慢しない傾向があります。
サービスのモノ化にはサービス品質を継続的に担保している技術が必須であり、それは試行錯誤がベースとなり育ちます。
 
◆今こそオープンイノベーションへ
自前主義を捨てて外的知見をどんどん取り入れ自己変革を仕掛けていくスタンスを取りサービス開発をしていく事業者がIoT×ヘルスケア領域で覇権を握っていくのだと思います。
つまり、今後サービスをオープンイノベーション的に他者と連携しにスピーディに開発していけるかどうかです!
 
ヘルスケア領域だけの閉じた世界での思考では到底ビジネスは創出できません。IoTによるモノ、サービスの組み合わせはそれこそ無限です。
 
そのためのプロジェクトドライブ・パートナーとして我々も尽力していきたいと考えています。
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「顧客との相互学習関係」
 
お客様からの学びを感謝の気持ちを込めてフィードバックしてみるとそこに新たなる相互協力関係への入り口がみつかる。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <8クリップ>
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[1]App Annie、市場予測:モバイルアプリ市場、2020年に1000億ドル突破
世界のアプリ市場の収益は2015年から2016年で24%増加し510億ドルに、2020年には1010億ドルを突破する見込み。国別のアプリストア収益では、中国が米国を2016年の上半期で抜くと予測(ダウンロード数では2015年はじめに既に米国を上回る)。(2016/02/10)
 
[2]順天堂大学、日本初のロコモティブシンドローム研究用iOSアプリ「ロコモニター」を開発
質問項目と測定項目とを組み合わせ、加齢や生活習慣等に起因する運動機能の低下を評価できるだけでなく、ロコモ度判定に応じた生活習慣(運動・食事)の改善支援も可能。(2016/02/16)
 
[3]人と組織の活性化研究会、健康経営®を経営課題として考える「HHH(スリーエイチ)の会」発足
企業経営者と経営学者とが協働して健康経営®の経営的意義について実証的に取組む勉強会として発足。2016年3月9日に開催する発足記念フォーラムを含む2016年の全4回の会合を主軸として活動を進める。(2016/02/18)
 
[4]博報堂、新大人研レポートNo.24 シニアから新大人へ、新型50・60代に。その8 新しい大人世代は「夫婦二人消費」におカネをかける
今回の調査結果から、新しい大人世代は「配偶者パートナー」との「外食」や「旅行」におカネをかける傾向にあることが分かった。「夫婦二人消費」に積極的な姿勢がみえる。(2016/02/23)
 
[5]経済産業省、「ヘルスケア産業の最前線 2016」を開催
開催日は3月14日(月)。平成27年度健康寿命延伸産業創出推進事業 成果報告会。今年度からは厚労省と共に地域を支えるヘルスケアサービス事業者の事例の紹介及び新たなビジネス創造にチャレンジする企業を応援する「ジャパンヘルスケアビジネスコンテスト2016」を初開催。(2016/02/23)
 
[6]世界中のユーザーとシェアして技術向上を目指すスマートサッカーボール『InsideCoach』
ボール内部にセンサーが搭載されボールに関するアクションを検出して記録。どれくらい強くボールが蹴られたか、スピン数はどれくらいか、蹴られた後の距離や曲線、パスやタッチした回数などといったデータがリアルタイムで記録されていく。(2016/02/19)
 
[7]落ちた場所が分かるスマホ連携ゴルフボール『Ball Up』
内蔵する加速度計や磁力計で取得したデータを、専用のピッチフォークに無線送信できるゴルフボール。このピッチフォークはBluetooth対応ゲートウェイとして機能し、データをスマートフォンのアプリへ中継してくれる。(2016/02/22)
 
[8]水泳の練習を効率化するリストバンド型デバイス『Swimmerix』
Swimmerixは、腕に装着するスマートウォッチに似たリストバンド、プールサイドやプールの壁面に置いて使うベースステーション、管理やデータ解析をするためのモバイルアプリとクラウドサービスで構成される競泳用のトレーニング支援デバイス。(2016/02/23)
 
 
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