2006年健康モニタリング機器の注目事例(1)
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2006年健康モニタリング機器の注目事例(1)
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【海外の「健康モニタリング機器」動向】
「健康モニタリング機器」は、体重・血圧・消費カロリーなどの身体データ、
食事・運動などの生活習慣データを測定して主にダイエット・生活習慣病対策
に役立てる機器全般のことです。健康モニタリング機器をうまく使うことで、
健康行動を継続しやすくなります。
今回は、日本ではまだあまり見られないと思われる海外の健康モニタリング機
器をウォッチ。4つの注目機能を紹介し今後のトレンドについて考えます。
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【事例紹介】注目したい4つの商品機能
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【その1:アドバイス機能を機器内へ入れる】
今まで測定機器は測定のみを行うものが中心でしたが、測定+アドバイスを行
う機器です。
■注目事例:Stress Eraser
・企業名:Helicor, Inc.
・URL:http://stresseraser.com/
・価格:$299
人さし指をセンサリングすることで、心拍数を測定し、ストレス度をグラフ化
して表示してくれる。測定後、リラクゼーションのための呼吸法をアドバイス
、画面表示を見ながら深呼吸することを促す。
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【その2:簡易栄養分析】
日本でも、食事メニューの写真を撮って送れば栄養分析してくれるサービスが
あります。海外では健康モニタリング機器を使い、さらに簡易に栄養分析して
くれるサービスが出ています。
■注目事例:BioPhotonic Scanner(抗酸化レベルを測る)
・企業名:Nu Skin Enterprises,
・URL:http://www.pharmanex.com/corp/index.shtml
手のひらをあてるだけで、体内の「抗酸化レベル」を測定してスコア化して表
示してくれる機器。継続的にサプリメントを摂取することで、健康食品の効果
がわかるしくみ。
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【その3:ウェアラブル】
ウェアラブル機器は、主に心血管系の疾患をもつ患者や、一部のアスリート
(運動選手)向けに開発・使用されており、少しずつ広がりを見せています。
■注目事例:LifeShirt System
・企業名:VivoMetrics, Inc.
・URL:http://www.vivometrics.com/site/system.html
センサー内臓のTシャツ。患者の日常生活における心血管系・循環器系などの
生理データを計測する。現在は主に米国内1000箇所以上の病院で導入実績
もあり。オンラインでのデータ転送機能あり。
■注目事例:NuMetrex Heart Rate Monitor Sports Bra
・企業名:Textronics Inc
・URL:http://www.numetrex.com/
女性の運動時の快適性にこだわり、心拍・消費カロリーなどを測定するセンサ
ーを搭載したスポーツブラ。腕時計型心拍計との併用、トレーニング機器との
連動も可能。
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【その4:エンターテイメント性】
ダイエットや健康維持のための運動は、トレーナーや仲間とうまく「励ましあ
って」続ける方法だけでなく、「一人で楽しむ方法を見つけていく」ことも必
要です。その方法をサポートするパーソナルな機器が出始めています。
■注目事例:NikePlus(Nike+iPod Sport Kit)
・企業名:NIKE, Inc.
・URL:http://www.nike.com/nikeplus/
・価格:$29
好きな音楽を聴きながら運動できるしくみ。Nike製の「スポーツシューズ」と
高品質の音楽を楽しめる「iPod」がワイヤレスで連動したシステム。歩行距離
・歩数などのトレーニングデータを管理できる。今後は、シューズ以外のジャ
ケット、トップスなどウエアとの連動も企画。
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【スポルツの視点】今後のモニタリング機器のトレンド
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■日本のモニタリング機器
日本のモニタリング機器の最近の動向としては、
・測定範囲の拡大(日常活動全般の消費カロリーの測定や睡眠測定など)
・データの転送と管理(データをパソコンに自動で送り、管理し、そのデータ
を使って楽しめるしくみ)
・持ち運びのしやすさの改良(ポケットに入る形や、携帯電話への内臓)
・デザインの改良(おしゃれなデザイン)
・機能を極端にシンプルにした低価格版
といった大きな流れがあります。
今回は、新しい機能として、以下を紹介しました。
1)アドバイス機能を機器内へ入れる
2)簡易栄養分析
3)ウェアラブル
4)エンターテイメント性
■注目したい「エンターテイメント性」
上記の1)~3)は機器本体の機能強化で達成できる範囲ですが、4)のエン
ターテイメント性には工夫が必要です。
エンターテイメント性の目的は、何より継続につながるということです。
好きな音楽を聴きながらトレーニングできるシューズもエンターテイメント性
のひとつ。映像やゲームとの連動、コミュニティブログの構築、さらにはなん
らかのインセンティブ付与もあります。
以前本メルマガで紹介した米国ダイエット支援企業「Weight Watchers」では、
ダイエットに成功した人がその方法を紹介する(自慢し、ダイエットを話題に
近所の人と楽しいひとときを過ごす)ダイエット講習会を行っており、これも
広い意味での「エンターテイメント性」といってよいでしょう。
そのような工夫は機器だけでは難しく、なんらかの「サービス」を付加するこ
とが必要です。
「健康モニタリング機器+エンターテイメント性のあるサービス」
は、今後のトレンドになっていくのではないでしょうか。
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2006年健康モニタリング機器の注目事例(1)
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【海外の「健康モニタリング機器」動向】
「健康モニタリング機器」は、体重・血圧・消費カロリーなどの身体データ、
食事・運動などの生活習慣データを測定して主にダイエット・生活習慣病対策
に役立てる機器全般のことです。健康モニタリング機器をうまく使うことで、
健康行動を継続しやすくなります。
今回は、日本ではまだあまり見られないと思われる海外の健康モニタリング機
器をウォッチ。4つの注目機能を紹介し今後のトレンドについて考えます。
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【事例紹介】注目したい4つの商品機能
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【その1:アドバイス機能を機器内へ入れる】
今まで測定機器は測定のみを行うものが中心でしたが、測定+アドバイスを行
う機器です。
■注目事例:Stress Eraser
・企業名:Helicor, Inc.
・URL:http://stresseraser.com/
・価格:$299
人さし指をセンサリングすることで、心拍数を測定し、ストレス度をグラフ化
して表示してくれる。測定後、リラクゼーションのための呼吸法をアドバイス
、画面表示を見ながら深呼吸することを促す。
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【その2:簡易栄養分析】
日本でも、食事メニューの写真を撮って送れば栄養分析してくれるサービスが
あります。海外では健康モニタリング機器を使い、さらに簡易に栄養分析して
くれるサービスが出ています。
■注目事例:BioPhotonic Scanner(抗酸化レベルを測る)
・企業名:Nu Skin Enterprises,
・URL:http://www.pharmanex.com/corp/index.shtml
手のひらをあてるだけで、体内の「抗酸化レベル」を測定してスコア化して表
示してくれる機器。継続的にサプリメントを摂取することで、健康食品の効果
がわかるしくみ。
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【その3:ウェアラブル】
ウェアラブル機器は、主に心血管系の疾患をもつ患者や、一部のアスリート
(運動選手)向けに開発・使用されており、少しずつ広がりを見せています。
■注目事例:LifeShirt System
・企業名:VivoMetrics, Inc.
・URL:http://www.vivometrics.com/site/system.html
センサー内臓のTシャツ。患者の日常生活における心血管系・循環器系などの
生理データを計測する。現在は主に米国内1000箇所以上の病院で導入実績
もあり。オンラインでのデータ転送機能あり。
■注目事例:NuMetrex Heart Rate Monitor Sports Bra
・企業名:Textronics Inc
・URL:http://www.numetrex.com/
女性の運動時の快適性にこだわり、心拍・消費カロリーなどを測定するセンサ
ーを搭載したスポーツブラ。腕時計型心拍計との併用、トレーニング機器との
連動も可能。
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【その4:エンターテイメント性】
ダイエットや健康維持のための運動は、トレーナーや仲間とうまく「励ましあ
って」続ける方法だけでなく、「一人で楽しむ方法を見つけていく」ことも必
要です。その方法をサポートするパーソナルな機器が出始めています。
■注目事例:NikePlus(Nike+iPod Sport Kit)
・企業名:NIKE, Inc.
・URL:http://www.nike.com/nikeplus/
・価格:$29
好きな音楽を聴きながら運動できるしくみ。Nike製の「スポーツシューズ」と
高品質の音楽を楽しめる「iPod」がワイヤレスで連動したシステム。歩行距離
・歩数などのトレーニングデータを管理できる。今後は、シューズ以外のジャ
ケット、トップスなどウエアとの連動も企画。
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【スポルツの視点】今後のモニタリング機器のトレンド
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■日本のモニタリング機器
日本のモニタリング機器の最近の動向としては、
・測定範囲の拡大(日常活動全般の消費カロリーの測定や睡眠測定など)
・データの転送と管理(データをパソコンに自動で送り、管理し、そのデータ
を使って楽しめるしくみ)
・持ち運びのしやすさの改良(ポケットに入る形や、携帯電話への内臓)
・デザインの改良(おしゃれなデザイン)
・機能を極端にシンプルにした低価格版
といった大きな流れがあります。
今回は、新しい機能として、以下を紹介しました。
1)アドバイス機能を機器内へ入れる
2)簡易栄養分析
3)ウェアラブル
4)エンターテイメント性
■注目したい「エンターテイメント性」
上記の1)~3)は機器本体の機能強化で達成できる範囲ですが、4)のエン
ターテイメント性には工夫が必要です。
エンターテイメント性の目的は、何より継続につながるということです。
好きな音楽を聴きながらトレーニングできるシューズもエンターテイメント性
のひとつ。映像やゲームとの連動、コミュニティブログの構築、さらにはなん
らかのインセンティブ付与もあります。
以前本メルマガで紹介した米国ダイエット支援企業「Weight Watchers」では、
ダイエットに成功した人がその方法を紹介する(自慢し、ダイエットを話題に
近所の人と楽しいひとときを過ごす)ダイエット講習会を行っており、これも
広い意味での「エンターテイメント性」といってよいでしょう。
そのような工夫は機器だけでは難しく、なんらかの「サービス」を付加するこ
とが必要です。
「健康モニタリング機器+エンターテイメント性のあるサービス」
は、今後のトレンドになっていくのではないでしょうか。
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