急成長するパーソナルトレーニング専門施設「Fitness Together」
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急成長するパーソナルトレーニング専門施設「Fitness Together」
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■パーソナルトレーニング指導を受ける第3の選択肢
食事とともに健康づくりのためには欠かせない運動。運動の効果を上げ、継続
化するために、パーソナルトレーナーからの指導を受けることは有効な手段
の一つです。
パーソナルトレーナーから指導を受けるには以下の2つの方法があります。
1)フィットネスクラブで、パーソナルトレーニングのプログラムを受講する
2)個人で活動しているパーソナルトレーナーと直接契約する
「フィットネスクラブでのパーソナルプログラムの受講」は、フィットネスク
ラブが雇うパーソナルトレーナーからの指導だけに「安心感(信頼感)」はあ
りますが、パーソナルな指導だけを受けたい場合でも、フィットネスクラブを
利用するための月会費がかかってしまいます。
一方、「パーソナルトレーナーとの直接契約」では、回数(セッション)を決
め、パーソナルトレーニングだけの費用を用意すればよいので、月会費という
不要な費用を払わなくてすみますが、安心感(信頼感)のもてるパーソナルト
レーナーを探すのには時間がかかります。
それぞれ、一長一短があるわけですが、米国には、「パーソナルトレーニング
専門の施設運営」により、パーソナルトレーナーの質を保証する安心感(信頼
感)と、セッションごとの費用支払いを可能にしたビジネスモデルで急成長し
ている企業があります。
それが今回紹介する「Fitness Together」です。
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事例の概要
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・企業名:Fitness Together Franchise Corporation
・URL:http://www.fitnesstogether.com/
・事業内容:
パーソナルトレーニング専門のフランチャイズとしては世界最大数を誇る。フ
ランチャイズ店舗には、サービスシステム、継続教育、機器リースなどの経営
ノウハウを提供する。
・企業ミッション(表記):1Client-1Trainer-1Goal
・設立:1984年(フランチャイズは1996年スタート)
・店舗数:302(米国、カナダ、イスラエル、アイルランド)
※2007年1月現在の数。今後は約400に拡大予定。日本では未展開。
フランチャイズ形式で拡大しており、日本を含むアジアに進出予定。
※ここ数年で店舗数は拡大しており、entrepreneur.com(フランチャイズビジ
ネスの紹介サイト)の2007年の急成長ランキング41位になっている。
・売上:53億円(2005年)
・経営者:Rick Sikorski氏は、14年間自らパーソナルトレーナーとして活
躍後、同社を設立。
・1店舗の広さ:約1,200~1,800平方フィート(32-50坪)とコンパクト。
・本社所在地:米国コロラド州・ハイランズランチ
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Fitness Togetherの特長
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Fitness Togetherの特長は以下の2つに集約できます。
■パーソナル「カウンセリング&指導」
・カウンセリング
登録前に、運動のゴールについて話し合い、個別指導のためのプログラム作成
する。各店舗は、地域性、顧客特性、専門分野をいかした指導を提供している
と思われる。例えば、「ランニングのためのトレーニング」といったように、
テーマを明確にしてプログラムを展開しているところもある。
・指導
1回45分のフルエクササイズ(有酸素及びウエイトトレーニングなどの無酸
素運動)をプライベートルームで指導。栄養指導を含む。目標設定によるが、
週3回くらい施設を訪問し、指導をう受けることになる。
■価格
価格は、月会費でなくセッション単位の支払いになっている。
1,188ドル/12セッション(1回65ドル)
1,937ドル/25セッション(1回60ドル)
3,316ドル/50セッション(1回57ドル)
米国のパーソナルトレーニングの相場は1回55ドル~75ドル程度であり、
価格としては標準と言ってよいでしょう。ユーザーから見れば、セッション単
位での利用ができるので、カウンセリングと指導を数回受けた後、基本的に自
宅で自分で行いたい(ホームフィットネス)を希望する人には、特に向いてい
る価格体系です。
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スポルツの視点:Fitness Togetherからのヒント
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■パーソナルトレーニングを受けたい人にとって、現状では「フィットネスク
ラブと契約しパーソナルトレーニングを受ける」「個人で活動しているパーソ
ナルトレーナーと直接契約する」という2つの選択肢があり、安心感、費用と
いった点で一長一短がありました。
■Fitness Togetherはその点に目をつけ、根本的にこれらの課題を解決したビ
ジネスモデルになっています。生活者基点で健康づくりの選択肢を整理し、現
状の課題を分析することの大切さがわかります。
■同社はフランチャイズとして拡大しており、日本にも上陸する可能性があり
ます。コミュニケーション能力をもったパーソナルトレーナーの確保や日本版
の教育システムがまずは必要になるでしょう。また、施設に行く時間がなく、
基本的に自宅での運動を希望する人を支援するため、セッション数を少なく
(2~3回で終了)する価格体系があってよいとも考えます。
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急成長するパーソナルトレーニング専門施設「Fitness Together」
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■パーソナルトレーニング指導を受ける第3の選択肢
食事とともに健康づくりのためには欠かせない運動。運動の効果を上げ、継続
化するために、パーソナルトレーナーからの指導を受けることは有効な手段
の一つです。
パーソナルトレーナーから指導を受けるには以下の2つの方法があります。
1)フィットネスクラブで、パーソナルトレーニングのプログラムを受講する
2)個人で活動しているパーソナルトレーナーと直接契約する
「フィットネスクラブでのパーソナルプログラムの受講」は、フィットネスク
ラブが雇うパーソナルトレーナーからの指導だけに「安心感(信頼感)」はあ
りますが、パーソナルな指導だけを受けたい場合でも、フィットネスクラブを
利用するための月会費がかかってしまいます。
一方、「パーソナルトレーナーとの直接契約」では、回数(セッション)を決
め、パーソナルトレーニングだけの費用を用意すればよいので、月会費という
不要な費用を払わなくてすみますが、安心感(信頼感)のもてるパーソナルト
レーナーを探すのには時間がかかります。
それぞれ、一長一短があるわけですが、米国には、「パーソナルトレーニング
専門の施設運営」により、パーソナルトレーナーの質を保証する安心感(信頼
感)と、セッションごとの費用支払いを可能にしたビジネスモデルで急成長し
ている企業があります。
それが今回紹介する「Fitness Together」です。
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事例の概要
.........................................................................................................
・企業名:Fitness Together Franchise Corporation
・URL:http://www.fitnesstogether.com/
・事業内容:
パーソナルトレーニング専門のフランチャイズとしては世界最大数を誇る。フ
ランチャイズ店舗には、サービスシステム、継続教育、機器リースなどの経営
ノウハウを提供する。
・企業ミッション(表記):1Client-1Trainer-1Goal
・設立:1984年(フランチャイズは1996年スタート)
・店舗数:302(米国、カナダ、イスラエル、アイルランド)
※2007年1月現在の数。今後は約400に拡大予定。日本では未展開。
フランチャイズ形式で拡大しており、日本を含むアジアに進出予定。
※ここ数年で店舗数は拡大しており、entrepreneur.com(フランチャイズビジ
ネスの紹介サイト)の2007年の急成長ランキング41位になっている。
・売上:53億円(2005年)
・経営者:Rick Sikorski氏は、14年間自らパーソナルトレーナーとして活
躍後、同社を設立。
・1店舗の広さ:約1,200~1,800平方フィート(32-50坪)とコンパクト。
・本社所在地:米国コロラド州・ハイランズランチ
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Fitness Togetherの特長
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Fitness Togetherの特長は以下の2つに集約できます。
■パーソナル「カウンセリング&指導」
・カウンセリング
登録前に、運動のゴールについて話し合い、個別指導のためのプログラム作成
する。各店舗は、地域性、顧客特性、専門分野をいかした指導を提供している
と思われる。例えば、「ランニングのためのトレーニング」といったように、
テーマを明確にしてプログラムを展開しているところもある。
・指導
1回45分のフルエクササイズ(有酸素及びウエイトトレーニングなどの無酸
素運動)をプライベートルームで指導。栄養指導を含む。目標設定によるが、
週3回くらい施設を訪問し、指導をう受けることになる。
■価格
価格は、月会費でなくセッション単位の支払いになっている。
1,188ドル/12セッション(1回65ドル)
1,937ドル/25セッション(1回60ドル)
3,316ドル/50セッション(1回57ドル)
米国のパーソナルトレーニングの相場は1回55ドル~75ドル程度であり、
価格としては標準と言ってよいでしょう。ユーザーから見れば、セッション単
位での利用ができるので、カウンセリングと指導を数回受けた後、基本的に自
宅で自分で行いたい(ホームフィットネス)を希望する人には、特に向いてい
る価格体系です。
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スポルツの視点:Fitness Togetherからのヒント
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■パーソナルトレーニングを受けたい人にとって、現状では「フィットネスク
ラブと契約しパーソナルトレーニングを受ける」「個人で活動しているパーソ
ナルトレーナーと直接契約する」という2つの選択肢があり、安心感、費用と
いった点で一長一短がありました。
■Fitness Togetherはその点に目をつけ、根本的にこれらの課題を解決したビ
ジネスモデルになっています。生活者基点で健康づくりの選択肢を整理し、現
状の課題を分析することの大切さがわかります。
■同社はフランチャイズとして拡大しており、日本にも上陸する可能性があり
ます。コミュニケーション能力をもったパーソナルトレーナーの確保や日本版
の教育システムがまずは必要になるでしょう。また、施設に行く時間がなく、
基本的に自宅での運動を希望する人を支援するため、セッション数を少なく
(2~3回で終了)する価格体系があってよいとも考えます。
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