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海外ユニーク事例編:「健康機器+アプリ」の注目3事例

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ヘルスビズウォッチ・メルマガ編集長の脇本和洋です。

本メルマガでは2012年のITヘルスケアのトレンドとして、

・「ヘルス2.0」
・「mHealth(アプリを含むモバイルヘルス)」

に注目しています。


今、この大きな流れは、様々な健康業界に影響を及ぼしています。


健康業界の一つである「健康機器業界」では、

測定技術の差別化だけでなく


測定後の価値をいかに高めるか?
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が重要な課題となっています。


その課題に対して、

「mHealth(今回はアプリ)」を使って価値を高める事例が
米国では注目されています。

今回は、米国のCES(米国家電総合展示会)や
MobihealthNews(モバイルヘルス専門業界紙)でも取り上げられている、

● Gear4 Renew SleepClock (ギア4 リニュー スリープクロック)

● jawbone up(ジョーボーン アップ)

● Green Goose(グリーングース)


という事例を紹介します。


3事例いずれも、もともとは健康機器メーカーではない企業が、
アプリを使って「測定後の価値を高める」ことを訴求している事例です。


※以下、それぞれの事例には、デモページ(動画)があります。
イメージをつかむため、まずそのページをクリックしていただくと
早いと思います。


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事例1:Gear4 Renew SleepClock (ギア4 リニュー スリープクロック)
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■デモページ
http://www.renewsleepclock.com/gallery/
右に動画による紹介あり。イメージがつかみやすいです。

■企業名:Disruptive Ltd
http://us.gear4.com/

■企業概要
同社はiPod、iPhone用のスピーカーなどのアクセサリーブランド「Gear4」
を販売する2004年設立のメーカー。
技術革新や社会貢献に役立つイノベーションを開発する企業に対して与え
られるEdison Awards2012年にノミネートされた。

■スリープクロックのサービス概要
http://www.renewsleepclock.com/

iPhone専用アクセサリー機器にiPhoneを乗せると、睡眠の深さとサイクルを
感知し、一番さわやかに目が覚めるタイミングで起こしてくれる。


■機器/アプリの使い方:

・Renew SleepClock専用アプリをiPhoneにダウンロードする。
 ↓
・アプリを使って、起床したい時間枠を30分単位で登録する。
(例:6:30am-7:00amを目覚まし時間としてセットする)
 ↓
・睡眠時の呼吸と動きをセンサーで感知し、浅い睡眠時と深い睡眠時の
 サイクルをモニタリングする。そして起床したい時間枠の中で最も睡眠
 が浅いタイミングで目覚ましが鳴る。
(目覚ましは携帯端末にダウンロードした音楽コンテンツ、ラジオの音楽
 などを利用可能)
 ↓
・起床後、眠りに入るのに要した時間、深い睡眠の時間、目が覚めるのに
 要した時間をiPhone上で確認できる。睡眠記録を保存し、睡眠パターンを
 理解したり、同年代の睡眠データの平均と比較することもできる。


■みどころ:「モバイルヘルス(アプリ)」との連携で価値を提供

単に非接触で測定するだけでなく、iPhoneをのせるだけで気軽に記録が
なされるという点に注目したいです。

また、iPhoneの様々な音楽と連携し、
「気持ち良い朝を迎える(Waking Refreshed)」という提供価値に
結び付くサービスになっている点にも注目です。


■収益源:
アプリは無料
機器販売:約22,500円(169.99ポンド)


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事例2.jawbone up(ジョーボーン アップ)
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■デモページ
http://www.youtube.com/watch?v=LXhxU77OJlU
商品全体の動画による紹介。

http://www.youtube.com/watch?v=T_lebDRNny4
アプリに特化した動画紹介。アプリをイメージするにはこちらがわかりやすい。

■企業名:jawbone
http://www.jawbone.com/

■企業概要
世界最小・最高品質のワイヤレススピーカー、ヘッドセットを提供する企業。

■ジョーボーン アップのサービス概要
http://www.jawbone.com/up

デザイン性の高いリストバンドをつけておくだけで、1日の運動、睡眠を
センシングしてくれる。さらに、様々なヘルス2.0企業と提携し、仲間と行う
健康チャレンジを用意している。

※センシングには、MotionX(運動・睡眠をセンシングする、
Fullpower Technologies社の技術)を採用している。


■機器/アプリの使い方:

・ジョーボーン アップ専用アプリをiPhoneにダウンロードする。
 ↓
・リストバンドをつけたまま1日を過ごす。
 ↓
・リストバンドをiPhoneにつなげ、運動・睡眠のデータを見る。
 ↓
・1日の中で運動量が少ないと、リストバンドが振動し教えてくれる。
 ↓
・食事、運動、睡眠に関して様々な「チャレンジ」が用意されていて
 仲間とともに続けることができる。


■みどころ:「仲間とつくる健康」で測定後の価値を高める

同アプリには、

・DailyFeats (健康行動をベースとしたSNS)
・GE healthymagination (GEが提供する健康アプリ)
・24 Hour Fitness (フィットネスクラブ)
・Alliance for a Healthier Generation (子供の肥満を予防する機関)

などとの連携による「健康行動チャレンジ」が用意され、
様々な人と交流しながら健康行動を続けるしくみになっている。

http://www.jawbone.com/up/challenges#!challenge_type=0,1,2,3&q=


特に、本メルマガ1月号で最新ヘルス2.0企業として紹介した
「DailyFeats」と提携し、健康行動をベースとしたチャレンジを
提供している点には注目したい。


※参考>「DailyFeats」とは
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/292.html


■収益源:
アプリは無料
機器販売:現地価格99.99ドル(国内は9,800円で販売予定)


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事例3.Green Goose(グリーングース)
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■デモページ
http://www.greengoose.com/learn
上部の写真を動かすと概要がわかります。
(ただし、開発途中のものもあり、詳細まではでていない)

■企業名:GreenGoose Inc.
http://www.greengoose.com/

■企業概要
中古のセンサーを使い、地球にやさしい健康機器を作るとともに
ゲームを使って、楽しい生活をつくる

■グリーングースのサービス概要:
日常生活で健康が関わる様々な生活用品に貼り付けて、動きを感知できる
センサー。歯ブラシ、トイレのふた、ペットの首輪につける(散歩)など、
様々な用品に装着し、動きを感知し、データをiPhoneに送ると専用ゲーム
アプリで遊べる。

■機器/アプリの使い方:

・スターターキットにはペット用品に付けられるセンサー4つと、センサーの
 基地局になる卵形の機器などがある。センサーはタグ式で犬の綱、首輪、
 などに取り付ける。
 ↓
・飼い犬を散歩に連れて行くと、犬の綱のセンサーが、散歩の時間をiphone
 専用アプリに送信。
 ↓
・様々なタイプのセンサーを買い足すことが可能なので、工夫次第で感知した
 い日常の動作を増やすことができる。
 たとえば、歯ブラシに装着して歯を磨いた回数や時間をポイント化したり、
 トイレのふたに貼り付けて、トイレに行った回数を測定することができる。

※参考(今後広がる様々なセンサーのイメージがサイトの下部にあり)
http://www.greengoose.com/learn


■みどころ:ライフスタイルセンシングをポイント化しゲームにする

同社は100以上の様々なタイプのセンサーを開発中です。
それぞれのセンサーには何に装着するかがイラストで描かれています。
(例:トイレのふたに付けるセンサーにトイレのイラストが描かれている)

このように日常の活動や動作の時間、回数、動きなどを感知し、新たな気づき
を与えることで、健康を意識させる狙いがあります。

ポイント化したデータをどのようにゲームアプリに応用するかなどがまだ
開発中のようです。現在、アプリケーションの開発デベロッパーを募集して
おり、今後の動きに注目したいです。


■収益源:
アプリは無料
本体機器(スターターキット)は49ドル
追加購入のセンサーは1つ9ドルで販売予定


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スポルツの視点
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■今回は、最新の「健康機器+アプリ」の注目事例を3つ紹介しました。
 いかがでしたでしょうか。

■健康機器業界では、測定技術だけの差別化ではなく「測定後の価値」を
 いかに高めるかが大きな課題になっていますが、「測定後の価値」を
 高めることにアプリが貢献する可能性が広がっています。

今回のアプリが貢献している実現できている価値としては、

・気軽に記録ができる(事例1、3)
・気持ち良い朝を迎えることができる(事例1)

・気軽にソーシャルに結び付き、継続がしやすくなる(事例2)
・ゲームに結び付き、継続がしやすくなる(事例3)

などがあります。

■アプリは健康機器だけでなく、食品や施設など様々な健康業界での
 提供価値を高める可能性があり、今後も注目していきます。



【ご参考】

■現在スポルツが展開している、ヘルスビズウォッチアカデミーでは、
 この「健康アプリ」をテーマにしたセミナーを開催予定です。

 また、スポルツでは健康アプリの調査・企画・開発の支援も行っています
 ので、ご興味のある方はお問い合わせください。

https://www.sportz.co.jp/contact/


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