【海外ユニーク事例編】登録者数3,000万人を超すダイエットサイト(アプリ)提供企業「MyFitnessPal」
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【海外ユニーク事例編】
登録者数3,000万人を超すダイエットサイト(アプリ)提供企業「MyFitnessPal」
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こんにちは。株式会社スポルツ、ヘルスビズウォッチ編集長の脇本和洋です。
2013年、スポルツでは、今後の健康ビジネス発展の切り口を、
・メソッド型ビジネスモデル
・mHealth(モバイルヘルスの略)
にすえ、最新事例・考え方を紹介しています。
mHealth(健康アプリ)を担当し、自身のブログで世界の最新動向
を伝えている弊社渡辺武友(わたなべたけとも)に、
「これだけは見ておく健康アプリを絡めたビジネス事例は何か?」
と聞いたところ、即回答があったのが、今回紹介する
「MyFitnessPal」
という企業です。
●渡辺武友(わたなべたけとも)の「健康アプリの楽しみ方」ブログ
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MyFitnessPalの概要:レコーディングダイエットが簡単にできる
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■企業名:MyFitnessPal, LLC
■所在地:米国San Francisco
■企業設立:2005年
■ミッション(表記):ダイエット記録を可能な限り素早く、簡単にする
(we focus on making sure you can log your meals as quickly and easily
as possible. )
■サービス概要
ダイエットの食事・運動履歴を記録できるサイト(モバイルアプリ)を
無料で提供する
■実績
・登録利用者数:3,000万人以上!
(出所:同社採用ページ、Tech Crunchより)
・モバイルアプリのランキング:常に上位をキープ!
(同サイトでの表記)Our mobile app ranks #1 in the Health and Fitness
category on both iOS and Android and top 50 in the App Store overall.
■サイト(モバイル)利用料:無料
■売上:非公開
■収益源(サイトから下記を収益源としていることが読み取れる)
・記録ツールのB-B販売(フィットネスクラブ、保険会社、食品会社など)
・広告費
・海外展開(米国以外の国への展開)
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レコーディングの流れ
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レコーディングの流れは下記のとおりです。
いたって標準的な流れです。
■目標設定
体重、身長、年齢、運動レベルなどの基礎情報と目標体重、減量のペースを
入力し、登録してマイページを開設する。
↓
■一日の目標カロリーを設定
カロリーだけでなく、炭水化物、脂肪、タンパク質の目標値も設定される。
↓
■その日の体重を記録する
↓
■その日のフードログを残す
マイページのフードログで、その日に食べたメニューをキーワード検索しな
がら、記録する。食べた料理のカロリー、炭水化物、脂肪、タンパク質の総計
が表示される。
↓
■その日のエクササイズログを残す
マイページのエクササイズログで、その日の運動(有酸素系運動と筋力強化系
運動)を記録する。
↓
■グラフ表示で日々の傾向を見る
摂取カロリーと消費カロリーを見ながら、どのような食生活をした日がうまく
いき、どのような食生活をした日が悪いのかを、自ら学んでいく。
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どうしてこんなに支持されているのか?
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米国の健康系のサイト・健康アプリ事例はいくつか見てきましたが、
さすがに、3,000万人の会員数がいる事例は初めてです。
どうしてこれほど支持されているか?
他にもレコーディングができるサイト・アプリはいくつもあるはず。
いくつかの視点で、その理由を考えてみます。
■同社のダイエットに対するスタンス
一言でいうと、
・レコーディングダイエットを「徹底して」実行できるようにした
ということです。
この「徹底さ」が支持されている理由と考えています。
■徹底その1:240万を超える食品のデータベースを提供
記録を実行できるには、まず登録されている食品やレシピの数が大事です。
同社は240万を超える食品のデータベース、レストランメニューのカロリー
を検索・記録できるようにしました。
※同社によると、世界最大のカロリーデータベース
(world's largest nutrition and calorie database)といいます。
■徹底その2:モバイルアプリを利用し外出先から記録しやすくする
レコーディングダイエットは手軽に外出先でできることが肝です。
そのためモバイルアプリでも記録が手軽にできるようにしました。
iPhone, iPad, Android, Blackberry, and Windows Phone 7に対応しています。
■徹底その3:外部運動測定機器やアプリとの連携で、データを一元化できる
ようにする
運動記録に関していうと、ユーザーが運動測定機器(活動量計など)
をもっていた場合、そのデータを改めて同サイトに自分で手入力するのは
面倒です。
そこで同社は、外部運動測定機器や他の運動アプリとの連携で、データの取り
込みを実現。たとえば、外部運動測定機器では、Fitbit、BodyMedia FIT、
他の運動アプリでは、Endomondoなどがあります。
・参考>連携するアプリ各種
■徹底その4:様々なダイエット法に対応する
米国には様々な食事管理のダイエット法があります(アトキンスダイエット、
サウスビーチダイエットなど)。
それに対応して炭水化物、脂肪、タンパク質の記録も可能なため、それらの
ダイエットの記録にも使えるということになります。
■徹底その5:シンプルでわかりやすく表現する
毎日のカロリー表示は、食事を+(プラス)で表示、運動を-(マイナス)で
表示しその差をNetで表現して、一目でわかるようにしています。
ダイエットはインとアウトの関係であり、それをわかりやすくシンプルに
表現し、いつでも「今」がわかるようにしています。
・以上参考>同社のダイエットに対する考え方
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今回の学び(1):スタンスの取り方と徹底度
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今や、健康商品・サービスは似たものがかなり多いのが現状でしょう。
今、問われているのは、「自社のスタンス」と「徹底度」だと思います。
■同社がとったスタンス
設立の2005年当時はレコーディングダイエットができるサイトはいくつかあり、
それなりの評価を得ていました。
しかし、同社は、あえてその状況を「問題」として捉え、
今のレコーディングダイエットは、中途半端すぎて役にたたないというスタンスを
とりました。
■徹底度
実行されにくい商品、サービスがたくさんある中、
着実に実行されるレコーディングダイエットのために何をしたらいいか?
同社はデータベース、モバイルアプリ、外部サービスとの連携などサービス
を拡充させ徹底しつくしました。
<学びの論点>
・あなたのスタンスとして、現状の何を「問題」として捉えますか?
・中途半端に実行されるのでなく、徹底して実行されるには何をしたら
いいのか?
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今回の学び(2):モバイルアプリがビジネスの骨格を支える
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おわかりのとおり、レコーディングダイエットでは、その骨格を支える
のが、いつでもどこでも記録できるモバイルアプリになります。
モバイルアプリはどちらかというと、ビジネスの補完的な位置づけと
思われている方も多いかもしれません。
しかし、この事例のように「モバイル健康アプリ」がビジネスの
生命線になるものもあるということです。
<学びの論点>
・あなたの健康ビジネスに、モバイルアプリは現時点でどの程度貢献しますか?
※お知らせ
モバイル健康アプリの現状やトレンドはなかなか情報を集めるのが難しい
ものです。モバイル健康アプリから、逆にどんなことができるか?という
こと知っておくことも今後の健康ビジネス企画では必須となりますね。
最新のモバイルアプリを含むmHealthのセミナーを弊社の里見と渡辺が
2月20日に行います。
「mHealth 解説講座(2月20日開催)」
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