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[健康サービス・デザイン編]2018年6月5日号
   ≫≫≫Author:大川耕平
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HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
 
今回は、コミュニティ活動の中でお客様に役割を持ってもらうことによって持続性・拡張性へつなげていくアプローチに関して解説しています。
 
ぜひ、ご意見くださいね!
 
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
---「顧客キャスティング」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「ポジショニング再定義」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 仮眠ソリューション、口内デバイスなど、10本
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
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<テーマ>顧客キャスティング
 
 
ヘルスケア&ウェルネスサービス事業にとって、顧客と継続的な関係性構築をコミュニティで構築・運営していくことがLTVを高めながら様々なマネタイズポイントを創出していくことに繋がっていきます。そして、これがIoT時代のスタンダードの一つになっていくと思います。
 
コミュニティを運営していく中で重要なことは、お客様と一緒に場を創っていくことです。つまりお客様にも役割を持って自発的に動いていただけるようにすることです。
 
これを我々は「顧客キャスティング」と言っています。
 
イメージしやすいように我々の身の回りで動いている顧客キャスティング例を異業種から一つ、ヘルスケア&ウェルネスサービスから一つ紹介して考えていきます。
 
※キャスティング:映画や劇などの配役のこと
 
 
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1.水を運ぶ喜び
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登山ブームが続いています。
丹沢山系でとても人気がある鍋割山をご存知でしょうか?
その山頂に鍋焼きうどんが有名な鍋割山荘があります。
うどんが食べたくて何度も訪れるリピーターの多さもよく知られています。
 
鍋割山の標高は1272mとそんなに高くはなくビギナーから楽しめる山です。そのような山はいっぱいあるのに、やっぱり鍋焼きうどんが食べたくなる人が多いのには理由があります。
 
メジャーな登山コースの途中に二俣という水場があります。そこには2Lの空のペットボトルが数十個置かれています。そこで水を汲んで山荘まで運ぶのが登山者の一つのお作法になっています。
 
登山者が自らの意思で水の歩荷(ボッカ)という役割を演じているという言い方ができると思うのです。
 
絶品と言われる鍋割山の鍋焼きうどんを楽しく食べるための、ちょっとした貢献としての水の歩荷という経験共有した登山者のコミュニティが形成されているのだと思います。
 
 
<鍋割山水歩荷体験からのヒント>
 
●楽しい経験を共有した同士のちょっとした貢献活動(負荷がかかっても)は心地よい喜びになりリピートにつながる
 
 
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2.拠点拡大と顧客の関係性
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Weight Watchers(ウェイトウォッチャーズ|略称WW)は何度も紹介してきていますが、米国を中心に展開しているダイエットセンターという業態の老舗です。ご存知ない方はダイエットを学びにいくカルチャースクールと思ってください。
 
<WWビジネスモデルのポイント解説>
・世界最大のダイエットセンター
・ターゲットは20kg以上痩せたい女性が中心
・主な収益源はダイエットセンターでのミーティング費
・ミーティング会場は約4万箇所(レンタルスペース中心)
・教える人(グループリーダー)は約1万人
・ミーティング参加者は100万人/週
・参加費1回(1時間)約14ドル
・17週パス209ドル
 
このWWで展開されている顧客との関係性デザインが優れもので、キャスティングそのものです。
 
まず、ダイエットセンターでミーティングを運営するグループリーダーは、そもそもWWの卒業生です。そしてWWの職員ではなく、いくつクラスを持つかによって収入の差はありますがアルバイトです。
 
グループリーダーが主催するクラスでダイエットを学んでいる参加者で目標体重に達し6週間維持できている人が、ライフタイムメンバーというステイタスで表彰されます。
 
このライフタイムメンバーは、他のミーティングで自分の成功体験を語るように勧められ、実施します。その体験談が上手な人がグループリーダーにリクルーティングされていきます。
 
あるダイエットセンターのミーティングが開催されると、そこに参加した顧客の中から次なるグループリーダーが発掘されていくという流れができています。
 
 
<WWからの学び>
 
●自分の体験で貢献できる場がデザインされていると参加者である顧客が拠点拡大に役割を担っていく流れを構築できる
 
 
<昨年一昨年に紹介したWWの戦略転換>
 
 
 
いかがでしょうか?
あなたのヘルスケア&ウェルネスサービス事業では顧客キャスティングできそうですか?
 
一緒に考えてみませんか。
 
 
●問い合わせ
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「ポジショニング再定義」
 
注目のソウルサイクルは自らをフィットネス企業とは考えておらず、もっと裾野の広い経験経済プレイヤーであると定義しています。これを知ってあなたの業態は自らをどう再定義しますか?
 
※ダイヤモンドハーバートレビュー2018年6月号より引用
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <10クリップ>
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[1]ニューロスペース、企業の働き方改革を「仮眠」で実現する「仮眠ソリューション」を提供開始
取組み第一弾として、三菱地所の新本社で新設された仮眠室を監修し、さらに仮眠室を活用した、仮眠による従業員の生産性向上と夜の睡眠の質向上の効果検証実験を開始する。(2018/05/28)
 
[2]日本糖尿病学会とノボ ノルディスク ファーマ、糖尿病克服を目指したラン&ウォークイベントを東京で開催【PDF】
このラン&ウォークイベントは日本糖尿病学会とノボ ノルディスク ファーマが糖尿病の予防と正しい理解のために継続的に取り組んでいる活動。2010年の年次学術集会から開始して今回で8回目。(2018/05/28)
 
[3]アークレイ、ハーブ含有食品の糖化ストレス抑制作用をヒト臨床試験で確認
第18回日本抗加齢医学会総会で3種類のハーブを混合、熱水抽出したエキス粉末を摂取することで、体内に蓄積し加齢に関係する疾患を進行させる糖化最終生成物(AGEs)を減少する効果があることを発表。(2018/05/28)
 
[4]ネスレ、「ネスレ ウェルネス アンバサダー」の新サービスを提供開始
業界初!無料の食事分析や検査に基づいて、ネスレがお客様一人ひとりに応じた健康習慣を提案するサービス。LINEで食事の写真を送ると自動解析し、瞬時に食事のワンポイントアドバイスと栄養分析を無料で届ける、など。(2018/05/28)
 
[5]ウーマンズラボより、健康経営が急務の業界は?産業別就業者の割合の変化から考察
健康経営が特に急務とされているのは、就業者の割合が増え、かつ、ワーカーの健康問題が指摘されている「情報通信業」と「医療・福祉」。(2018/05/29)
 
[6]デロイトトーマツ、米国における従業員Well-beingのトレンド
「日本企業のグローバル人事化を考える」と題したGlobal HR Journey。第八回目となる今回は、近年日本でも注目度が高まっているWell-beingについて、米国でのトレンドを紹介。
 
[7]Apple Watchが命をまた救った!Apple Watchユーザーは設定の確認を!
Apple Watchが心拍数の異常な上昇を感知して、人命を救うきっかけとなったという事例。Apple Watchは、特に運動をしているわけではないのに10分間高い心拍数の状態が続いた場合に通知してくれるよう設定することが可能。(2018/05/23)
 
[8]Verily Life Sciences、「スマートおむつ」の特許申請が公開に
「スマートおむつ」は、排出物がBluetooth、WiFi、または他の手段を介して別個の装置に存在するかどうかを無線で通信することができる送信機が搭載されている。しかし、現状では尿か糞便かを判断することは難しい。(2018/05/23)
 
[9]ジョージア工科大学、塩分摂取量をリアルタイムに把握できる口内デバイスを開発中
歯列矯正などに使われるリテイナーのように口の中に装着してリアルタイムに塩分摂取をモニターするデバイス。デバイスはワイヤーとエラストマー膜で形成されていて、膜の中にセンサーやBluetoothモジュールを内蔵。(2018/05/29)
 
[10]mHealthWatch注目ニュース:ウェアラブルデバイス、進展する産業利用と技術の深化
今回のレポートの中で興味深い点は、これまでFitbitを代表にヘルスケア領域では個人の健康管理目的だったものが、最近では投資コストを回収しやすい産業利用へと用途を拡大させてきているということ。(2018/06/04)
 
 
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