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[モバイルヘルス&アプリ動向編]2018年6月12日号
   ≫≫≫Author:渡辺武友
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モバイルヘルス担当の渡辺武友です。
もうすぐ2018年も折り返しですね!
この半年の振り返りとして、モバイルヘルス専門ニュースサイトmHealth Watchに掲載した「注目ニュース」の中から、改めてチェックしておきたい記事をご紹介します。
 
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
---2018年前半、再チェックしたいモバイルヘルス「注目ニュース」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「ステージング」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 ルナルナアプリ1,200万DL突破、Health 2.0など、10本
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
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<テーマ>
2018年前半、再チェックしたいモバイルヘルス「注目ニュース」
 
 
mHealth Watchには毎週1回、編集者が解説する「注目ニュース」があります。今年もすでに22本掲載してきました。
 
「注目ニュース」では、
 
・今までにない価値は?
・継続利用につながるポイントは?
・マネタイズポイントは?
 
など、ビジネスに役立つ視点で解説するようにしています。
今回は、<モバイルヘルス×生活習慣病><モバイルヘルス×インセンティブ>の2つのテーマで見ていきます。
 
 
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モバイルヘルス×生活習慣病
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■注目ニュース1
Sensoria HealthとOptima Molliter、糖尿病患者のためのスマートフットウェアを共同開発(1/15掲載)
 
モバイルテキスタイル企業Sensoria Health社と糖尿病患者向けに動きやすい衣服を生産するOptima Molliter社によって共同開発された『Motus Smart』は、足潰瘍により負傷した足にかかる体重負荷と圧力を減らすことができます。
足潰瘍の治療中でも、これを使うことで普段の生活の助けになるだけでなく、医師によるコンプライアンスのチェックが可能となり、症状の進行を防ぐことに役立ちます。
 
 
■注目ニュース2
Fitbit、ヘルスコーチングアプリ『Twine』を獲得し医療分野を強化へ(2/26掲載)
 
Fitbitは、医療コーチングプラットフォームTwine Health社を買収しました。
Twine Healthのプラットフォーム『The Twine Employee Health Activation Platform』は、人工知能技術を使用しプロバイダーの指導チーム、介護者たちが介護計画を策定するための筋道を作ることで、糖尿病や高血圧などの慢性疾患管理の支援を目指しています。またこのアプリは、減量や禁煙などのライフスタイルへの介入支援も目的としています。
 
 
・生活に寄り添える最強のツール「モバイルヘルス」
 
生活習慣病でのモバイルヘルスの活用が進化しています。
 
『Motus Smart』は、デバイス自体に足潰瘍患者をサポートする機能があるだけでなく、データ連携によって医師のチェックを受け、症状の進行を防ぐのに役立てることができます。
 
Fitbitが連携するサービス『The Twine Employee Health Activation Platform』は、ヘルスコーチングを受けるためのプラットフォームとして活用することで、具体的に生活習慣の改善に役立てることができます。
 
モバイルヘルスの特長は“常に身近に寄り添うことで、気付きや行動変容のきっかけを与えられること”だと思っています。
モバイルヘルスは、医療としてもっともアプローチしにくい、普段の生活に寄り添える最強のツールとして磨かれてきていると言えるでしょう。
 
 
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モバイルヘルス×インセンティブ
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■注目ニュース3
米保険会社が「プロスペクト理論」を使った健康アプリを開発!「アメとムチ」でAmazonのギフト券と交換できる『Go365』(3/19掲載)
 
保険会社Humanaが提供するアプリ『Go365』は、インセンティブの新しい切り口として「プロスペクト理論」が使われています。
「プロスペクト理論」とは、“人は利益を得るときは確実性を優先し、損失を被るときはリスクを負ってでも最大限に回避したい”というもので、つまり“得する以上に損をしたくない=逆インセンティブ”という考え方です。
 
 
■注目ニュース4
あるく、おトク。「Coke ON ウォーク」が登場!(5/21掲載)
 
日本コカ・コーラは、アプリ「CokeON」の新サービスとして、歩くだけでドリンクがもらえる新サービス『Coke ON ウォーク』の提供を開始しました。
歩数目標や累計歩数目標を達成するとスタンプがもらえ、スタンプが15個貯まると、専用の自販機にて無料で交換できるドリンクチケットを獲得できます。
 
 
・新たなインセンティブに必須な「モバイルヘルス」
 
インセンティブ、特に「物理的インセンティブ」は、導入効果が容易に出やすいのに対し、人参をぶら下げ続けないと健康行動が続かなくなるという課題もあり、一長一短のある継続ドライバです。
「物理的インセンティブ」を“モノの価値だけ”にしないこと、きっかけとして利用し、その後に健康価値にシフトできるかが重要です。
 
Humanaは『Go365』で、“逆インセンティブ”を仕掛けています。
ゴールを常に可視化することで、ポイントが付与されないために回避するような行動につなげています。
 
日本コカ・コーラの『Coke ON ウォーク』では、コカ・コーラで長年培ってきた味だけを訴求するのでない、コーラがあることで倍増する“楽しさ”“感動”といったイメージに繋がるような演出として、ウォーキングを活用していると言えます。
 
インセンティブの新たなアプローチには、常に身近にあるモバイルヘルスが大きく貢献しています。
インセンティブは健康経営など、多くの法人向けサービスで取り入れられていますが、新たなインセンティブのアプローチの活用次第で、本質的な課題解決に一歩近づける施策となるでしょう。
 
 
 
【モバイルヘルスの活用に関する講演】
 
昨年に続き、今年も7月25日に「健康経営×モバイルヘルス」に関する講演を開催することが決まりました。
 
第3回ウェルネスフードジャパン(7月25日-27日、東京ビックサイト)のイベント内セミナーとして開催します。
 
『健康経営を成功させるための本質を探る』
7月25日15:30-18:00
参加無料 事前申し込み制(定員あり)
 
健康経営を成功させる本質を探るため、健康経営で実績を上げている(株)フジクラ、伊藤忠商事(株)の2社と、新たに健康経営で事業をスタートさせた(株)日立製作所から講師をお招きし、講演&パネルディスカッションにてお届けします。
 
詳細情報&申し込みフォーム
 
L-3(L会場)の「詳しく見る」をクリックすると申し込みフォームに進めます。
申し込みは先着順となりますので、お早めにお申し込みください。
 
ウェルネスフードジャパン
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「ステージング」
 
顧客との現状の関係性を定義して、今後のステージのステップを計画し、具現していくことは間違いなく多くの人がやっていないコミュニケーション技術です。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <10クリップ>
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[1]キュア・アップ、「禁煙をはじめたきっかけ」に関するアンケート調査を実施
禁煙理由の第1位は「自分のためでなく、家族のため」。アンケート結果を踏まえ、禁煙にポジティブな気持ちで取り組み、そして卒煙に成功する人を増やすことを目的とした“禁煙日を、記念日に”プロジェクトを開始。(2018/05/30)
 
[2]ソフトブレーン・フィールド、サステナブル∞ワークスタイルプロジェクトVOL.1ー女性の働き方と健康に関する実態調査ー
アンケート対象は、30-40代を中心とする同社のキャスト会員(平均年齢45歳)で働いている人。働いている女性の9割超が仕事をする(働く)ことが、健康(心とからだ)につながっていると回答。(2018/05/31)
 
[3]厚生労働省、「イクメン企業アワード2018」「イクボスアワード2018」の募集を開始
「イクメン企業アワード」は、男性の育児と仕事の両立を推進する企業を表彰。また「イクボスアワード」は、部下の育児と仕事の両立を支援する管理職=「イクボス」を企業などからの推薦によって募集し、表彰。応募期間は7月27日(金)まで。(2018/06/01)
 
[4]スポーツ庁、平成29年度スポーツ政策調査研究事業(スポーツを通じた女性の活躍促進のための現状把握調査報告書)
調査目的は、現在スポーツを実施していない女性に対して、スポーツを実施するきっかけづくりの検討を行うため、現状と課題把握のための調査を実施する。(2018/06/01)
 
[5]NTTデータ経営研究所、リアルタイム心理計測と機械学習による個人のワーク・エンゲイジメント向上要因を推定する技術を開発
ワーク・エンゲイジメント向上要因を評価するプロトコル開発の実証実験に取組み、働く意欲を上下する一人ひとりの要因推定に成功。(2018/06/05)
 
[6]エムティーアイ、『ルナルナ』のアプリが1,200万DLを突破ー移り変わる女性のニーズをキャッチし、出生数の15%が『ルナルナ』baby!?ー
ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』は、アプリ版サービスにおいてダウンロード数1,200万を突破。あらゆる女性の生き方をサポートするためのサービスとして発展し、今日まで多くの女性に愛用されている。(2018/06/05)
 
[7]正しい食事スピードを教えるスマートフォーク『HAPIfork』
「HAPIfork」は持ち主が食事を口に運ぶタイミングを監視し、もし早すぎるようなら本体のライトとやさしい振動で教えてくれる。公式サイトにて99ドル(約1万1000円)で販売。送料を支払えば日本を含む世界への配送にも対応。(2018/05/30)
 
[8]脂肪量と筋肉量を測定できる小型デバイス『Fitrus Plus』
「Fitrus Plus」は、生体インピーダンス法を採用していて、体脂肪や筋肉の量を測定することができる。微弱な電気を流し、その電気抵抗を測ることで体組成を算出する。(2018/05/31)
 
[9]『Health 2.0 ASIA - JAPAN 2018』を開催
2018年12月4日(火)・5日(水)の2日間、東京・渋谷ヒカリエホールにて。日本における第4回開催のメインテーマは「Beyond the Fusion」。8/26まで早期割引(Pre-early bird)実施中。(2018/05/31)
 
[10]mHealthWatch注目ニュース:ASUS、血圧が測れるヘルストラッカー『VivoWatch BP』を発表
国内ではスマートフォンで有名なASUSですが、ウェアラブルデバイスの開発にも率先して取組んでいます。今回発表された『VivoWatch BP』は、ECG(心電図)センサーとPPG(光学)センサー搭載で血圧測定も可能となり、フィットネストラッカーからヘルストラッカーへと進化しました。(2018/06/11)
 
 
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