健康コンテンツ流通
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●ビジネスモデル事例【健康B-Bビジネスモデル紹介(その2)】
~ 米国における健康コンテンツ流通 ~
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さまざまなコンテンツの流通が進む米国。健康関連サイトでも積極的
に他社が制作したコンテンツを活用する事例が増えています。サイト
運営企業の立場でコンテンツ取得を考えた場合、「コンテンツ仲介
サイトを利用する」、「健康コンテンツ専門販売企業を利用する」の
2つの方法が考えられます。
「コンテンツ仲介サイト」とは、コンテンツを「提供したい企業(登録
企業)」と「利用したい企業(利用企業)」を仲介し、手数料を受け
取ることで成立しているサイトです。また、「健康コンテンツ専門販売
企業」とは、健康関連企業向けに、医療ライブラリや動画、健康ニュース
など専門性の高いコンテンツを販売する企業を指します。
今回は、豊富な健康コンテンツを持つ仲介サイト「ScreamingMedia.com」
と代表的な「健康コンテンツ専門販売企業」の特徴を紹介し、日本での
健康コンテンツ取得の現状と今後の展開を予想してみます。
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【コンテンツ仲介サイト】 ~ 米最大のScreamingMedia.com ~
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「ScreamingMedia.com」は、現在のところ米国最大のコンテンツ仲介
サイトと言ってよいでしょう。海外ビジネスモデル事例NO.5(バック
ナンバー)で紹介した「Isyndicate.com」の登録企業数が約1,000程度
であるのに対し、「ScreamingMedia.com」の登録企業数は約3,000社と
その数は群を抜いており、健康コンテンツの登録企業数も311社にのぼ
ります。
■ScreamingMedia.comの概要
・サイトアドレス: http://www01.screamingmedia.com/
・運営企業:ScreamingMedia Inc.(NASDAQ:SCRM)
・会社設立:1993年
・収益源:コンテンツ仲介の取引手数料・コンサルティング料・
コンテンツ管理に関わるシステム販売収入など
・売上高:3,100万ドル(約41億円・2001年実績)前年比41.6%増
・コンテンツ登録企業数:約3,000社(うち健康関連311社)
・販売(利用)企業数:約1,100社
・登録コンテンツ:ニュース、金融・ビジネス、スポーツ、健康、科学、
スポーツなど。カテゴリーや会社名・言語(全12言語)
で検索できる。
■ScreamingMedia.comの特徴
ScreamingMedia.comの特徴は、「豊富な健康登録コンテンツ」と「コンテンツ
管理システム」の提供にあると言えます。
<特徴1:豊富な健康登録コンテンツ>
登録されている健康コンテンツは、主に、ニュース(ABCNews、Associated
Press、HealthScoutNewsなど)、学術論文、各種健康テーマ別の専門
コンテンツ、動画(News/Broadcast Network、Healthologyなど)などです。
それぞれのコンテンツ紹介ページには利用料金の記載はありませんが、
コンテンツの概要、コンテンツ形式、言語の種類(英語、フランス語、
スペイン語など。日本語はまだない)などが記載されています。
※健康関連コンテンツの提供企業一覧
http://www01.screamingmedia.com/en/provider_search/results/Category_Health.php
<特徴2:コンテンツ管理システム>
ScreamingMedia.comは単にコンテンツを仲介するだけでなく、利用企業
(コンテンツを購入する企業)が、ScreamingMedia社の全コンテンツを
検索・抽出して、自社コンテンツと組み合わせることできるツールや、
各コンテンツごとのユーザー訪問者数の分析レポートを提供するなど、
コンテンツ管理サービスも提供しています。
※ScreamingMedia.comのコンテンツ管理システムの紹介
http://www01.screamingmedia.com/en/platforms/
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【健康コンテンツ専門販売企業】 ~ HealthGate社、A.D.A.M.社 ~
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健康コンテンツを取得する2番目の方法は、「健康コンテンツ専門販売
企業」の活用です。上記のようなコンテンツ仲介サイトには登録してい
ませんが、直接企業向けにコンテンツを販売をしている専門企業も多く
あります。代表的なサイトを2つ紹介しましょう。
■HealthGate社
HealthGate社はオンライン相談ツール、健康ニュース、健康テーマ別
ライブラリなど18種類(計1,700ページ分)のコンテンツを販売してい
ます。特に「オンライン相談ツール」などのツール類のコンテンツが
充実しています。
主な販売先は、全米で600以上の病院サイトや米軍ヘルスケア部門や医科
大学などです。また最近、HealthGate社は出版大手ランダムハウス社
の代替医療サイト「THE NATURAL PHARMACIST(TNP)」を買収し、販売
コンテンツの充実を図っています。
・サイトアドレス: http://www.healthgate.com
・運営企業:HealthGate Data Corp. (NASDAQ:HGATD)
・会社設立:1999年
・売上高:940万ドル(約13億円・2001年実績)前年比11.3%増
※HealthGate社のコンテンツ紹介
[burl=http://www.healthgate.com/default.asp?page=products§ion=4]http://www.healthgate.com/default.asp?page=products§ion=4
■A.D.A.M.社
A.D.A.M.社は、海外ビジネスモデル事例NO.27(バックナンバー)でも
紹介した医療専門コンテンツの販売企業です。販売コンテンツは、医療
情報ライブラリのほか、4万点以上のイラスト、アニメーション(動画)
が中心です。特に最近は、CG(コンピュータグラフィックス)を使った
動画(3Dコンテンツ)を充実させています。
また、そのコンテンツは、Yahoo! Health、Healtheon/WebMD、Merck-Medco社
など数多くのポータルや企業サイトで採用され、A.D.A.M.社の医療関係者向け
CD-ROMは日本でも発売されています。
・サイトアドレス: http://www.adam.com
・運営企業:A.D.A.M., Inc.(NASDAQ: ADAM)
・会社設立:1990年
・売上高:860万ドル(約11億円・2000年実績)前年比65.4%増
※A.D.A.M.社の製品紹介
http://www.adam.com/b2b/showcase/showcase.htm
※海外ビジネスモデル事例NO.27(adam.com)
http://www.sportz.co.jp/hbm/back_o/prev.php?vol=27
※3Dコンテンツを活用したサイト例(Web Tarzan 3Dエクササイズ)
http://tarzan.magazine.co.jp/features/3d/
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【日本でのコンテンツ流通】 健康コンテンツ取得の現状と今後の展開
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その1)コンテンツ仲介サイト
■日本では、まだB-B向けのコンテンツ仲介サイトは存在していないのが
現状です。しかし、最近では(株)イー・クラシスが「コンテンツ・シンジ
ケート・サービス」というコンテンツ仲介ビジネスを展開する予定であり、
今後はこうしたサイトを活用できる可能性が出てきています。
■ただ運営側として、コンテンツ流通が米国ほど進んでいない現状を
考えるとコンテンツ登録企業をいかに集めるかが課題になりそうです。
コンテンツを全体としてみた場合、サイトコンテンツはまだ一部でしか
ありません。雑誌、テレビなどの既存媒体のコンテンツや、B-Bコンテンツ
(各業界で学会やイベント・展示会)など収集するコンテンツの幅を広げ
て考える必要があるでしょう。
※コンテンツ・シンジケート・サービス
http://www.btob.ne.jp/syndicator/
その2)健康コンテンツ専門販売企業
■日本では、「健康コンテンツ専門販売企業」もそれほど多くないのが
現状です。米国の健康コンテンツ販売企業は数多く、HealthGate社に
みる「オンライン相談ツール」やA.D.A.M.社にみる「CGを活用した動画
コンテンツ(3Dコンテンツ)」などフォーカスしたテーマで独自のコン
テンツ開発を行っています。こうした海外の健康コンテンツ専門販売企業
を探し、日本で活用の可能性を探ることは検討する価値があります。
今後、ブロードバンド環境の整備が更に進むと通常の動画だけでなく3D
コンテンツの配信が活発化すると予想されます。まずは、そうした新しい
技術を理解し、健康コンテンツへの展開の可能性を探っておく必要もあり
ます。
■2月21日、厚生労働省より病院の広告規制緩和についての発表がありま
した。今後各病院が医療・健康情報に関するコンテンツを充実させてくる
ことを考えると、ますます「健康コンテンツ販売専門企業」が日本でも注目
されるに違いありません。
※厚生労働省、医療機関の広告規制の緩和について
http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/p0221-1.html
治療方法、手術件数、患者数などが公開可能に。
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●ビジネスモデル事例【健康B-Bビジネスモデル紹介(その2)】
~ 米国における健康コンテンツ流通 ~
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さまざまなコンテンツの流通が進む米国。健康関連サイトでも積極的
に他社が制作したコンテンツを活用する事例が増えています。サイト
運営企業の立場でコンテンツ取得を考えた場合、「コンテンツ仲介
サイトを利用する」、「健康コンテンツ専門販売企業を利用する」の
2つの方法が考えられます。
「コンテンツ仲介サイト」とは、コンテンツを「提供したい企業(登録
企業)」と「利用したい企業(利用企業)」を仲介し、手数料を受け
取ることで成立しているサイトです。また、「健康コンテンツ専門販売
企業」とは、健康関連企業向けに、医療ライブラリや動画、健康ニュース
など専門性の高いコンテンツを販売する企業を指します。
今回は、豊富な健康コンテンツを持つ仲介サイト「ScreamingMedia.com」
と代表的な「健康コンテンツ専門販売企業」の特徴を紹介し、日本での
健康コンテンツ取得の現状と今後の展開を予想してみます。
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【コンテンツ仲介サイト】 ~ 米最大のScreamingMedia.com ~
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「ScreamingMedia.com」は、現在のところ米国最大のコンテンツ仲介
サイトと言ってよいでしょう。海外ビジネスモデル事例NO.5(バック
ナンバー)で紹介した「Isyndicate.com」の登録企業数が約1,000程度
であるのに対し、「ScreamingMedia.com」の登録企業数は約3,000社と
その数は群を抜いており、健康コンテンツの登録企業数も311社にのぼ
ります。
■ScreamingMedia.comの概要
・サイトアドレス: http://www01.screamingmedia.com/
・運営企業:ScreamingMedia Inc.(NASDAQ:SCRM)
・会社設立:1993年
・収益源:コンテンツ仲介の取引手数料・コンサルティング料・
コンテンツ管理に関わるシステム販売収入など
・売上高:3,100万ドル(約41億円・2001年実績)前年比41.6%増
・コンテンツ登録企業数:約3,000社(うち健康関連311社)
・販売(利用)企業数:約1,100社
・登録コンテンツ:ニュース、金融・ビジネス、スポーツ、健康、科学、
スポーツなど。カテゴリーや会社名・言語(全12言語)
で検索できる。
■ScreamingMedia.comの特徴
ScreamingMedia.comの特徴は、「豊富な健康登録コンテンツ」と「コンテンツ
管理システム」の提供にあると言えます。
<特徴1:豊富な健康登録コンテンツ>
登録されている健康コンテンツは、主に、ニュース(ABCNews、Associated
Press、HealthScoutNewsなど)、学術論文、各種健康テーマ別の専門
コンテンツ、動画(News/Broadcast Network、Healthologyなど)などです。
それぞれのコンテンツ紹介ページには利用料金の記載はありませんが、
コンテンツの概要、コンテンツ形式、言語の種類(英語、フランス語、
スペイン語など。日本語はまだない)などが記載されています。
※健康関連コンテンツの提供企業一覧
http://www01.screamingmedia.com/en/provider_search/results/Category_Health.php
<特徴2:コンテンツ管理システム>
ScreamingMedia.comは単にコンテンツを仲介するだけでなく、利用企業
(コンテンツを購入する企業)が、ScreamingMedia社の全コンテンツを
検索・抽出して、自社コンテンツと組み合わせることできるツールや、
各コンテンツごとのユーザー訪問者数の分析レポートを提供するなど、
コンテンツ管理サービスも提供しています。
※ScreamingMedia.comのコンテンツ管理システムの紹介
http://www01.screamingmedia.com/en/platforms/
.........................................................................................................
【健康コンテンツ専門販売企業】 ~ HealthGate社、A.D.A.M.社 ~
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健康コンテンツを取得する2番目の方法は、「健康コンテンツ専門販売
企業」の活用です。上記のようなコンテンツ仲介サイトには登録してい
ませんが、直接企業向けにコンテンツを販売をしている専門企業も多く
あります。代表的なサイトを2つ紹介しましょう。
■HealthGate社
HealthGate社はオンライン相談ツール、健康ニュース、健康テーマ別
ライブラリなど18種類(計1,700ページ分)のコンテンツを販売してい
ます。特に「オンライン相談ツール」などのツール類のコンテンツが
充実しています。
主な販売先は、全米で600以上の病院サイトや米軍ヘルスケア部門や医科
大学などです。また最近、HealthGate社は出版大手ランダムハウス社
の代替医療サイト「THE NATURAL PHARMACIST(TNP)」を買収し、販売
コンテンツの充実を図っています。
・サイトアドレス: http://www.healthgate.com
・運営企業:HealthGate Data Corp. (NASDAQ:HGATD)
・会社設立:1999年
・売上高:940万ドル(約13億円・2001年実績)前年比11.3%増
※HealthGate社のコンテンツ紹介
[burl=http://www.healthgate.com/default.asp?page=products§ion=4]http://www.healthgate.com/default.asp?page=products§ion=4
■A.D.A.M.社
A.D.A.M.社は、海外ビジネスモデル事例NO.27(バックナンバー)でも
紹介した医療専門コンテンツの販売企業です。販売コンテンツは、医療
情報ライブラリのほか、4万点以上のイラスト、アニメーション(動画)
が中心です。特に最近は、CG(コンピュータグラフィックス)を使った
動画(3Dコンテンツ)を充実させています。
また、そのコンテンツは、Yahoo! Health、Healtheon/WebMD、Merck-Medco社
など数多くのポータルや企業サイトで採用され、A.D.A.M.社の医療関係者向け
CD-ROMは日本でも発売されています。
・サイトアドレス: http://www.adam.com
・運営企業:A.D.A.M., Inc.(NASDAQ: ADAM)
・会社設立:1990年
・売上高:860万ドル(約11億円・2000年実績)前年比65.4%増
※A.D.A.M.社の製品紹介
http://www.adam.com/b2b/showcase/showcase.htm
※海外ビジネスモデル事例NO.27(adam.com)
http://www.sportz.co.jp/hbm/back_o/prev.php?vol=27
※3Dコンテンツを活用したサイト例(Web Tarzan 3Dエクササイズ)
http://tarzan.magazine.co.jp/features/3d/
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【日本でのコンテンツ流通】 健康コンテンツ取得の現状と今後の展開
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その1)コンテンツ仲介サイト
■日本では、まだB-B向けのコンテンツ仲介サイトは存在していないのが
現状です。しかし、最近では(株)イー・クラシスが「コンテンツ・シンジ
ケート・サービス」というコンテンツ仲介ビジネスを展開する予定であり、
今後はこうしたサイトを活用できる可能性が出てきています。
■ただ運営側として、コンテンツ流通が米国ほど進んでいない現状を
考えるとコンテンツ登録企業をいかに集めるかが課題になりそうです。
コンテンツを全体としてみた場合、サイトコンテンツはまだ一部でしか
ありません。雑誌、テレビなどの既存媒体のコンテンツや、B-Bコンテンツ
(各業界で学会やイベント・展示会)など収集するコンテンツの幅を広げ
て考える必要があるでしょう。
※コンテンツ・シンジケート・サービス
http://www.btob.ne.jp/syndicator/
その2)健康コンテンツ専門販売企業
■日本では、「健康コンテンツ専門販売企業」もそれほど多くないのが
現状です。米国の健康コンテンツ販売企業は数多く、HealthGate社に
みる「オンライン相談ツール」やA.D.A.M.社にみる「CGを活用した動画
コンテンツ(3Dコンテンツ)」などフォーカスしたテーマで独自のコン
テンツ開発を行っています。こうした海外の健康コンテンツ専門販売企業
を探し、日本で活用の可能性を探ることは検討する価値があります。
今後、ブロードバンド環境の整備が更に進むと通常の動画だけでなく3D
コンテンツの配信が活発化すると予想されます。まずは、そうした新しい
技術を理解し、健康コンテンツへの展開の可能性を探っておく必要もあり
ます。
■2月21日、厚生労働省より病院の広告規制緩和についての発表がありま
した。今後各病院が医療・健康情報に関するコンテンツを充実させてくる
ことを考えると、ますます「健康コンテンツ販売専門企業」が日本でも注目
されるに違いありません。
※厚生労働省、医療機関の広告規制の緩和について
http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/p0221-1.html
治療方法、手術件数、患者数などが公開可能に。
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