活性化キーワードVol.10：「ゲーミフィケーション」
■■■■■■■■■ 健康ビジネス活性化キーワード ■■■■■■■■Vol.10
HBW編集委員の里見です。
昨年の11月24日にヘルスビズウォッチ・メルマガに追加して配信を開始した
「健康ビジネス活性化キーワード」も今号で10号目になります。
今号で10号目ということで、今回を含めて10個のキーワードをお届けして
まいりましたが、みなさんの心に響いたキーワードはありましたか？
弊社がいままで国内外の健康ビジネスを見てきた中で、まだまだお伝え
したい「キーワード」が山ほどあります。
今後も「健康ビジネス活性化キーワード」にご期待ください！
さて、今週ご紹介するキーワードは、
「ゲーミフィケーション」です。
最近、耳にするようになった「ゲーミフィケーション」とヘルスケアとの
関係についてお楽しみください！
（里見 将史）
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健康ビジネス活性化キーワード：「ゲーミフィケーション」 大川 耕平
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あなたはゲーミフィケーションという言葉を聞いたことがありますか？
ソーシャルメディアの盛り上がりと同時に注目され、急激に広がりをみせて
いきそうな重要なキーワードのひとつです。
意味としては「ゲームの要素をゲーム以外のものに使う」ということです。
健康サービスビジネスにとってこのゲーミフィケーションはポピュレーション
アプローチから個別セッションまで幅広く機能してくことが期待されています。
その代表例としてKeasのNew Keas Challengeを今回は紹介します。
同社は法人向けに「ウェルネスプログラム」を販売している企業です。
Keas自体は2009年末にβ版をリリースした時にも一度海外ユニーク事例編
で紹介していますが、今回はその時に試みたサービスを大きく方向転換し、
2011年6月に再構築されたものです。
そのミッションは
「プレイに参加してもらい、プレイを通して確かな成果につながる行動変化を
実現」というもので、ゲーミフィケーションで健康改善行動をゲーム的に楽し
みながら行っていくという内容になっています。
Keasがこの方向に導かれた背景を説明しておきます。
β版はマイクロソフトが始めたHealthVaultという健康情報プラットフォーム
から自動でアップロードした各種デバイス（活動量計・歩数計・体重体組成計
など）データや登録者が手入力したデータを使って対象者のリスクを見せたり、
個人向けにプログラム（例：糖尿病予防知識を高める実行ノウハウ）を提供
していました。その結果、企業での従業員の継続率は極めて低いものでした。
危機感を煽ったり、まじめなだけのものは敬遠されることにKeasは気づいた
のです。
それで再構築されたプログラム全体像は
１）ゲーム
２）チームインセンティブ
３）チーム競争
４）ソーシャルネットワーク
個人が自分に合った健康改善行動を選択し、チームで一緒に励まし合い
他のチームと競い成果を共有するという流れです。
・選択する行動の難易度によってもらえるポイントが異なる
・健康改善行動は自由に選択できる
・インセンティブがある
・チームをつくりチーム単位の競争をする
これらのアクティビティーがゲーム性をもって設計され運用されていきます。
このKeasがプロデュースしているウェルネスプログラムは好調に広まっている
のですが、これは今まであまり効果がないと言われていた健康意識の低い人
たちにも気づきを与え、健康に対する思いを正しい方向に向ける手助けが可能
であるということです。
新しいコミュニケーション技術としてここで用いられているゲーミフィケー
ションがあらゆるパターンの関係性を深める方法として有効性が高いという
ことが言えそうです。
ゲームが持つ力はとても大きい事に気づきます。
航空会社が実施するポイントカード（マイレージ）なども言わばゲーム要素を
持つゲーミフィケーションと言うことができると思います。
このマイレージは顧客からのロイヤリティ効果を強力に発揮させていると言え
ます。一旦獲得したものは失いたくないと誰もが思うものです。
こういった気づかないうちに「ハマっていく」プロセスデザインが健康向上
のために正しく構成されたプログラムであれば多くの健康消費生活者にとって
楽しい健康行動継続に貢献することは間違いないです。
「ゲーミフィケーションとヘルスケア」今後期待のムーブメントにご注目
くださいね！！
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