活性化キーワードVol.19:「ピア・プレッシャー(peer pressure)」
■■■■■■■■■ 健康ビジネス活性化キーワード ■■■■■■■■Vol.19
HBW編集委員の里見です。
先日ご紹介いたしました「Health Biz Watch Academy」の外部専門家
とのコラボレーションセミナーは、おかげさまで多くの方にご興味を
いただいております。
4月26日(木)開催予定の
「健康食品業界に学ぶ『ストーリーで売るマーケティング』」は、
健康食品のコンサルティングを長年手がけている
株式会社グローバルニュートリショングループ武田さんが、
長年のコンサルティングの成果の1つである
「ストーリーで売るマーケティング」を直接解説するまたとない
チャンスです!
みなさんお見逃しのないように!
詳しくはこちら
http://www.sportz.co.jp/whats_new/contents/83.html
さて、今週ご紹介するキーワードは、
「ピア・プレッシャー(peer pressure)」です。
健康ビジネスにとってもコミュニティ(ソーシャル)機能は欠かせない
存在になってきました。そのコミュニティ運営にとって重要なのが
今回ご紹介する「ピア・プレッシャー(peer pressure)」です。
是非参考にしてください。
(里見 将史)
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健康ビジネス活性化キーワード:「ピア・プレッシャー(peer pressure)」
大川 耕平
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健康サービスビジネスに今後必須となっていくだろうコミュニティ運営に
とって重要な考え方であり、メソッドである「ピア・プレッシャー」について
考えてみましょう。
ピア(peer)は同じ立場の仲間という意味。
プレッシャー(pressure)は圧力(監視)を意味します。
元々は好ましい成果を上げている職場におけるチームワークの重要な要素
として他者に対する貢献意識が加わりお互いが良い意味で監視し合う水平管理
を実現しているという意味が発端だったとのことです。
このピア・プレッシャーを健康サービス(ダイエットやコンディショニング)
が実践プロセスとして導入しているモデルがいくつか存在します。
その代表例のひとつがPeerTrainerです。
■運営企業:PEERtrainer,Inc
http://www.peertrainer.com/
■設立:2004年10月
■事業概要
小グループで互いに励ましあいながら、ダイエットを継続できる
コミュニティシステムを提供
■売上:非公開
■収益源:広告収入。法人向け販売もあり。
■サービスコンセプト(表記):buddy up slim down
(仲間とはげましあって継続するダイエット)
■会費:無料
コンセプトもまさに!!ですね。
そして、次に紹介するのはダイエットビジネスの元祖として君臨している
モデルで言わずと知れたウェイトウォッチャーズです。
■運営企業:Weight Watchers International, Inc
(世界最大のダイエットセンター)
http://www.weightwatchers.com/index.aspx
■設立:1963年
■会員数:約2,000万人
■事業ミッション
健康的なライフスタイル、健康的な食事・運動の方法を提供して、長期的に
ダイエットをサポート。行動(変容)、食事、運動、サポートの4つを柱と
した49年の研究と調査に基づく科学的なアプローチのダイエットプログラム
を提供
■サービス内容
・ダイエット講習会
・ダイエットプログラムの提供
ダイエット講習会の運営で同じ課題を共有する仲間をつくり、励まし合って
目標に向かった実践活動をサポートしていくサービスです。ダイエットビジ
ネス最大のビジネスモデルの中心です!
そしてもうひとつ紹介します。カーブス(30分フィットネス)です。
■運営企業:Curves International, Inc.
http://www.curves.com/
■設立:1992年
■概要
世界57カ国、1万店以上のフランチャイズ店を展開する女性専用フィット
ネスクラブ。30分サーキットトレーニングの先駆け企業で、現在の会員数
は400万人以上にのぼる。
30分のサーキットトレーニングを共有する女性同士が仲間となってお互いを
励ましお互いの目標に向かって楽しく実践していきます。トレーナーはそれを
刺激する役割を演じ、盛り上げます。短い時間でも集中することによってやり
きり感覚が共有でき、絆は一層強まるという構造です。
もうお気づきの方もいらっしゃると思うのですが、健康サービスをリアル現場
で展開する場合にこのピア・プレッシャーを上手く取り入れた企業が巨大化
しているという事実です。一見リアルビジネスは効率が悪いという見方をしが
ちですが、それは違う!ということも言えそうです。
参加する顧客の役割をサービスプロセスの中に上手くデザインしていく
メソッドとしてピア・プレッシャーは極めて重要と考えています。