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2017.5.12
Primary Care Sis / MIKA Inc CEO 
スポーツメディカルコンディショニングトレーナー 今井 美華 氏

雑誌『ミセス』3月号の特集『夏までに、痩せる! 100歳まで続けられるエクササイズ』の体験イベントに参加しました。スポーツメディカルコンディショニングトレーナーの今井美華さんが提案するカラダづくりについて、米国で学んだスポーツ医学、栄養学をベースとしたお話を伺うとともに、『ミセス』に掲載されていたエクササイズを体験。
 
100歳まで続けられるエクササイズということは、100歳になっても自分で動けるカラダということ?初めてこのタイトルを目にした時、私の中の100歳のイメージは車椅子や寝たきりの姿であり、ギャップがありました。どんなことに気をつけていたら100歳までエクササイズできるような健康なカラダでいられるのでしょうか?

プロフィール
今井 美華[いまい みか]
Primary Care Sis / MIKA Inc CEO、プーケットマラソン親善大使、エグゼクティブヘルスケアコンサルタント、スポーツメディカルコンディショニングトレーナーetc。1963年鹿児島生まれ。米カリフォルニア大学LAにて、スポーツ医学、ニュートリショナル(食事学)を学ぶ。帰国後は、東京大学研究スタッフ(佐野グループ)を経て独立。世界12カ国にわたり運動療法や生活習慣などの健康管理を広め、海外国際マラソンのオーガナイズを行う。ベビーから高齢者まで幅広いケアプログラムを持ち、オリンピック選手やプロアスリート、財界、文化人などのパーソナルコンサルティングも数多く手がける。最近では、執筆・講演活動、病院内運動療法カウンセリング、小児科成長ホルモン肥満糖尿病外来、「企業内保健室」として企業の健康経営や各種施設の健康管理、指導教育に積極的に取り組んでいる。
 
カラダのシステムを変え治癒力をあげ、夢や成功を導く「MIKAメソッド」MIKA LIFE Schoolを展開。健康年齢を上げQOLを高める経営戦略プログラムを開発。世界中にクライアントを持ち、エリートアスリート、末期がんやエグゼクティブのコンサルテーションはキャンセル待ちの状態。その秘密は、体のシステムを変えるのは当たり前で、脳のメカニズムを変えさらに、その奥にあるマインドを感動させる。海外では、ファインドレイジングのスポーツイベントを立ち上げ、40カ国以上のスポーツイベントに参加。現在は、世界6カ国で活躍中。最近2015年は、カナダ ビクトリア大学にてDMプロジェクト・学術フォーラムにて講演。SUPインターナショナルスポーツデイ/ナチュラルアクティブライフプロジェクトを進行中。今、世界が注目する一人である。
 

●様々な経験から現在の道へ (今井さんの紹介)


「これまでは、海外をメインに活動していて、日本でお話をすることはほとんどありませんでした。『ミセス』で取り上げていただいて今回のイベントが実現したことを嬉しく思っています」と今井さん。
 
2020年にオリンピックが開催されることもあり、昨年5月から日本での活動をスタートした。自分の持っているメソッドを日本の人たちにも伝えていきたい!という強いミッションと、全てにおいて結果を出す!ということにコミットしている。
 
海外で4つの大学で学んでいる今井さん、日頃は小児科成長ホルモン肥満糖尿病外来、アスリートのコンディショニング管理、末期がんの方と一緒にがんと闘うなど、様々な場所で活躍されている。もうすぐU-18の強化トレーニングも始まるそう。
 
1年のうち1/3仕事、1/3ボランティア、1/3勉強&家族で過ごしている。しっかり食べる、正しくカラダを動かす、きちんと暮らす、しっかり休む、そしてなるべく笑顔で過ごすことを大切にしている。
 
19-20歳の時、カンボジア難民キャンプのボランティアに参加したことをきっかけに、今井さんのボランティア活動が本格的に始まる。ホノルルマラソンの給水ボランティアにも参加し、3年目には今井さん自らもフルマラソンに参戦。初マラソンで3時間6分という驚きのタイムで完走した。通常、フルマラソンに向けた練習段階やフルマラソンを走り終えた後には、ひざや腰に痛みが出たり、筋肉痛になる人も多いと思うのだが、今井さんにはそういったカラダのダメージがなかったという。
 
今井さんは、この時周りのカラダを痛めた走者を見て「もしかしたらみんなは走ること、楽に効率よくカラダを動かす方法を知らないのではないか?」という気づきがあり、医学の道から現在のスポーツメディカルコンディショニングトレーナーの道へとチェンジすることとなる。

 

●エクササイズレッスンに挑戦!


PCやスマホで前かがみの姿勢ばかりしているとカラダが固まってしまい、酸素を吸うためには呼吸をするわけだが、しっかり吸えていない人がとても多いという。
 
「酸素を吸うには胸郭が開かなければいけません。肩甲骨が上下前後左右にも動くことも重要です。そして肩こりは絶対にダメ。肩甲骨を動かすには手をしっかり動かすことが大切です」
 
エクササイズ中の姿勢がとても大切であるとのこと。正しい姿勢で行うことで体のシステムがきちんと動き、血液もきちんと回るようになるからだ。
 
レッスン前半は、イベント当日の受付時にお借りしていたBIRKENSTOCKのサンダルを履いて、『ミセス』に掲載されていたエクササイズを今井さんに指導していただきながら体験。BIRKENSTOCKのサンダルは、フットベッドと呼ばれる靴底に特徴があり、足裏のアーチの機能や、かかとの固定を考えた形状で足裏をサポートしてくれる。理想的な姿勢や正しい歩行を促してくれるという。
 
片足バランス→腕を前から後ろに連続的にぐるぐる回す→腕を前後に振る
 
「片足バランスできますか?目を閉じて1-2分できるといいです。練習すればできるようになります。歩くということは、片足バランスの繰り返し。片足バランスがうまくできない人は筋肉が衰えているか、左右のバランスが悪い人です。
 
そして、骨を正しい位置に戻すことも大切。足裏マッサージなどで正しい位置に戻す方法もありますが、今履いているBIRKENSTOCKのサンダルは、履いているだけで筋肉を緩め、骨をもとの位置に戻してくれます」
 
レッスン後半は、ウォーキングシューズに履き替えて、「座る」「立つ」「歩く」「早歩き」のレッスンにも挑戦。ヨガマットや椅子を使ったエクササイズも教えていただいた。短時間のレッスンではあったが、普段使えていなかったカラダの様々な筋肉を動かした!という実感があった。
 
<エクササイズ中、今井さんがお話されていたポイント>
・正しい姿勢で呼吸をし、しっかりと酸素を脳におくること
・カラダの「すべての筋肉」を動かすこと
・骨を正しい位置に毎日戻し、カラダのゆがみを整えてから寝ること


●「ボディディフェンススコア」=防御する力


そもそも、なぜエクササイズをすることが重要なのだろうか?
「それは脳に酸素をしっかり運ぶためです。脳に酸素を送ることでカラダの仕組みをしっかりと動かすことができます。それが健康にもつながっていきます。そして運動と聞くと、つらいとか大変といったイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、運動とは細胞の代謝のことです」
 
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今井さんのボディディフェンススコアでは、0が健康な人。-5は、カラダの不調が色々ある人(イライラ、朝起きられない、肩こり、目の疲れ、不眠など)。-10は、検査が必要な人。-15は治療や入院中の人で、-20は死。日本人の75-80%くらいの人が0以下である-5から-20の間だという。
 
-5から-20の間にいる人が0の健康を目指すためには、睡眠・休息・栄養の他に適度な運動としてエクササイズや1日1万歩のウォーキングが必要になるとのこと。
人間のカラダは毎日の習慣で決まっていくという。遺伝はたったの2%で、大切なことは“生活リズムと習慣”。また、正しく脳に酸素を送るためには、1日1万歩の歩数が必要だという。
 
「1日1万歩を歩いていても病気になる人がいます。それは血液をちゃんと回すシステム(脳に酸素を送るシステム)があるかないか。その仕組みを脳が持っているかどうかです。
 
本日実践したようなエクササイズやウォーキングをとにかく100歳まであきらめずに続けていくことが何より大切なのです。毎日毎日カラダを使うことや、骨の位置を戻してから寝ることも。全身の可動域を広げることで全身に酸素と栄養が回ります。
 
エクササイズやウォーキングを続けることでカラダが変わっていきます。10日続けるとワンステップ、3か月続けるともうワンステップ。2年で全身のだいたいの細胞が生まれ変わるので違う自分に出会えますよ。ウォーキングするときは腕をしっかり振ることを忘れないでくださいね」


●今後の日本での活動について


「イベント最後には、2005年にミスワールドに提供したというスペシャルジュースの試飲やジュース作りのデモンストレーションもあった。朝のパフォーマンスを上げるのに必須のグレープフルーツ、レモン、しょうが等が入った特製ジュース。私は残念ながら黒ニンニク入りのものは試飲できなかったが、黒ニンニクには必須アミノ酸がすべて含まれているという。
 
今井さんがこれまで海外で展開されていたプログラムを、今後日本でも展開していくとのこと。ご興味のある方は是非お問い合わせいただきたい。また、親善大使を務められているプーケット国際マラソンも毎年6月に開催される。
 
正しい姿勢でエクササイズやウォーキングを続けることで脳にしっかりと栄養と酸素が届き、よりパフォーマンスが発揮できるようになるという。今まで当たり前のことで無意識に呼吸、座る、歩くといったことをしていたなら、少しの意識で変化を感じてくるのかもしれない。しかし、今日エクササイズを実践してみて明日カラダが変わるわけではない。続けていくことが何よりも大切であると感じた。
 
 
<講座のお知らせ>
・通学型MIKA LIFE SCHOOL/名古屋
基礎知識を座学と実践「立つ歩くの基本」を通して学ぶ体験習得型メソッド
ミカインク日本事務局 カラダ講座係 info@pc-sis.com
 
・MIKA LIFE School
世界遺産地域で体験するウエルネスリゾートプログラム/和歌山
 
 
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・アメブロ:https://ameblo.jp/pcsis/
・活動レポート:http://imai-mika.com/
 
 
 
[取材日:2017年4月15日]