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[モバイルヘルス&アプリ動向/ヘルスコーチング合併号]
             2016年1月19日号
 
        ≫≫≫Author:渡辺武友/里見将史
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モバイルヘルス担当の渡辺武友です。
本年もよろしくお願いします。
 
今号は、渡辺による「モバイルヘルス」の最新情報と里見による「ヘルスコーチング」の事例紹介を合併号としてお届けしたいと思います。合併号でも手を抜かず、むしろボリューム増大でお贈りします!
 
「モバイルヘルス」の最新情報については、先日ラスベガスで開催された世界最大の家電見本市“CES 2016”から、ヘルスケア製品情報を一挙32社分ご紹介します!!
 
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
---“CES 2016”注目のヘルスケア製品をチェック
 
【2】特集:ヘルスコーチングの視線編
---「ヘルスコーチング」を取り入れたサービス事例紹介
 
【3】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「正しい食欲」
 
【4】今週の注目デジクリップ!
---国内 厚労省公表データ、海外 健康デバイス動向など7本
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
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【テーマ:“CES 2016”注目のヘルスケア製品をチェック】
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今年も米国ラスベガスにて世界最大の家電見本市“CES 2016”が1月6日から9日に開催されました。今回はヘルスケアに関連する製品を一挙掲載(順不同)します!
 
<Blaze/Fitbit>
フィットネス用スマートウォッチとして「Fitbit Blaze」を発表した。価格は119ドル。Blazeは自動トラッキング向けに統合された心拍センサーを備え、歩数、移動距離、消費カロリー、階段、運動時間を計測する。
 
CNET Japanより
 
 
<Varia Vision/Garmin>
サングラスに取り付けるタイプのサイクリスト向けヘッドアップディスプレイ「Varia Vision」を発表した。サイクリング中にパフォーマンスデータ、ルート情報、後方からのトラフィック情報を表示することができる。
 
ガジェット通信より
 
 
<Smart Outdoor Watch「WSD-F10」/カシオ計算機>
時計メーカーならではのスマートウォッチとしてAndroid Wearを採用したモデルとして発表した。MIL規格の耐久性を持ち、ジャイロ、加速度計、気圧・高度計などを備える。
 
ITmediaヘルスケアより
 
 
<Curie/Intel>
Intelの基調講演にて、ボタンサイズの極小PC「Curie」に組み込まれたセンサーについて発表した。体に装着することでエクストリームスポーツなどでも動作計測が可能になる。
 
Gigazineより
 
 
< VITAL SCOUT/ VivaLnk>
VivaLnkは、バンドエイドぐらいのサイズの着用可能パッチ「VITAL SCOUT」を発表した。このパッチは、心電図(ECG)測定を含む複数のセンサ―を搭載しており、利用者はスマートフォンやタブレットを使って、継続的に心拍数およびその他の重要な身体機能をリアルタイムで測定できる。
 
mobihealthnewsより
 
 
<HealthBox/HTC and Under Armor>
HTCとUnder Armorが共同開発したHealthBoxは、アクティビティを測定する「UA Band」と、胸部に装着する心拍モニター「UA Heart Rate」、体組織を測る「UA Scale」の3点がセットされ400ドルで販売される。
 
 
<Ray and Specter/Misfit>
Misfitは、アクティビティトラッカーの「Ray」と睡眠の状態を計測する「Specter」を発表した。「Ray」の価格は99ドル。「Specter」は価格未定。
 
 
<Thermo and Go/Withings>
Withingsは、赤外線体温計の「Thermo」と軽量ヘルストラッカー「Go」を発表した。「Thermo」は口や脇に挿すのではなく、こめかみの側頭動脈から体温を測る。価格は99.95ドル。「Go」はE-Inkスクリーンを搭載した高耐久・軽量で、バッテリー寿命は8ヶ月。価格は69.95ドル。
 
 
<it/Sleep Number>
Sleep Numberは、コネクテッドベッド「it」を発表した。このベッドは、SleepIQアプリのアルゴリズムと予測モデリング機能に加え、ベッドの固さや反発力をユーザーの希望に応じて調整することができるActiveComfort技術を搭載している。価格は1,000ドル。
 
 
<Balance/Polar>
Polarは、スマート体重計「Balance」を発表した。ウェアラブル端末と合わせて使用すれば、「Polar Flow app」が体重と活動データを活用し、減量を目指す使用者を応援したり、減量の進行度を記録できる。価格は99.90ドル。
 
 
<Various products/Philips>
Philipsは、多数の健康機器を発表した。子ども用のスマート歯ブラシ、アプリ連動のベビーモニター、生体認証機能搭載のスマートウォッチ、糖尿病患者のためのコネクテッド・プラットフォーム(ラドバウド大学と共同開発)、そしてコネクテッド体重計など。
 
 
<Lively/GreatCall>
GreatCallは、高齢者の緊急連絡端末「Lively」を発表した。連動するアプリは、知力・体力・社会性を必要とするアクティビティを、使用者に常時提案する。同機器の価格は99.99ドル、モバイル緊急応答サービスの料金は14.99ドル。
 
 
<MyUVPatch/L’0real>
化粧品会社L’0realは、「MyUVPatch」開発のために、ケンブリッジとマサチューセッツ州を拠点としたフレキシブル・エレクトロニクス会社MC10と提携した。このパッチはユーザーの皮膚に貼り、UV露出をモニターするモバイル・アプリと連携がする。
 
 
<sports bra/OMsignal>
スマート・フィットネス・モニタリング・ウェアの商品ラインを販売するOMsignalは商品ラインナップに「sports bra」を追加した。このブラは、呼吸や心拍、ワークアウトの強度や消費カロリー計算も記録できる。149ドルで発売予定。
 
 
<MightySat pulse ox/Masimo>
Masimoは、MightySat pulse oxに記録パラメータ、呼吸数を新たに追加した。このデバイスはすでに動脈血酸素飽和度(SpO2)、心拍数(PR)、潅流指数(PI)および脈波変動指数(PVI)が測定可能。
 
 
<Pregnancy Pro/First Response>
First Responseは、アプリに接続する妊娠テストを提供する。結果を待つ間は気を散らすため、あるいは教育的なコンテンツから選択できるビデオを見て楽しむことができる。価格は約20ドル。
 
 
<Oxxiom/True Wearables>
True Wearablesは、彼らの最初の商品である、使い捨て可能なパルスオキシメータ「Oxxiom」を発表した。デバイスは小さく(重さ4g以下)24時間連続記録が可能。モバイル端末やタブレット、デスクトップにデータ送信が可能。
 
 
<MedWand>
MedWandは、体温計、心拍センサー、血液中酸素センサー、耳鏡およびデジタル聴診器を搭載する社名と同じ商品名のデバイス。小売価格はデバイス単体で249ドル。すべての必要なソフトウエアがプリインストールされたタブレットとのパッケージで695ドルとなる予定。
 
 
<Smart Nutrition Bottle/LifeFuels>
LifeFuelsは、ウォーター摂取量を記録するだけでなく、"フューエルポッド"を通してウォーター中の栄養添加物の推定量も記録することが出来る。ボトルは10個のフューエルポッドが付属して195ドルで販売。
 
 
<Belty Good Vibes/Belty>
Beltyは、去年発表したモデルに、ユーザーに運動するように促すよう振動で知らせるスマート・ベルト「Belty Good Vibes」を発表した。現在395ドルで注文受付中。
 
 
<smart sports equipment/Zepp>
Zeppは、野球バットやテニスのラケット、バトミントンのラケット、クリケットのバット、ゴルフ手袋やその他のスポーツ用具に、アスリートへ彼らのパフォーマンスをフィードバックするセンサーを直接埋め込むことに取り組んでいる。
 
 
<Lovelife Crush/OhMiBod>
デジタル・セクシャル・ヘルス企業のOhMiBodは、音声と触覚フィードバックを用いて女性に骨盤底強化体操のガイドをするスマート・ケーゲル体操器を発表した。事前注文75ドルで受付、小売価格は129ドルとなる。
 
 
<LifeSource UltraConnect/A&D Medical>
A&D Medicalは、手首装着用と上腕装着用の2つの血圧モニターを展示。これらのデバイスはアプリと連携されるが、単独でも外部接続なしで100回の測定値まで記録が可能。
 
 
<integration/iFit and EarlySense>
iFitは、スマート・マットレスの中にEarlySense技術を取り入れた。EarlySenseと接続された睡眠センサーがiFitマットレスとマットレス・カバーに内蔵され、ユーザーの睡眠品質や心拍、呼吸数を含むバイタルサインをモニターし、睡眠や健康状態を改善するための情報を提供する。
 
 
<smart tableware/Gyenno>
Gyennoは、パーキンソン症の震えに対処するためのスマート・セルフ補正機能付きフォークとスプーンを発表した。
 
 
<Ember/Cercacor>
Cercacorは、アスリート向け非侵襲的なヘモグロビン濃度記録ができる「Ember」を発売した。それは心拍数やヘモグロビンの測定に光波を用いるハンドヘルド・ワイヤレス・デバイスである。指クリップ・センサーと携帯電話サイズのデバイスが付属される。
 
 
<Nabu Watch/Razer>
Razerは、ハイブリッド・デジタル・ウォッチ「Nabu Watch」を発表した。歩数や距離、活動時間、消費カロリーや睡眠の記録を含む健康状態を記録する機能は第2のスクリーンに表示される。価格は149.99ドル。プレミアムモデルは199.99ドルで発売する。
 
 
<FITGuard/Force Impact Technologie>
Force Impact Technologieは、スマート・マウスガード「FITGuard」を発表した。このデバイスで脳震盪を検知・予防することを狙っている。コーチにその衝撃がいかに危険かを一目で知らせるようデバイスのLEDが点灯し、選手がしばらく休む必要があるのかまたは医者に診てもらうべきかの判断が可能になる。
 
 
<Lumee/Profusa>
Profusaは、体のさまざまな部分で酸素レベルを監視するセンサーを発表した。
 
 
<Slice/Mio>
Mioの新しいトラッカーは、PAIと呼ばれる新しいフィットネスメトリックが備わる。ユーザーが寿命を伸ばすために維持すべき活動などを数値化する。価格は99ドル。
 
 
<Project Zero/オムロン>
オムロンは、手首に装着するタイプと上腕に装着する2つのタイプの血圧モニターを発表した。ワイヤレスのチューブレスモニターで、Bluetooth経由で専用アプリにデータを転送する。
 
 
以上25企業の取り組みはmobihealthnewsより
 
 
<S Patch/Samsung>
Samsungは、胸部に貼りつけるパッチタイプのウェアラブル心電図のプロトタイプを発表した。搭載されたバイオプロセッサーから心電図を計測することで、呼吸や体重まで追跡できると基調講演でコメントした。
 
mobihealthnewsより
 
 
以上になりますが、まだ漏れている製品もあるかもしれませんので、見つけ次第mHealth Watchにて報告していきます。
 
今年もモバイルヘルスは注目です!
 
 
 
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【2】特集:ヘルスコーチングの視線編
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【テーマ:「ヘルスコーチング」を取り入れたサービス事例紹介】
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昨年末の最後のメルマガで「ICTヘルスコーチングの事例」の2回目として、複数人を対象にした「オンライングループヘルスコーチング」の事例をご紹介しました。
 
コミュニティスタイルでのグループヘルスコーチングでは、メンバーとヘルスコーチの直接的なコミュニケーションはもちろんですが、メンバー同士のコミュニケーション、またそれらのコミュニケーションを見ているケースなど、いろいろなケースで「学び」や「気づき」があり、「『学ぶ場+自分化する場』のラーニングコミュニティ」ということをお話しました。
 
まさに、この「学ぶ場+自分化する場」としての「ラーニングコミュニティ」というスタイルを基本としたサービス「Karada Managerオンライングループダイエット」が2月からスタートします。
 
この「Karada Managerオンライングループダイエット」の第一弾では、「食コンディショニング実践プログラム」として「学ぶ場」としては「小島氏の独自の食コンディショニング・メソッド」、そして「実践の場」としては5-10名のチームでダイエットに取り組み、グループごとにヘルスコーチ入りファシリテーション役としてリードして、仲間といっしょにコミュニティスタイルで取り組む8週間のプログラムです。
 
「食コンディショニング・メソッド」を仲間といっしょに学びながら実施し、自身の身体を変化させていくスタイルで、まさに「ラーニングコミュニティ」の形です。
 
この「Karada Managerオンライングループダイエット」の中では、私がヘルスコーチとして、これまでにヘルスコーチングをベースにした多くの「ラーニングコミュニティ」を展開してきたノウハウを提供していきます。
 
 
サービスの詳細はこちらです。
↓スマートフォンからご覧ください↓
 
 
「ヘルスコーチング」をコミュニケーションに取り入れたもう一つのサービス事例は、専門家によるティーチングとヘルスコーチングを融合させた生活習慣改善をお手伝いするコーチングサービス「CARADA MY栄養コーチ」です。
 
この「CARADA MY栄養コーチ」は、モバイルのヘルスケアサービスではトップを走り続けるルナルナで有名な株式会社エムティーアイが昨年リリースした「カラダのデータを一括管理するスマートフォン向けアプリ『CARADA』」の改善プログラムとして提供しているサービスです。
 
日々の食事の写真を送るだけで専属の栄養士による食生活のアドバイスを受けることができる「ティーチング」と自身が自ら気づき、自分に合った方法を発見し継続していけるようにサポートする「コーチング」の組み合わせ、ヘルスコーチングの技術を持った管理栄養士/栄養士による1to1のサービスです。
 
この「CARADA MY栄養コーチ」では、ヘルスコーチングのコミュニケーションの活用で私が監修を担当しています。
 
 
サービスの詳細はこちらです。
 
 
「ヘルスコーチング」を組み込んだサービス「CARADA MY栄養コーチ」については、2月18日(木曜日)に開催予定の「モバイルヘルス勉強会」で、株式会社エムティーアイ ヘルスケア事業部 副事業本部長および「CARADA MY栄養コーチ」を担当する管理栄養士の方から詳しく解説していただく予定です。
 
ぜひ、勉強会にご参加いただき「ヘルスコーチング」の活用を肌で感じてください!!
 
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モバイルヘルス勉強会 2015年2月18日開催予定
「モバイルヘルス成功のプロセス&エムティーアイのヘルスケアサービス」
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【3】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「正しい食欲」
 
空腹を感じないまま食事をとるのは人間だけらしい。他の動物は決してしないこととのこと。さて、我々は正しい食欲を感じているだろうか?お客様や仲間と共有してみよう。
 
 
 
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【4】今週の注目デジクリップ! <7クリップ>
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[1]モルテン、全身の体圧と体動を計測し最適な体圧管理と体位管理を支援する臨床用エアマットレス「レイオス」登場【PDF】
集中治療・集中看護を受けている患者の体圧と体動を計測し、同時に最適なケアを支援できる臨床用の超高機能エアマットレス。全身サイズのセンサーを搭載したことで身体にかかる圧力と体位変換や寝返りといった体動の状態をリアルタイムに可視化することができる。(2016/01/07)
 
[2]厚生労働省、平成25年度 特定健康診査・特定保健指導に関するデータ公表
医療保険者から国に報告された特定健康診査・特定保健指導の実施結果を集計。特定健康診査・特定保健指導・メタボリックシンドロームの状況、特定健康診査受診者数等の性・年齢階級・保険者種別ごとの分布など。(2016/01/08)
 
[3]ローソンと河村福祉サービス、西日本初となるケア(介護)拠点併設型店舗オープン
河村福祉サービス子会社の河村商事がフランチャイズオーナーとなり、介護相談窓口やサロンスペースなどを併設したケア(介護)拠点併設型店舗の山口県内1号店「ローソン宇部中央町一丁目店」をオープン。(2016/01/08)
 
[4]ヤフー、Yahoo!ヘルスケア「生活向上WEB」と連携し治験情報の定常掲載を開始
クリニカル・トライアルが生活者向けに提供する「生活向上WEB」のうち治験募集情報などについて「Yahoo!ヘルスケア」でも閲覧可能に。これにより「Yahoo!ヘルスケア」は、健康情報系のポータルサイトとして国内で初めて治験情報の定常コンテンツ掲載を実現した。(2016/01/12)
 
[5]「CES 2015」で発表された健康デバイスのその後
毎年1月、ラスベガスで世界最大の家電見本市「CES」が開催される。2015年の開催からすでに1年が経過したが、その時に発表された製品は現在どうなっているのか。「Wellograph」「InBody Band」など。(2016/01/06)
 
[6]冷蔵庫の中身を記録すると自動でレシピを作成するアプリ『Foodfully』
「Foodfully」は、カリフォルニア大学デービス校の卒業生を中心に開発がすすめられているモバイルアプリ。スーパーなどで購入した商品を記録しておくと消費期限が迫る食材を通知し、その食材を活用したレシピを紹介する仕組み。(2016/01/08)
 
[7]Fitbit、フィットネス用スマートウォッチ『Blaze』を発表
『Blaze』は継続的な自動トラッキング向けに統合された心拍センサーを備えており、毎日の歩数、移動距離、燃焼カロリー、階段を登った階数、運動時間を計測できる。199ドル。(2016/01/12)
 
 
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