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【今回の注目事例】 米国シリアルメーカー:Kellog社、Quaker Oats社

    ~ 「飽きやすさ」、「継続しにくさ」にどう対応する? ~
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【米国のシリアルメーカー】

 米国では、シリアルは朝食用としてだけでなく、様々な食の場面で子供か
ら大人まで幅広く使われています。ビタミンやカルシウムなどの栄養成分を
強化したシリアルや、生活習慣病対策用のシリアルなど、その種類も豊富で
す。

一方、日本ではシリアルは、朝食及び子供のおやつとして使われるものが多
く、利用範囲もまだ狭く、「飽きやすく、継続しにくい」アイテムとも言え
るでしょう。

そこで、今回は「『飽きにくく、継続しやすい』シリアルとはどのようなも
のか」、をテーマに、米国を代表するシリアル企業「Kellog社」と
「Quaker Oats社」のサイトからヒントを探ります。


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【事例1:Kellog社】 シリアルを「飽きにくく」するシーン別レシピ集
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■運営:Kellog社
■URL: http://www.kelloggs.com/
■主な健康シリアル
・Smart Start:ノン・コレステロールの機能性シリアル。
http://kellogg.marketlocator.com/kelloggs/us/knutr.nsf/websearch/235AD788ED382E0886256988006BFE7A?opendocument&Cat=Search
・Heart to Heart(Kashiブランド):心臓病予防のためのシリアル。
http://www.kashi.com/hearttoheart.html

■シリアルの「飽きやすさ」を解決する工夫

Kellogg社の工夫は、「シリアルの活用シーン」を提案するレシピ集に見ら
れます。その特徴は、朝食だけでなく、昼食・前菜・メインディッシュ・お
かず・おやつ・デザートといった食事シーン別に、すべてのシリアル製品の
使い方を紹介している点です。

・レシピページ
http://www.kelloggs.com/recipes/

日本でも、このようなシーン別レシピ集のほか、相性のよい他の料理や飲み
物との組み合わせなど、さまざまな「商品の活用方法」を提案することで、
「飽きやすさ」を解決することが可能ではないでしょうか。

ただ、レシピを豊富に持つことには限界があり、更なる工夫が必要となると
も言えます。その工夫を、次の「Quaker Oats社」の事例で探ります。

【事例2:Quaker Oats社】 「数字」で食べ続ける効果を確認するしくみ

■運営:Quaker Oats社
■URL: http://www.quakeroatmeal.com/
■主な健康シリアル:Quaker Toasted Oatmeal、Instant Oatmealなど。
コレステロール低下に効果の高い成分の含有量をマーク表示。
・Heart Point
http://www.quakeroatmeal.com/HeartHealth/SHC/heartpoints.cfm

■シリアルの「継続利用」を促す工夫
 
Quaker Oats社の工夫は、シリアル&オートミールを使った食習慣改善プロ
グラム「Smart Heart Challenge」に見られます。

このプログラムは、開始時に検査キットを使ってコレステロール値を測定。
毎朝、同社の低コレステロールのシリアル&オートミール5種類から好きな
ものを食べ、その摂取量をオンラインで記録し、1ヶ月経過ごとにコレステ
ロール値を測定するしくみです。

このプログラムは、コレステロール値検査キット販売企業BIOSAFE
Medical Technologies社と提携して展開されており、リンク先のBIOSAFE社
のページでは、検査キットを購入することができます。価格:$8.95
(約1,000円/1回分)~。

・Smart Heart Challenge
http://www.quakeroatmeal.com/HeartHealth/SHC/

「Smart Heart Challenge」は、コレステロール値の測定を通じてユーザー
がシリアルの健康効果を実感できるため、商品の継続利用につながるプログ
ラムといえます。

日本でも、サプリメントや健康食品メーカーが、健康機器企業などとタイア
ップして商品を販売する例は見られます。ただ、効果を機器で測定すること
を前提にサービスサイトを保有する企業まだ少ないでしょう。


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【HBMチームの視点】
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■今回は、シリアルの「飽きやすく、継続しにくい」という課題への対応方
法のヒントを米国事例で探りました。日本では、朝食の欠食率が増加してい
ますが、その理由として、「時間がない」「作るのが面倒」といったこと以
外に、『食事内容のマンネリ化』が挙がっています。

※参考:「朝食」シーンの実態(電通トレンドボックスリサーチ)
http://www.dentsu.co.jp/trendbox/topics/2002/021217.html

■「食事内容のマンネリ化」の対策という点では、事例1が参考になるとと
もに、市場が急拡大し注目されている「中食」の朝食ビジネスへの参入も可
能性を秘めていると言えます。

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