海外代替医療サイト
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＜＜今月のテーマ：顧客数増大に成功した代替医療サイトWholeHealthMD.comの戦略＞＞
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●海外健康ビジネス最新ウォッチ
●特集 顧客数増大に成功した代替医療サイトWholeHealthMD.comの戦略
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＜海外健康ビジネス最新ウォッチ＞
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■e-MedSoft.com、巨額の出資企業を獲得し新Webサイトの開設へ
http://www.e-medsoft.com/html/020900.html
(e-MedSoft.com 00/02/09)
インターネットベースの医療業務用ソフトウエアを提供するe-MedSoft.comが、
医師向けの資産運用情報サービス企業National Century Financial
Enterprises, Inc.と7年間、$500 Millionの契約を結んだ。両社は今年の
第二四半期を目処に、医療・健康業界向けに資産運用情報サービスを提供
するユニークなサイトを開設する模様。
■料理のレシピ専門サイトが米国糖尿病協会と協力関係を結ぶ
http://allrecipes.com/press/021600.asp
(AllRecipes.com 00/02/16)
料理のレシピを提供する非常にユニークなサイトAllRecipes.comが、米国
糖尿病協会(American Diabetes Association)と提携。同協会が発行する
雑誌"Diabetes Forecast"や同協会のホームページに糖尿病患者向けの食事
のレシピや関連情報を提供する。
■スポーツマンを対象にしたE-commerceサイト開設
http://biz.yahoo.com/bw/000216/ca_persona_1.html
(Personal Best Nutrition 00/02/16)
スポーツマン、スポーツウーマンを対象に栄養食品を販売するPersonal Best
NutritionがE-commerce市場に進出。スポーツトレーニングや栄養学に関する
情報の提供や健康食品・書籍のオンライン販売を行う。
■皮膚病専門のオンライン薬局の開設
http://dermasciences.com/releases/pr000216.html
(Derma Sciences, Inc. 00/02/16)
スキンケア関連の製品開発・販売で知られるDerma Sciences, Inc.が、
皮膚病専門のWebサイトewoundcare.comを開設。これまでは医師や専門家に
対してのみ製品の販売をしていたが、14年にわたる自社の経験と実績を活か
し、今後はネットを通じて一般患者にも製品を提供する。
■PersonalMD.com、一般消費者向けに魅力的な３つのサービスを新規提供
http://www.personalmd.com/press33_article.shtml
(PersonalMD.com 00/02/11)
一般消費者向けにオンライン医療記録サービスを初めて開始した企業
PersonalMD.comが、新たに3つのサービスを始めた。それらは救急医療が
必要な時に医師が患者の病歴などの情報を即座に得られる"ER-call"、
薬品の処方を簡便にする"Medication Reminders"、および登録者に医療関係
の予定（通院する日など）を電子メールで知らせる"Calender"である。
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＜特集 顧客数増大に成功した代替医療サイトWholeHealthMD.comの戦略＞
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インターネットビジネスにおいて顧客数を増やすことが最大のポイントと
なることは言うまでもないが、バナー・メール広告といった既存の方法
以外に自社と同じ顧客をターゲットとする異業種との「ジョイントベン
チャー（以下JVと記載）や提携」という方法がある。
2000年1月、WholeHealthMD.comは消費者が代替医療の情報を専門家から得る
ことができ、代替医療の商品を購入できることを目的に、医療関係の出版社
Rebus Inc、代替医療*専門家ネットワークAmerican WholeHealth、および
自然食品・健康食品の通販企業WholeFoods Marketの3社によるJVという形で
スタートした。そしてわずか1か月後の2000年2月、米国を代表するヘルスケア
ポータルサイト「drkoop.com」がWholeHealthMD.comと提携し2000年末に
代替医療専門サイト（Alternative Medicine Center）をdrkoop.com内に
作ることを発表した。
このJVに参加した3つの企業はWholeHealthMD.comからの顧客に留まらず、
米国大手のヘルスケアポータルサイト「drkoop.com」からの顧客も獲得する
ことになる。
■WholeHealthMD.com
http://www.WholeHealthMD.com/
※代替医療
代替医療とは現代医療に代わる医療という意味で、昨今、世界中でいろいろ
な代替医療が見直されている。例えば、ほとんど科学的根拠がない伝承的な
ヨガなどをはじめとする民間療法や、古い文献や理論、生薬学に裏付けられ
た漢方などさまざまなものがある。米国では約400億ドル（4兆円）マーケット
といわれ急速に市場が拡大している。
【顧客数増大のためのJV・提携のポイント】
JVに参加した3つの企業がWholeHealthMD.comを作り顧客数増大に成功した
要因として以下の2つが考えられる。
（１）消費者にとって本当に必要な情報を提供できる相手先を選んだこと
代替医療を行いたい消費者にとっての課題は
・代替医療について的確に説明してくれる専門家に相談したい
（例えば、漢方には現代医学とまったく異なる理論があり、漢方の専門家に
よって正しく処方を選んでもらうことが大切である。）
・紹介してもらった商品を信頼できる所から買いたい
などである。
WholeHealthMD.comではこの課題を解決するために、代替医療の「専門家
ネットワークサイト：American WholeHealth」、自然食品・健康食品の
「製品とその流通を専門とするサイト：WholeFoods Market」に加えて
「代替医療の情報を蓄積しそのコミュニケーション能力をもつ出版社：Rebus Inc」
が集まってJVを作っている。
（２）各企業の強みが最大に生きること
WholeHealthMD.comにおける3社とも専門性があり、このサイトのために
新たにコンテンツを作ることなく既存コンテンツを最大に活かしている。
（従って、JVといっっても各社の出資金はあまり多くないと思われる。）
コンテンツの役割分担は以下のとおり。
■American WholeHealthの担当コンテンツ
・Healing Centers
病気の症状別に専門家の写真と紹介がまず表示され、その病気の定義、
症状、原因、処置法と予防法、その症状に効くサプリメントの種類、自分
でできる治療法、医者にいくべきタイミングなどが紹介された後、通販企業
WholeFoods Marketの中から適切なサプリメントが紹介され消費者はカート
に入れて購入できる。
・Healing Kitchen
病気の症状別にその病気に効く料理のレシピーが紹介される。そのレシピー
にはサイト訪問者自身がポイントをつけることができ、自分のレシピーを
投稿することもできる。
・Ask Our Experts
専門家が顧客からの質問に答えたQ&A。
・Reference Library
サイト訪問者が療法別、食品、サプリメント、薬ごとの効果効能などを
辞書的に使える情報源。
・News and Perspectives
代替医療最新ニュース。
■WholeFoods Marketの担当コンテンツ
上記Healing Centersにおける各症状ごとにどのサプリメントが最適か
選定する際に協力している。WholeHealthMDにはWholeFoods Marketの
コンテンツは存在していないが、トップぺージにリンクが貼られてある。
■Rebus Incの担当コンテンツ
・WholeHealthMD advisor
Rebus Incが提供する代替医療に関する専門情報誌。年間購読費は15ドル
であり、最新の代替医療情報を提供している。
【サイトウォッチングメモ】
WholeHealthMD.comはわずか3社で代替医療について詳しく知りたい消費者
にとってのポータル：入り口（消費者が情報を収集し、真っ先に相談に
くる立場にあること）を押さえたことになり、参加した3社のサイトへの
顧客数が増大することは間違いないであろう。
ヘルスケア総合ポータルサイト自体が乱立している米国では次のポータル
の形としてWholeHealthMD.comのような特定の健康ニーズ（代替医療を
正しく知って使いたいなど）に特化したポータル（以下セグメントポータル
と呼ぶ）をJVや提携によりわずか数社で作り顧客数を増大させていると
考えられる。
このセグメントポータル作りのポイントとしては以下のような点が考えら
れる。
■どこまでターゲットを細分化するか
「代替医療を正しく知って使いたい消費者」という切り方は「健康全般
に興味のある消費者」より細分化されている。ただしあまり細分化しす
ぎるとターゲット数が減ることにもなり事業の採算性という点から適切
な切り方を考える必要がある。
■細分化したターゲットのニーズは何か
代替医療においての消費者ニーズは代替医療という未知なるものに対して
明快に説明してくれる専門家の存在であり、専門家の勧める自分にあう
商品を買うことができるという点である。
■ターゲットのニーズ解決に関連する異業種はなにか
代替医療においては「専門家ネットワーク」、「商品販売流通サイト」、
「出版社」が最適な組み合わせと判断されている。
■異業種の中ではどのサイトが最適か
相手先を選ぶことにどの程度時間をかけたかはわからないが、相手選びは
情報検索の専門企業などに依頼し、その相手先や競合サイトについて素早く
十分に調べておく必要がある。もし、自社にリンク集があればその中から
まず候補を探してみるという方法もある。
今後顧客数を伸ばすためには自社から積極的にセグメントポータルを作る
という考え方を積極的にとり入れる必要がありそうだ。
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●海外健康ビジネス最新ウォッチ
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■e-MedSoft.com、巨額の出資企業を獲得し新Webサイトの開設へ
http://www.e-medsoft.com/html/020900.html
(e-MedSoft.com 00/02/09)
インターネットベースの医療業務用ソフトウエアを提供するe-MedSoft.comが、
医師向けの資産運用情報サービス企業National Century Financial
Enterprises, Inc.と7年間、$500 Millionの契約を結んだ。両社は今年の
第二四半期を目処に、医療・健康業界向けに資産運用情報サービスを提供
するユニークなサイトを開設する模様。
■料理のレシピ専門サイトが米国糖尿病協会と協力関係を結ぶ
http://allrecipes.com/press/021600.asp
(AllRecipes.com 00/02/16)
料理のレシピを提供する非常にユニークなサイトAllRecipes.comが、米国
糖尿病協会(American Diabetes Association)と提携。同協会が発行する
雑誌"Diabetes Forecast"や同協会のホームページに糖尿病患者向けの食事
のレシピや関連情報を提供する。
■スポーツマンを対象にしたE-commerceサイト開設
http://biz.yahoo.com/bw/000216/ca_persona_1.html
(Personal Best Nutrition 00/02/16)
スポーツマン、スポーツウーマンを対象に栄養食品を販売するPersonal Best
NutritionがE-commerce市場に進出。スポーツトレーニングや栄養学に関する
情報の提供や健康食品・書籍のオンライン販売を行う。
■皮膚病専門のオンライン薬局の開設
http://dermasciences.com/releases/pr000216.html
(Derma Sciences, Inc. 00/02/16)
スキンケア関連の製品開発・販売で知られるDerma Sciences, Inc.が、
皮膚病専門のWebサイトewoundcare.comを開設。これまでは医師や専門家に
対してのみ製品の販売をしていたが、14年にわたる自社の経験と実績を活か
し、今後はネットを通じて一般患者にも製品を提供する。
■PersonalMD.com、一般消費者向けに魅力的な３つのサービスを新規提供
http://www.personalmd.com/press33_article.shtml
(PersonalMD.com 00/02/11)
一般消費者向けにオンライン医療記録サービスを初めて開始した企業
PersonalMD.comが、新たに3つのサービスを始めた。それらは救急医療が
必要な時に医師が患者の病歴などの情報を即座に得られる"ER-call"、
薬品の処方を簡便にする"Medication Reminders"、および登録者に医療関係
の予定（通院する日など）を電子メールで知らせる"Calender"である。
.........................................................................................................
＜特集 顧客数増大に成功した代替医療サイトWholeHealthMD.comの戦略＞
.........................................................................................................
インターネットビジネスにおいて顧客数を増やすことが最大のポイントと
なることは言うまでもないが、バナー・メール広告といった既存の方法
以外に自社と同じ顧客をターゲットとする異業種との「ジョイントベン
チャー（以下JVと記載）や提携」という方法がある。
2000年1月、WholeHealthMD.comは消費者が代替医療の情報を専門家から得る
ことができ、代替医療の商品を購入できることを目的に、医療関係の出版社
Rebus Inc、代替医療*専門家ネットワークAmerican WholeHealth、および
自然食品・健康食品の通販企業WholeFoods Marketの3社によるJVという形で
スタートした。そしてわずか1か月後の2000年2月、米国を代表するヘルスケア
ポータルサイト「drkoop.com」がWholeHealthMD.comと提携し2000年末に
代替医療専門サイト（Alternative Medicine Center）をdrkoop.com内に
作ることを発表した。
このJVに参加した3つの企業はWholeHealthMD.comからの顧客に留まらず、
米国大手のヘルスケアポータルサイト「drkoop.com」からの顧客も獲得する
ことになる。
■WholeHealthMD.com
http://www.WholeHealthMD.com/
※代替医療
代替医療とは現代医療に代わる医療という意味で、昨今、世界中でいろいろ
な代替医療が見直されている。例えば、ほとんど科学的根拠がない伝承的な
ヨガなどをはじめとする民間療法や、古い文献や理論、生薬学に裏付けられ
た漢方などさまざまなものがある。米国では約400億ドル（4兆円）マーケット
といわれ急速に市場が拡大している。
【顧客数増大のためのJV・提携のポイント】
JVに参加した3つの企業がWholeHealthMD.comを作り顧客数増大に成功した
要因として以下の2つが考えられる。
（１）消費者にとって本当に必要な情報を提供できる相手先を選んだこと
代替医療を行いたい消費者にとっての課題は
・代替医療について的確に説明してくれる専門家に相談したい
（例えば、漢方には現代医学とまったく異なる理論があり、漢方の専門家に
よって正しく処方を選んでもらうことが大切である。）
・紹介してもらった商品を信頼できる所から買いたい
などである。
WholeHealthMD.comではこの課題を解決するために、代替医療の「専門家
ネットワークサイト：American WholeHealth」、自然食品・健康食品の
「製品とその流通を専門とするサイト：WholeFoods Market」に加えて
「代替医療の情報を蓄積しそのコミュニケーション能力をもつ出版社：Rebus Inc」
が集まってJVを作っている。
（２）各企業の強みが最大に生きること
WholeHealthMD.comにおける3社とも専門性があり、このサイトのために
新たにコンテンツを作ることなく既存コンテンツを最大に活かしている。
（従って、JVといっっても各社の出資金はあまり多くないと思われる。）
コンテンツの役割分担は以下のとおり。
■American WholeHealthの担当コンテンツ
・Healing Centers
病気の症状別に専門家の写真と紹介がまず表示され、その病気の定義、
症状、原因、処置法と予防法、その症状に効くサプリメントの種類、自分
でできる治療法、医者にいくべきタイミングなどが紹介された後、通販企業
WholeFoods Marketの中から適切なサプリメントが紹介され消費者はカート
に入れて購入できる。
・Healing Kitchen
病気の症状別にその病気に効く料理のレシピーが紹介される。そのレシピー
にはサイト訪問者自身がポイントをつけることができ、自分のレシピーを
投稿することもできる。
・Ask Our Experts
専門家が顧客からの質問に答えたQ&A。
・Reference Library
サイト訪問者が療法別、食品、サプリメント、薬ごとの効果効能などを
辞書的に使える情報源。
・News and Perspectives
代替医療最新ニュース。
■WholeFoods Marketの担当コンテンツ
上記Healing Centersにおける各症状ごとにどのサプリメントが最適か
選定する際に協力している。WholeHealthMDにはWholeFoods Marketの
コンテンツは存在していないが、トップぺージにリンクが貼られてある。
■Rebus Incの担当コンテンツ
・WholeHealthMD advisor
Rebus Incが提供する代替医療に関する専門情報誌。年間購読費は15ドル
であり、最新の代替医療情報を提供している。
【サイトウォッチングメモ】
WholeHealthMD.comはわずか3社で代替医療について詳しく知りたい消費者
にとってのポータル：入り口（消費者が情報を収集し、真っ先に相談に
くる立場にあること）を押さえたことになり、参加した3社のサイトへの
顧客数が増大することは間違いないであろう。
ヘルスケア総合ポータルサイト自体が乱立している米国では次のポータル
の形としてWholeHealthMD.comのような特定の健康ニーズ（代替医療を
正しく知って使いたいなど）に特化したポータル（以下セグメントポータル
と呼ぶ）をJVや提携によりわずか数社で作り顧客数を増大させていると
考えられる。
このセグメントポータル作りのポイントとしては以下のような点が考えら
れる。
■どこまでターゲットを細分化するか
「代替医療を正しく知って使いたい消費者」という切り方は「健康全般
に興味のある消費者」より細分化されている。ただしあまり細分化しす
ぎるとターゲット数が減ることにもなり事業の採算性という点から適切
な切り方を考える必要がある。
■細分化したターゲットのニーズは何か
代替医療においての消費者ニーズは代替医療という未知なるものに対して
明快に説明してくれる専門家の存在であり、専門家の勧める自分にあう
商品を買うことができるという点である。
■ターゲットのニーズ解決に関連する異業種はなにか
代替医療においては「専門家ネットワーク」、「商品販売流通サイト」、
「出版社」が最適な組み合わせと判断されている。
■異業種の中ではどのサイトが最適か
相手先を選ぶことにどの程度時間をかけたかはわからないが、相手選びは
情報検索の専門企業などに依頼し、その相手先や競合サイトについて素早く
十分に調べておく必要がある。もし、自社にリンク集があればその中から
まず候補を探してみるという方法もある。
今後顧客数を伸ばすためには自社から積極的にセグメントポータルを作る
という考え方を積極的にとり入れる必要がありそうだ。
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