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海外ユニーク事例編:ヘルス2.0最新カンファレンスでの注目事例3サイト

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今号は、2012年最初の「海外ユニーク事例編」となります。

昨年末に、本メルマガでは2012年も「ヘルス2.0」に注目したいことを
お伝えしました。

ヘルス2.0は、最新ICT(情報コミュニケーション技術)を使って、
生活者情報(行動・知恵)を集合知化し、健康医療分野での新しい
価値提供を目指すものです。

昨年開かれた最新の米国「ヘルス2.0」カンファレンス(サンフランシスコ)
では数多くの企業が、プレゼンテーションを行いました。

今号ではその中で、スポルツが注目した


● OneRecovery(ワンリカバリー)

● DailyFeats(デイリーフィーツ)

● Medify(メディファイ)


というサイトを紹介します。


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事例1:OneRecovery(ワンリカバリー)
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■企業名:OneRecovery
http://www.onerecovery.com/

■実績
・2009年TechAmericaの"ハイテク賞"受賞

■設立:2007年

■サイト概要:アルコール/薬物依存症、摂食障害などの問題を抱える
 人々向けSNS
(同SNSに入会するには、保険会社や医療関係者の紹介が必要)

■サイトの使い方:

・問題行動を起こしそうな時、ログインし、その時点での気分を表示する

・事前に登録したサポーター(家族・仲間)に連絡がいき、サポートをして
 もらえる

・また、悩みを打ち明けたり、励ましのメッセージを送ったり、仲間と対処策
 について情報交換できる。

※参考:デモページ(動画による紹介)
http://www.onerecovery.com/tour/


■みどころ:解決のタイミングを重視したSNS

同サイトは、アルコールや薬物の中毒/依存症患者を救済するサイトである
ため、問題行動を起こしそうな「タイミング」にこだわっています。

適切なタイミングですぐにストップをかけられるよう、
即時性のサポートを重視しています。

同サイトでは、このように仲間の力でタイミングを重視し
ソリューションを行うことを

「Social Solutioning(ソーシャルソリューショニング)」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
と呼んでいます。


(※タイミングを重視している点をingで表現しているものと思われます)


■収益源:

同社は、このサイトの利用権利を主に保険会社に販売しています。
保険会社は再発予防を目的に、このシステムを患者に提供しています。
(大手保険会社Aetna社と提携関係あり)


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事例2.DailyFeats(デイリーフィーツ)
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■企業名:DailyFeats, Inc.
http://dailyfeats.com/home
※Featsとは「手柄、早業」といった意味

■設立:2010年

■サイト概要:生活習慣病の人(気になる人)が、日常生活の中での健康行動
 をはじめる(継続する)動機づけができるよう工夫した、健康行動にフォー
 カスしたSNSサイト

■サイトの使い方:

・健康、食生活、家庭生活などのカテゴリーから自分が行いたいテーマを選ぶ

・同じ行動を実行している人同士で情報交換をする

・実行するとポイントが加算され、マイ・プロフィールの履歴に記録される

・ポイントがたまると、クーポンやディスカウント券と交換し、提携先で利用
 できる

※参考:How-it-works(使い方紹介)
http://dailyfeats.com/corporate/howitworks


■みどころ:健康行動を含む幅広い「ポジティブ行動」を提案

健康行動だけでは真面目で続かないことが予想されるので、同サイトでは
日常生活におけるなんらかの「良い行動」を増やすことを提案。

同サイトでは、あえて健康行動(Healthy action)とせず、

「Positive action(ポジティブアクション)」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
と表記しています。


ポジティブアクションには、健康行動(ダイエット、睡眠など)以外に、
「そうじ」「恋愛」「ペット」「お金の使い方」「家族の楽しみ」「親切」
など60のテーマが設定されています。

※ポジティブアクション一覧
http://www.dailyfeats.com/view/feats


■収益源:スポンサー企業の広告収入
(Cigna、Tommy Hilfiger、Jawboneなどの有名企業とスポンサー提携)

※広告例:「ウエイトロス」でのウォーキングでの広告
http://dailyfeats.com/feat/!walking


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事例3.Medify(メディファイ)
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■企業名:Medify
https://www.medify.com/

■設立:2011年

■サイト概要:エビデンスに基づく治療法、最新治療の研究成果がわかるサイト

■サイトの使い方:

・自分が知りたい治療テーマを選ぶと、さまざまな治療法が紹介され、
 その治療法に関する論文やエビデンスの数(論文内で効果があった人の数)
 がわかり、その評価・ランキング情報を閲覧できます。

※サイトの使い方
https://www.medify.com/about/how-it-works


■みどころ:一般の人に「エビデンス」を提供

今まで、一般の人が治療法の「エビデンス」の量を知りうる術はあまり
なかったといってよいでしょう。このサイトでは、一般の人が「エビデンス」
を知り、治療の選択に役立つ情報を提供しています。

同サイトでは「trust most」という言葉で、治療の信頼性を重視しています。
      ^^^^^^^^^^^

例)肥満症の場合のエビデンスの状況
https://www.medify.com/conditions/obesity
24,000件以上の論文からのデータを集約している。


■収益源:法人企業へのデータ販売(予定)


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スポルツの視点
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■今回は、ヘルス2.0の最新カンファレンスの注目サイトを3つ紹介しました。


■昨年、米国のヘルス2.0のカンファレンスに参加しましたが、そこでは

「User Generated Healthcare(健康生活者自身が生み出すヘルスケア)」

というキーワードで、広い概念でくくられていました。

言い換えると「ユーザーとともにいかに新しい価値を作り出すか?」
を、テーマにしているといってよいでしょう。


■スポルツでは、新しい価値の方向性を

・プログレスシェア(進行経過のシェアによる新しい価値)
・ソリューションシェア(解決案のシェアによる新しい価値)
・ライフバリューシェア(人生観のシェアによる新しい価値)

という3つに分けていますが、今回の事例は

「ソリューションシェア(解決案のシェアによる新しい価値)」

の一つの方向性を示しているといってよいでしょう。


2012年も「ヘルス2.0」に引き続き注目していきます。


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