【海外ユニーク事例編】健康アプリ「マネタイズ」の工夫
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【海外ユニーク事例編】健康アプリ「マネタイズ」の工夫
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こんにちは。株式会社スポルツの脇本和洋です。
「海外ユニーク事例編」では、毎月1回特定のテーマで
海外の健康ビジネス動向を紹介しています。
今回のテーマは、健康アプリの「マネタイズ（収益源の強化）の工夫」です。
健康アプリについて我々は
・mHealth Watch
http://mhealthwatch.jp
・Health App Lab(ヘルスアプリ研究所)
http://healthapplab.com/
という２つのメディアで動向を追っています。
今回は、会員数の多い健康アプリ
・MyFitnessPal（会員数5,000万人以上）
・Runtastic（会員数3,500万人以上）
と、リアルサービスとして大手ダイエットセンターである
・WeightWatchers
のアプリでの「マネタイズ」の工夫を紹介します。
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（１）MyFitnessPal ヘルスコーチングを絡める
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■企業名：MyFitnessPal, LLC
■企業設立：2005年
■サービス概要：ダイエットの食事・運動履歴を記録できるモバイルアプリを
提供
■登録利用者数：5,000万人以上
■収益源
・記録ツールのB-B販売（フィットネスクラブ、保険会社、食品会社など）
・広告費
■アプリの特徴
・300万を超える食品データベースを提供し、食事記録がつけられる
・摂取、消費カロリーを見える化し、今どのような行動をとるべきかの指針
になる
・他社デバイスやアプリと連動することで、データを一元化する
■マネタイズの工夫：「ヘルスコーチング」を提供予定
同社は、次の収益源を模索しており、「Sessions」というヘルスコーチング
提供企業を買収しました。
「Sessions」は、以下のようなサービスを提供する会社です。
・各利用者とトレーナーをマッチングさせる
・短期的目標ではなく、長期的な行動変容を達成する
・最初に「何を達成したいのか」「どういった種類のエクササイズがいいか」
「一日のスケジュールはどのようなものか」「過去にうまくいった方法と
うまくいかなかった方法は」などの質問に回答し、ヘルスコーチはそれに
基づいてゴールや翌週のプログラムを組み立てる
・一週間が終わると「振り返り」があり、それに基づき翌週のプログラムを
組み立てる
・コーチは週中もメールで進捗状況を確認、動機づけを与える
・利用者はコーチに電話相談できる。価格は69ドルから199ドル/月で、価格の
幅はコーチとどのくらい電話相談ができるかで変わる。
MyFitnessPalの中に、どのような形で「Sessions」のサービスが組み込まれる
かはまだ発表はありませんが、マネタイズの工夫としてヘルスコーチングの
要素を組み込むはずです
※参考：MyFitnessPal（メルマガバックナンバー）
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（２）Runtastic トレーニングプラン販売から商品販売
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■企業名：Runtastic GmbH （オーストリア企業）
■設立：2009年
■売上：推定14.4 mil.USD （14.4億円）
※D&Bグローバルプロファイル調べ/2014年2月更新
■サービス：ジョギングその他の運動履歴を記録できるサイト（モバイル
アプリ）や活動量などの測定デバイス機器の提供
■登録利用者数：3,500万人以上
■アプリ価格：無料。プレミアム版は有料
■収益源
・広告費
・有料トレーニングプランの利用料
・商品（デバイス機器など）の販売
■マネタイズの工夫:トレーニングプラン販売から商品販売
同社は無料アプリで集客し広告掲載で収益をあげ、
さらに、有料トレーニングプランで収益をあげています。
ただ、それで終わるのではなく、デバイス（運動測定機器）販売を行い
レベルの高いトレーニングができるようにしています。
つまり、体験する（無料アプリ）→アドバイスをもらって成果をだす
（有料トレーニングプログラム）→デバイスを使ってレベルの高いトレー
ニングを行う（デバイス販売）という、ストーリー性があります。
・参考＞心拍計・スポーツ自転車用測定セットなどのデバイス、アクセサリー
など数多くの商品を販売するショップ
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（３）WeightWatchers フィットネス・コーチングを絡める
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■企業名：Weight Watchers International, Inc
■設立：1963年
■売上：1,724milUSD（2013年）
（1ドル＝100円として約1,724億円）
■収益源
1.ダイエットセンターでのミーティング受講料
2.オンラインサービス利用料（アプリサービス）
3.商品販売（食品、ガイドブック、体重計など）
4.ライセンス他
■同社のアプリサービス
同社のオンラインサービスでは、食事ポイントがわかる「食事データベース」
が使える「ウエイトウォッチャーズモバイル」というアプリを提供しています。
外出先での食事記録の場合が多く、オンラインサービスの中心は、このアプリ
になっていると予想されます。
■マネタイズの工夫：フィットネス・コーチングの要素を絡めていく
同社は、このオンラインサービスの拡充を狙い、ＩＴを使ってフィットネス・
コーチングサービスを提供する「wello社」を2014年5月に買収しました。
「wello社」のサービスは、ウェブカメラ通話方式のフィットネス・コーチン
グで、好きな運動メニューを好きな時間に、気に入ったトレーナーにライブ
で指導してもらえるものです。
現在提供している「ウエイトウォッチャーズモバイル」というアプリと
どのように連携していくかは未発表ですが、マネタイズの工夫として注目
です。
・wello社のサービス（メルマガバックナンバー）
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マネタイズの工夫としてのリアルとの連動：「人的サービス」と「商品販売」
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今回は、代表的健康アプリのマネタイズの工夫を紹介しました。
・MyFitnessPalは、ヘルスコーチングを絡める
・Runtasticは、トレーニングプラン販売から商品販売
・WeightWatchersは、フィットネス・コーチングを絡める
といった特徴がありました。
共通するのは、「リアルとの連動」ということであり、
中でもＩＴを使った効率的な「人的サービス」には
特に注目しておきたいところです。
●MyFitnessPal・Runtasticの最新動向とモバイルヘルスにおける
「ヘルスコーチング」については、28日のモバイルヘルス＆アプリ勉強会
にて解説します。是非ご参加ください。
・「モバイルヘルスの現状理解と今後進むべき方向性」、10月28日（火）開催
●来月の「海外ユニーク事例編」は、ヘルスケアメディアの動向特集を
予定していましたが、注目度の高い「ヘルスコーチング」の特集といたします。
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【企業様向けの支援サービスご案内】ヘルスコーチング
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現在私たちが、企業様に対して行っている中心的な支援内容を
リーフレットにしました。
●「メソッド型ビジネスモデル」「ヘルスコーチング」を取り入れた支援紹介
特に、「ヘルスコーチング」は、今回のメルマガ内でも記載のあった
「マネタイズ」のあり方の一つの方向性です。
先週弊社で行った、ヘルスコーチングのセミナーには定員を超えるお申込み
があり、注目されていることがわかります。是非ご覧ください。
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