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[海外注目企業の継続支援編]2017年6月20日号
   ≫≫≫Author:脇本和洋
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こんにちは。脇本です。
今月号は、先月に引き続き「シニア×健康」で企画ヒントをお届けします!
 
 
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【1】特集:海外注目企業の継続支援編
---「シニア向け健康ビジネス(2)」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「不を除くとそこに価値創造」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 薬局でフレイル啓発、海外 遠隔腰痛管理プログラムなど、13本
 
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【1】特集:海外注目企業の継続支援編
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<テーマ>シニア向け健康ビジネス(2)
 
 
先月号では、AARP(アメリカ退職者協会)のイノベーションアワードより
シニア向け健康ビジネスの注目事例を紹介しました。
 
今月も続けてシニア向け健康ビジネスの注目事例を紹介します。
 
●今号の切り口
 
1.「IoT」を利用した見守りサービス
 
2.「移動」を含め社会的つながりを支援するサービス
 
3.「回想し人に伝えたいこと」を支援するサービス
 
 
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1.「IoT」を利用した見守りサービス
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離れて住んでいる高齢の親を見守りたいというサービスの中でも、「注意深く」見守りたいという人に向けたサービスです。
 
・Sen.se: Mother
 
「IoT」を使ったホームモニタリングシステム。モーションクッキーと呼ばれるチップを歯ブラシ、コーヒーマシン、薬の容器、室内の壁など様々な場所に取り付けて、専用アプリをダウンロードします。すると歯磨きの長さや回数、コーヒーの消費量、服薬の状況、室内の温度など、生活行動や家の管理ができます。高齢者の見守りツールとして活用されているといいます。
 
 
◇シニアの健康課題に特化して価値づくりすれば、可能性あり
 
このサービスの便利な点は、複数のチップを利用できる点です。単にチップを増やすだけでなく、もっとシニアの健康課題(例えば、認知症)の見守りに特化させて、価値を作っていけば可能性があるでしょう。
 
 
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2.「移動」を含め社会的つながりを支援するサービス
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自宅にこもりがちな高齢者に対して、社会的なつながり(社会的健康)を支援するサービスの中でも、「移動すること」に着目したサービスがあります。
 
 
・AARP(米国退職者協会)
 
会員数は約3,800万人。シニア向けライフスタイル雑誌、低価格の医療保険、様々な健康サービスを提供。「Smart Driver Course」というサービスは、高齢になって運転を再開する人に対して、ネットを使ったオンラインプログラムを提供しています。その目的は、「車」という手段を使って社会的なつながりを持ち続けることを支援することです。
 
 
◇「移動支援」に着目する
 
高齢者の中には社会的なつながりを持とうとしても、その場に行けない人も多いでしょう。AARPはこの点の解決を行いました。シニア向け企画では「移動」をどう考えるかもサービスを継続して利用してもらう際のポイントのひとつです。
 
 
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3.「回想し人に伝えたいこと」を支援するサービス
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高齢になると自分がどのような歴史をだどってきたか、懐かしんだり、人に伝えたいという欲求が生まれることがあります。回想療法として健康づくりに役立つことがわかっているこの分野に特化したサービスです。
 
・Story Worth
 
自分史の本を作成するサービス。毎週メールで思い出を語れるような質問が届き、それに回答します。質問は「高校の時に一番好きだった科目は?」、「親があなたの名前を決めた背景は?」といったものです。回答の内容を元に物語風に編集し、一年後に一冊の本にしてくれます。思い出が心の健康に役立つというものです。
 
 
◇「回想させてあげること」の価値
 
「回想させてあげること」はシニアビジネス独特の価値です。また、認知症予防の回想療法として高齢者の頭を活性化させることとしても使われています。あえて「1年間」で少しずつ作ることで若い気持ちを持ち続けること、手元に置けいろんな人に話しやすい「本」の形になっていることが工夫点ですね。
 
 
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シニアで失敗する企画に学ぼう(2)
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前号と今号、2号つづけて、海外のシニアの健康ビジネスを紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
 
今まで、シニアの健康ビジネスで、数多くの失敗事例をみてきました。
前号では3つほど企画段階での失敗理由をあげてみました。
 
今号では、継続支援の細かい施策の前段階である
「価値づくり」の失敗について述べます。
 
●価値づくりが甘く、すぐ商品サービスの議論をする
 
「価値」の議論が甘く、形が見える商品サービスの議論にすぐ入り、結果的に顧客から見ると大して違いのない商品サービスになってしまうパターンです。どうしても形に見えるもので話したくなりますが、その前に価値を十分検討する必要があります。
 
 
●価値検討の段階で、顧客への検証がない
 
商品やサービスを顧客に聞いたりはするのですが、最初の「価値」の段階で顧客への検証をしていないパターンです。商品サービスは価値を実現する手段でしかないので、最初の「価値」が間違っていれば、その先の検討が無駄になります。顧客の心理に寄り添うのが難しいとされるシニア向け企画では、価値の段階での検証は必須です。
 
 
●価値を見直すのをためらう
 
価値が大事ということで議論して決めるのですが、変更をためらうというパターンです。商品やサービスを検討すると、それに合わせて「価値」も見直す必要があります。つまり、柔軟に価値を考え直せるかどうかということです。
 
 
前月号でも、企画の失敗例を述べています。
参考にしてください。
 
 
 
【価値創造に注力した企画サポート】
 
新しい価値の創造には、さまざまな手法があるでしょう。
我々の得意とすることは、17年間の350以上の事例から導いたフレームワークを使った
方法です。
 
・既存品に潜む無意識のあきらめを逆にする
・成果範囲を拡大縮小する
・専門家のアドバイスを逆にする
・価値を上位化する
 
といった、健康業界の成功事例から抜き出したフレームワークで
考えるとスピーディに仮説づくりができます。
 
この「新しい価値の創造」というステップを含め、事業(商品・サービス)企画を
6ステップで検討するワークショッププログラムです。
 
概要はこちらです。
 
 
 
【メルマガタイトル変更のお知らせ】
 
本号は、2015年7月から2年間にわたり、[海外注目企業の継続支援編]としてお届けしてきました。読者の方から、継続だけにこだわらず、海外注目企業を多角的に分析してほしいとの声もあり、来月からメルマガタイトルを、[海外事例にみる企画ヒント編]とすることとしました。
 
内容は、海外事例をヒントに継続支援のポイントをお伝えすることは残しつつ、ターゲット・価値・メソッド・商品・サービス・売り方・ビジネスモデル・人づくりなどの企画ポイントを幅広くお伝えします。ご期待ください。
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「不を除くとそこに価値創造」
 
顧客活動にとっての不便・不満・不必要・不確実の不を取り除くことが価値創造に繋がるベーシックです。今一度自社サービスを使う顧客目線で不を探してみよう!
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <13クリップ>
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[1]リクルートホールディングス、「すこやくトーク」を開発
患者がオンラインで服薬や健康維持に関する疑問・悩みを薬局に相談できるサービス。本格導入に向けて実証実験を経て、さらに機能を強化していく予定。(2017/06/07)
 
[2]大和総研グループ、健康経営と世代間ギャップ
内部・外部環境の変化によって従業員の健康維保持・推進の必要性が増したことで「健康経営」の注目度が高まっている。(2017/06/07)
 
[3]凸版印刷、先進医療をVRで体験
凸版印刷が提供する、スマートフォンで仮想体験を実現する「VRscope」が三井住友海上あいおい生命保険で先進医療施設に関する情報提供ツールとして採用。(2017/06/08)
 
[4]楽天、当社子会社の商号変更に関するお知らせ
同社全額出資のケンコーコム株式会社と、同じく全額出資の株式会社爽快ドラッグの二社の合併により発足する新会社の商号を「Rakuten Direct株式会社」に決定。(2017/06/12)
 
[5]総合メディカル、薬局で「フレイル(筋力や心身の活力の低下)」啓発・予防の取り組みを開始
健康サポート薬局の認定を受けている38店舗とその近隣の32店舗で、薬剤師によるフレイルの啓発活動やチェックツールを活用したアドバイスを実施。(2017/06/12)
 
[6]メルクセローノ、「妊活および不妊治療に関する意識と実態調査」【PDF】
20代女性の7割が「いつかは子どもを授かりたい」と希望。一方で「不妊に悩んだ経験がある」人は、既婚女性の3人に1人、既婚男性の4人に1人。(2017/06/12)
 
[7]日本野菜ソムリエ協会、「日本野菜ソムリエ協会公式 体を整える野菜事典」(宝島社)発刊【PDF】
“多くの女性が持つ悩み”と野菜・果物の魅力の一つである“栄養成分”の情報を掛け合わせ、事典の形でわかりやすく、98種類の青果物を紹介する本。(2017/06/13)
 
[8]福岡県飯塚市、「e-ZUKA スマートフォンアプリコンテスト2017」を開催
スマートフォン、タブレット端末向けのアプリケーション開発コンテスト。第6回目のテーマは「子育て・学習・趣味」「生活(仕事)の利便性向上」「健康・医療・介護」。エントリーは7月31日(月)まで。
 
[9]健康食品フォーラム、第38回 機能性を活かした食品のススメーいつ何をどう食べるかー
開催日は8月3日(木)。健康で長生きするために「何を、いつ食べるか」に注目した講演とパネルディスカッション。
 
[10]日本計画研究所、スポーツ庁:第2期スポーツ基本計画によるスポーツの“成長産業化・地域活性化”等の重点施策
開催日は8月3日(木)。第2期計画が目指す「一億総スポーツ社会」の実現に向けた具体的施策等について。
 
[11]Inhealthcare、NHS遠隔腰痛管理プログラムを利用
Inhealthcareは、3,600人の患者を監視するためのツールを提供。これは、医師から治療するように言い渡された患者たちに、Webを通じて臨床アンケートを送ることによって実施されている。(2017/06/08)
 
[12]不眠症を解消するスマートゴーグル『Sana Sleep』
2018年のQ2には睡眠障害に悩む一般ユーザー向けにも販売される予定。小売価格は400ドル前後。(2017/06/12)
 
[13]mHealthWatch注目ニュース:ダイエット特化の分散型メディア「Lifmo」、運営元が5000万円調達
Lifmoはパーソナルトレーナーが監修しているダイエットに適した体幹強化エクササイズやトレーニング動画を制作しFacebook、Instagram、Twitterで配信している。(2017/06/19)
 
 
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