スーパーマーケットの「ホールヘルス・ソリューション」
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●ビジネスモデル事例NO.91 【米国スーパーマーケット業界】
~米国スーパーマーケットが提供する「ホールヘルス・ソリューション」~
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米国では国民の健康意識の高まりを背景に、スーパーマーケット、デパー
ト、コンビニなど小売業界全般で「健康」をキーワードとしたさまざまな
サービスを見ることができます。今回は、その中の一つである「スーパー
マーケット」に注目します。
近年のスーパーマーケット業界のトレンドのひとつに、「ホールへルス・
ソリューション(WholeHealth Solution)」があります。これは、「顧客
ひとりひとりの健康課題を解決するための総合的な商品やサービスの提案」
を指します。
今回は、米国の大手スーパーマーケットの「ホールヘルス・ソリューション」
の事例3つを紹介し、日本の小売業界へのヒントを探ります。
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【事例紹介】
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■その1:Giant Food社 ~「糖尿病患者とその家族向け」の店内ツアー~
Giant Food社は、ワシントンDCを中心に180以上の店舗を持つスーパー
マーケットです。注目の健康サービスは、糖尿病患者とその家族のための
「DIABETES STORE TOURS」です。
「DIABETES STORE TOURS」とは、栄養士とともに店内を回り、ラベルの
読み方や、食品の選び方などを2時間で学ぶツアーです。また、薬剤師からは、
患者の食生活や治療について具体的にアドバイスを受けることも可能です。
通常、糖尿病患者の家族は厳しい塩分・糖分などの摂取制限の中で、
メニューを考え買物をしなければなりません。参加者のメリットは、現場で
「体感」しながら商品選びができるようになることです。
同社のプレスリリースによれば、団体参加も受けつけており、地域の人
だけではなく、患者団体や遠方からの参加者も多いことがわかります。
(参加費は、15ドル)
・「DIABETES STORE TOURS」の内容(2001年1月・プレスリリース)
http://www.giantfood.com/company_press_article.cfm?press_id=60
・Giant Food社
http://www.giantfood.com/
「DIABETES STORE TOURS」は、身近なスーパーマーケットでの体験型イベント
です。今のところ日本のスーパーでは、「環境学習」をテーマにしたイベント
が中心です。今後は、アレルギー・生活習慣病予防・高齢者の食など「健康」
をテーマとした料理講座などのイベントや、地域の医療機関・フィットネス
クラブとの連携など、さまざまな展開が考えられます。
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■その2:Giant Eagle社 ~栄養成分を徹底比較できるオンラインツール~
Giant Eagle社は、全米に216店舗をもつスーパーマーケットです。特長は、
健康意識の高い人をターゲットにしたオンラインツール「Nutritional
Comparison」の提供にあります。
「Nutritional Comparison」とは、シリアルやパン・卵・冷凍食品・ハム・
ベーコンなど、店舗で購入できる朝食向けアイテム23種類の栄養成分比較が
できるツールです。
例えば、シリアルを選んだ場合、最初に複数メーカーの全商品35種類が、
総カロリー順に表示されます。次にユーザーは、自分の知りたい栄養成分
(糖分・脂肪・食物繊維など30種類以上)をクリックして、含有量の多い
順に商品を並べ替えたり、指定した商品同士を比較することができます。
・「Nutritional Comparison」
http://www.gianteagle.com/main/compare/home.jsp?FOLDER%3C%3Efolder_id=956363&CONTENT%3C%3Ecnt_id=1107231&bmUID=1027692482386
・Giant Eagle社
http://www.gianteagle.com/
「Nutritional Comparison」は、消費者が自分に必要な栄養所要量を正しく
理解していることを前提とした商品比較ツールです。今後は、消費者が
「コレステロールが気になる」「血圧が高い」など自分の健康課題を選択
するだけで、最適な商品を選んでくれるツール、さらに買物リストを自動
作成してくれるツールなどが、望まれます。
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■その3:H.E. Butt Grocery社 ~料理写真付きのメール配信~
H.E. Butt Grocery社は、テキサス州を中心に295店舗を展開する企業です。
オンラインでは、糖尿病・更年期障害などのコンテンツや、健康パンフレット
「月刊ヘルシー・リビング」をPDFファイルで提供するなど健康コンテンツが
充実。なかでも、登録顧客向けに配信される「料理レシピメール」とサイト内
の「Meal Planning」に注目することができます。
「料理レシピメール」は、旬の食材を使った料理の写真をHTML形式で掲載した
ニュースレターです。クリックするとサイト内のレシピ解説を読むことが
でき、「今月のおすすめ商品」をチェックすることが可能です。
・「ニュースレター」のサンプル
http://www.heb.com/heb/services/CurrentNewsletter.jsp
「Meal Planning」では、印刷して使える「ショッピングリスト」、1,500種
の「レシピ・ライブラリ」、1週間分のメニューを提案していくれる「7Day
Mael Plannner」など主婦をサポートするツールが充実しています。
・「Meal Planning」
http://www.heb.com/heb/food/foodMP.jsp
・H.E. Butt Grocery社
http://www.heb.com/
料理写真付きメール配信は、ユーザーにとって「ビジュアルで料理をイメージ
しやすい」メリットがあります。日本では、ブロードバンド環境が整いつつ
あるものの企業発信メールは、まだテキスト中心です。HTML形式のメールは、
写真・ビデオ・音声を駆使したユニークな情報発信を可能にします。特に、
料理・レシピなどの紹介には、効果的だといえます。
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【まとめ】
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今回の事例以外にも米国のスーパーマーケットでは、さまざまな健康サービス
があります。大手のAlbertsons社では、店内で「健康チェックサービス」を
提供。消費者は、買物のついでに血糖値・血圧・骨密度・心拍数などの測定
や、インフルエンザ予防注射を受けたり、薬剤師へ健康相談をすることができ
ます。米国では、スパーマーケットは「地域の健康拠点」の役割を果している
と言えます。
・Albertsons社
http://www1.albertsons.com/
日本でも、水産市場の動向情報を提供する「アイフィッシュ」と
「ダイエットコンサルテーションズ」が共同で、スーパーマーケット向けに
「対象者別」、「疾病別」などのテーマで「健康&栄養情報パンフレット」
を販売するなど、少しづつ動きが出ています。スーパーマーケットは、
今後の健康ビジネス展開の一つのキーになると考えられます。
・「アイフィッシュ」と「ダイエットコンサルテーションズ」の「健康&
栄養情報パンフレット」
http://www.ifish.co.jp/news/hashimoto/shopping.htm
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●ビジネスモデル事例NO.91 【米国スーパーマーケット業界】
~米国スーパーマーケットが提供する「ホールヘルス・ソリューション」~
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米国では国民の健康意識の高まりを背景に、スーパーマーケット、デパー
ト、コンビニなど小売業界全般で「健康」をキーワードとしたさまざまな
サービスを見ることができます。今回は、その中の一つである「スーパー
マーケット」に注目します。
近年のスーパーマーケット業界のトレンドのひとつに、「ホールへルス・
ソリューション(WholeHealth Solution)」があります。これは、「顧客
ひとりひとりの健康課題を解決するための総合的な商品やサービスの提案」
を指します。
今回は、米国の大手スーパーマーケットの「ホールヘルス・ソリューション」
の事例3つを紹介し、日本の小売業界へのヒントを探ります。
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【事例紹介】
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■その1:Giant Food社 ~「糖尿病患者とその家族向け」の店内ツアー~
Giant Food社は、ワシントンDCを中心に180以上の店舗を持つスーパー
マーケットです。注目の健康サービスは、糖尿病患者とその家族のための
「DIABETES STORE TOURS」です。
「DIABETES STORE TOURS」とは、栄養士とともに店内を回り、ラベルの
読み方や、食品の選び方などを2時間で学ぶツアーです。また、薬剤師からは、
患者の食生活や治療について具体的にアドバイスを受けることも可能です。
通常、糖尿病患者の家族は厳しい塩分・糖分などの摂取制限の中で、
メニューを考え買物をしなければなりません。参加者のメリットは、現場で
「体感」しながら商品選びができるようになることです。
同社のプレスリリースによれば、団体参加も受けつけており、地域の人
だけではなく、患者団体や遠方からの参加者も多いことがわかります。
(参加費は、15ドル)
・「DIABETES STORE TOURS」の内容(2001年1月・プレスリリース)
http://www.giantfood.com/company_press_article.cfm?press_id=60
・Giant Food社
http://www.giantfood.com/
「DIABETES STORE TOURS」は、身近なスーパーマーケットでの体験型イベント
です。今のところ日本のスーパーでは、「環境学習」をテーマにしたイベント
が中心です。今後は、アレルギー・生活習慣病予防・高齢者の食など「健康」
をテーマとした料理講座などのイベントや、地域の医療機関・フィットネス
クラブとの連携など、さまざまな展開が考えられます。
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■その2:Giant Eagle社 ~栄養成分を徹底比較できるオンラインツール~
Giant Eagle社は、全米に216店舗をもつスーパーマーケットです。特長は、
健康意識の高い人をターゲットにしたオンラインツール「Nutritional
Comparison」の提供にあります。
「Nutritional Comparison」とは、シリアルやパン・卵・冷凍食品・ハム・
ベーコンなど、店舗で購入できる朝食向けアイテム23種類の栄養成分比較が
できるツールです。
例えば、シリアルを選んだ場合、最初に複数メーカーの全商品35種類が、
総カロリー順に表示されます。次にユーザーは、自分の知りたい栄養成分
(糖分・脂肪・食物繊維など30種類以上)をクリックして、含有量の多い
順に商品を並べ替えたり、指定した商品同士を比較することができます。
・「Nutritional Comparison」
http://www.gianteagle.com/main/compare/home.jsp?FOLDER%3C%3Efolder_id=956363&CONTENT%3C%3Ecnt_id=1107231&bmUID=1027692482386
・Giant Eagle社
http://www.gianteagle.com/
「Nutritional Comparison」は、消費者が自分に必要な栄養所要量を正しく
理解していることを前提とした商品比較ツールです。今後は、消費者が
「コレステロールが気になる」「血圧が高い」など自分の健康課題を選択
するだけで、最適な商品を選んでくれるツール、さらに買物リストを自動
作成してくれるツールなどが、望まれます。
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■その3:H.E. Butt Grocery社 ~料理写真付きのメール配信~
H.E. Butt Grocery社は、テキサス州を中心に295店舗を展開する企業です。
オンラインでは、糖尿病・更年期障害などのコンテンツや、健康パンフレット
「月刊ヘルシー・リビング」をPDFファイルで提供するなど健康コンテンツが
充実。なかでも、登録顧客向けに配信される「料理レシピメール」とサイト内
の「Meal Planning」に注目することができます。
「料理レシピメール」は、旬の食材を使った料理の写真をHTML形式で掲載した
ニュースレターです。クリックするとサイト内のレシピ解説を読むことが
でき、「今月のおすすめ商品」をチェックすることが可能です。
・「ニュースレター」のサンプル
http://www.heb.com/heb/services/CurrentNewsletter.jsp
「Meal Planning」では、印刷して使える「ショッピングリスト」、1,500種
の「レシピ・ライブラリ」、1週間分のメニューを提案していくれる「7Day
Mael Plannner」など主婦をサポートするツールが充実しています。
・「Meal Planning」
http://www.heb.com/heb/food/foodMP.jsp
・H.E. Butt Grocery社
http://www.heb.com/
料理写真付きメール配信は、ユーザーにとって「ビジュアルで料理をイメージ
しやすい」メリットがあります。日本では、ブロードバンド環境が整いつつ
あるものの企業発信メールは、まだテキスト中心です。HTML形式のメールは、
写真・ビデオ・音声を駆使したユニークな情報発信を可能にします。特に、
料理・レシピなどの紹介には、効果的だといえます。
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【まとめ】
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今回の事例以外にも米国のスーパーマーケットでは、さまざまな健康サービス
があります。大手のAlbertsons社では、店内で「健康チェックサービス」を
提供。消費者は、買物のついでに血糖値・血圧・骨密度・心拍数などの測定
や、インフルエンザ予防注射を受けたり、薬剤師へ健康相談をすることができ
ます。米国では、スパーマーケットは「地域の健康拠点」の役割を果している
と言えます。
・Albertsons社
http://www1.albertsons.com/
日本でも、水産市場の動向情報を提供する「アイフィッシュ」と
「ダイエットコンサルテーションズ」が共同で、スーパーマーケット向けに
「対象者別」、「疾病別」などのテーマで「健康&栄養情報パンフレット」
を販売するなど、少しづつ動きが出ています。スーパーマーケットは、
今後の健康ビジネス展開の一つのキーになると考えられます。
・「アイフィッシュ」と「ダイエットコンサルテーションズ」の「健康&
栄養情報パンフレット」
http://www.ifish.co.jp/news/hashimoto/shopping.htm
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