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[モバイルヘルス&アプリ動向編]2017年8月8日号
   ≫≫≫Author:渡辺武友
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モバイルヘルス担当の渡辺武友です。
モバイルヘルスの動向、最近チェックしていますか?
ウェアラブルデバイスに目新しさがなくなったからと、あまりチェックしていないかもしれませんね!?
モバイルヘルス、実は新たな段階に入るかもしれないです!
 

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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
---「モバイルヘルス・デバイスの今後」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「価値提供から価値共創へ」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 健康経営ハンドブック、海外 ウェアラブルデバイス動向など、8本
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
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<テーマ>モバイルヘルス・デバイスの今後
 
 
数年前までは、各社が競ってリストバンドタイプのウェアラブルデバイスをリリースしてきましたが、スマートウォッチの登場以降、状況が変わってきました。もちろん、スマートウォッチの登場だけが理由ではありません。
 
今回は“モバイルするデバイス”の今後はどうなっていくのか、最近のニュースから動向を整理してみたいと思います。
 
 
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1.ウェアラブルデバイスの市場変化
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『mHealth Watch』注目ニュース:ウェアラブルデバイスの世界/国内出荷台数予測(7月18日掲載)
 
調査:ウェアラブル市場はXiaomiとAppleが優位に(6月16日掲載)
 
「2021年の世界ウェアラブルデバイス出荷台数は2017年の2倍近くの2億4,010万台」
「腕時計タイプは安定的な成長を維持するものの、リストバンドタイプは失速と予測」
 
世界的には、以前と変わらず増加傾向にあるようです。
リストバンドタイプから腕時計タイプ(スマートウォッチ)に移行しているとの分析です。
しかしIDCのリサーチャーのコメントから、Fitbitに取って代わり、XiaomiとAppleが市場を牽引しているとありますので、スマートウォッチであるAppleWatchと、低価格のリストバンドであるXiaomiのMi Bandシリーズの2タイプに分かれてくるのだと思います。
つまり今までメインストリームであった高額リストバンドタイプが下降しています。
 
 
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2.モバイルヘルスで撤退する企業や商品がでてきた
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Jawboneが会社清算-CEOらは新会社Jawbone Health Hubへ移行(7月13日掲載)
 
睡眠モニター『Sense』の発売元、Helloが閉鎖へ(6月22日掲載)
 
 
ウェアラブルデバイスで3強と呼ばれたのが、Fitbit、Nike、Jawboneでした。
Nikeは早い段階で撤退し、FitbitとJawboneで市場を牽引してきましたが、ついにJawboneが撤退することになったようです。
コンシューマー市場での伸び悩みが撤退の理由と思われます。
今後は、モバイルヘルスから完全撤退するのではなく、医療分野などでの可能性を新会社で模索していくようです。
 
ウェアラブルではないですが、睡眠モニターとして注目されてきたHelloが閉鎖することとなりました。
同時代をリードしてきた企業が、次のフェイズにうまく移行できなかったケースが増えてきています。
 
 
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3.スマートウォッチの変化
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大人の女性にうれしいスマートウォッチ! 小さく軽くなったソニーの『wena wrist』(6月29日掲載)
 
まるで普通の腕時計のようなデザインのASUSの丸型スマートウォッチ『ZenWatch 3』レビュー(6月30日掲載)
 
「スマートウォッチは時計の価値が薄れる」スマホと“連携しない”活動量計付きアナログ時計をエプソンが発売(7月28日掲載)
 
 
スマートウォッチは早くも第2フェイズに入ったようです。
四角くゴツい、まさにスマートウォッチというものから、見た目は普通の時計ながら、スマホ連携や活動量機能が搭載されたモデルが登場してきました。
 
スマートウォッチの機能としては、スマホを超える、またはスマホではできない価値あるものとまではいけなかったため、時計の本来の価値にプラスアルファしたものへと向かっているようです。
 
 
◇スマートスピーカーの登場、IoT連携でモバイルヘルスが進化する
 
最近のモバイルヘルスニュースから、現状の整理をしてみました。
それでは、ウェアラブルデバイスはこれからどうなっていくのか?その他の情報をヒントに考えていきたいと思います。
 
『mHealth Watch』注目ニュース:2つの記事からAmazonの展開を予測!(6月26日掲載)
 
面会時間はAIアシスタントに確認-病室の「不便」を変えるスマートスピーカー(7月29日掲載)
 
 
ICT全般として、IoTやAIの活用、そしてスマートスピーカーが注目を集めています。
ヘルスケア分野もこの流れを踏まえた展開がはじまっているのは、皆さんもご存知かと思います。
 
注目したいのは、スマートスピーカーを使った生活習慣のサポートです。
上記Amazonの記事でも紹介しましたが、One Drop Medicalは、AlexaのAIアシスト機能を使って糖尿病患者の日々の生活サポートをはじめています。
自宅でのあらゆるシーンでAlexaが気づきを与えてくれるものです。
 
次の展開として求められるのは、自宅以外のシーンでのサポートです。
生活者が気づきを得たいのは、自宅だけではありませんので、外出時の支援にはモバイルデバイスが役立つと考えられます。
服薬などの通知機能もそうですが、今まで培ってきた、活動に関する気づきを与えることなどを組み合わせていくことができるでしょう。
 
 
いかがだったでしょうか?
これから向かうべきモバイルヘルスについて、ぜひ一緒にディスカッションしましょう!
ご興味あれば連絡ください!!
 
 
連絡はこちらからお願いします
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「価値提供から価値共創へ」
 
かつて所有価値が重んじられていた時代から今使用価値、さらに使用価値の共有やその増幅を一緒に経験していくコミュニティ価値へと進化しています。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <8クリップ>
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[1]厚生労働省、ストレスチェック制度の実施状況を施行後はじめて公表
平成29年6月末時点でストレスチェック制度の実施義務対象事業場のうち、82.9%の事業場がストレスチェック制度を実施済みであることが分かった。(2017/07/26)
 
[2]日本郵便、「郵便局のみまもりサービス」の申込受付開始【PDF】
「みまもり訪問サービス」は、郵便局社員等が定期的に(月1回30分程度)高齢者宅を訪問の上、生活状況を確認し、その結果を家族等へメールで伝えるサービス。(2017/07/27)
 
[3]東京商工会議所、健康経営ハンドブック2017の発行について
2017年度版では、企業等の取組み事例を刷新し、企業と健保組合が連携して従業員の健康づくりに取組むコラボヘルスの取組み事例をはじめ「健康経営優良法人2017」に認定された中小企業の健康経営の実践 事例などを紹介。(2017/07/27)
 
[4]FEELCYCLE、今秋にフィットネスを超えたライブエンターテイメント「FEELCYCLE LIVE 2017 LUSTER」を開催
10月13日(金)から15日(日)の3日間、豊洲PITにて。昨年2,000人超が熱狂したライブエンターテイメント暗闇バイクフェス「LUSTER」を今年も開催。公演史上最大360人&1公演約100min。
 
[5]日経デジタルヘルス、デジタルヘルス事例:「内臓脂肪」啓蒙へ、花王や帝人、自治体と連携強化
日本肥満症予防協会は、2017年10月を「STOP! 肥満症」推進月間と位置付け、花王や帝人、イオングループの協力のもと、肥満症に関する一般消費者向け啓発活動に力を入れる。(2017/07/26)
 
[6]GarminとK4Connect、高齢者コミュニティへのウェアラブル活用で提携
K4Connectは、Garmin Internationalと提携し、老人ホームのスタッフや運営担当者だけでなく、利用者を対象としたウェアラブルデバイスを開発することになる。(2017/07/28)
 
[7]仕事しながら運動、デスク付きルームランナー&バイク『CITTA』
ジョンソンヘルステックジャパンは、仕事しながら運動できるデスク付きルームランナー&バイクを8月下旬に発売する。(2017/08/01)
 
[8]mHealthWatch注目ニュース:メディプラス研究所、ストレスを感じている女性の行動を曜日別で調査
この調査でユニークなのは、曜日単位での違いを見ることで1週間の生活パターンを見える化している点。結果を見ていくと、高ストレス、低ストレス女性の大きな差は“睡眠時間”と“オフの過ごし方”にあるようです。(2017/08/07)
 
 
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