[モバイルヘルス&アプリ動向編]”糖尿病”におけるモバイルヘルスの活用
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[モバイルヘルス&アプリ動向編]2017年9月12日号
≫≫≫Author:渡辺武友
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モバイルヘルス担当の渡辺武友です。
今回は「モバイル×疾病」の切り口で市場動向を見ていきます。
テーマは“糖尿病”です!
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
---「“糖尿病”におけるモバイルヘルスの活用」
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「ヘルスケアサービスのブレイクポイント」
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 働き方改革調査、海外 VR動向など、8本
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
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<テーマ>“糖尿病”におけるモバイルヘルスの活用
モバイルヘルスは普段の生活に寄り添えるため、疾病における生活習慣改善などに役立てる取組みが長年行われてきました。
海外の動向を見ていても、モバイルヘルスで製品やサービス、研究の発表が多い疾病は“糖尿病”です。mobihealthnewsでも、ほぼ毎週、糖尿病に関するニュースが掲載されています。
今回は、最近のmobihealthnewsの記事から、糖尿病に関してどのような製品やサービス、研究が登場しているのかを見ていきます。
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1、技術・サービス連携でユーザー価値の強化
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提供者側の視点としては、自社の強みだけで(自信があればなおさら)ビジネスしたいと考えてしまいますが、ユーザーとしてはどんなに優れたチェック方法(過程)があっても、解決まで求めます。逆もしかりでしょう。
企業それぞれの強みを活かす組合せで、ユーザーへの価値を高めている事例を2つ紹介します。
・AbbottとBigfoot糖尿病技術連携でパートナーシップ(7月17日掲載)
AbbottとBigfoot Biomedicalは、Abbottの「FreeStyle Libre」グルコースセンサー技術とBigfootのインスリン注射デバイスを統合し、糖尿病管理システムを共同開発することになりました。
Abbottの技術で、絶え間なくグルコースを感知することができるようになり、Bigfootは、スマートインスリン投与システムとして患者に提供できるようになります。
・Novo NordiskとGlookoが糖尿病アプリでパートナーシップ(7月17日掲載)
Glookoは、血糖値、アクティビティ、食事を記録測定し、血糖値に影響を与えている要素を理解するのに役立つよう、自身の傾向を分析する技術に、Novo Nordiskの糖尿病の知識コンテンツを活用したプログラムを組合せて、Glookoが運営するアプリ「Cornerstones4Care」で提供します。
解析技術と個別対応プログラムを組合せることで、チェック&ソリューションとして価値化しています。
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2、新しい技術を組み合わせることで新たな可能性の創造
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モバイルの技術に加え、AIや3Dプリンタといった新しい技術を組み合わせたことで、今まで解決できなかった、もしくは手間を掛けないとわからなかったことが簡易に対応できるようになってきました。
現在開発中も含め、2つの事例を紹介します。
・10代のチームがAIシステムで糖尿病性網膜症をスクリーニング(8月8日掲載)
10代でアプリ開発に取組むKabya Kopparapu氏のチームが手がけるのは、簡単な写真撮影で失明の原因となる糖尿病性網膜症を検査することを可能にするアプリ「Eyeagnosis」です。
彼らは撮影したデータから、糖尿病性網膜症の兆候を検知し、診断するようAIシステムにデータを蓄積してきました。
撮影のために3Dプリンタで目に装着するレンズを開発するなど、新しい技術を組合せることで、新たな検査方法を開発しました。
・IBM、1型糖尿病に取り組むための機械学習法を用いてJDRFとパートナーシップ(8月21日掲載)
完治させる治療方法が存在しない1型糖尿病に対し、各国の研究チームを支援するJDRFは、IBMの研究チームと連携して、IBMのデータ解析技術で子供の1型糖尿病発症を遅らせ、さらに防ぐ方法を見つけ出そうとしています。
現在、3つの異なるデータセットを見比べて観察し、一端を担っている可能性があるパターンや要素を探し出すのに役立つ機械学習アルゴリズムを応用した研究により、治療できる可能性が見えてきました。
◇今後はステージごとの支援が求められる
いかがだったでしょうか?
糖尿病において(広義な意味での)モバイルヘルスは、生活習慣の支援だけでなく、診断や治療にも活かそうとした動きが活発に行われています。
今後は、糖尿病ステージごとの患者支援に、モバイルヘルスは欠かせない存在になってくると思われます。まだまだモバイルヘルスでサポートすべきステージはありますので、皆さまのノウハウを糖尿病領域で活かしてください。
◇オンライン糖尿病コーチング
スポルツでもオンラインコミュニケーションを活用した糖尿病支援を行っています。糖尿病関連のビジネスを検討中であれば、オンライン糖尿病コーチングの活用もご検討ください。
ご質問などはお気軽に!
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「ヘルスケアサービスのブレイクポイント」
なかなかブレイクしないヘルスケアサービスにとって今までとは違う角度で可能性を発見できたら、そこが起点となるはず!
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【3】今週の注目デジクリップ! <8クリップ>
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[1]ドクタートラスト、ストレスチェック集団分析による[ストレス要因]業種別ランキングを公表
ストレスチェック全業種データ分析レポート。ストレス要因とは「仕事の負担」「仕事のコントロール」「上司とのコミュニケーション」「同僚とのコミュニケーション」の4つ。業種別にランキングを公表。(2017/08/29-2017/09/01)
[2]日経デジタルヘルス、デジタルヘルス事例:病診・病病連携における患者の流れを地図上で推測可能に
デジタルヘルスベンチャーのリーズンホワイが新サービス「WhytPlot MAP」を開発。9月1日から約1カ月間、ベータ版を無料で利用できるパイロット期間を設け、同年10月1日から製品版の本契約を開始する。(2017/08/31)
[3]ファミリーイナダ、メディカルチェア「ルピナスショルダーFMC-LPN5500」新登場
世界初となるウェアラブルデバイスとの同期やアプリとの連携による「365日・24時間の健康管理システム」と、業界初「左右独立型人工知能肩メカ」を搭載したマッサージチェア。(2017/09/01)
[4]日立製作所と京都大学、AIの活用により持続可能な日本の未来に向けた政策を提言
国や自治体の戦略的な政策決定への活用をめざす。今回活用したAI技術は、京都大学と日立が開設した、日立未来課題探索共同研究部門(日立京大ラボ)が開発したもの。(2017/09/05)
[5]デロイトトーマツ、調査レポート:働き方改革の実態調査2017-Future of Workを見据えて-
日本企業における働き方改革の実態を、制度、企業文化(カルチャー)オフィス環境、テクノロジーなどの複合的な観点から調査。働き方改革を実施済/実施中の企業が2015年調査と比較して34%から73%へと倍増、など。(2017/09/05)
[6]グローバルインフォメーション、市場調査レポート「ヘルスケア産業におけるIoT:市場の展望・予測 (2017-2022年)」発刊
ヘルスケア産業におけるIoTの市場は、2017年から2022年にかけて17.7%のCAGR(年間複合成長率)で成長すると予測されている。
[7]VRが目と脳に与える長期的な影響
マウスを使った実験では、VRによって脳の一時的な「再配線」が可能だという結論が出た。長期的な効果を示すものではないが、VRを継続的に使うことでその状態を定着させることも可能かもしれない。(2017/09/05)
[8]mHealthWatch注目ニュース:カロリーやカフェインの摂取量を可視化するタンブラー『Prismcups』
スマートタンブラー「Prismcups」は、タンブラーに飲料を入れるとカロリー、砂糖、カフェインの量を計算し、アプリと連携して健康管理に役立てることができる。(2017/09/11)
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