【海外ユニーク事例編】メソッドを元に多彩なサービスを展開する「Biggest Loser」
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海外ユニーク事例編:メソッドを元に多彩なサービスを展開する「Biggest Loser」
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こんにちは。スポルツの脇本和洋です。
スポルツでは、健康サービスを中心にその成功パターンの研究を
本メルマガをベースに行い、その研究成果を事業商品企画に役立て
健康業界のイノベーションにつながる企画・開発の支援をしています。
成功事例を見つける際、
・売上
・会員数
・持続性
を特にチェックするのですが、最後の「持続性」は特に重要な
要素としてチェックします。
今回紹介するのは、数ある米国のダイエット法の中でも代表的な
ダイエット法のひとつである「Biggest Loser(ビッゲスト・ルーザー)」。
「Biggest Loser」は、2004年に米国のテレビ放送局NBCがつくった
ダイエットメソッドの一つです。
こうしたテレビ番組は、短命に終わることが多いのですが、
現在も続いており、長寿番組になっています。
今回は、その「Biggest Loser」を紹介します。
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「Biggest Loser」とは?
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「Biggest Loser」というダイエット法を理解するには、
テレビ番組を見るとイメージがつかめます。
番組では、チーム(個人)でダイエット競争を行い、
優勝者は賞金がもらえます。
メソッドを提供するのは、ボブ・ハーパー、ジリアン・マイケルズ
といったダイエット指導のカリスマたちです。
これらのメソッドを通じて、単に痩せるだけでなく、
・チームワークの大切さを学び
・失いかけた自信を取り戻し
・スタミナを取り戻し
・チャレンジする気持ちをもつ
ことをテーマとし、
「ダイエットを通じて人生に大切なことは何か」
までを、考えさせてくれる仕立てにしている点が特徴です。
※下記の動画を見ていただくと、番組のイメージがわかります。(2分)
※下記のピンタレスト(ピンボードSNS)では、番組の考え方がわかります。
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「Biggest Loser」の概要
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■運営企業名:NBC
■番組設立:2004年
■テレビ番組
■ミッション(表記):それぞれ違う人生、それぞれのやり方で
ダイエットという一つのゴールを目指して
(Different life,Different stories,One goal)
■ターゲット:肥満の人(男女)
■サービス:ダイエットメソッドをテレビ番組、書籍販売、オンラインプログラム、
施設サービスなど多彩に展開
■売上:オンラインプログラムの場合、推定 63mil U.S. Dollar
(1ドル=80円として50億円)
※出所:MarketData Enterprises(2011年)
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サービスの全体像:メソッドをさまざまなサービスにて提供
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「Biggest Loser」は、単にテレビ番組だけで終わっていません。
・メソッドをいかに実践してもらうか?
に着目し、さまざまな形でサービス提供しています。
■オンラインプログラム(有料プログラム)
The Biggest Loser online weight loss programと呼ばれるもの。
プログラムのカスタマイズ、自己目標の管理、同じ目標をもっている
人とのコミュニティなどあり。
番組に参加したいと思うまではいかないが、自宅で番組に擬似的に
参加できるものです。
■物販
「Biggest Loser」というメソッドを実現するためのツールを販売しています。
ツールは、
・書籍
・DVD
・音楽
といったメディアだけでなく、
・プロテイン食品(デザイナーホエイ社と提携し販売)
・体重計
・フィットネス機器
といった「モノ」の販売もしています。
■施設サービス
「Biggest Loser」メソッドを施設で実際に体験できるサービスです。
全米で3か所の展開をしています。
自宅でメソッドを行うことから一歩進み、メソッドをリアルに体験して
みたいという人向けのサービスです。
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ビジネスモデルのヒント:メソッドを多彩なサービスに展開する
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今回は、健康サービスのビジネスモデルの「サービス」に着目して、
・メソッドを確実に実践してもらうため、多彩なサービスにして展開する」
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という考え方を紹介しました。
健康サービスでは、独自のメソッドをもつことがまずは重要。
その次には、多彩なサービスを展開し実践を促し、
収益源を数多く確保しておくことの大切さを学べるのではないでしょうか。
■編集人:脇本 和洋(わきもと かずひろ)
・株式会社スポルツ ディレクター
・メールマガジン「海外ユニーク事例編」の編集を14年行う
・健康業界の事業企画部門の方を中心にイノベーションを起こす手伝いをする
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