毎週金曜配信のNEWSクリップ号より健康ビジネスキーワードを抜粋してご紹介。
HBW編集主幹の大川耕平が、健康&ウェルビーイングビジネス現場で見聞体験した中で見つけたビジネスヒントや発想刺激につながりそうなトレンドやキーワードをコンパクトに解説します。

健康ビジネスキーワード(4月)

---「ラーニング・ピラミッドと体験デザイン」

講義:5%
読書:10%
視聴覚:20%
実演説明:30%
グループ討論:50%
自ら体験(練習):75%
他人に教える:90%

これは学習方法別に定着率を示したラーニング・ピラミッド(再掲)です。
ヘルスケアサービスでは、顧客学習プロセスが必須になります。
単純にスライドショーだけのセミナーだと、20%くらいの定着率と想定できます。
一方的な講義(説明)だけだと、なんと5%だそうです。

グループ討論以上は顧客の能動的参加性が前提となります。つまり顧客の体験です。
貴社のコミュニケーションデザインはどのレベルでしょうか?
顧客学習プロセスを体験デザインとしてアプローチすることを提案します。

---「サービスデザインで一番大切なこと」

一般的に、いや、ほとんどの提供側の視点は1対N。
しかし、提供を受ける顧客側の視点は1対1。

ヘルスケア・サービスプレイヤーは、このギャップを埋める工夫・模索のプロセスを持つべき。
あなたのプロジェクトチームはいかがですか?

---「イノベーションに平均はない!」

みんなに支持されようと分かりやすく作っていくと平均的な指向になる。
誰もが分かるものは標準的であるべきで、ゆえに最初からみんなで一緒にできることはどうしても常識的なことになる。
つまり、平均・標準・常識。

これら3つ起点の発想からはイノベーションは生まれない。
新しい価値を生むプロセスでは一旦平均・標準・常識を捨てる必要がある。
偏っていて極端で一見奇異な着眼点からのみ、イノベーションの可能性が広がります。

---「個人も再定義へ」

予測不可能性が常態化していく。
あらゆる事業が、再定義を余儀なくされている現在進行形の中、個人も再定義すべきタイミングが来ていると言われています。
いかがでしょうか?
このゴールデンウィーク中に少し考えてみましょう。


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