HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
今回は、動画や別サイトとも連動する企画となっています。

特集: ウェルビーイング・アイテム研究編

ランニングとウェルビーイング

今回は、ウェルビーイング・アイテムとしてのランニングに注目します。
昨年5月に朝ランをテーマにレポートしました。
今回は、TopGearランニングクラブ代表ヘッドコーチ白方健一さんへのインタビューも交えて、朝に限らないランニングやマラソンに関してウェルビーイング視点でアプローチしてみます。

コロナ禍での気づきとランニング

実はコロナ禍にあって軽いジョギングを月に2回以上する20歳以上の方は、なんと7.0%で推定724万人、2018年から約12%程度増加していたことが分かっています。
リモートを強いられた環境下、自分のコンディションを自ら整える手段としてのジョギング・ランニングを志向している人の増加現象と言えると思います。

コンディショニングを意識する生活者の増加は、パーソナル・ジムの盛り上がりからも見て取れます。
この流れの中でランニングに向かう人たちへの提案でもあります。

前回の朝ランでも少し触れたのですが、この流れを受けて「コンディショニング・ラン」というカテゴリーが経済圏としても存在しているのではないかと考えています。(注1)

先に紹介した白方コーチに伺うと
ランニングがもたらす現代人へのベネフィット(恩恵)は

(1)心身の健康、特に前向きなメンタルの維持、向上
(2)オトナになってからの成長や成功体験を得られる(何歳からでもOK)
(3)一人でも複数でも、手軽に始められて継続しやすい

などの3つを挙げていただきました。
また、ランニングを楽しみウェルビーイングしているランナーの傾向として

  • 他人と比較せずマイペースに自己成長をモチベーションにして、健康的かつ前向きに継続している
  • 目標を宣言してロールプレイゲームのように目標をクリアしていく
  • ランニングをする時間やランニングを共通言語にしたコミュニティへの参加。仕事と家庭とは別のサードプレイスとしてランニングを大切にする

などの3つなのだと白方コーチは言います。

HealthBizWatch的「コンディショニング・ラン」

HealthBizWatch読者の中にいる

ランニングをしている人
ランニングをしようと考えている人
ランニングをしている人を相手にビジネスをしたい人

を対象として提案です。


<コンディショニング・ランナーのイメージ>

  • ランニング習慣で様々な自己成長感を得たい
  • ビジネスとQOLへの効果へ期待
  • 最初は大会などへのエントリーを必須とはしない→レベルアップを実感してきたらぜひおすすめ!
  • 自分ペースで継続していく
  • 価値観の共有は拒まない(ベタベタした関係は好まない)
  • ランニングの客観評価や課題の明確化はしたい

「週2回から始めるコンディショニング・ラン」を提案します

HBWとしてナレッジや新しいビジネスモデル紹介、新コンセプトなどの提案だけでなく、具体的なアクティビティ体験を提案したいと思うのです。
HBW読者の中に、コンディショニング・ランナーが何人いるか?誕生するか?楽しみです。


今回、コンディショニング・ランナーに興味を持っていただいた読者向けに、白方コーチがランニングの楽しみ方をウェルビーイング視点で解説した動画を用意しました。

下記URLで23年8月18日まで視聴可能です。
https://youtu.be/X-AK__rKbTc


また、動画解説内容のポイントはConditioning Labo For Biz Athleteページにて公開します。
こちらのページをベースにコンディショニング・ランナー向けの情報(練習方法やグッズの選び方やイベント)を6月中旬から8月まで期間限定で公開していきますので、興味ある方是非ご参加ください。

※注1:
ランニング経済圏の中にある顕在層の代表は3つです。
・アスリートランナー→競技会やレースに出場するランナー
・ファンランナー→マラニックなどのイベントに参加するランナー
(※健康志向のランナーもここ)
・美容ダイエット志向ランナー→目的は明確ですが、ランニングはダイエットにはあまり効率的ではありません

この3つのカテゴリーはビジネスとして経済圏がそれぞれ形成されています。
これに加えて、コンディショニング・ランというカテゴリーが存在しそうだという提案を22年5月のHBWでしました。

<参考サイト>
TopGearランニンググラブ公式サイト
http://topgear-rc.jp/


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大川へのお問い合わせやご質問などがあればこちらへ(直接届きます)。
ディスカッションも大歓迎です!
https://healthbizwatch.com/consultation?athr=12
 

健康ビジネスキーワード

卒業という関係性に注目

サブスクリプションビジネスでサービス開発する機会が増えてきていますが、未来永劫関係性を描いていくことは、とても難易度の高い仕事になります。

顧客がサービス価値を享受し、自己変容し、卒業していくことを前提とした卒業モデルを描いてみてはいかがでしょうか?
あるサブスクリプションサービスで中途退会をしたところ、卒業おめでとうと、このタイミングで退会するパターンに対してのポジティブな許容があり、卒業者の出戻り成功パターンが多いことやプレゼントまでが飛び出したのでした。
一考の余地ありそうだと思いませんか?

今週の注目記事クリップ

[1]ミズノ、睡眠市場に本格参入 フィジカルサポートマットレス「ReFull」、敷パッド「風道 -フウドウ-」新発売
https://corp.mizuno.com/jp/news-release/2023/20230526
睡眠市場への本格参入に向けて、新シリーズ「MIZUNO SLEEP」を立ち上げ。「スポーツテクノロジーで睡眠をもっと快適にする」をコンセプトに、すべての生活者の睡眠パフォーマンスの向上を目指します。(2023/05/26)

+++★追加解説動画:180秒(編集主幹 大川耕平)★+++
ミズノのシフトチェンジに注目です。
https://youtu.be/MhUurcV9DuM

[2]ライフログテクノロジー、法人向けサービス「カロミルアドバイス」にてChat GPTを活用した「AIアドバイス」機能がスタート
https://www.calomeal.com/pressrelease/20230524.html
ご契約企業様の食事指導を手助けする機能として、Open AIが開発した「Chat GPT」を活用した「AIアドバイス」機能を追加。これにより、栄養指導の準備に必要な工数、時間の短縮をしつつ、高品質な食事指導を実現します。(2023/05/24)

[3]岡山大学など、睡眠中の歯ぎしりは食物繊維摂取量と関連している可能性を世界で初めて発見
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1093.html
睡眠中に歯ぎしりをする大学生は食物繊維の摂取量が少ない傾向にあることを明らかにしました。本研究結果は、睡眠中の歯ぎしりの新たな対処法の提案になるだけでなく、食物繊維摂取量改善にも寄与する可能性があります。(2023/05/24)

[4]WELL BE INDUSTRY、健康無関心層がターゲット「健康を、感じよう。かすみがうら#FeelHealthプロジェクト」始動(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000088006.html
かすみがうら市における新コンセプトの令和5年度健康事業。当プロジェクトは、健康無関心層が健康の大切さに気づくきっかけをつくる、地域ヘルスケアをテーマにした官民連携による取り組みです。(2023/05/24)

[5]パソナ・パナソニック ビジネスサービス、ウェビナー「従業員のWell-beingを実現するオフィスとは?」開催
https://www.pasonagroup.co.jp/news/index112.html?itemid=4713&dispmid=798
2023年6月22日(木)オンライン(ZOOM)開催。新型コロナの5類移行とオフィス回帰を受け、今後のオフィスのあり方を解説。(2023/05/24)

[6]パーソル総合研究所など、就業者の社会貢献意識に関する調査結果を発表
https://rc.persol-group.co.jp/news/202305251000.html
パーソル総合研究所×ベネッセ教育総合研究所×立教大学中原淳教授による産学連携研究プロジェクト。社会貢献への意識が高い就業者は、幸せな活躍をしている割合が2.9倍。(2023/05/25)

[7]明治、カマンベールチーズに含まれる脂肪酸が細胞内コレステロールの排出を促進することを確認
https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2023/0525_01/
研究の結果より、カマンベールチーズに含まれる脂肪酸が血管の健康に寄与する可能性が示唆されました。(2023/05/25)

[8]イチから知りたいApple Watch:Apple Watchは運動の相棒、モチベーションを高める指標をアプリが自動取得(日経デジタルヘルスより)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02376/041200009/?ST=ch_digitalhealth
Apple Watchを身に着けることで測定される運動や健康に関するデータを知り、日々の体調管理や健康維持に役立てよう。(2023/05/25)

[9]クラブビジネスジャパン、「Fitness Business No.126」を発刊
https://business.fitnessclub.jp/articles/-/1623
フィットネス業界の動きがわかる経営情報誌。業界全体の動きや最新トレンドを確実に把握することができます。最新号の特集は「習慣づくりを助ける」。(2023/05/25)

[10]日本ケロッグとキリンホールディングス、腸内環境改善と免疫ケアをサポート「オールブラン 免疫ケア」新発売!【PDF】
https://www.kelloggs.com/content/dam/Asia/kelloggs_jp/pdfs/2023/29052023.pdf
https://www.kelloggs.com/ja-jp/home.html
オールブランの新たなラインアップとして、キリングループの独自素材「プラズマ乳酸菌」と、小麦ブラン由来の「発酵性食物繊維」であるアラビノキシランを配合した、ダブルヘルスクレームの機能性表示食品。(2023/05/29)

[11]クラシエ薬品、Z世代のヘルスケアに関する意識調査:Z世代は不調を溜め込みがち?2人に1人は不調を感じたら「とりあえず様子を見る」と回答
https://www.kracie.co.jp/release/10185134_3833.html
今回は、15歳から24歳のZ世代を対象に、不調を感じた時の対処法や病院への受診意識を知ることを目的とした「ヘルスケアに関する意識調査」を実施。6割以上が新生活で不調を実感、最も多い回答は「人間関係に関するストレス」。(2023/05/29)

[12]筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構、温泉は「よく眠れる」ことを証明
https://wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/japanese/news/3645/
今回は温泉に入浴した時の方が、入浴しなかった時や普通浴よりもよく眠れており、特に塩化温泉と人工炭酸泉に入った時に深く眠れていることが証明されました。(2023/05/29)

[13]asken、コカ・コーラ ボトラーズジャパンの健康経営支援プログラム「ウェルネスプログラム」との連携を開始
https://www.asken.inc/news/2023/5/26/-
「ウェルネスプログラム」は、コカ・コーラ公式アプリ『Coke ON(R)』とAI食事管理アプリ『あすけん』が連動した健康経営支援サービスで、コカ・コーラ ボトラーズジャパンの自動販売機を導入した企業は費用無料でご利用いただけます。(2023/05/29)

[14]サントリー食品インターナショナル、サウナー専用ドリンク「DEKARA PRO」全国のセブン&アイグループで数量限定新発売
https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF1376.html
「DEKARA」の第2弾として、より一層ととのう気分になれる中味にパワーアップ。今回は新たに乳酸菌・食物繊維を配合し、サウナ後の極限状態の身体をやさしくいたわる設計となっています。(2023/05/29)

[15]Beyond Health事例:時間栄養学で分かった食事の最適タイミング(Beyond Healthより)
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00003/051000298/
農業・食品産業技術総合研究機構、大池秀明上席研究員に聞く。大池氏が取り組む時間栄養学と老化抑制の研究は、食事や食品に関わる業界が知っておきたい注目テーマだ。(2023/05/29)

[16]ヤマップ、山を歩くことで血圧低下に効果、脳疲労を改善 実証実験結果発表
https://corporate.yamap.co.jp/news/eJJ9O2EU
実証実験を通じて得られた結果を統合的に評価し、普段からのエクササイズや運動ではとれない脳疲労を、標高が500m以上の山で、月に1回以上の登山習慣が解消する可能性を結論づけました。(2023/05/30)

[17]エーテンラボ、企業や健保向けに「禁煙推進を考える会」発足
https://a10lab.com/press-20230530/
習慣化アプリ「みんチャレ」を開発するエーテンラボは、日本国内の成人における喫煙率目標12%に貢献するため、禁煙研究第一人者である産業医科大学教授・大和浩先生と共に禁煙推進を考える会を発足いたしました。(2023/05/30)

[18]ゴリラクリニック、メンズ美容2023:アフターコロナで高まる男性美容ニーズとその背景~コロナ前比は2.6倍UP、コロナ発生後も来院者は右肩上がりで増加(ゴリラクリニック調べ)(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000125.000004342.html
「男性の美容意識が高まっている、その理由と背景(メンズ美容市場の躍進)」を稲見文彦総院長が推察。男性美容が広がる理由5点について解説。(2023/05/30)

[19]Apple、AIを活用した健康コーチングサービスを開発中か
https://mhealthwatch.jp/global/news20230524
Appleは、健康とウェルネス関連の新たな取り組みとして、人工知能(AI)を活用して運動、食事、睡眠を改善することを目的とした、ユーザーのやる気を引き出すコーチングサービスを開発しているという。(2023/05/24)

[20]Samsungの「Galaxy Watch」向け不整脈通知機能がFDAの認可を取得
https://mhealthwatch.jp/global/news20230525
「Galaxy Watch」の心電図(ECG)機能と併せて、心房細動を示唆する心拍リズムを監視する。(2023/05/25)

[21]AmazonのOne Medical、Rightwayと提携してプライマリケアへのアクセスを拡大
https://mhealthwatch.jp/column/news20230525-2
Rightwayは、従業員が利用可能な医療補助を理解し、活用するためのエンタープライズ・ヘルスケア・プラットフォームを提供している。(2023/05/25)

[22]『mHealth Watch』注目ニュース:Beverich、飲酒記録LINEアプリをリリース
https://mhealthwatch.jp/japan/news20230605
今回注目するのは、飲酒記録が簡単にできるLINEアプリのニュースです。本来、飲酒はいろいろな疾患にも少なからず影響していることから、アルコール量、飲酒量の把握は必要な要素です。(2023/06/05)