公園を基軸にwell-beingサービスができるはずだという我々の仮説を模索していた時に出会った情報が「7-9PARK」でした。早速、stadiums株式会社 取締役 藤井翔太さんに伺ってみました。これ、、、いけると思うんですよね!!

藤井 翔太(ふじい しょうた)氏

藤井 翔太(ふじい しょうた)氏

Profile

1988年京都府生まれ。立命館大学を卒業後、現代アーティストと共にObject of Null Inc.を共同設立。様々なアートプロジェクトと同時に大企業のR&Dや経営企画室、ベンチャー企業のクリエイティブワークを担当。その後「7-9PARK – 新宿御苑の朝2時間だけに出現するアクティビティとコミュニティ」など場を起点とした様々な事業を手がけ、現在はstadiums株式会社にて「THE PERSON」を中心とした“ひとりの人を健康でよりよく”するためのサービスを推進中。

Q1.どんな経緯でこのようなプロジェクトを手掛けられるようになったのでしょうか?

千駄ヶ谷をスポーツ力で盛り上げようと事業を展開していたところで国内の動きとしてモーニングカルチャーをインバウンド向けに作ろうという動きがありました。
その際、地域の新しい価値づくりを手がける会社と協業でやろう!という話になり、場所を起点として、健康に向き合うきっかけづくりや色んな人が活躍できるお手伝いができたらと思い、環境省が国民公園である新宿御苑の早朝開園の運営団体を公募した際に手を挙げ、採択されてこのプロジェクトが始まることになりました。

「7-9PARK」は、公園をきっかけに地域の運動文化とコミュニティを創出するプロジェクト。通常開園前の新宿御苑に“朝の2時間だけ”登場し、アクティビティやコミュニティを通じた豊かな朝時間を提供します。

Q2.コロナ禍と重なってしまったけれども開催して気づいたことなど教えてください。

年齢はお子様から6~70代までと幅広くお越しいただいておりますが、アクティビティ参加者の年齢層は20代後半から50代が多い印象です。
お一人でご参加される方はもちろん、ご夫婦や親子でご参加される方も多いです。

・整備が行き届いた綺麗な公園で気持ちよく身体を動かしたい
・新宿御苑が朝早く開くことをずっと待っていた
・早朝に体験できるものがカフェくらいしかなく、もっと色んなことをしたい
・新宿御苑でイベントを開催したい
・一人でも公園にいけば話す人がいて楽しいと感じる
・この世の中で安全で安心して通える場所が欲しい
・新宿御苑で朝からランニングしたい

これらのようなお客様からのお声をいただいております。
年齢を問わず多くの方々にお越しいただいている公園だからこそニーズも多様だと実感しています。
多様なニーズに対して、アプリを通して、地域の方々と一緒に出来ることを増やしてきましたし、これからもチャレンジしていきたいです。

Q3.お客様の評価はいかがですか?

・都会の真ん中にこんなに素敵な場所があることも、そこを朝活として利用できることも嬉しい
・全て楽しみ尽くしてもまだ朝の9時!!!最高!
・普段、接点が少ない世代との交流があり楽しませてもらっています

これらのお声は一部ですが、新宿御苑という整備が行き届き、自然豊かな素晴らしい環境だからこそ、朝の2時間の気持ち良さは言うまでもなく、とても豊かな感情をもたらしてくれています。
その環境を生かして多くの方が7-9PARKで交流し、身体を動かしたり、自然を学んだりと人それぞれの楽しみ方を提供できているんだと実感することができるととても嬉しいですね。

Q4.気づきや改善点を教えてください。

アプリだけで完結できるというのが7-9PARKの大きなポイントでもありますが、やはり本当に様々な年齢層の方に多くお越しいただいているため、アプリだけでコントロールする難しさも知りました。
私たちが大切にしているところですが、誰も置いていかない工夫が必要だと感じているため、運営方法もアプリだけでなく、ウェブを用意したり、公園にはテントを設置して現地でも対応できるようにしたりと試行錯誤しながら行っています。

また7-9PARKのプロジェクトを継続していることで近隣の様々なお店でチラシを置いてくださるようになりました!
置いてくれるお店が増えたことで知っていただけることも増えたと実感しています。
地域の皆さんと取り組んで地域に根差していけるようにすることはとても大切だと実感しています。

今後のアイデアとしてはキッチンカーなどを増やして、御苑で朝食をとる文化を創ることや、一人でもさらに楽しめるコンテンツ提供としてデジタルアプリの開発なども出来たらいいなと思っています。

例えば、公園を歩きながらガイドツアーがアプリから聞けたり、新宿御苑の中で聞きたいプレイリストを提供したり、アプリからお勧めされたコースにならって歩いてみたり、みんなの声で公園をさらにより良くしていくパークファンディング機能を搭載させたりとたくさんのアイデアを考えています!

Q5.今後の貴社の戦略ビジョンをぜひ教えてください!

公園もそうですが、コモンスペースを「私の場所」に変えていくチャレンジをもっとしていきたいと思います。
誰もがアクセスできる場所に対して、一人ひとりが「私の場所」という愛ある想いを持つことで、様々な交流やきっかけが生まれていくようになればと考えています。

スペースが持つすべての時間を地域みんなの力でより良くしていく、持続可能な仕組みとモデルを全国に展開する。
さらにそれを自社サービスに携わってくれているトレーナー達と一緒に広げていくことで、スペースの価値を昇華するとともに、“ひとりの人”の健康の可能性を広げていきたいと思っています。

インタビュアー:大川耕平

[取材日:2022年4月20日]