特集・特典

生成AI活用で継続率向上を促すには?

ヘルスケア業界の共通課題は、「サービスの継続利用度を高め、収益を持続的に生み出すこと」です。継続利用度の向上は、ヘルスケアビジネスの生命線です。

ヘルスビズウォッチでは、国内外の先行事例、行動変容理論、健康専門家へのヒアリングをもとに、継続利用度の高いサービス開発に組み込むべき要素を「継続ドライバ」として体系化しています。その枠組みを活用し、お客様企業のサービスの継続率向上を支援しています。

近年は生成AIの活用により、継続ドライバはさらに進化し、商品・サービスの継続率向上に貢献できる可能性が大きく広がっています。そこで今回は、「生成AIによる継続ドライバの進化」を取り上げます。


継続ドライバの種類

継続ドライバは、継続利用度が高いサービスをつくるために、開発段階で組み込むべき要素です。
継続ドライバは8つの要素に分かれます。

※「モニタリング」と「IoTリンケージ」は同時に用いられることが多いため、本特集では1つにまとめて進化を整理します。


生成AI活用による継続ドライバの進化(価値の向上)

ヘルスナレッジ

ヘルスナレッジは、さまざまな切り口から気づきと実践方法を提供します。これまでは、エビデンスのある知識を集めようとすると多くの時間が必要でした。しかし現在は生成AIの活用により、たとえば特定の目的に合わせた「エビデンス付きのクイズ」を短期間で作成できるようになっています。その結果、ヘルスナレッジは単なる知識提供にとどまらず、目的に合わせて「自分ごと化」を促すためのツールへとさらに進化しています。

モニタリング(IoTリンケージ)

モニタリング(IoTリンケージ)は、スマホアプリや測定機器による記録が代表的です。近年注目されているのは、生成AIによる即時フィードバックです。これまでも、利用者の記録から傾向を抽出して伝えることは機械学習型AIで行われてきました。一方で現在は、生成AIを活用することで、利用者の主観的な感想(テキスト記録)に対しても共感したり、励ましたりする応答が可能になっています。記録という行為の本来の目的である「自己効力感を高める」点に、生成AIが活かされ始めているというわけです。

ヘルスコミュニケーション

ヘルスコミュニケーションにはいくつかの手法がありますが、代表的なのがヘルスコーチングです。米国では、売上100億円以上のヘルスケアサービス企業の多くがヘルスコーチングを導入しています。ただし、1対1の対人支援が中心のため、スケールしにくいという課題がありました。
そこで生成AIを活用することで、実際のコーチが行う対話に近い形のコミュニケーションを、より広い対象に提供できるようになってきました。ヘルスコーチングの目的である「利用者に主体性をもたせ、自ら動いていけるようになること」を、スケールさせて届けられる環境が整いつつあります。

パーソナライズ

これまでも、測定後にパーソナルアドバイスが提示されるサービスは多くありました。しかし、アドバイスがワンパターンになりやすく、飽きられやすいという課題がありました。また、利用者が「いま聞きたいこと」を自由に質問できる形にはなっていませんでした。
生成AIの登場により、利用者の状況や目的に合わせて、対話しながら必要なアドバイスを得られるようになってきています。さらに、健診記録やスマホのデータ、他のアプリの情報など、複数のデータを統合して解釈し、その人にとって適切な助言を提示する方向へ進化しています。

今後も続く「継続ドライバの進化(価値の向上)」

インセンティブ、ゲーミフィケーション、コミュニティ の分野では、生成AIの活用はまだ試行段階にありつつも、事例の芽が出てきています。特に生成AIは、実在感のあるアバターや対話体験を得意とします。こうした技術が組み込まれることで、継続ドライバは今後も進化し、提供価値がさらに高まっていくと見ています。
本テーマは今後のアップデートで、あらためて特集していきます。


<参考基本情報>

【海外先行デジタルヘルスレポート】
デジタルヘルスで稼ぐ企業の「行動変容ノウハウ」(2026年版)

本レポートでは、継続ドライバごとに代表事例を取り上げ、継続支援の具体的なノウハウを紹介します。各事例にはAI活用についても記載しています。15事例・累計1,000時間におよぶリサーチから見えてきた「継続を促す工夫(成功の型)」を把握し、あなたのサービスの継続率向上にお役立てください。
詳しくはこちらです。


そのほかの特集はこちら