HealthBizWatch Authorの大川耕平です。

今回は、誰にとっても大切な睡眠をウェルビーイング・アイテムとし自社プロダクト&サービスに取り込みませんか?という提案になります。

特集: ウェルビーイング・アイテム研究編

睡眠とウェルビーイングの関係性

睡眠とウェルビーイングが密接な関係にあることは疑いようがありません。
睡眠をテーマとしたビジネスが盛り上がりだしたのが2000年前後と言われています。
センシング技術によって可能になった睡眠の質に関する測定デバイス登場に注目が集まり、センシング技術を持った既存プレイヤーの参入が相次ぎました。

しかし、技術的な睡眠の質評価の後の具体的な改善策がほぼない状態が続き、なかなか注目されているほどの盛り上がりを見せない時期がしばらく続きます。

「あなたの睡眠の質は・・・です!」

「じゃあどうすれば良くなるのだ???」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

というチグハグが当初生じていました。
そこにスリープテックそのものをドメインとしたスタートアップの登場により、ソリューションとチェックが結びついたサービスとしての体が出来始めたのがここ5年程度というまだまだ若い市場であると言えます。
この5年の成長を支えたのがデータ収集分析テックワークでした。

既存企業の新規参入ステージからテーマ集中スタートアップ登場でマーケットが動き出すというのは、日本国内のヘルスケアとウェルビーイング周辺マーケットの特徴です。

旧来型モノづくり起点でのテクノロジー活用アプローチだと、そのビジネスモデルの実態がサービスにあることに気づきにくく、サービスという文化がないのでビジネスモデルとしてワークしないのです。
それに対してスタートアップはサービスというプロダクトそのものをテックとして成長していくためにマーケティング・顧客対応・商品サービス開発を活動体として一体進行していくProduct-Led Growthというアプローチを取ります。
顧客目線でサービスを磨くので成長が早いのです。

このProduct-Led GrowthはZoomやSlack、Dropboxなど、特にSaaS系のプロダクトやサービスで採用されてきている手法で、健康ビジネス領域ではほとんど知られていないかもしれません。
※Product-Led Growthについては「PLG」で検索すると解説が見つかります。

全てのウェルビーイングサービス事業者にとって「睡眠」は今以上の顧客価値貢献の切り口になる!

顧客と自社の関係性をより豊かにしていくための共有テーマとして「睡眠」は普遍性のあるライフスキル発揮対象となります。
ここに大きな可能性が潜んでいます!

全ての顧客は睡眠しています。
その中の多くの顧客が睡眠に課題を持っています。
自分の課題に寄り添いサポートしてくれる相手がいるとしたら、その関係性はどうなっていくでしょうか?

<睡眠で今以上の顧客関係性創造可能なプレイヤー>

代表的なものとして

  • 健康食品メーカー
  • フィットネス機器メーカー
  • 健康機器メーカー
  • フィットネスサービス事業者
  • オーガニックフードレストラン
  • スポーツメーカー
  • ウォーキングサークル
  • 登山同好会
  • ヘルスツーリズム事業者
  • サブスクサービス
  • インシュアテック
  • ヘルステック、、、etc

ここに挙げたリストが全てではありません。

「貴社プロダクト&サービス+睡眠の質向上アプローチ」という取り組み

例えばこのようなフローが考えられます。

1)自社プロダクト&サービスと「睡眠」の距離・意味のつながりの可視化
2)数名の顧客へのヒアリング
3)睡眠の質向上プロジェクトの仮説アイデア

 ー自社開発
 ー共同開発
 ー調達

4)数名の顧客へヒアリング
5)期間限定で睡眠の質向上キャンペーン実施
6)PDCA化

顧客に向けた貴社のプロダクト&サービスにどのように睡眠の質向上をマッチングしていけばいいのか、簡単なアセスメントに回答いただくと、約1週間で1シートでの提案をいたします。
期間限定のサービスです。

期間:当メルマガ配信後2022年11月10日(木)までにお申込された方


▼お申込み
ご興味ある方は以下より
「アセスメント希望」と記入し、ご連絡ください。

https://healthbizwatch.com/contact


▼ お問い合わせ
大川へのお問い合わせやご質問などがあればこちらへ(直接届きます)。
ディスカッションも大歓迎です!
https://healthbizwatch.com/consultation?athr=12

健康ビジネスキーワード

「Advanced Keep 」

進歩的なキープと訳したいこのキーワードの時代がやってきました。
ヘルスケアの価値に前向きな生活者が、かつてないほど広がりをみせています。ヘルスケアの価値は人それぞれで一様ではありません。

方向性もあらゆる方向に可能性があります。
マイナスからプラスへという単純なベクトルだけではなく、キープという価値も存在しています。
中高年以上にはとても大切な価値観が進歩的なキープです。
キープ自体が進歩的なんだという解釈です。

この価値観を深く広く展開できることがLTVを追求するあらゆるプレイヤーに要求されていくのです。

今週の注目記事クリップ

[1]アサヒグループ食品、睡眠サポート食品市場 6年間で18.7倍(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000180.000059194.html
健康意識に関するアンケート調査では8割以上の人が「睡眠の質を高めたい」と回答。機能性表示食品「ココカラケア」「ネナイト」「届く強さの乳酸菌W」いずれも伸長。(2022/10/21)

+++★追加解説音声:90秒(編集主幹 大川)★+++

睡眠市場に注目です!!!
https://youtu.be/Ol3qzdoOY7E

[2]岐阜大学、ダイエットの成否を決定する脳内神経機構を解明
https://www.gifu-u.ac.jp/news/research/2022/10/entry19-11890.html
摂食中枢神経シナプスの不可逆変化による食欲・体重リバウンド。適切な強度の食事制限により、シナプス変化がヒステリシスを起こさないことが、体重リバウンドを起こさずにダイエットを成功させる鍵である。(2022/10/19)

[3]京セラが歩行を計測しリアルタイムで指導するシステム、独自センサーで実現(日経デジタルヘルスより)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01537/00515/?ST=ch_digitalhealth
京セラはここ数年、人間が持っている能力をテクノロジーによって拡張する「人間拡張」に注力している。今回の歩行システムは、身体能力を拡張する取り組みの一環として開発した。(2022/10/19)

[4]ジョンソンヘルステックジャパン、ドイツのフィットネスマシンブランドEGYMと販売代理店契約を締結
https://johnsonjapan.com/98925
欧米で異質の成長をとげるフィットネス・ブランド「EGYM」が2023年に日本に上陸!EGYMは、ドイツで創設され世界規模で展開されているフィットネスマシンメーカー。(2022/10/19)

[5]東京大学、どうして歳を取るとボケるの?→富田泰輔|素朴な疑問vs東大
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z1304_00198.html
「なぜ?」から始まる学術入門。人の名前が思い出せなかったり、同じことを何度も言ったりといった症状が現れる認知症。脳の中で何が起こっているの?(2022/10/20)

[6]asken、あすけん栄養士「未来さん」のLINEスタンプを発売しました
https://www.asken.inc/news/2022/10/20/line
国内No.1 AI食事管理アプリ『あすけん』創業15周年企画。全40種類のスタンプをご用意いたしました。定番の応援コメントや、アプリでは見られない未来さんの表情や姿を楽しめます。(2022/10/20)

[7]cotree、オンラインカウンセリングのcotreeがインフォグラフィック「cotree 8年間の歩み」を公開
https://cotree.co/posts/Infographic
これまでcotreeを通じて行われたオンラインカウンセリングの相談件数は、「書くカウンセリング」「話すカウンセリング」の合計で11万件を超え、登録カウンセラー数は220名以上に。(2022/10/20)

[8]ライフログテクノロジー、カロミルユーザーが愛用する「プロテイン」商品をランキングで発表
https://www.calomeal.com/pressrelease/20221020.html
カロミルユーザーを対象に、どのようなプロテイン商品を摂取しているのか調査を実施。カロミルユーザーの42%がプロテイン関連商品の喫食経験があること、中でも顕著なのは20代・30代は2人に1人が喫食しているという実態も判明。(2022/10/20)

[9]ライオン、自宅内で知らないうちに手に付着する菌の増殖を石けん成分配合のハンドソープによる手洗いで抑制!【PDF】
https://lion-corp.s3.amazonaws.com/uploads/tmg_block_page_image/file/8345/20221021.pdf
https://www.lion.co.jp/ja/
“家の中”で4時間過ごすだけで、手の菌量は“屋外”で2時間遊んだ後に匹敵。石けん成分配合のハンドソープで手を洗うと、手の抗菌・抗ウイルス効果が持続する。(2022/10/21)

[10]バリューHR、WEB無料セミナー:バリューHR×SmartHR「健康管理の課題をまるっと根本解決」
https://www.valuehr.com/docs/archives/2279
開催日は2022年11月15日(火)。企業の健康管理ご担当者、並びに人事・労務部、総務部ご担当者の皆さまの健康診断や健康経営についてのお困りごとを解決できるサービスについてお話しします。(2022/10/24)

[11]美容とウエルネスの融合「ニュートリコスメティクス」、2030年に2兆円の市場規模へ(BeautyTech.jpより)
https://beautytech.jp/n/nfb81e6f12ab3
栄養素や有効成分を摂取し体の内部を整えることで、肌や髪など外面的な美しさの向上を目指す「ニュートリコスメティクス」が世界的なトレンドになりつつある。(2022/10/24)

[12]日本のヘルスケア関連の上場企業一覧(Healthtech DBより)
https://healthtech-db.com/articles/public-healthtech-companies-in-japan-0
エムスリーが2004年に上場して以降に、国内市場に上場したヘルスケアセクターの企業リストをご紹介します(調剤薬局や医薬品卸、臨床検査などの企業はカウントしていません)。(2022/10/24)

[13]トップアナリストに聞く「2030年のヘルスケアビジネス」:日立やソニーなど電機のヘルスケア事業、株式アナリストはどう評価している?(Beyond Healthより)
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00019/101900031/
東海東京調査センター企業調査部の石野雅彦シニアアナリストに聞く、電機メーカーのヘルスケアシフト。(2022/10/24)

[14]インサイツ、成果を重視した特定保健指導「モデル実施」の目標達成者は 非達成者に比べて次年度特定保健指導該当率が半減
https://insights.jp/news/20221025
本研究は、インサイツが複数の医療保険者に実施している特定保健指導の実績データを解析したものであり、今後の成果重視型特定保健指導の採用によって期待できる成果のエビデンスとしてご活用いただけるものと考えております。(2022/10/25)

[15]日本健康生活推進協会、日本健康マスター検定【健検】は第17回試験よりCBT(コンピュータ)試験に変更します
https://kenken.or.jp/2022/12795
第17回検定(2023年3月実施)よりCBT方式に移行。あわせて資格カテゴリーを「健康マスター」「健康マスター・エキスパート」の2つに変更。(2022/10/25)

[16]ゼンショーホールディングスと京都大学、共同研究講座「食と健康科学研究講座」を開設
https://www.zensho.co.jp/jp/company/news/2022/post_5511.html
食材の機能性探索による健康メニュー提供に向けた研究開発。外食企業において、このような食材に関する研究講座を開設するのは初の試みです。(2022/10/25)

[17]ウェルビーイング社会を創る 挑戦者たちの最前線に迫る~「CEATEC 2022」から(電波新聞より)
https://dempa-digital.com/article/365826
先進技術を駆使して実現するSociety5.0(超スマート社会)を見据えて開かれたIT・エレクトロニクス分野の展示会「CEATEC 2022」は、心身の健康や幸福を表す「ウェルビーイング」を支える多彩なサービスの可能性を示す舞台にもなった。(2022/10/25)

[18]メタジェン、活動報告「腸内デザイン共創プロジェクト」2022年度上半期
https://metagen.co.jp/news/2022/10/01253.html
腸内デザイン実現までのビジョン共有&ロードマップ制作を通じて共創を体感。腸内環境に基づく層別化ヘルスケアの市場投入加速へ!(2022/10/25)

[19]Amazon、非接触の睡眠トラッカー『Halo Rise』を発表
https://mhealthwatch.jp/global/news20221019
『Halo Rise』は、スマートバンドを着用したり、部屋にカメラを設置したりしなくても、睡眠を追跡できるというもの。(2022/10/19)

[20]進化するデジタルヘルスツールの規制におけるFDAの課題
https://mhealthwatch.jp/global/news20221020
米国食品医薬品局(FDA)はソフトウェア事前認証パイロット・プログラムに関する最終レポートを発表した。(2022/10/20)

[21]『mHealth Watch』注目ニュース:投資の減少がデジタルヘルスにとってプラスになる理由
https://mhealthwatch.jp/global/news20221031
Garber氏がコメントしているように、「規模が小さい企業があまりにも多過ぎる。有望な候補をいくつかまとめて、規模を拡大する方法を考える必要がある」。この視点はこれから重要になります。(2022/10/31)