あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

Health Biz Watch Authorの大川耕平です。
昨年末に今年のウェルビーイング・アイテム予測をしました。
年初めは、それに付随した注目ビジネスジャンルを広角視点でリストアップしました。
ぜひご活用ください。

ウェルビーイングビジネスはとても広範囲に展開されていきます。

特集: ウェルビーイング・アイテム研究編

ウェルビーイングにゴールはあるか?

ウェルビーイングは、個人の健康や幸福感を指すとても広い概念であり、そのゴールは人によって異なります。

良好な身体的健康、精神的な幸福感、社会的なつながり、生活の質や経済的な満足度などが含まれると考えるのが最近のスタンダードです。
そして、これらの要素は主観的で、その本人が自分の生活においてどのような要素が重要かは異なります。

人によって、物質的な成功や社会的な地位を追求、健康的なライフスタイル標榜、人間関係の質を重視するかもしれません。
また、精神的な平和や自己成長を重視する人もいます。

人生の様々な側面でバランスが取れていることが、多くの人にとってウェルビーイングの一形態と見なされるとも言えます。

つまり、ウェルビーイングには万人に共通する価値観に基づくゴールは一つではありません。
常にingで捉えていくことが重要です。

社会トレンド×ウェルビーイングで創出されるビジネスジャンルのリスト

日本国内におけるビジネスパーソン(個人や家族)や組織のウェルビーイングに貢献し、将来的に拡大していく可能性があるモノやサービスやTECHの組み合わせをピックアップしました。
ウェルビーイングが絡んだスモールマスマーケットが数多く登場してくると我々は予測しています。


1)デジタルウェルネスプラットフォーム
デジタルテクノロジーを活用して、個人や組織の健康と幸福を促進するプラットフォームの開発。
あらゆるジャンルとのリンケージが可能。


2)メンタルヘルステック
メンタルヘルスの向上を支援するアプリやサービスの提供。
職域におけるケアとは別に個人が自己管理するメンタルヘルスが育っていきそうです。


3)リモートワークサポート
リモートワーク環境に特化したサービスやツールの開発。
コロナ禍という強制的環境下でのサービス品質から一歩二歩進んだ機能が生まれてくるはずです。


4)フィットネステクノロジー
ウェアラブルデバイスやアプリを活用したパーソナライズされたフィットネス。
時空を超越したライフスタイルサービスへと進化していくジャンルで、様々なアイテムとのコラボレーションから、さらなるブランドが生まれてくると予測しています。


5)健康管理テクノロジー
個人の健康をモニタリングし、データを分析するウェアラブルデバイスやアプリがますます普及していきます。
オフィス・家庭・環境設備などとの連動が想定され、デジタルライフライン化していくことが期待されています。


6)サステナビリティフォーカスのライフスタイル
サステナビリティとウェルビーイングを組み合わせた商品やサービスの提供。
この考え方はあらゆる商品・サービスを選定する基準を示すものにもなっていくはずです。


7)サーキュラーエコノミーBIZ
リサイクルや再利用に焦点を当てたビジネスモデルの構築。
サステナビリティと同様、徐々に拡大、浸透していく価値観として外すことができないテーマです。


8)エルダーケアテクノロジー
老齢者のケアや生活の質向上をサポートするテクノロジーの開発。
加齢(エイジング)を積極的に受容する流れで新たなライフデザインの流れになるはずです。
すでにこのムーブメントは始まっています。


9)ウェルビーイングツーリズム
健康やリラックスに焦点を当てた旅行や観光の提供。
癒し、リラックス、食の楽しみ、異体験や交流、学びのデザインとストーリーが用意されるもの。
ツーリズムの前工程、本番ライブと後工程までを含むサービスデザインが導入され、様々なジャンルのゲートとして機能する可能性があります。


10)自己改善アプリケーション
スキル向上や自己成長を促進するアプリケーションの開発。
自ら自分の人生の質を今までとは違った角度でアプローチするためのリスキリングニーズが高まっています。


11)ヘルシーフードデリバリー
完全栄養食などが代表する栄養価の高い食事を手軽に提供するヘルシーフードデリバリーサービス。
課題別にパーソナライズされたドリンク・フードと合わせて拡大基調。


12)デジタルデトックス
デジタル疲労軽減やオフラインでのリフレッシュをサポートするプログラム。
ガムやタブレットでリフレッシュするようなイメージで行われるようになると予測しています。


13)心地よいオフィスデザインとエフェクト設備TECH
快適で創造的なオフィス環境の構築を提案するサービス。
個別空調・音響なども。


14)ウェルネスハウスTECH
家族の健康管理と、その促進をサポートするシステム環境が備わったエコロジーな住宅。


15)カスタマイズされたサプリメント
個々の健康ニーズに合わせたカスタマイズ可能な栄養補助食品の提供。
フードデリバリーと似ているが、より個人の目的へ強く貢献するものが際立っていく。
腸活アイテムは、このジャンルで伸びしろに期待されています。


16)サウンドヒーリングテクノロジー
サウンドや音楽を活用してストレス軽減やリラックスを促進するテクノロジー。
香りや室温、照明などとの連動も想定されています。


17)睡眠品質向上テクノロジー
質の高い睡眠をサポートするテクノロジー(環境設備・グッズ・食品飲料・キーとなる所作)やアプリケーションの提供。


18)デジタルマインドフルネス
デジタルプラットフォームを活用したマインドフルネスとストレス管理の支援。
このジャンルではCalmなどのグローバル企業が活躍中です。


19)コミュニティベースのウェルネス
地域社会や職域でのウェルネスプログラムの実施。
人の集まるコミュニティの成功的運営条件としてウェルビーイングアプローチがスタンダードになっていきます。


20)アートとクリエイティブセラピープログラム
芸術やクリエイティブなアクティビティを通じた心の健康をサポートするプログラム。


21)ハッピネス指向の教育
学校や職場でのハッピネスとポジティブな心態(精神性)を育む教育プログラムの提供。



今回21ジャンルをピックアップしましたが、それぞれが拡大していく中でそこに出現するマスニッチ的なムーブメントが、さらに新たな潮流を起こしていくことが想定されます。

とてもとても広い範囲で展開されていくウェルビーイングビジネスに貴社はどう関わっていくのでしょうか?

ビジネス拡大の切り口についてディスカッションしませんか?


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大川へのお声掛け、問い合わせや質問などがあればこちらへ(直接届きます)。
ディスカッションも大歓迎です!
https://healthbizwatch.com/consultation?athr=12
 

健康ビジネスキーワード

「マスニッチからスモールマスへ」

D2C(ダイレクトtoコンシューマー)スタイルのビジネスが注目されています。
形式面だけ見ると中間流通を一切カットして消費者とダイレクトに創り上げるプロダクト&サービスということになります。

D2Cはどうやって開発するのですか?という問いへの応えが今回のフレーズです。

それは、実際に存在しているマーケットの中にあるニッチ「マスニッチ」にフォーカスし、小さい規模から丁寧に育てて「スモールマス」(そこそこのボリューム)に育てるというイメージになります。
マスの中にいくつものニーズの塊が存在していて個別にアプローチすることから育てるビジネスです。

今週の注目記事クリップ

+++★注目ニュース解説動画(解説:脇本和洋)★+++

【今回の注目】

asken、今年やせたダイエッターに支持された「お酒」のランキングを発表(2023/12/19)
https://www.asken.inc/s/PressRelease_231219-1.pdf

→解説はコチラ
askenの今年やせたダイエッターに支持された「お酒」のランキング発表からみる、データの使い方、活用の仕方、データの価値化(7分20秒)

https://youtu.be/4Ixc0UO_-3c



+++★注目記事クリップ★+++

[1]ロッテ、「ガム咀嚼トレーニング」により高齢者の噛む力が向上することが明らかに【PDF】
https://www.lotte.co.jp/info/news/pdf/20231219104143.pdf
https://www.lotte.co.jp/corporate/
東京医科歯科大学の研究グループとの共同研究。ガム咀嚼トレーニングは、要介護認定や死亡リスク増加につながる口腔機能低下を抑制することが期待できます。ぜひ、口腔機能改善のためにガムを噛んでみてはいかがでしょうか。(2023/12/20)

[2]筑波大学、納豆摂取による動脈硬化抑制メカニズムを解明
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20231220140000.html
本研究では、納豆がマウスの動脈硬化に与える影響を解析し、その結果、納豆摂取により腸内細菌叢の変化や炎症抑制作用が生じ、これが動脈硬化予防に寄与することが分かりました。(2023/12/20)

[3]第一三共ヘルスケア、全国47都道府県14,100人が対象!ペラック「のど痛県大調査」実施
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/newsletter/Info_npr_2312_00943.html
福岡県の回答者全体の56.3%の人が「のどを痛めやすい体質だと思う」と回答し、全都道府県の中でトップに。2位は「岐阜県」、3位は「大阪府」がランクイン。(2023/12/20)

[4]パルコ、ウェルネス事業 コンセプト型医療モール「Welpa(ウェルパ)」首都圏初拠点が2024年2月 浦和PARCOに開業【PDF】
https://www.parco.co.jp/pdf/jp/store/storage/cname_20231220121116.pdf
https://www.parco.co.jp/
医療モールを「病気になった時に行く場所」だけではなく、「自分をケアするための場所」として提案する、コンセプト型の医療モール。「Welpa」は「Wellness Parco」の略。(2023/12/20)

[5]アサヒグループ食品、「わたしプロローグ」新発売
https://www.asahi-gf.co.jp/company/newsrelease/2023/1220/
アサヒグループ独自の乳酸菌「CP2305ガセリ菌」を配合したフェムケア商品。日本初の月経に関する機能性を訴求した機能性表示食品。(2023/12/20)

[6]女性が快眠のために行なっていること&試したいこと、ランキング(20~54歳)(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/news-women-231220-1
快眠のための行動として女性に人気なのは、睡眠環境を整えたり健康習慣の維持など日常的に実施できる手軽なことだが、睡眠ケア商品・サービスへの関心も高いようだ。サンケイリビング社が実施した調査で分かった。(2023/12/20)

[7]厚生労働省、第3回健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37017.html
議題は、健康づくりのための睡眠ガイド2023(案)とりまとめについて。最新の科学的知見に基づき「健康づくりのための睡眠指針 2014」を見直し、「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」を策定、など。(2023/12/20)

[8]電子情報技術産業協会、生成AI市場の世界需要額見通しを発表
https://www.jeita.or.jp/cgi-bin/topics/detail.cgi?n=4724&ca=1&sp=20&th=211&a=&y=2023&m=
世界の生成AI市場の需要は2023年の106億ドルから、2030年には2,110億ドル、約20倍に急速に成長すると見通しました。日本市場も現在の15倍となる1兆7,774億円に成長する見通しです。(2023/12/21)

[9]岡山大学、歯の数が多く、嚥下機能が良好だと、2年後の栄養状態が良好!
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1175.html
本研究の結果から、現在歯数や嚥下機能を維持し、良好な栄養状態を保つことで、フレイルやサルコペニアを予防できる可能性が示唆されました。(2023/12/21)

[10]ヘルスアンドライツ、調査レポート:男性4,000名に対するPMSの意識調査
https://healthandrights.jp/news-32/
15歳から49歳の男性4,000人を対象に調査を実施。約2人に1人の男性がパートナーのPMSに悩んだことがあると回答。(2023/12/21)

[11]久原本家グループ、新しい生活習慣改善プログラム“Teaching Kitchen”の実施可能性と有効性を日本で初めて確認
https://kubarahonke.com/news/1742/
本研究成果は日本版Teaching Kitchenプログラムの実施可能性および肥満治療としての有効性を示すものであり、2型糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防・治療への応用により、重症化予防や患者の生活の質向上などの効果が期待されます。(2023/12/21)

[12]ルネサンス、スポーツクラブと健康アプリの併用利用による体重減少効果を確認
https://www.s-renaissance.co.jp/news/detail/?did=2067&&t=1
ルネサンスとリンクアンドコミュニケーションは、慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 宮田裕章教授、野村周平特任准教授らのグループと「スポーツクラブ、健康アプリの利用による新たな健康価値の創出」の共同研究を実施。(2023/12/21)

[13]あすけん、正月太りをしなかったダイエッターが食べていた「餅&おせち料理」人気ランキングを発表しました
https://www.asken.inc/news/2023/12/22
『あすけん』ユーザーの皆さまの中で2022年11月から2023年1月のお正月をまたぐ期間中、体重が増えていなかった方の食事記録データを集計し、「餅&おせち料理」の人気ランキングを作成。(2023/12/22)

[14]エーテンラボ、2024年から習慣化したいことランキング第1位は「早寝・早起き」
https://a10lab.com/20231222-2/
習慣化・行動変容に関する理解、研究を深める『みんチャレ習慣化ラボ』にて「2024年から新たに習慣化したいこと」に関する調査・分析を実施。健康習慣が第5位までを独占、8割がアプリや動画等のデジタルを活用、など。(2023/12/22)

[15]人生100年時代のヘルスリテラシーとは?(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/marketing-research-231225-2
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社メディカルカンパニーによる国際調査でわかった、日本人に必要な意識変容のポイント。(2023/12/25)

[16]明治安田生命、認知機能チェックアプリ「かんたんブレインチェック」が特許を取得【PDF】
https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2023/pdf/20231226_01.pdf
https://www.meijiyasuda.co.jp/
「認知症ケア」「いまから認知症保険」をご契約いただいたお客さま向けに提供している、認知機能チェックアプリ「かんたんブレインチェック」について特許を取得。(2023/12/26)

[17]全国共済農業協同組合連合会、『“好き”がみつかるスポーツテスト』の特設Webサイトを公開
https://www.ja-kyosai.or.jp/news/2023/20231226.html
運動能力に加えて、本人が「楽しんでいるか」という定性要素を加味した新たなスポーツテスト。学校の体力測定の結果を入力し「“好き”になるかもしれないスポーツ」をWeb上で診断します。(2023/12/26)

[18]2023年、女性たちに評価されたヘルスケア商品は?(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/trend-231226-2
女性向け健康雑誌『からだにいいこと』が、「本当にからだにいい」と認定した商品を表彰する「からだにいいこと(R)大賞」の結果を発表。178社358商品がエントリー&60商品が受賞。(2023/12/26)

[19]『mHealth Watch』注目ニュース:長期にわたる新型コロナウイルスによる米国死亡者は数千人
https://mhealthwatch.jp/global/news20240109-2
今回取り上げた米国の状況からも、新型コロナ後遺症は簡単に片付けられることではないことがわかります。(2024/01/09)



+++★デジタルヘルス解説動画(解説:渡辺武友)★+++

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