HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
今号より各Autherビジネスコラム号(火)とNEWSクリップ号(金)に分けてより新鮮で使える情報をお届けしていきますのでよろしくお願いします。

特集:サービスデザインと健康の関係編

継続ドライバ解説_ヘルスコミュニケーション

健康ビジネスはどんな機能を持つ商品サービスであろうと成果を得るためには継続が絶対条件になります。

そこで、健康ビジネスには提供する情報・モノ・サービスの継続を支援するサービスプロセスデザインが必要となります。
我々はその健康行動継続支援技術のことを「継続ドライバ」と呼んでいます。

2007年に発表した継続ドライバ1.0は10個のドライバでしたが、ICTの発展やビジネスモデルの進化などを考慮して2016年7月に継続ドライバ2.0として8個に再編成し、アップデイトを重ねています。

継続ドライバは継続支援技術を見える化し、再現性ある技術としてビジネスパフォーマンスをアップしていくためのメソッドです。

●8つの継続ドライバ
https://note.com/kouheio/n/n59dbb83e325d

それでは前回に続き2つめの継続ドライバを紹介します。

ヘルスコミュニケーション

ヘルスコミュニケーションとは健康行動を促す効果のあるコミュニケーションのことです。
提供者の役割と対象者のポジショニング(状況)によって6つの効果的なコミュニケーション方法があると我々は整理しています。
適切なタイミングでヘルスコミュニケーションが機能することで継続効果を得ることができます。

1)ティーチング

相手の求める(求めるであろう)情報を過不足なくティーチング(教える)するコミュニケーションです。
静的・動的、人的・デジタル版どちらにしても一般的な健康情報や説明など一方通行です。
しかし、提供する商品サービスとの接点の初期段階の行動開始継続に必要となるコミュニケーションです。

2)メンタリング

その健康行動テーマに関しての経験者とのコミュニケーションです。
例えば、ダイエット成功者、疾病の改善者や課題の克服者など体験情報に触れることのできる状態を提供するコミュニケーションです。

これもコンテンツとしては静的・動的、人的対応・デジタル版がありますが、ベースとなるのは人的対応になります。
人的対応コンテンツをデジタル化していく順序になります。
自分の関心テーマの経験者の話は納得度が高く行動継続の支援効果は高いです。

3)コンシュルジュ

健康テーマ情報に関してのコンシュルジュが知らずとも問い合わせて取り次いでくれるコミュニケーションです。
健康行動に関しての疑問や関心に対応してくれる中継コミュニケーションです。
時間差が生じようとも要望に応じるスタンスが相手の意欲に作用します。

このコンシュルジュ機能を前面に出すか?奥に引っ込んだサポートデスクやQ&Aなどで対応するかは継続支援サポートの姿勢になると思われます。

4)カウンセリング

健康行動の課題についてカウンセリングしてくれるコミュニケーションです。
対面や電話、チャットが一般的です。

課題共有コミュニケーションと言ってもいいと思いますが、まずはカウンセリングスタイルで聴いてくれるという対応をユーザーが経験する効果は大きいです。
ユーザーはサービス利用中の悩みを誰かに聴いて欲しいのです。

優秀なサポートデスクがひたすら積極的傾聴に徹する通販事業の事例を耳にしますが、なぜ、効率を度返しして対応するのかといえば実はビジネス的にも効果があるからです。
カウンセリングはマイナスレベルの課題を引き上げるコミュニケーションとして効果を発揮すると言われています。

5)コーチング

参加者の自主性を引き出し目標行動に寄り添うコミュニケーションです。
人的介入を基本として、オンオフどちらのチャネルでも機能します。
相手の行動変容へ導くコミュニケーションとして最近特に注目されています。

健康ビジネスでは、今以上の自分を目指した行動による成果の修得が目的となります。
自らの行動を変えていく必要が必ずあります。ここで外部からの指導や強制で動くのか、自らの意思で自分ゴトとして意欲的に動くのかで当然成果は異なるわけです。

コーチングは参加者の自らの気づきに基づく行動選択を承認し、励ます流れでサポートしていきます。
契約期間中の強制的指導より、契約終了後の自律性を重視しているコミュニケーションになります。

カウンセリングがマイナス課題へのアプローチに対して、コーチングはプラス領域の目標に向けてのコミュニケーションであると言われています。

6)エンカレッジメント

健康行動の主体者を励ますコミュニケーションです。
一見原始的と思われますが、行動を継続する参加者に対して影響力を持つキーマンからの励ましのメッセージは極めて有効に作用する継続ドライバです。人的・デジタル版で展開可能です。

どのヘルスコミュニケーションが自社サービスにフィットするのかは是非試しながら取り入れていっていただきたいのですが、この中でも極めて有効性が高いコミュニケーションが「ヘルスコーチング」です。
是非とも多くの読者の方々にヘルスコーチングのあり方を知っていただきたいと思います。

そこでHBWオーサーである弊社里見ディレクターが提供している「ヘルスコーチング早わかりガイド」に招待しますので、以下より「ヘルスコーチング早わかりガイド希望」とご連絡ください。

お申込みはこちら
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また、直接お問い合わせや質問などがあればこちらへ
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健康ビジネスキーワード

「あらゆる合理性基準の変化」

みんな同じ方向を向いていれば存在できた時代が終わり、自分で試し考え修正していくという新しい知識ノウハウの習得法を我々は身につける必要がある。

今週の注目記事クリップ

[1]矢野経済研究所、次世代ヘルスケアシステムの動向調査を実施(2020年)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2398
矢野経済研究所は、データ等を活用した健康づくり、疾病・介護予防を目的とする次世代ヘルスケアサービスの普及動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。2020年度からの稼働を目指したデータヘルス改革は目に見えて完成したもの、進捗半ばのものと現況はさまざまに。(2020/08/19)

[2]購買データと健康データで生活習慣病リスクを予測、東芝データなど(日経デジタルヘルスより)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/08567/?ST=ch_digitalhealth
東芝データとシーユーシー・アイデータは、企業や健康保険組合向けの健康サービスにおける協業方針について基本合意したと発表した。東芝データの持つ購買データと、シーユーシー・アイデータの持つ健康データを連携することで、日常的な生活習慣病リスクの予測や、健康の自己管理が可能になるサービスの提供を目指す。(2020/08/19)

[3]ユカシカド、自宅で完結、栄養検査で自分にあったサプリがえらべる、つくれるアプリ「VitaNote」リリース!
https://www.yukashikado.co.jp/news/vitanote_20200824
「VitaNote」は、栄養検査や分析、管理栄養士のchatアドバイス、サプリのオーダーメイドや栄養改善食品を購入できるアプリ。検査結果に合わせて、不足する栄養素を補うサプリメントや栄養改善食品がレコメンドされ購入できる。(2020/08/24)

[4]カフェ・カンパニーとフレンバシー、ヴィーガンの「食」にまつわるコミュニティ・プラットフォーム「kin-sen(きんせん)」を公開
https://frembassy.jp/news-post/cafecompany/
2社は、今後さらなる「Well-Beingな食の普及」を目指し業務提携。協業の第一弾として公開した「kin-sen」では、Veganという「食」の選択肢を、気負わずにライフスタイルに取り入れることができる情報と体験を発信。(2020/08/24)

[5]ベネッセコーポレーション、弘前大学COI監修「健康の教科書」を出版
http://coi.hirosaki-u.ac.jp/web/activity.html?id=584
「健康の教科書」は、ヘルスリテラシーを高め健康力を身につけるための教材。本書籍では、健康についての基礎知識を習得し、健康的な生活習慣を実践するための具体的な方法を紹介。弘前大学COIが実施する「大規模合同健康調査」から見えてきた健康のヒントがわかる。(2020/08/24)

[6]パナソニック、自宅環境とセルフケア意識の変化を調査
https://panasonic.jp/topics/2020/08/000000387.html
在宅時間の増加に伴う生活の変化に着目し、調査を実施。その結果、過ごす時間は平均4.4時間増、4割以上が「自宅環境」に投資、「自宅時間」アップでも「休息時間」はダウンなどの変化があることが分かった。(2020/08/25)

[7]キユーピーとデリア食品、惣菜初、"機能性表示食品のポテトサラダ"を開発
https://www.kewpie.com/newsrelease/2020/1864/
「カラダ想いメニュー」シリーズとして首都圏で販売。GABAを配合し「血圧が高めの方に」と表示することで、血圧が高めで気にしている人はもちろん、健康意識の高い人が店頭で選びやすくした商品。(2020/08/25)

[8]KURASERU、介護施設が“いつでもどこでも入所希望者を探せるサービス”「SAGASERU by KURASERU」提供開始
https://www.kuraseru.co.jp/news/press/386/
介護施設を探している方に入所のオファーを送ることが出来る新しいサービス。24時間365日いつでも入所のオファーを送ることが出来るので、空床が出そうなタイミングに合わせて入所者の募集が可能。(2020/08/25)

[9]デロイト トーマツ グループ、デジタルヘルス領域における特許出願と知財戦略の最新動向
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/strategy/articles/ipa/digital-health.html
本レポートでは、日米中におけるデジタルヘルス関連特許出願の最新動向を解説。また今後医療機器メーカーや製薬企業にとって、競合かつパートナーとなるであろうIT企業らがどのような知財戦略をもって当該領域に進出をしているのかを事例を交えて紹介する。(2020/08/25)

[10]コロナで中止、ならオンラインで。世界で広がる「バーチャルスポーツ大会」
http://mhealthwatch.jp/global/news20200824-2
モータースポーツ大会などではバーチャルレースへのシフトが起こっている。最近は、この変化がランニング、サイクリング、スイミングといった、市民が参加するスポーツイベントにまで波及している。(2020/08/24)

[11]『mHealth Watch』注目ニュース:夫婦は同じ生活習慣病になりやすい ー40歳以上の87,000組を解析ー
http://mhealthwatch.jp/japan/news20200831
これまでは、生活習慣病である本人への生活習慣の改善を指導するサービスが中心でした。しかし、夫が生活習慣病であることは奥さんの生活習慣病リスクも高く、奥さんも生活習慣病の予備軍の可能性として位置づけても良いのかもしれません。(2020/08/31)