こんにちは、渡辺武友です。
健康ビジネスは売れ出すまでに時間を要しやすい傾向があります。
今回は、できるだけ早く売上に貢献する方法をお伝えします!

特集:健康ビジネス・マーケティング&収益化編

健康ビジネスは作るのは簡単、売るのに苦戦

健康ビジネスは医療のような認可を必要としないため、今まで健康ビジネスをやってきていない企業でも参入しやすいと言われます。

例えば、食品メーカーであれば健康要素を加えた健康食品を作ったり、ITベンダーであればアプリを使った健康支援サービスを作ることができます。
もちろんトクホ商品として出したいなどあれば認可も必要になりますが、多くの場合、健康ビジネスにチャレンジするハードルは低いと言えます。

問題は売る段階です。

元々、企業認知はあったとしても、新たに取り組んだ健康商材が、思ったようには売れてくれません。
ある程度の認知を得るまでに、4、5年かかってしまうケースが多く、早期に撤退してしまったり、規模縮小してしまうケースがあります。

今回は出だしで足踏みしてしまうことなく、初速をつけるために取り組むべきポイントをご紹介します。

健康ビジネスは健康課題の解決が入口

“健康”という大きな括りでアプローチすることで、多くの顧客層にアプローチしようと考えることがあります。
特にはじめて健康ビジネスに取り組む人たちに多く見られます。

しかし“健康”を全面に出し過ぎると売ることができません。
仮に初回購入(入会)はあっても、継続につながらない場合が多いです。

ビジネスする上では、“健康”という言葉は非常に曖昧なところがあります。

「健康を手に入れたい」
と考えるのは、今健康でない人です。病気やケガを治したいなどが挙げられます。

「いつまでも健康でいたい」
このように誰でも思いますが、お金を払ってまでそうしたいかは別です。
今時点で健康のためにお金を払っていないなら、わざわざお金を払って現状維持となると、お金を払った価値が見えにくくなります。
そのため「タダだったらやってもいい」となりやすくなります。

まず入口として具体的な「健康課題の解決」を示す必要があります。
勇気を持って、特定のテーマに絞ることが、お客さんにとっても具体的な行動につながりやすくなります。

売るより先に“信用”を得る

特定のテーマに絞った課題解決策が準備できても、いざ売りはじめると思ったように売れてくれません。

それはお客さんからすると、
「本当にそのような取り組みで解決するのか?」
と疑っている状態なのです。

他の分野でどれだけ認知のある会社でも、今まで健康ビジネスの実績がないと、信ぴょう性に欠けてしまいます。

数年前、多くの異業種から簡易遺伝子検査に参入しました。
しかしどれだけの企業が残ったでしょうか?

商品自体がどれだけ魅力的だったかという点はありますが、健康に関する実績がないと受け入れにくく、同じような遺伝子検査なら、元々健康関連を扱っている会社に流れてしまいやすいのです。

新規ビジネスにおいては極端な言い方をすると、お客さんからは
「詐欺商品なのではないか?」
と思われているくらいをスタートにしないと適切な対策はできないのです。

まずやるべきは売ることではなく、お客さんに真摯に取り組んでいることを知ってもらい、“信用”してもらうことです。

では“信用”を得るためにどうするか?

お客さんに役立つものをプレゼントしてしまえばよいのです。

お客さんはいきなり売りつけられると、お金を奪われる感覚になります。
それが、自分のためになるものをプレゼントしてくれたなら、親切でよい人に見えてきます。

プレゼントは必ず、お客さんの健康課題に役立つ、商品に連なるものである必要があります。

“信頼”を得れば売り込む必要なし

お金を払ってくれる見込み客は、自分の健康課題を解決するために、いろいろな情報を見たり、商品を試しています。
今度こそはよい結果を得たい。自分に合ったものを使いたいと思っています。

そのような見込み客から選ばれるためには、
「この人(チームやブランドなど)ならよさそう」
という信用段階から、
「この人(チームやブランドなど)からぜひ買いたい!」
と思ってもらえるような、“信頼”を寄せている段階に上げることです。

信用→信頼

このようにステップを上げることができると、無理に売り込むことなく、購入につなぐことができます。

“信頼”を得るためには、小さな成功体験を与えることです。
例えばサンプルを提供し、ただ試しただけでなく、健康課題解決に近づいている手応えを実感してもらうよう仕掛けます。

健康商材を売りやすくするためには、

健康課題と解決方法の明確化

信用を得る取組

信頼を得る取組

このフローが回りだしたときに売上が加速し出します。

Fitbitがなぜブレイクしたのか?

今回ご紹介した内容を具体的にイメージしていただくため、Fitbitを事例に無料ウェビナーを開催いたします。

2007年にスタートしたFitbitが、低空飛行を続ける中、あることをきっかけに世界的企業にまで上り詰めました。
そのとき何が起きたのか?解説していきます。

今回ご紹介する事例から、健康ビジネスにおける「収益化のための3つの手順」を身に付けていただく場となりますので、気になる方はぜひご参加ください。

<<健康ビジネス 収益化のための3つの手順>>

少人数制 オンライン無料セミナー

日時:9月15日(火)受付18:50/セミナー19:00-20:00
会場:Zoomミーティング
定員:7名(満席になり次第締め切り)
事例:Fitbit

お申込みはコチラ
https://healthbizwatch.com/seminar/hbw-005

お申込み後、担当者よりご連絡いたします。
ご返信いただいた方にZoomのURLをご案内します。

参加は同一部門(企業)から1名とさせていただきます。
同一部門で別の方が参加の際は、別の日程をご案内させていただきます。

健康ビジネスキーワード

「アイデアの可能性」

メモしないとすぐに忘れてしまうようなアイデアが後々の発展拡大に繋がる可能性が高いのだそうだ!あなたはメモを書き、読み返しているだろうか?

今週の注目記事クリップ

[1]経済産業省、「DX銘柄2020」「DX注目企業2020」を選定
https://www.meti.go.jp/press/2020/08/20200825001/20200825001.html?from=mj
経済産業省は、「DX銘柄2020」選定企業35社と「DX注目企業2020」21社を発表。デジタル技術を前提としたビジネスモデル・経営変革に取り組む上場会社を選定。(2020/08/25)

[2]フィットビット、世界初、ストレス管理目的のEDAセンサー内蔵の最先端ヘルススマートウォッチ「Sense」を発表
https://www.fitbit.com/jp/sense
皮膚電気活動スキャンアプリが、ストレスに対する体の反応を示す可能性のある、皮膚電気活動を検出。Fitbitアプリで、わかりやすくグラフ表示される。(2020/08/26)

[3]国立成育医療研究センター、産後、同時期にメンタルヘルスの不調で苦しんでいる夫婦は年間約3万組!?
http://www.ncchd.go.jp/press/2020/pr_20200827.html
国立成育医療研究センターは、産後1年間に夫婦が同時期に「メンタルヘルスの不調のリスクあり」と判定される世帯の割合と、その関連要因について解析を行った。その結果、夫婦が同時期に「メンタルヘルスの不調のリスクあり」と判定された世帯は3.4%に達することが分かった。(2020/08/27)

[4]コロナ太りで続く「摂取カロリー」検索、ヘルスケア企業が知っておきたい成人女性のカロリーのこと(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/c-tips-200827-1
4-5月の緊急事態宣言期間をピークに「ダイエット」「生活習慣病」「摂取カロリー」など、ダイエット関連のキーワードで検索ボリュームが上昇。体重増加の対策に励む人が増えている様子。今回はそんな注目キーワードのうち、「摂取カロリー」に着目。(2020/08/27)

[5]厚生労働省、「健康増進普及月間」及び「食生活改善普及運動」の実施に伴い特設Webコンテンツ「食事バランス教室」を公開
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13246.html
本コンテンツでは、野菜不足を解消しバランスの良い食事を摂ることを心掛けていただくための取組として、小島よしおさんが「おっぱっぴーバランス先生」に扮し、はじめて料理に挑戦するお子さんでも、おうちで簡単に作れる野菜料理のつくり方を動画で紹介。(2020/08/31)

[6]リンクアンドコミュニケーション、ライフログから個別に健康メニューや食材を提案する実証実験を開始
https://www.linkncom.co.jp/news/press/405/
四国のスーパー「フジ」と共同でAI健康アプリ「カロママ」による実証実験を開始。食品スーパーのDX支援を視野にお客様の行動変容や購買行動の変化を検証。(2020/08/31)

[7]エムスリー、新たな医師コミュニケーションプラットフォームを武田薬品工業と構築
https://corporate.m3.com/press_release/2020/20200831_001633.html
武田薬品MR(GMBU)を対象とするMR発信のリモートディテーリングサービス「T-MR君」を、エムスリーの提供するサービス「my MR君」をベースに開発、導入。「my MR君」とは、各フィールドMRがm3.com上でターゲット医師と直接コミュニケーションを図れる専用プラットフォーム。(2020/08/31)

[8]フィリップス、日本人の睡眠満足度は世界最低?!睡眠の質を高めるために今できることは?
https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/archive/standard/about/blogs/smart-sleep/20200901-global-sleep-survey-2020.html
フィリップスが13カ国を対象に実施した世界睡眠調査では、半数近くの人が「睡眠に満足していない」という驚きの結果に。なかでも日本は32%と13カ国中、最下位だった。(2020/09/01)

[9]ベースフード、たんぱく質50g!デリバリー限定ハンバーガー店「BASE FOOD BURGER」オープン
https://basefood.co.jp/news/387
ベースフードは、完全栄養パン「BASE BREAD(ベースブレッド)」をバンズに使用したデリバリーハンバーガー専門店「BASE FOOD BURGER(ベースフードバーガー)」を、渋谷エリアを中心にUber Eats内にてオープン。(2020/09/01)

[10]FiNC Technologies、FiNC監修 Nintendo Switch用ソフト“自宅でしっかり、フィットネス“できる「FiNC HOME FiT」発売
https://company.finc.com/news/14382
「FiNC HOME FiT」は、ボクシングや空手、ムエタイやカンフーなどの様々な格闘技の動きをベースに、脂肪燃焼効果の高い有酸素運動と全身の筋力をバランスよく鍛えるためのトレーニングを組み合わせて開発されたフィットネスゲーム。(2020/09/01)

[11]健康日本堂調剤薬局、日本初、最短30分でお届け!処方せん薬のデリバリーサービス「速薬デリバリー」を開始
https://sokuyaku.jp/articles/3514/
ジェイフロンティアとロジクエストが協業。「速薬デリバリー」は、薬剤師による電話での服薬指導後、最短30分で処方せん薬をお届けするデリバリーサービス。宅配料は一律500円(税込)。(2020/09/01)

[12]ライフログテクノロジー、【食生活実態調査】シリアル・グラノーラの人気ランキング(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000018894.html
食事・運動・バイタル管理「カロミル」の開発・提供をするライフログテクノロジーは、自社開発している「食事データ分析ツール」を使った食生活実態調査を行った。今回のテーマは「シリアル・グラノーラ」の人気ランキング。健康管理アプリユーザーが選ぶ人気商品は?(2020/09/01)

[13]セイリン、業界初 鍼灸院と受領者をオンラインでつなぐ、新しい電子カルテサービスを提供開始(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000064604.html
鍼灸院と受療者がオンライン上で様々な情報交換・コミュニケーションを行える鍼灸特化型のプラットフォームサービス「鍼灸つながるプラットフォーム(TM)」を開始。サービス群の第一弾として、全国の鍼灸院向け電子カルテアプリ「鍼灸つながるカルテ」、受療者用モバイルアプリ「はりのマイカルテ」を提供。(2020/09/01)

[14]『mHealth Watch』注目ニュース:Amazon、手首装着型アクティビティトラッカー『Halo』を発表
http://mhealthwatch.jp/global/news20200907
ついにAmazonがウェアラブルデバイスを発表しました。スマートウォッチ化が進むご時世に、画面が一切ない腕に巻くデバイスで勝負してきました。ある意味、Amazonレベルの注目度がなければ選択できない試みです。(2020/09/07)